「透明の薔薇」(Remake Ver.)
世の中には見えぬ物が多い
裏の裏は表だとか
それは大した問題ではない
予期できぬ存在に驚かされる自分
透明なもの
目に映らぬもの
薔薇の姿が消えてゆく
もう美しさに気づかれることも無く
ただ棘が残るのみ
目の前の薔薇に気づかない自分は
棘に刺され傷つく
理由も知らず
痛みを感じるだけ
薔薇の影が消えてゆく
もう輝きを思い出されることも無く
ただ棘が残るのみ
目の前の薔薇に気づかない自分は
棘に刺され傷つく
無意味な美しさに
痛みを感じるだけ
自分を傷つける存在
目に見えぬ存在
生きるたびに傷が増えてゆく
美しいものを求めるたび
見つけるたび
目の前が消え薄れてゆく
目の前の薔薇に気づかない自分は
棘に刺され傷つく
気付いたときには既に手遅れ
透明の薔薇
それは硝子の虚栄心