年金CM問題
普段から新聞なりテレビなりネットなりでニュースとか情報とかに敏感でいれば、
時事的なエッセーのネタには事欠かない。
ここで書くこともその典型である。今お騒がせの年金CM問題である。
今年金を払わないで将来泣いてもいいの?なんて少々挑発的なキャッチフレーズを放った江角マキコ自身が
年金を払っていないで、社会保険庁に苦情が殺到している、という問題である。
まず、CM製作料が我々の年金で賄われている、と聞いた。
しかも約6億円以上。
江角マキコが年金を払っていなかったことよりもずっと驚いた。
そうでなくともこの国の年金政策は、
年金で株を運営したり、どうみても無駄な年金施設(宿泊施設など)を建てまくったり、
国の無駄な支出は見てみぬ振りをして、国民からはより多くぶんどっておいて、支給する年金額はあからさまに減らしたり。
改めてこのような問題を目の当たりにしたとき、この騒ぎも全くの無駄ではないのかも、と思った。
それだけに、
「江角マキコを参考人招致すべきだ」と言った菅直人。
この人は、さっき書いた問題の本質を忘れているとしか思えない。
バカなことを言い出すもんだ、と思った。
これだけ騒いでいるんだから、もっと年金問題をしっかり考えてもよいのではないか。
ただでさえ年金制度には、不安やら不信感やらが根強いのだから、
「将来泣いてもいいの?」なんてこと言わせてないで、
「こうだから払ってくれれば大丈夫」という具体的なプランやら政策やらを示すのが急務だと思う。
ちなみに私自身は年金を免除してもらっています(学生だから)。
免除と未納は全然違うので(正式な手続きをしてるかしてないか)、あしからず。
(2004年3月27日)