2003年4月18日更新

帰国準備編


海外留学の体験談をまとめているホームページは多く,現地で生活を始めるにあたっての体験談やヒントをまとめたものは多く見受けられますが,意外に情報が少ないのが「帰国準備」。しかし,実際には荷物の搬送,不用品の処分,諸手続きなど,やるべきことは多いようです。そこで,このページでは,「(なるべく)立つ鳥跡を濁さない」ための帰国準備について書いていきます。

(1)To Do リスト作成 (2)ガレージセール (3)帰国の足確保 (4)日本への荷物搬送
(5)Council Taxの精算 (6)電気・ガス・水道の精算 (7)CATV/電話/ネット解約NEW
(8)郵便局の転送手続き
(9)銀行口座の処遇 (10)総領事館へ帰国届提出 (11)携帯電話解約 (12)賃貸契約解約
(13)車の売却 (14)お土産 (15)メンバーシップ解約 (16)TVライセンス精算
(17)不用品の処分 (18)GP登録の解除 (19)総括

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1.TO DOリスト作成
 (2003/11/13)まずは帰国に向けて何をすべきかを考えるところから帰国準備スタート。TO DOリストがそのままこのページの目次になっています。順番は基本的に時系列です。
 我々の場合,特殊なのは年末年始の時期に帰国するという点。クリスマスの時期はあらゆるサービスがストップするので,通常よりも前倒しで準備する必要があるだろうと考え,帰国まで2ヶ月を切ったときから準備開始。
 (2003/11/15)動き始めて分かったことだが,諸々の手続きには「一ヶ月前までに通知のこと」という類のものが多い。2ヶ月前から動くのはフライング気味かと思っていたが,帰国まで1ヵ月半となった今のタイミングは,ちょうどよいといったところ。[TOP]
2.ガレージセール
 (2003/11/13)まずは家の中を見回し,日本に持ち帰らないものをリストアップ。我が家の場合,持ち帰るのは基本的に研究資料と服だけと最小限にして,こちらでできるだけ売るかあげるか捨ててしまおうという基本方針を立てた。そして,購入価格の3〜4分の1くらいの値段をつけてアイテムリストを作成,まずは友人たちに公開。帰国まで50日以上あるタイミングだったので,まだ早いという気もしたが,早いから損をすることもない(引渡しは帰国直前と言ってあるので)し,家電などは買い換えを考えている人がいたら思いとどまらせないといけない(笑)し,友人たちで片付かない場合,募集範囲を徐々に広げていく必要があるので,このタイミングでの公開になった次第。
 (2003/11/15)事前の予想よりも意外にすんなりと買い手が決まり,主たる残りの品はベッドだけになりました。
 (2003/12/3)帰国まで1ヶ月を切ったので,アイテムリストをキャンパスのスタッフ全員にメールで流す。早速ベッドの買い手が現れるなど,好調な出だし。また,テレビ・レンジなど主要なアイテムを買ってくれる同僚から12月12日に運搬したいと申し出(彼は来年からLeeds大学に移るので,主な荷物を週末を使って運ぶらしい)。帰国前3週間もテレビがない生活はちょっと痛いが,このくらいの不便は我慢せねば。ただし,掃除機はもう少し待ってくれるようにお願いしてOKをもらった。このように,ガレージセールは引渡しのタイミングが難しく交渉も必要になる。
 (2003/12/9)「賃貸契約解約」でも書きましたが,処分予定だったベッドの1つを置いて行っても構わないと次のテナントからOKをもらったので,ベッド問題は解決! 売れ残っているのは細々したものなので,最後は日本人学生にあげるもよし,捨てるもよし,といったところ。今日はまず,スタッフの1人から調理道具を見たいとの問い合わせが。今週は忙しいそうなので,来週見に来てもらうことになりました。また,作業机お買い上げのスタッフともう1つのベッドお買い上げのスタッフと日程調整をして,来週の月曜日に取りに来てもらうことにしました。
 (2003/12/12)引渡し第一弾はテレビとレンジ。レンジの使用頻度は低いので大きな問題ではないのだが,テレビがなくなるとやはり寂しい感じ。さっそくキャンパスの日本人学生にDVD貸してくれとお願い。
 (2003/12/13)昨日書き忘れましたが,支払いは基本的にチェック(小切手)でもらっています。
 (2003/12/15)ベッドを取りに来てもらいました。そのままだと部屋から出せなかったので,解体して搬出。売上10ポンド也。
 (2003/12/16)PCデスクを取りに来てもらいました。売上5ポンド也。
 (2003/12/19)ドライヤーお買い上げの学科秘書のおばさんから,御代£2をもらいました。商品と引き換えでもらうと言っていたのだが,「私のデスクトップの横に£2コインがずっと置いてあるから取りに来て」と言われ,仕方なく拝受(笑)。
 (2003/12/20)ワードローブとソファーを搬出。両者とも大きな家具で,ハッチバッグのかみさんザクにも収まりきらなかったのだが,いずれも引き取ってくれる人が近所だったので,背面のドアを半開きにさせたまま,ハザード・ランプを点滅させながらノロノロ運転で運搬。これで家具搬出も峠を越えました。
 (2003/12/26)2組ある掛け布団+枕のうち,1組を日本人学生の寮まで搬出。
 (2003/12/30)残った家具・家電類の搬出。鏡台・コーヒーテーブル・ハンガーかけ・ミニコンポ・食器類等々を2人の家に搬送。本当は3人に渡すはずだったのだが,1人が旅行中とのことでもう1人に託しました。これで搬出作業はほぼ終了。残りは明日。
 (2003/12/31)朝同僚宅にプリンターを運搬。ついでに紙類なども全て引き取ってもらいました。午後に次々とスタッフが来訪。まずファックス電話,次にアイロン・湯沸かしポット・掃除機,最後は炊飯器。(了)[TOP]
3.帰国の足確保
 (2003/11/13)意外に忘れがちなのが帰国の足確保。もちろん,航空券の手配は皆さんきちんとやると思うが,我々は当初空港までの足確保を完全に忘れていた。我々の乗る便は,ヒースロー空港を朝10時に発つので,夜行で行くか前泊するかが必要。一時帰国の直前に腰を痛めた苦い経験もあり,前泊することにしましたが,ホテルの予約を忘れてました。すぐに気づいてロンドンの安ホテルを予約。時期が時期だけに直前に気づいたら大変だったかも。皆さんご注意を。
 (2003/11/14)ホテルが決まったところで,ロンドンまでの電車のチケットを購入。まだ一ヶ月以上先なので,いちばん安いチケットを買えたのだが,往復でなく片道切符なので一人£24.5と割高。実は往復料金とほぼ同じ価格だが,仕方がない。2時間半で到着する電車を取ったのだが,さて,実際にはどれだけかかるか。
 ついでに出国当日のPaddington駅からHeathrow空港までの電車(Heathrow Express)の乗車券もネット上で購入。ところが、こいつは単にネット上でチケット代金の前払いができるというだけで,特定の電車の予約ができるわけでも,事前にチケットを郵送してもらえるわけでもない。最終的にはPaddingtonかHeathrowの自販機で乗車券を入手しなければならず,ネット上でのチケット購入は,単に代金を前払いしただけ(自販機でお金かカードを入れる代わりに予約番号を入れるというだけの違い。しかも予約番号が確認できない場合は,購入時に使用したカードを挿入するらしい(笑))。あんまり意味のないサービスだった。
 (2003/12/31)もうひとつ忘れてはならないのが,宿泊の夜の夕食。ロンドン泊が1月1日ということもあり,レストランがきちんと開いているのかどうかもわからない。こういうときは迷わず予約。かみさん御所望の中華粥のお店を押さえました。ちなみに今日31日も中華料理屋で外食なのだが...両方ともかみさんが予約したので,皆までは言いますまい。
 (2004/1/2)Heathrow Expressの乗車券だが,自販機に予約番号を入力して,無事にゲットできました。(了)[TOP]
4.日本への荷物搬送
 (2003/11/13)研究滞在している人間にとり,頭が痛いのが書籍などの資料の運搬。書籍類は重いので,普通に送るとコストが馬鹿にならない。日本から英国への書籍類の発送は,特別郵袋郵便物というサービスを利用したので安く済ますことができたのだが...
