2003年7月3日更新

英国の農業・農村

英国の農村風景をランダムに掲載しています。


【湖水地方(Lake District)の農村風景】(2003年5月31日〜6月3日)


【Walesの農村風景】(2003年4月24〜27日)


【CornwallとDartmoor(Devon)の農村風景】(2003年4月4日)


【Cornwallの農村の写真】(2003年2月14〜16日)
 特にCornish Hedgeに注目! ESA(Environmental Sensitive Are Scheme)対象地域になっています。
【番外編:米国アイオワ州・ネブラスカ州(2002年11月8〜16日)】
11月8日(金):英国→NY移動
・改めて思った。英国では鉄道よりバスがReliableであると。
・JFK空港でびっくりしたこと@。入国審査が10秒で終わった。質問一切なし。
・JFK空港でびっくりしたことA。到着ロビーに公衆電話が2個しかない。
11月9日(土):NY観光・資料収集(笑)
・自由の女神→Wall St経由→グランドゼロ→昼食(とんこつラーメン)→ロックフェラーセンター→紀伊国屋→NY公立図書館→ヤンキースグッズ店→エンパイアステートビル→夕食(高級すし屋)。NY気に入った。
11月10日(日):NY→アイオワ移動
・NYからシカゴ経由でアイオワへ。シカゴでの待ち時間長し。
・アイオワでは向こうのエクステンションのスタッフのお家に泊めてもらう(3泊)。
11月11日(月):アイオワ調査1日目
【午前】Iowa Select Farm(大規模養豚経営)調査。年間出荷頭数200万頭はアイオワ1位,全米6位。直営部分と農場との契約生産の部分がある。生産をめぐっては周辺農家との軋轢があり,この評価は難しい。
【午後】6,500acreの大規模耕種経営(コーン・大豆)調査。K氏と義理の父・義理の兄の3人による共同経営(ただし法的形態は個人経営×3)。昨年の売り上げ100万ドル。規模拡大を志向しており,地主との信頼関係の構築(ニュースレターの発行)・最新技術の導入にも積極的。ついでにGMO(遺伝子組み換え作物)にも積極的。
【夜】アイオワ州立大院生のMAMEMAMEO氏とMUGIMUGIO氏と会食。
11月12日(火):アイオワ調査2日目
【午前】種子生産+肉牛+農作業受託の多角経営調査。種子生産はモンサントと契約生産,その他のコーンは肉牛の飼料用,作業受託は収穫6,000acreなど。機械投資を積極的に行っており,これが@良質な種子生産,AGPSなどを用いて作業受託した圃場情報を委託者に還元し付加料金を徴収,の2点につながっている。また,肉牛は直接販売を模索。帰り際,近隣のElevatorに寄ったが,今年は豊作でコーンが屋外に積み上げられていた
【午後】Drake大学のHamilton教授とアイオワ州立大学のDuffy教授とミーティング。Hamilton教授は農業法の専門家。Direct MarketingとProduction Contractについての書籍も出版している。Duffy教授との議論を聞いていると,大規模経営の「次の一手」が見えない現状が浮き彫りになったと思う。
【夜】アイオワ側ホスト主催の夕食会。
11月13日(水):ネブラスカ調査1日目
【午前】アイオワ→ネブラスカ陸路移動。前夜の夕食会の後,Mamemameo氏と朝3時頃までしゃべっていたため,道中爆睡。
【午後】ネブラスカ大のExtensionサービスの活動についてインタビュー。経営継承に関してもBusinessとFamilyの両面からの支援をしている。昨今の農業経営学はFamilyの部分を軽視してきたきらいがあるが,FamilyとBusinessを総合的に捉えることが必要(言い方を換えると,家族関係にも組織論を適用するということ)と改めて感じた。
【夜】Extensionのスタッフに教えてもらったお店で8oz(約225g)のステーキをほお張る。最高! 12ozでもよかったか。
11月14日(木):ネブラスカ調査2日目
【午前】Feedlot(肉牛肥育)経営調査。Feedlotというとアグリビジネスが経営する巨大なものを連想するが,ネブラスカは家族経営規模のものが多い。Feedlotに対する環境規制はかなり厳しくなってきている模様。
【午後】耕種・畜産複合経営調査。「第三者継承」の形で前経営者から農場運営を引き継いで4年。”Natural””Organic”をキーワードに営農。現在は1,500acre(自作320)の耕種と肉牛170頭,母豚50頭,羊275頭を飼育。
【夜】メキシカン。
11月15日(金):ネブラスカ調査3日目
【午前】Extensionスタッフの実家の農場で朝食をご馳走になりながら,農場のヒストリーを聞く。ホームステッドからつながる歴史はなかなか面白い。その後,陸路州西部のSandhill地帯へ移動。
【午後】肉牛繁殖+肥育経営調査。繁殖牛は2,000頭。親子2世代経営なのだが,親世代はホテル経営,子世代が農業のファミリービジネスとして捉えると面白い。もっとも,親は農業から引退したわけではないが。Sandhill地帯の農業に感動。
【夜】午後に見た農場家族が経営するホテルに宿泊し,ごっついステーキをご馳走になる。このホテル,驚いたことに電話交換が「マニュアル」(笑)。部屋に電話機はあるがダイヤルがない。他の宿泊客は鹿ハンターの皆様。凄いところに来たと実感。
11月16日(土):ネブラスカ調査4日目
【午前】Sandhill地帯から下界へ陸路移動。ネブラスカは「中西部」に分類されるのだが,Sandhillを見ると「西部」のはじまりを感じる。また,ネブラスカではPivot Circled Irrigationが見られる。米国の上を飛行機で飛んだことのある方は「丸い耕地」の記憶があるかもしれませんが,地上で見ると半径400mの巨大な(粗雑にみえるが実は精巧な)装置でした。
【午後】ネブラスカに本部があるNPO”Center for Rural Affairs”の年次総会に参加。この団体は,「家族経営を守れ」的ロビイストであるが,どうもなじめない。というのは,彼らの活動が(ファミリービジネスのあるべき姿を盲目的に押し付けることで)ファミリービジネスの自由な発展を妨げているようにみえるからである。同じことを同行の先生方も思ったのか,早々に退散。州都Lincolnに陸路移動。
【夜】シーフードレストランへ。Ribを堪能。お腹いっぱい。 
11月17日(日):ネブラスカ→シカゴ→コネチカット
【午前】朝5時半ホテル出発。Lincoln空港からシカゴへ。セキュリティで初めて全身チェックを受ける。「足を肩幅くらいに開いて両腕を水平に伸ばして」と言われて思わずダンスのポイズ(姿勢)をとってしまうのは職業病か(笑)。
【午後】シカゴからコネチカットへ。高校時代の友人を訪ねる。が,前夜の嵐でコネチカットが広域にわたり停電。
【夜】シーフードレストランへ。生牡蠣を堪能。うまかった。その後,停電の復旧予定が月曜夜とのことで,急遽友人の研究室の同僚宅(日本人+韓国人が同居)に転がり込む。それにしてもよくしていただきました(感謝)。
11月18日(月):コネチカット→シカゴ→英国(19日着)
・出発前にウォルマートで新しいスーツケース購入。7年間連れ添った旧スーツケースとお別れ。
・シカゴ→ロンドンは,新聞をちょっと読んだ後,映画を2本見たらあっという間だった。
・空港からのバスはまたしても正確。すばらしい。
・11日ぶりの英国は暖かく感じると思いきや,あんまりネブラスカと変わらず(笑)。