(0)どのサービスを利用するか
 (2003/12/18)一口に荷物を送るといっても,内容物と日本までの所要日数により値段には大きな差がある。このコーナーでは,主に書籍などの印刷物(Printed Paper)の送付について解説(本来なら「M-Bag」を使えばよい,でおしまいのはずだったのだが,下記の事情により,使えないことを前提に話をしなければならない)。
 英国から日本へのキロ当たり資料発送費の図(PDF)をご覧頂くと一目瞭然なのだが,一番安く送る方法は書籍小包の船便(Printed Paper by Surface)でキロ当たり£4。ただし,重さ制限が5キロなので,大量に送る場合は5キロ毎に小分けにする必要がある。また送付に8週間かかるので,帰国後も引き続き使用したい資料は船便で送ることができない。そうなると,書籍小包の航空便(Printed Paper by Airmail)か通常小包(Standard Delivery)から選ぶことになる。それぞれの利点・欠点を見ると,書籍小包航空便は配達が早いのが利点,5キロの重量制限があるのが欠点。通常小包は,書籍以外のものも入れてよいのが利点(重さ制限は20キロ),書籍小包航空便よりも配達日数がかかるのが欠点である。ただし,通常小包の所要日数は10日前後なので,1日を争うのでなければ書籍小包航空便とそれほど大きな差はない。したがって,単純にコストを比べて,5キロ以下だったら書籍小包航空便,それを超えたら通常小包で送るのが得策である。
 ということで,
・資料を「送付に時間がかかってもいいもの」と「送付に時間をかけたくないもの」に分ける。
・「送付に時間がかかってもいいもの」は書籍小包の船便で5キロずつセコセコと送る。
・「送付に時間をかけたくないもの」は,キロ当たり単価を下げるために20キロ毎にして送る。この場合,内容物は書籍以外のものも含めることができる。
 という方針の下,資料発送作業を行っている。[TOP]
(1)M-Bagサービス利用できず...
 (2003/11/13)英国のRoyal MailにはM-Bagというサービスがある。日本の特別郵袋郵便物に類似のものである。類似のものであるからには,当然同じように使えると思っていたのだが,甘かった。
 研究資料といっても,常時全てが必要であるわけではなく,日本に持って帰る必要があるものの滞在中は明らかに使わないものが結構ある。したがって,これに該当するものを早めに船便で送り,残りを航空便(SAL便)で送ろうと考えていた。
 10月下旬には船便用の荷造りを終了。街で一番大きい郵便局に持っていった。M-Bagを郵便局の人が知らない可能性もあるので,M-bagの説明資料をRoyal MailのHPからプリントアウトしたものも持参。窓口でM-Bagというと案の定郵便局の人は知らない。ここまでは予想通りだったのだが,ここからの展開は自分の予想と大きく異なっていた。
 こんな片田舎の郵便局でM-Bagを使う人などいないだろうからと,資料を見せたのが,それでも郵便局の人は知らないという。わからないものは引き受けようもないので,案内センターに電話して聞いてくれとのこと。まあここまでも予想の範囲内であった。というのも,日本の特別郵袋も一部の郵便局しか扱っていないので,英国でも同じような状況だろうと思ったため。
 仕方がないので一旦荷物を持ち帰り,自宅から案内センターに電話(かみさん担当)。ところが,M-Bagを知らない担当者ばかりで,いろんな部署をたらいまわしに。なんとか担当部署につながったのだが,聞くと,M-Bagは企業がRoyal Mailと契約の上利用するもので,荷物も郵便局に持ち込むのではなく,Royal Mailが集荷することになっており,一般には利用できないと言われてしまった。一応かみさんは,一回だけではなく何回か利用する予定がある,契約が必要なら契約したいと粘ったのだが,結局はダメと言われてしまった。
 (2003/12/8)思うところがあってかみさんがもう一度電話して確認してくれたところによると,年間£500以上利用するのならばM-Bagを利用すべく契約が結べるそうだ。実際に我々が£500使うかは微妙なのだが,試してみる価値はあった。が,既に100キロ以上を発送してしまったので,今回はギブアップ。どなたか試してみてください。[TOP]
(2)書籍小包を船便で発送
 (2003/11/15)M-Bagが使えないとなると,次に安く送る手段は書籍小包(Printed Paper)の船便である。M-Bagよりは高くなるが,キロあたり約4£と通常の小包の半額で済む。今回はその第一弾として30キロ弱を発送。都合6箱。というのは,書籍小包の場合,一点あたり5キロ以内という制限がついているのだ。我が家にあるのは体重計だけで,事前にはラフにしか確認できなかったのだが,とりあえず各箱の重さを約5キロに振り分けて郵便局へ。郵便局で実際に測ってみると,やはり5キロを超えた箱もあった。こういうこともあろうかと封をせずに持ち込んだので,その場で本を振り分けなおして封をして,お金を払って終了。
 船便だと日本まで8週間かかるらしい。今回送った分は,在英中には使用しないものの,帰国してまもなく日本に届くので安心だが,今後送る分はきちんと考えて送らねばならない。
 (2003/12/1)第2弾発送。前回と同様書籍小包の船便。本当は2日前にやる予定だったのだが悪天候のため断念。といっても,今日も雨だったのだが,土曜日と異なり風はあまりなかったので決行。ダンボール11箱をかみさんに協力してもらって郵便局に持参。前回と同じ方式で発送作業。今回は5キロをオーバーした箱が多く,発送に入れられない書籍類が続出。本当は12箱分くらいの重さがあったようだ。今回入れられなかった分は,第3弾に回します。それにしてもまだまだ本がある。
 (2003/12/8)第3弾として5箱を発送。今回も書籍小包の船便。これで合計22箱となり,総量も100キロほどになった。すでに半分以上は送ったか。それにしてもなかなか終わりが見えない。
 (2003/12/15)第4弾は2箱。合計24箱。
 (2003/12/17)第5弾は1箱。合計25箱。今まではある程度まとまった量をまとめて郵便局に持っていっていたのだが,帰国まで日がなくなってきたので,今週から都度都度発送する方式に変更。
 (2003/12/18)第6弾は3箱。合計28箱。
 (2003/12/20)第7弾は1箱。合計29箱。船便で送る資料もそろそろ終わり,残りは通常小包で送ることになりそう。
 (2003/12/22)2日前の発言に矛盾しているが,第8弾として1箱発送。合計30箱。
 (2003/12/27)第9弾として1箱発送。合計31箱。もう1箱くらい船便で送るかもしれないが,原則として残りは来週通常小包で送る予定。
 (2003/12/29)予算の制約もあり,最後にもう1箱を発送。合計32箱。以上で了。[TOP]
(3)船便小包
 (2003/12/4)英国からの国際小包は,速達・スタンダード・エコノミーの3種類がある。日本風にいえば航空便・SAL便・船便といったところか。値段を見ると,5キロの荷物を日本に送る場合,速達だと£70,スタンダードは£50,船便は£40ほどである。思ったよりもスタンダードとエコノミーは値段が違わない。その割に配達日数には大きな違いがある。したがって,エコノミー便を使うとしたら,日常品のうち,@こちらではもう使わない,A帰国後もしばらくは使う必要がない,Bでも必要,という類のものになる。こんな条件に合致するものはないと思ったが,あった。それは夏服。ということで,かみさんと自分の分をパッキング。ちょうど1箱(8.5キロ)になった。郵便局から発送。局員さんに聞いたら,日本へは45〜51日で届くそうだ。約7週間といったところか。意外に早いかも。
 (2003/12/15)大学に送付する書籍以外の物資(ソフトウェアのCDなど)を船便で送付。[TOP]
(4)通常小包(Standard Parcel)
 (2003/12/29)通常小包(Standard Parcel)の日本までの所要日数は1週間から10日間。発送が早すぎると大学や家に迷惑がかかるという事情もあり,通常小包の発送は帰国まで1週間を切った今日からスタート。今日はまず研究資料を2箱計37キロほど発送。「(0)どのサービスを利用するか」にも書いたが,小包便はボリュームディスカウントがきくので,1箱を20キロに近づけたほうが割安になる。自分の場合,Post Officeで買った一番大きなダンボールに本を目一杯詰めたら18〜19キロになった。また,残りの本全ては2箱に納めきれなかったので,入らなかった分は船便書籍小包で発送。これで資料発送は基本的に終了。残りは生活物資になります。
 (2003/12/30)生活物資を発送。計5箱で約£360也。我々は街の中心にある大きめの郵便局を利用していたのだが,最後の何回かはなぜか同じおじさん局員が担当。「これが最後だから」とエクスキューズして,局員にも手続きを頑張ってもらいました。これで,荷物発送は原則として終了。今夜パッキングしてみて,入りきらない荷物が出た場合のみ明日もう一度発送します。明日は大晦日で郵便局は夕方4時までの営業。(了)[TOP]
(5)小括
 (2004/2/14)発送した荷物の到着状況は,後日譚を御参照下さい。また,Leicesterに滞在,同じ時期に帰国された経済学部の先生に教えてもらったところによると,日通に頼んだら256キロ,所要日数10日で960ポンドだったそうだ。キロ当たり3.75ポンドで,郵便を使うより断然お得! ということで,引越しの際は日系の業者にきちんと問い合わせされることをお勧めします。
5.Council Tax
 (2003/11/14)日本でいう地方税に相当する。払い方は色々あるのだが,事前に通知される年間支払額を月毎に支払う。うちは銀行自動引き落としにしているので,きちんと手続きしないと退出後も引き落とされる危険がある。ということで,徴収している自治体のHPに,引越しする人用の入力フォームがあったのでそれを利用しようとしたのだが,うまく作動しない。まあ,こういうバグには英国に来て慣れっこになっているので,落ち着いて電話。引越しする人用の番号があり,5分ほど辛抱強く待つとオペレーターが出た。1月1日に退出することを伝え、日本の住所を伝えたらそれでおしまい。これで12月の初旬に徴収される分が最後となるはず。
 (2003/12/15)本日最後の支払いがDirect Debit(自動引き落とし)で完了したので,Direct Debitを解約。
 (2003/12/31)Councilから,「Direct Debitが解約されたので1月24日までに£103支払ってください」という手紙が。我々としては「??」なレターなので,Councilに電話。すると,我々が退出するという情報はシステムに入っていない,という。件のレターは,単にDirect Debitが解約されたが,Taxは引き続ききちんと払ってくれ,というだけのもので,我々の退去とは一切関係ないことがわかった。やむを得ず,改めて退去の旨と帰国後の住所を連絡。係の人によると,Taxを払いすぎているので返金があるらしい。以前に応対した人は何やってたんだろうか...Council Taxに関しては,不安を残したままの帰国に。
 (2004/1/10)日本の住所にCouncil Taxの精算書が届いた。見ると,155ポンドほど返金があるようだ。書面には「銀行口座に返金した」と書いてある...
 (2004/1/14)1月10日の時点では銀行口座に入金がなかったので,しばらく様子を見て,入金がないようだったらCouncilに問い合わせをするつもりだったのだが,今日入金されました! (了)[TOP]
6.電気・ガス・水道
 (2003/11/14)我が家は電気とガスはBritish Gasを使っている。こちらもなぜかHPがうまく使えなかったので電話をかけると,全く待たされることなく,やけに丁寧な応対のオペレーターにつながった。通常は,引越しするその日に電気とガスのメーターを読んで申告すると,後日その分が銀行口座から引き落とされるらしい。我々の場合,引越し日の1月1日が営業日でないため,前日にメーターを電話で知らせてくれと言われた。ということで,銀行口座は帰国後も(少なくとも当分の間は)維持しておく必要がある。
 水道は別会社。電話すると15分くらい待たされ、忘れた頃にようやく疲れた声の女性につながった。ここも電気・ガスと同じ方法をとるのだが,我が家の水道のメーターは,自分たちで見られない仕組みになっている。その旨を伝えると,我々が引き払った後に見に来て,Final Billを日本に送るとのこと。その後,銀行口座から引き落とされるらしい。ということで,日本での住所を伝えて完了。
 (2003/12/31)予定通り,メーターを電話で連絡。が,引越しの情報が入っていないという。仕方なく,明日で退去すること,メーターの数値はこれ,日本の新住所はここ,という情報を連絡。この国は本当に大丈夫だろうか...
 (2004/1/19)British Gasより,ガス料金の返金が銀行口座にあり。詳細は不明。
 (2004/1/27)次のテナントの方から転送してもらった郵便物が届いた。中にガス料金の通知があり,精算完了を改めて確認。が,同じく電気の精算が終わっていない。終わっていないどころか,我々宛に1月15日付けの新しい請求書まで来ている。これってつまり我々の退去をきちんと把握していないってことじゃないの?と思い,かみさんがイギリスに国際電話。すると担当者は「ちゃんと引越しの手続きもできているし,あなたのアカウントは既にクローズされている」との回答。じゃあどうして新しい請求書が(しかも日本ではなくイギリスの旧住所に)届くのかと聞いたら,「今は手続きの最中だから無視してくれればよい」・・・もはやコメント不能。
 (2004/3/19)帰国して3ヶ月が経とうとしていて,いまだに電気と水道の精算が終わらず。2月に水道料金の請求書が来ていて(次のテナントが転送してくれた)いい加減腹が立ったので,正しい精算書類を日本の住所に早急に送れ,さもないとリーガル・アクションを検討する,とレターを出したらまた謝罪の上早急に書類を日本に送るとの返事が来た。さて,本当に書類は届くか? ちなみに日本からどうやってリーガル・アクションを起こせるのかは知らない(笑)。
 (2004/4/2)意外に早く,水道の精算書が郵送されてきた。妥当な額で一安心。支払いをウェブ上で決済しようとしたら,サイトがうまく動かないので,小切手を郵送。[TOP]
7.CATV/ネット/電話
 (2003/11/14)我が家はCATVとブロードバンド接続,電話が一体になったパッケージサービスを利用している。TVは12月半ばに友人に売ってしまう予定だが,ネット接続と電話はぎりぎりまで維持したい。昼間かみさんがケーブル会社に電話をかけて12月31日の契約解除の希望を伝えたところ,契約者本人でないと手続きできないと言われたので,帰宅後に改めて自分が電話(ここは夜8時まで電話を受け付けている)。対応したのが愛想の悪いにいちゃんで嫌な感じ。12月末で契約解除ということで受け付けてもらえたのだが,契約時に払ったデポジット£200(英国での居住歴が2年未満であることを理由にデポジットを要求された)をどうやって返してもらえるのかを聞いたところ,契約終了後に新住所に小切手を送るとのこと。日本にポンド建ての小切手を送られても困るので,帰国後も英国内の口座を維持するからそこに振り込んでもらえないかと依頼。すると,別の部署に電話してくれとのこと。その言い方も無愛想で嫌な感じだったのだが,言われたとおり別の部署に電話。用件を話すと「マネージャーと相談するから少し待ってくれ」としばし待たされた後,「もう少し待って」を2度ほど繰り返し,最後は「こちらから後で掛け直す」と電話は一旦終了。数分後に電話があり,マネージャーから「現在自動振替サービスを使っているのと同じ口座ならお金を戻すことができる」とのことで無事に一件落着。
 (2003/11/20)我が家は国際電話は専門業者と契約。一定の料金(£25)を前払いして,それを使いながら電話をかけるというもの。そして残高が£5を切ると£25が自動的に銀行から引き落とされる仕組み。この仕組みを使うことで,日本への電話は1分7p(13円)。このサービスでは,事前に登録した電話からかけると自動的に認識され残高がアナウンスされ.あとは番号をプッシュするだけでいいし,公衆電話でもIDナンバーと暗証番号を入れれば使えるので便利。さて,当然国際電話も帰国直前まで使う可能性があるので,まだ解約はしたくないのだが,残り残高が£5を切ると£25が補填される仕組みはそろそろやめた方がいいだろうということで,業者にメールして手続き。今後は残高がなくなったら電話かWEBで逐次手続きをしなければならず,通話料金も1分10pと高めになるのだが,無駄にお金を払うよりはよいと判断。
 (2003/12/12)先日の電話でCATVの解約手続きは完了したと思っていたのだが,本日テレビを友人に譲り,取り残されたCATVチューナーを見てふと疑問が浮かんだ。「このチューナーはどうやって返却するんだろうか?」 12月31日で解約,1月1日に退去するわけだが,1月1日は英国も祝日なので1月1日に回収しに来るはずがない。ではいつ?ということで,CATV局のカスタマーサービスに電話して質問。すると「解約手続きと機器の回収は別の部署がやっているので,詳細はわからない。担当部署に連絡をしておくので,来週中には担当者から回収について連絡があるはず」とのこと。ビックリというよりやっぱりといった感じ(笑)。契約を解除すれば機器の回収は当然やるべきことだから契約の解除があった時点で会社側がきちんと手続きをすべきだし,それをやらないのは会社側の責任だろう。が,我々は£200のデポジットをとられており,「機器が回収できなかったらデポジットを返却しない」とか変なことを言わさないためにも,このようにきちんと手を打っておいた方がよいと判断。
 (2003/12/17)CATV会社から連絡があり,チューナー類の回収は12月30日の昼に行うそうだ。本来ならば31日に行うべきなのだが,会社側が31日も1月1日も休みとのこと。
 (2003/12/30)本来なら今日に回収されるはずだったのだが,昨夜電話があり,回収は31日とのこと。
 (2003/12/31)朝10時頃に業者がやってきて,CATVチューナーとケーブル・モデムを回収。これでブロードバンド接続ともお別れ。512kbpsだったけど(笑)。その後,電話はしばらく使えたのだが,13時30分頃に電話をかけようと思ったらつながらなくなった。これで外界と遮断。
 (2004/1/27)次のテナントから転送してもらった郵便物の中に,CATV局からの書類も。200£のデポジットに諸々の精算が入り,206£ほどが返金されるらしい。さて,どう返金されるのだろうか?
 (2004/3/20)まだ返金される様子がないので,きちんと返金して欲しいというレターを日本から発送。普通に送ると黙殺される可能性があるので,書留にしました。
 (2004/4/15)書留を送っても何の返答もないため,電話。すると向こうは返金の必要性をきちんと認識しており,「なんらかの手違いで」そのまま放っておかれたらしい。銀行口座への返金云々はもはや通用しなさそうなので,小切手を日本まで送って欲しいと依頼。2週間ほどで届くらしい(本当か?)。一応,徐々に片付きつつあるようで。[TOP]
8.郵便局の転送手続き
 (2003/11/14)郵便局にいって,転送手続きに関するパンフレットをもらってきた。こちらの転送サービスは有料なのだが,その代わり海外への転送もしてくれる。料金は1ヶ月£12.90,3ヶ月£28.10,1年£64.80。やはり結構高い。考えたら,我が家への郵送物と言っても,Bill関係は必要なものは日本へ送る手配を取っているし,それ以外に重要な郵便物が来るとも思えない。ということでこのサービスは利用しないことにした。
 (2004/1/7)上に「Bill関係は日本に送る手配をとっている」と書いたが,帰国直前の電気・ガスなどの応対を見て,どうも英国の会社は信用ならないと思い,次のテナントの人に「申し訳ないけれども,我々宛に郵便物が届いたら日本へ転送してもらえないか」とメールでお願い。すぐに返事が来て何かあったら週1回くらいの頻度で送ってあげると返事をもらった。なんともありがたいお話。ただし,これは我々が次のテナントと知り合いになれたために可能な手段であり,そのアテがないならば,やはりきちんと郵便局で転送手続きをしたほうがよいと思います。
 (2004/1/13)テナントから転送郵便物の第一弾が到着。[TOP]
9.銀行口座の処遇
 (2003/11/15)これまでの経緯から,我々は帰国後も(少なくとも当分の間は)口座を維持することが絶対必要な状況なのだが,そもそも英国からいなくなるわけだし,英国内に連絡先もない(同僚などに頼むこともできるが,個々がいろいろな事情を抱えていて,「この人なら大丈夫」というのが正直いない)のに,銀行口座が維持できるのかが疑問だった。しかし,Lloydsの支店に行って尋ねてみると,日本の住所も登録可能と言われて一安心。いわゆる通常の住所変更の用紙に記入してサインして提出すればOK。拍子抜けするくらい簡単。逆に先方から「あなたの持っている種類のアカウントは,今はもう外国人では取得できないから,できるだけ閉じないで持っていた方がいいわよ」と言われたくらい。ちなみに今持っているアカウントは,口座維持手数料が無料で,利息が通常より0.08%ほど高いというもの。
 よくよく考えると,帰国後も英国で資料類を買うこともあるし,今後短期の調査で来ることもあるから,口座維持がタダでできるなら,持ち続けても損はないと判断。
 (2004/1/6)Lloyds銀行から日本に,リクエスト通りに住所変更を完了した旨のレター到着。セキュリティのために旧住所にもレターを送ったとある。(了)[TOP]
10.総領事館へ帰国届提出
 (2003/11/15)海外に3ヶ月以上滞在する日本人は,大使館に在留届を提出しなければならない。自分も渡英まもなくして届を出したが,帰国時には在留届の取り下げをしないといけない。総領事館のHPをみたらフォームがあったので,それをダウンロード,記入の上,総領事館にFAX。帰国予定日を書く欄があったので,早めに提出してしまいました。そのフォームには「帰国届」とあったのだが,在留届の取り下げじゃないのかな? まあ枝葉の話だが。(了)[TOP]
11.携帯電話解約
 (2003/11/15)自分が使っているのはVodafone。たまたま商店街を歩いている時に最初に目に付いたのがVodafoneだったというのもあるが,携帯なんてどの会社でも同じだろうとロクに調べもせず選んだのだが,同僚でVodafoneを勧める人はまずいない。実際には色々違うようだ。よって,解約の手続きも会社によって異なるかもしれない。
 携帯も年末をもって契約解除をしようとVodafoneのショップに行って話を聞いた。そこの店長に「君が買いに来たときのこと覚えているよ」と言われてびっくり(言われてみて自分もこの人が応対してくれたことを思い出した)したのはよしとして,契約解除には一ヶ月前までに担当部署にレターを出さないといけないとのこと。彼曰く「すぐにやった方がよい」。彼から担当部署の住所などを教えてもらい,自宅に戻ってレターを作成して投函。
 (2003/11/29)契約解除確認のレターが届いた(先日出した手紙に,解約のコンファメーションををくれと書いておいた)。うちは月額使用料を支払うタイプの契約をしているのだが,そのためか12月31日で契約解除したいというレターを出したのに,12月19日で解約と言う通知が来た。まあ多少早くても困らないので,そのままにしておくことに。端末はタダだったので,記念に持って帰ろうかな。
 (2003/12/3)携帯に,Vodafoneから「あなたのリクエストにより,まもなく通話を停止します。変更などの際は××までご連絡を」というテキストメッセージが入った。契約を解除するちょうど半月前ということなのだろう。
 (2003/12/12)解約まで1週間というタイミングで「契約解除後も『Pay as you talk』で引き続き利用できます。希望する場合はこのテキストメッセージに返信してください」というテキストメッセージが。Pay as you talkとは,料金を前払いして,支払った分だけ通話できるコースのこと(お金がなくなると通話できなくなるので使いすぎの心配がない)。商売熱心というかしつこいというか(笑)。とりあえずは使う予定もないので無視。
 (2003/12/20)昨日いっぱいで契約解除。昨日は実際に何が起こるか気になっていたのだが,日中は普通に問題なく使用可能。夜8時にふとみたら,待ち受け画面に「Not Registered(未登録)」と表示され,通話不能になっていた。12月分の通話料の支払いが残っているので,まだ手続きは終わっていないが,タダで手に入れた端末もついにお役御免。車が故障でトラブッたとき,農場調査に行く途中道に迷った時など大活躍してくれた携帯ともお別れ。(了)[TOP]
12.フラットの賃貸契約解除
 (2003/11/15)契約書の上では2004年1月6日まで契約が残っているのだが,1月1日で退去すると大家に連絡。契約時に家賃一月分のデポジットを取られたので,それをきちんと取り返さないといけない。ちょっと複雑なのが,最初に契約した時は不動産屋を通していたのだが,半年後の契約更新の際に不動産屋を切ってしまったこと。つまり,デポジットは不動産屋に払ったのだが,その後デポジットを不動産屋が押さえたままになっているのか,それとも大家に渡っているのかが判然としなかった。
 大家がデポジットを持っているならば大家とだけ話をすればいいのだが,うちの大家はアバウトな人で,いきなり聞いても知らなそう。ということで,まずは不動産屋に行き状況確認。不動産屋からすれば,すでに手の切れた案件で問い合わせされても困るだろうと思ったのだが,意外にも,「デポジットは大家にきちんと渡している」「あなたたちのフラットの状態確認も我々がやる」という明確な答えが返ってきた。我々としては,既に手の切れた物件なのに変だなと思ったのだが,その後大家に電話をして事態を把握。以前に大家は我々が退去した後にフラットを売却すると言っていたのだが,気持ちが変わったのか,売らずに別の人に貸すことにしたらしい。そして,新たなテナントを探すためにまた不動産屋を利用するらしい。「あなたたちのフラットに不動産屋が行くことになるがよいか」と打診された。そのうち色々な人が不動産屋に連れられて我が家を見に来るのだろう。
 ちなみに,大家が従来と同じ不動産屋を使うかどうかは知らない(笑)。不動産屋の方はすっかりその気になっているようだが。
 (2003/11/27)不動産屋による一回目の訪問。といっても,我々の留守中に来たようで詳細はわからず。こちらでは,前のテナントがまだ居住中でも,退去が決まっていれば不動産屋が客を連れて物件を案内する。実は我々が昨夏にフラット探しの過程で今の我が家を見に来たときも,前の居住者(オーナー)が住んでいた。赤の他人に見学されることは,別に困らないのだが,留守中に来られた場合,土足で上がられる危険があるので,「靴を脱いでください」というカードをドアにぶら下げておいた。ちなみに不動産屋は結局我々が利用したのと同じ所だった。
 (2003/12/3)2組目のフラット見学者現る。かみさんによると,青年+その両親というグループだったらしい。お母さんが気に入っていた様子だったが,さてどうなるか。ちなみに明朝にも3組目のフラット見学者があるらしい。不動産屋のサイトをチェックしたら,我がフラットが載っていた(PDF)。
 (2003/12/4)午前中に3組目の見学者。女性単独で,しかも不動産屋に連れてこられたのではなく直接来訪。自分は大学にいたので知らないのだが,かみさん曰く,企業経営者とのこと。実はうちのキャンパスの修士課程に通っていて,キャンパス近くに拠点が欲しいということで,キャンパスのスタッフから我がフラットの情報を得ていて,以前から狙っていたらしい。よって,不動産屋に案内されなくても場所を知っていた,というわけ(笑)。そして,家の中を見て回り,かみさんとしばし談笑の後,企業経営者らしく,借り入れを即決。うちのフラットはペット禁止なのだが,彼女は犬を飼っているそうで,「敷金を2倍払うから」「家賃も£25上乗せするから」とペットOKをもらうべくガンガン交渉して,不動産屋もタジタジだったらしい(笑)。さすが経営者,といったところか。つまりは,次のテナントは友達の友達というわけだが,向こうが友達ネットワークでこのフラットをゲットしたなら,こちらもそれを利用しない手はない。ということで,「ベッドだけ置いていきたいのだが構わないか」と同僚を通じて打診。ベッドは出発の朝まで欲しいので,売るにしても処分するにしても面倒だなあと思っていたのだが,これで向こうがOKと言ってくれれば,事がスムーズに運ぶ。
 (2003/12/8)キャンパスで次のテナントのおばさんと会話。ベッドの件を聞いたら逆に「置いていってくれるとありがたい」と感謝され,「いくら払えばいいか」と聞かれてしまった。こちらとしては処分する手間が省けてありがたいので,もちろんタダ。また,そもそも友達の友達という間柄である上に,今日を持って直接の知り合いになったこともあり,向こうからも「ちょっとした荷物を置かせてもらいたい」と依頼が。もちろんOK。さっそく荷物を置いていきました。という具合に,新旧テナント同士仲良くしておくと,お互いに便利だと思います。
 (2003/12/15)かみさんが大家に連絡。11月15日に電話した時も「近いうちにチェックしに行く」と言われたのだが,その後何の連絡もないまま一月が過ぎてしまったため再び連絡。チェック作業を経て,一か月分のデポジット=敷金(£525)を回収せねばならないのだが,彼が来てくれないことには,話が始まらない。そこでいつ来てくれるのかを聞いたのだが,クリスマスの予定を聞かれ,特に旅行などの計画がないことを伝えると,彼もクリスマスは特に予定はないので,クリスマス休暇中にチェックしに行く,詳しくはまた連絡する,ということで了。結局進展なし(笑)。うちの大家はこういうことをアレンジするのが苦手らしく,毎回こういうことの繰り返し。
 (2003/12/17)次のテナントの人が再び荷物を置きにやってきた。応対したかみさんによると,クリスマス前でかなり忙しく,不動産屋に入居に必要な手続きを今日全てやりたいと事前に連絡していたのに,行ってみたら何の準備もしていなかったとあきれていたらしい。我々夫婦もあの不動産屋の使えなさ加減にはほとほとあきれ果てているので,かみさんとすっかり意気投合したらしい。前テナントとして,「不動産屋は『入居前に状況確認の写真を撮る』というが実際には撮らない」など,貴重なアドバイスを差し上げておいたとのこと。
 (2003/12/28)ようやく大家がチェックにやってきた。日本の場合と異なり,細かいところはチェックせず,ぱっと見回して「きれいに使ってるね」でおしまい。その場でデポジットを返金(ただし小切手)。その他水道光熱関係の解約・精算や鍵の受け渡し,置いていく家具などについて話をして了。大家によって個人差も大きいだろうが,英国ではよほどのことがない限り,デポジットは全額返ってくるのが通例のようだ。
 (2004/1/1)大家から,フラットの鍵は不動産屋に返却するように言われていた。1月1日はお休みだろうから,封筒にカギを入れて,不動産屋の郵便受けに入れておいて欲しいという指示も受けていたので,その通り実行。問題は,フラットを施錠し退去,電車に乗る前に,@駅に荷物を運ぶ作業と,Aカギを返還する作業の両方をこなさなければならない点。最初はお隣さんにかみさんと荷物を預け,自分だけ不動産屋に行ってきて(車がないので当然歩き),その後荷物と共に駅に向かう計画を立てたのだが,お隣さんに伺ったところ,その時間は外出しているというので断念。よって,まずは駅に荷物を運び,待合室にかみさんと荷物を残して不動産屋に行くという手順に変更。フラット・駅・不動産屋ともに徒歩圏(駅と不動産屋は往復25分かかるが)だったので何とかなったが,元旦で駅にタクシーもあまりいない状態の中,もし車が必要な場所に不動産屋があったらちょっと大変だったかも。
 ちなみに,フラットの片付けだが,完璧というわけにもいきませんでした。次のテナント向けに,いくつかのモノが残っているが,もしいらなければどうぞ捨ててください,と置き手紙を残してきました。[TOP]
13.車の売却
(1)イントロダクション
 (2003/11/30)我々は車を2台持っている。1台はDaewoo1995年製Espero1.8CDi(走行距離48,500マイル):通称Daewoo,もう1台はFord1989年製Escort1.4LX(走行距離94,500マイル):通称ザクである。車を売るオプションとしては,以下のようなものが考えられる。
@車を購入したガレージやディーラーに買ってもらえないか打診。
A中古車情報誌へ広告を掲載し,興味を持った人と個人売買。
B職場や近所で色々な媒体を使って広告し,興味を持った人と個人売買。
C中古車オークションに出品。
Dガレージに引き取ってもらう。
 CとDは買い叩かれるか,下手をするとタダで引き取ってもらうことになるので,できるだけ@〜Bで売り抜けるのが望ましいと考えて売却作戦スタート。
 (2003/12/3)@〜Bのどれがいいかはケースバイケースだろう。通常@は選択肢に入らないかもしれないが,我々の場合,同僚の友達がやっているガレージから車を購入し,以後何かあるごとにそのガレージを利用していたので,それなりにガレージの人と知り合いであったという特殊事情から@が有力な選択肢の1つになった。また,AとBでは恐らくBの優先順位が高いと思われる(費用がタダだし,身近な人だと融通もきくだろう)が,Aには掲載手続きに時間がかかるなどの問題もあるので,我々の場合Aに先に着手する結果となった。[TOP]
(2)ガレージへの打診は不発
 (2003/11/30)2台とも地元のガレージを通じて購入したので,ガレージがまた買い取ってくれることをまずは期待。11月中旬にMOT(車検)のためにガレージに車を持っていったので,ついでに購入を打診したのだが,「今は手持ちの車が多いので,買う余裕がない。どうしても売れない場合は買ってもいいが,あまりいい値段は出せない」との回答。よって,我々は他のオプションを行使することに。[TOP]
(3)中古車情報誌への掲載
 (2003/11/30)中古車情報誌掲載のメリットは,中古車を買いたいと思っている多くの人の目に留まること,自分で値段を設定できること(同時に悩みどころでもあるのだが)。一方のデメリットは,掲載にお金がかかること,どの程度の確率で買い手がつくのか読めないことである。ともあれ,まずは載せてみることにした。
 中古車情報誌への掲載申込みは,電話とネットの両方で出来る。どちらの場合も必要なのは,車の仕様,宣伝文句,売値である。写真を掲載する場合,電話をすると業者が2〜3日中に写真を撮りに来るが,ネットの場合は自分で用意しなければならない。ただし,業者に撮ってもらったからといって,特別いい写真になるわけではないようだ。ということで自分で写真を撮り,ネットで申し込むことにした。ネットにしたのは,その方が早く掲載してもらえるため,というのもある。
 ということで,ネットの申込み画面に必要事項を記入し,デジカメで撮った写真を添付すればおしまいである。車の登録ナンバーを入力すれば,車種・製造年・色はもちろん,パワーウィンドウ・ABSなどの記載も自動的に表示されるので楽である。ただし,ここで問題発生。掲載誌は色々なカテゴリーに分かれており,我々が掲載を希望するのは「Bargain Cars(バーゲン・カー)」の欄。ところが,ネットの申込みフォームには「General Car」しかない。雑誌を実際に見ると,General Carは高級車ばかりで,我々の車はお門違い。つまり,申し込みたいカテゴリーに申し込めない事態になってしまった。もっと早く気づけば日曜日でも電話して聞けたのだが,あいにく気づいたのが夜だったので,週が明けるのを待つ羽目になった。
 (2003/12/1)昨日の続き。昨日撮った車の写真が暗かったこともあり,今朝撮りなおし。ただし雨のためあまりいい写真がとれず。仕方ない。中古車情報誌に電話して,昨日の問題すなわち「Bargain Carsとして売りたいのにWEBの申込みフォームにそれがない」点について聞いた。すると,「WEB上ではBargain Carsは受け付けない」との答えが。仕方なく電話で申込みの旨を伝えると,「メールで広告の文言と写真を送って欲しい。折り返しこちらから連絡する」とのこと。何か中途半端な気がするが,言われたとおりに文言を作成,デジカメ写真を添付してメール送信。ちなみに広告の文言は,上にも書いたが,WEB上の申込みフォームを使うと車の登録ナンバーを入れただけでデータが表示されるので,それをコピペすると便利(笑)。話を戻すと,メール送信したらすぐに受付確認メールが届き,数時間後に担当者から電話。掲載希望期間の確認(WEB3週間,雑誌2週間を希望),代金決済(1台£36)などの手続き。これで雑誌とWEB掲載の手続きはめでたく完了。今週金曜(12月5日)には掲載が始まるはず。よって雑誌は19日まで掲載の予定。ちなみにその中古車情報誌はココの南西部地方版。アメリカにも同名の雑誌があるような。
 (2003/12/3)補足。車の値段は,AAAutotraderのサイトの評価サービス,それから実際に中古車情報誌に乗っている自分の車に近いものの値段を参考にして設定した。幸か不幸か車の調子が悪くガレージへ行く機会があったので,修理ついでに車の値段について相談したところ,Daewooは「掲載しても買い手がなかったら下げたほうがいいかもしれない」,Fordは「妥当な値段」とのことであった。ということで,とりあえずはこの値段でトライし,ダメだったら下げることに。
 (2003/12/5)我々が出した広告が掲載された号が本日発売。早速確認すると,なんと連絡先電話番号が途中までしか書いていない。一応メールアドレスは載っているのだが,これでは車に興味を持ってもメールがなければ我々に連絡がつかない。つまり広告を出した意味がない。こういうときはかみさんにお任せ。ちなみに広告の文面はメールで送っており,一応確認したがきちんと電話番号は書いてあるので,これは編集側のミス。ということで,かみさんがブリブリ電話。掲載の電話番号が間違っていること,それは我々のミスではなく編集側のミスであること,これでは掲載料を払い広告を出した意味がないこと,という旨を伝えると,向こうの対応もあっさりしたもの。@かみさんのザクは,(5)で書いたように,すでに売れてしまったので掲載取り消しの手続きをとったのだが,返金はなしという話だった。しかし,このような事態になった以上広告は出さなかったも同じなので,返金してくれと要求したところ,あっさりOK。ADeawooは,今週号掲載分が全くの無駄になってしまうので,本来2週間掲載のところ,3週間に伸ばしてもらうことになった。いずれにしても編集側の対応は恐ろしいほど迅速。恐らく,この手のミスは当然起こりうるものと想定されていて,クレームがついたときの対応も完全にマニュアル化されているのだろう。ちなみにWEBサイトにも広告が出ているのだが,これは早急に訂正するとのことだった。実際にその日のうちに表示は訂正された。
 (2003/12/9)12日発売号の原稿締切が今日だったので,新たな文面を作成し差し替え。5日発売分ではDaewooに£995を提示していたのだが問い合わせがないため,£895に値下げ。
 (2003/12/15)先日のザクの返金の件,本日小切手が届いたので,さっそく銀行に入金。
 (2003/12/16)Daewooは今度の金曜日からもう1週間掲載される予定で,今日が変更・取り消しの締め切りだったので,キャンセルの旨電話。[TOP]
(4)使える媒体は何でも使う
 (2003/12/1)最初の媒体は車そのもの。車に「FOR SALE」の張り紙を開始。これにどれほどの効果があるか不明だが,まあやっても損はないという判断。こちらでは時々車が「FOR SALE」をつけて走っているのを見かけるが,手で殴り書いたような代物で見た目もよろしくないので,パワポでポスターよろしくきれいなものを作成した(笑)。
 (2003/12/3)次は職場。無料サイトを使って,車の広告をWEBページで作成。学科の秘書のおばさんにお願いして,そのURLをスタッフにメールで流してもらう。また,ポスター掲示のOKももらったので,ポスターを作製。明日掲示板に貼り付ける予定(後日記:実際に貼り付けました)。
 (2003/12/5)スーパーによくある告知コーナーも活用。指定された枠内に自由に広告を書く,という類のもの。かみさん曰く「他の人の出している広告は手書きで汚かった」とのことで,我々は写真つきのきれいな広告をパソコンで作成。ちなみに掲示場所の候補として,Sainsbury'sとTESCOの2店舗があり,Sainsbury'sはカスタマーサービスの応対も親切で,掲示スペースにも余裕があったので何の問題もなかったのだが,TESCOのカスタマーサービスの対応は最悪。結局,現在掲載スペースが満杯で,今申し込んでもクリスマス明けくらいの掲示になる,ということでTESCOは断念。まずはSainsbury'sのみ掲示。
 (2003/12/16)車・キャンパスおよびURLでの掲示はDaewooが売れた時点で取りやめていたのだが,今日はSainsbury'sの広告掲示を取り下げ。[TOP]
(5)ザクあっさり売却決定
 (2003/12/4)予想では,信頼性の高いDaewooは比較的楽に買い手がつくだろうが,15年モノのザク(Ford Escort)は誰も買ってくれないのではないか(下手すればスクラップ)と危惧していた。が,あっさり買い手が現れた。リア・ワイパーが動かなかったので昨日ガレージに預けたのだが,今朝受け取りに行ったら,ガレージの別のスタッフからオファーが。我々の提示価格は£295だったのだが£275で手打ち。相手がガレージの人ということもあり,引渡しはいつでもいいと言われたので,わがままを言って31日といったら,あっさりOK。これで,1台片付くと同時に帰国直前まで車をキープできることになった。ラッキーである。もちろん,事情が変わって早めに渡さなければいけなくなるかもしれないが...相手がガレージの人だと,車の状態を理解した上で買ってもらえるわけで,あとで「あそこが変だ,ここがおかしい」と理不尽なクレームがつく恐れがないことも安心材料。
 その後大学に行ったら,先生の1人からもオファーが。残念ながら断らざるを得なかったが,価格設定が良心的すぎたかもと少し後悔。もっとも,査定サイトでは中古車ディーラーの買取価格が「Good Conditionなら£150,そうでなければ査定不能(笑)」だったので,£295はそれなりの冒険だったのだが・・・。
 この後急いで中古車情報誌への広告掲載取り消しの連絡をしたのだが,掲載号は明日発売なので取り消しは出来ないという(明日発売なのは知っていたので仕方なし)。この雑誌は週刊誌で,2週間掲載を申し込んでいたので,来週号の掲載は取り消しにできたが,それでも返金はなし。これはある程度覚悟しなければならない出費なのだろう。
 ということで,Escort(通称ザク)は,結局@の範疇で売却,となりました。
 (2003/12/16)引渡しの詳細について連絡すべく昨日電話したのだがつながらなかったので,今日改めてかみさんが電話。我々の希望引渡し日は31日なのだが,ザクを買うスタッフの人も31日は働くそうなので,当日の午前中にガレージに持っていくことになりました。
 (2003/12/31)午前10時40分頃にザクをガレージへ。すると,買い手の兄ちゃんが,現金の持ち合わせがないので,1時間後に着て欲しいとのこと。帰国直前の我々を思いっきり不安にさせる発言だが,やむをえず一旦帰宅。気を取り直して再度出かける前に,彼の携帯に電話したが不通(!)。不安がさらに煽られたものの,再びガレージへ。今度は彼もきちんとお金を持っていて,現金でしっかり頂きました。書類のやり取りをして,握手して取引終了。その足で銀行へ行き入金,徒歩で帰ってきました。
 (2004/1/27)次のテナントに転送してもらった郵便物の中に,DVLAからの確認書類が。曰く「ザクはあなたの所有でなくなりましたがそれでよいですか? 異議がある場合は御連絡を」とのこと。異議はないのだが,Daewooの通知が来ないのがちょっと不安。[TOP]
(6)Daewoo売却への道
 (2003/12/5)スタッフの1人から興味があるという電話あり。不在時の電話だったので週末もしくは週明けに話をする予定。
 (2003/12/8)件のスタッフと商談。説明と試乗の結果,基本的には欲しいとのことだが,向こうからのオファーは£650。こちらの提示価格£995と大きな開き。我がDaewoo,中古車ディーラーに持っていくと買い取り価格が£400ほどであることは相手も調査済みで,それに£250上乗せしているのだからいい条件だという趣旨。しかも,相手は現在車を持っていて,そろそろ古くなってきたので買い換えてもいいかなあと思っている程度なので,無理して高い金を出すつもりはないという。状況はこちらに不利である。なんといっても,こちらは月末の帰国を控え,中古車ディーラーよりも少しでも高い値段で売り抜けたいという気持ちでいることはバレバレなのだ。向こうのオファーは「£650なら買う。そもなくばいらない」という明快なものなので,回答までとりあえず2日間の猶予をもらい,考えているところ(といいつつ,もっといいオファーがないかと淡い期待を抱いている)。
 (2003/12/9)回答期限まで1日あったが,件のスタッフに新条件を提示。「£700出してくれるなら売る。£650しか出せないのなら来週月曜日まで待って欲しい。その間にいい条件の提示があったら申し訳ないけどその人に売る。何もなければ£650であなたに売る」というもの。フェアな条件提示と先方も納得。先方からは,燃費や修理履歴について追加質問。燃費は大体の値は分かるのだが,修理履歴は自分も以前のことは分からない。なんだったら検査を受けてもいいよ,車検に通ったばかりだし問題ないと思うけどね,と回答。もっとも,Daewooは申し訳ないがマイナーなメーカーで,信頼性の部分で不安があるのは確か。売ることを考えれば,メジャーなメーカーの方が無難であることを改めて認識。
 (2003/12/10)件のスタッフから連絡があり,「£700で買いたい」とのこと。クリスマスまで2週間あるので,少し待てばもっといいオファーがあるかもしれないという気もしたが,これで手を打つことにしました。£1,800で購入し£700で売るということは,途中の修理やタイヤ交換なども加味すると£1,300〜1,400を使ったことになる。まあ1年半の間大きな故障もなく活躍してくれたから,これくらい払う価値はあると判断。念のためかみさんが周辺のディーラーに買取を問い合わせてくれたが,オファーはさすがに£700以下だった(ちなみにディーラー買取の標準価格は£350〜400程度)。ということで,Daewooめでたく売却決定!
 (2003/12/12)大学にて先方と引渡しの詳細について打ち合わせ。問題は引渡しのタイミングと代金の支払い。相談の結果,1週間後の来週金曜の昼に先方の小切手と引き換えに引渡すことに。所有者変更の手続きをどうやればいいのかよく分からなかったので,車両登録証を確認。裏面にトレーダーを介さずに名義書換する方法が書いてあり,単に必要事項を記入,新旧所有者が署名の上DVLA(陸運局みたいなもの)に郵送すればいいらしい。そこで今日は新しい所有者の情報を先方が記入し,サインは引渡し当日に行うことにした。
 これで万事解決のはずなのだが,心残りが1点。今日は中古車情報誌の発売日なのだが,それを見た人から夜に問い合わせが。雑誌の提示価格は£895だったので,もしかしたら高く売れたかも...まあこれはタラレバの話だが。
 (2003/12/13)今日も問い合わせの電話が2件...うーん。
 (2003/12/18)忘れた頃にまた問い合わせの電話1件。これで売却が決まった後4件の問い合わせがあったことに...
 (2003/12/19)Daewoo売却日。買い手のスタッフとまず書類の確認。車両登録証にそれぞれが署名。この書類をDVLAに送れば名義書換手続き完了(買い手に郵送は頼みました)。代金は小切手で受領。その後Daewooそのものをチェック,カギの受け渡しをして手続き完了。1年5ヶ月間,苦楽を共にしたDaewooであった。これで奴ともお別れかと思うと寂しい限り。[TOP]
(7)自動車保険の解約
 (2003/12/8)車の保険は1年単位で購入するが,途中で解約すれば返金がある。かみさんの車(ザク)の保険は2004年1月15日に終了するので返金はない。返金は月単位で行われるが,ザクは12月31日まで使うので,そうなると保険の残存期間が1ヶ月に満たなくなるからである。
 Daewooの保険は2004年7月23日までのため,解約してもまだ半年以上残っており返金可能。これについては,今年7月に保険を更新したときに保険屋さんで確認した。そのときに「クリスマスに解約するならその2週間くらい前までに連絡して欲しい」と言われたので,今日問い合わせにいった次第。
 我々の場合,問題なのは,ザクのドライバーとして自分が登録されていないこと。登録されていれば,Daewooの保険を解約するだけでおしまいだったのだが,今の状態でDaewooの保険を解約してしまうと,自分は無保険になってしまい,ザクを運転できなくなる。もちろん,せいぜい10日間程度だからその間はかみさんに運転を任せるやり方もあるのだが,もしものことも考え,Daewooの保険を解約した上で,自分がザクを運転できる方法はないかを代理店に聞きにいった。
 代理店によれば,理論的にはできるはずとのこと。ただし,実務上不明の点があるので,確認の上明日までに連絡するとのことであった。したがって,現在は回答待ちである。現時点でのインプリケーションは,保険を結ぶ時にきちんと夫婦なら夫婦のドライバー登録をしておくべきだということ。
 (2003/12/10)本来ならば,保険会社からの電話は8日か9日にあるべきだったのだが,そこは英国の会社。きちんと連絡をしてくれるはずもなく,かみさんが電話で催促。ようやく夕方に電話があり,Daewooの保険は22日まで解約すれば£330くらいが返金されるとのこと(年間保険料は£627)。5ヶ月で解約するため約半額が戻る計算。そして,かみさんのザクのドライバーに自分を追加するのに£22かかるという。Daewooを引き渡すタイミングにもよるが,10日間程度の運転のための保険として,致し方なしといったところか。Daewooの引渡しの詳細は12日に先方と相談するので,その結果を踏まえこちらからまた連絡することに。
 (2003/12/15)かみさんが保険屋に電話。12月19日でDaewooの保険を解約,同時に自分をザクのドライバーとして追加するよう依頼。保険屋の方で手続きと精算をした上で結果を郵送してくれるとのこと。
 (2003/12/24)保険屋から連絡がないのでおかしいと思って問い合わせたら,Daewooの保険証を返却しないと精算されないとのこと。先週の電話をこちらが勘違いしていたようだ。代理店は今日の昼からクリスマス休暇に入るので,かみさんが朝一で代理店へ。Daewooの保険証書を返却すると共に,ザクの新しい保険証書を受領。19日付で自分もカバーされている。追加料金は£18.90也。Daewooの保険の返金から差し引いて,精算金額を1月上旬に振り込んでくれるとのこと。
 (2004/2/3)1月上旬に完了するはずだった保険料の精算だが,ようやく2月3日に口座にお金が振り込まれた。これで保険料の精算も終了。[TOP]
(8)車売却の総括
 (2003/12/19)車を売却する時に心配なのは,きちんと売り抜けることができるのかという点。帰国日は決まっているし,それまでに売れなかったからといってそこら辺に捨てるわけにもいかない。自分の場合夫婦で2台車を持っていたこともあり,時間に余裕を持って売却準備を始めましたが,時間に余裕のない人や値段は気にしないからとにかく面倒でない方法がいいという人は,買い取ってくれる中古車ディーラーか中古車オークションに持っていくのが一番でしょう。また,日本人コミュニティがあれば,そこで買い手を捜すのが安心だとも思います。自分は日本人コミュニティを使えなかったので,この選択肢は取れませんでした。以下,若干の感想を。
中古車情報誌への広告掲載は有効か:有効だと思います。Daewooは2週間広告を載せ,最初の1週間は音沙汰がなかったものの,2週間目は3件問い合わせがきました。最初の週に連絡がなかったのは,@掲載された電話番号が間違っていた(致命的:ただしメールアドレスも掲載)上に,製造年まで落ちていた,A雨の中撮った写真を掲載したので見栄えがよくなかった。B設定した値段が高すぎた(£995),などの要因が重なったためでしょう。翌週は@電話番号も正しく,製造年もしっかり掲載,A晴れの日にピカピカと輝く写真を掲載,B値段を£100値下げして£895に,とした結果3件の問い合わせが来ました。
その他の広告媒体は有効か:有効です。車に貼った広告を見て,ザク1件,Daewoo1件の問い合わせがありました。ザクの場合,ガレージに修理に出した時に,別のスタッフが車に貼ってある広告を見て興味を示し,オファーをくれたという経緯があります。仕事場でメールを流した結果,ザク1件,Daewoo1件の問い合わせがありました。スーパーの掲示板に出した広告の有効性はクエスチョン。これをみて連絡をくれた人はいなかったので。我々が試さなかった媒体として挙げられるのはタウン誌。なぜ試さなかったかというと,半年以上前から我が家にタウン誌が配達されなくなり,その存在を忘れていたため。掲載料も無料であることも多く,ローカル・エリアの多くの人たちの目に留まるという意味では,有効な方法だと思います。
結局どの方法がいいのか:多少手間隙かけてもいい値段で売り抜きたいなら,あらゆる手を使って広告を出し,興味のある人と交渉すべきだと思います。面倒な場合は最初から中古車ディーラーやオークションにいくのがベターです。手間隙をかけずにできるだけ高い値段で売りたい場合は,日本人コミュニティなどの利用がお勧め。また,車のグレードによっても対応は変わると思います。自分が書いてきた話は,£1,500を切る安い車の売却の場合で,中古車市場でも数千ポンドの値段がつく高級車の場合,売り抜け方は変わってくると思います。
・値段の設定は?:前もって自分なりの最低価格を決めておきましょう。中古車査定サイトや中古車情報誌などで情報を収集し,自分の車種・製造年・マイレージの「相場」価格が目安になります。時間に余裕があれば,徐々に価格を引き下げることもできます。これは主観的な感想ですが,英国人は価格にかなり敏感です。少しでも高いと感じたら見向きもしません。自分の場合,車が2台あったので,目標売却価格を2台合計で£1,200,最低売却価格を£1,000に設定しました。当初の提示価格はDaewoo£995,ザク£295で合計£1,290。その後ザク売却が£275であっさり決まったので,Daewooの目標価格を£925,最低価格を£725としてその後の交渉を進めました。最終的にはDaewooの売却価格は£700,2台合計の価格も£975と当初設定した£1,000を下回りましたが,結果には満足してます。(了)[TOP]
14.お土産
 (2003/12/3)時系列的には実はこれが一番最初である。帰国の際に,お世話になった人たちにそれなりのものをプレゼントしたいと思うのは,日本人ならごく普通の感情であろう。ただし,日本と違い,こちらにはモノのやりとりをする習慣はない(ドリンクをおごりあう習慣はあるが)ので,プレゼントするからには,@本人がプレゼントをもらうのが不自然でないと思う根拠づけが必要,A渡すからには本人の趣味に合わせたものを渡すべき,という2点に注意すべきである。@は,「世話になった」というより「友情の印」というのがごく自然な流れか。Aについては,渡航前にどういう趣味を持っている人と知り合いになるかわからないので,本来は無理な注文である。自分の場合,渡英後1年3ヶ月が経過し,ある程度自分の交友関係が確立されてきた時期に一時帰国する機会があったので,かみさんと「誰にどういうものを渡すか」を相談しリストを作成,一時帰国中に日本で調達できたという特殊事情があったので,これをクリアすることが出来た。例を挙げると,トランプゲームが好きなおばあちゃんには浮世絵トランプ,音楽好きの同僚には日本の音楽CD,ハイキング好きの同僚には日本のハイキングガイド,といった具合である。
 (2003/12/31)クリスマス以降,これが最後,という機会に徐々にプレゼントを渡してきたが,機会を逸して会えなかった人も多数。そこで,今日会う4人の同僚に,それぞれ他の人へのプレゼントの受け渡しを依頼。[TOP]
15.メンバーシップ解約
(1)ナショナル・トラスト
 (2003/12/12)実は,ナショナル・トラストは解約作業は必要ないと考えていた。会費を払わなければ更新もないはずだと思ったのである。我が夫婦は昨年12月末にメンバーになったので期限は今月一杯だったのだが,本日郵便受けを見るとナショナル・トラストからの封書。開けてみるとそこには来年度の会員証が(笑)。Direct Debit(口座自動引き落とし)で支払ってくれると経費削減になるので,ぜひ手続きをしてくれという手紙つき。いきなり会員証を送りつけられるとは思っていなかったのだが,ナショナル・トラストに「メンバーシップを更新するつもりはないのだが,どうすればよいか」と問い合わせメールを送信。まもなく返事が届き,ナショナル・トラスト側で解約手続きは終わったそうだ。めでたしめでたし。ところで,手元にある会員証はどうするんだろう? このまま使えてしまうんですが(笑)。まあ悪用は考えずに,英国滞在の記念として日本に持って帰ることにします。(了)[TOP]
(2)イングリッシュ・ヘリテイジ
 (2003/12/13)イングリッシュ・ヘリティジは,入会時に「Direct Debitにすれば3ヶ月分無料(つまり1年分の会費で1年3ヶ月のメンバーシップがもらえる)」というキャンペーンをやっていたので,支払いをDirect Debitにした。当初は帰国時に銀行口座を閉じていくつもりだったのであまり気にしなかったのだが,銀行口座を残すことにしたので,放っておくと来年度の会費が引き落とされてしまう事態となった。そこでかみさんが11月中旬には電話して退会の旨伝えたのだが,運悪くその時向こうのシステムがダウンしていて手続き完了が確認できず,「イングリッシュ・ヘリテイジ側でも手続きをするが,念のためそちらも銀行で確認をして欲しい」と言われたそうだ。そして,そのまましばらく放っていたのだが,本日確認したところやはりDirect Debitがキャンセルされていなかった。ということで,速攻でキャンセル。これで手続きは終了したはず。
 (2003/12/15)イングリッシュ・ヘリテイジから解約完了の確認メールが届いた。自分たちがDirect Debitを解約したからか,それとも偶然かよくわからないが,とにかく解約がきちんと確認できたのでよしとしよう。(了)[TOP]
16.TVライセンス解約
 (2003/12/12)本日英国でのテレビのある生活とはおさらばしたのだが,残る問題はTVライセンス。英国ではテレビを視聴する場合TVライセンス料を支払わないといけない。支払わないところでチェックなどされないという噂もある(一方で,探知車で厳しくチェックしているという噂もある。確実なのはバレたら高額の罰金を支払う必要があるということ)が,きちんと払っておいた。本年9月に1年分の利用料を支払ったのだが,我々は約3ヶ月しかテレビを利用していない。こういう場合,返金があることは9月の時点で確認済みだったので,さっそく電話。すると,フォームを送るので必要事項を記入の上返送してくれとのことであった。
 (2003/12/18)フォームが届くのが案外遅く,電話をしてから6日後の今日に届いた。フォームに必要事項を記入,署名の上,TVライセンスを同封して早速郵送。
 (2004/1/13)次のテナントから郵便物が転送されてきた。みるとその中にTVライセンス関係の書類が2点。1点目は返金に関する書類。£58の小切手も同封されている。返金ルールの詳細は分からないが,半額戻ってきた計算になる。もっとも,日本でポンド建て小切手を受け取ったところで困ってしまうのだが...(英国の小切手は基本的に指名かつ口座入金制なので,宛名どおりの口座に入金の形しかとれない。つまり,口座への入金なしに現金化することができないのだ) もう1通は,言葉遣いは丁寧だが,その要旨は「本当にTVライセンスはいらないんだろうな? 近いうちにチェックに行くから,もしテレビがあるならとっととライセンスを購入しろよ」というもの。[TOP]
17.不用品の処分
 (2003/12/22)まずは,何が不用品なのか確定する作業。うちのフラットは原則として「家具なし」のため,退出時には空にしないといけない。したがって,ガレージセールで売れ残ったものは基本的には捨てることになる。ただし,ベッドは処分せずに置いていくことが決まったように,次のテナントの人が使いたいならば,置いていくことは全く構わない。フラット退出まで10日となったので,次のテナントに他に置いていって欲しいものはないか打診。欲しいなら置いていくし,いらないなら捨てるだけ。その意向を踏まえて,不用品は30日に捨てに行くことにした。ということで返事を待つ。当初はベッドを処分することを予期していたので,バンをレンタカーしないと,などと考えていたのだが,ベッドを処分する必要がなくなったので,気楽である。
 (2003/12/28)次のテナントから返答あり。彼女はパブ・レストランを経営しているので,クリスマス時期は忙しくて返事をする暇がなかったようだ。さて,その内容だが,フライパンなど一部のものを除き,基本的には全て置いていって欲しいとのこと。なんともありがたい話である。実は,先日こちらから問い合わせメールを出した後日本人学生に食器類を売ってしまったので,食器類を全ては置いていけなくなってしまった。その点はメールでお知らせしておいた。
 (2003/12/29)不用品のうち,大きいもの(壊れたスーツケースと使い勝手の悪いラック)をリサイクルセンターへ運搬。不用品の処分は日本と同様に自治体ごとにルールがあり,Devon州では最寄のリサイクルセンターに運ぶ手はずになっている。これから部屋を片付けていく過程で,再びリサイクルセンターに行くこともありうるが,現時点では残りのものは通常のゴミとして処分可能であるはず。
 (2003/12/30)不用品のうち,消耗品でまだ使えるものは,申し訳ないと思いながらもキャンパスの日本人学生に引き取ってもらいました。
 (2003/12/31)昨夜再度家の中を見回しガラクタ類をピックアップ,今朝リサイクルセンターに運搬。[TOP]
18.GP登録の解除
 (2003/12/25)これは昨日やったことなのだが,昨夜アップし忘れたので今日書きます。英国は,NHSという原則無料の医療システムがあり,外国人でも1年以上英国に滞在する場合は,NHSのサービスを受ける資格があります。このサービスを受けるためには,最寄のGP(General Practitioner:開業医)に登録する必要があります。そういえば,この話を「生活編」に書くのを忘れてました...ということでより詳しく説明すると,当初我々夫婦はキャンパスの医療センターに行き相談。その結果,登録可能な病院を教えてもらい,我が家から歩いて7〜8分ほどのところにある病院でGP登録することに。GP登録は簡単で,一度看護婦さんによる簡単な診察(身体測定と問診)のあと,必要事項をフォームに記入。あとは病院側で登録手続きをしてくれた模様。ちなみに登録資格は表向きは1年以上滞在しないとダメらしいが,実際には医者の裁量に任されているようで,滞在が1年未満のかみさんもOKでした。
 さて,話は戻って,そのGP登録解除について。手続きをする必要がないか問い合わせたところ,特に何もする必要はないとのこと。全国レベルでデータ管理をしているそうで,一定期間後に自動的に削除されるそうだ。ただし,今後英国で再びGP登録することになった場合は,今までこの病院で登録していたことをきちんと申告しなければならない,ということであった。(了)[TOP]
19.総括
(準備中)[TOP]


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