この日は朝7時過ぎに起床。やはりだらだら布団で過ごし、洗顔をした。
しかしこの日は、宿で朝食・・・ではなく、宿からすぐ近くの和商市場で朝食だ。午前8時過ぎに車を出した。
和商市場は釧路駅から歩いて3分ほどだろうか。朝の8時から夕方6時まで開店しているが、
やはり市場、多少ムリしてでも早起きして、開店直後の市場で食事をすべきだろう。
市場では、ぶっかけ丼(勝手丼ともいうようだ)がお目当てだった。
これは、市場でご飯を買って(5種類ほどサイズがある)、そして魚屋さんを回り、自分の好きな刺身などを乗せて食べるのだ。
具材はうに、いくら、サーモン、まぐろ、数の子、かに、さんまなどがあり、一皿何円、という形で売られている。
途中、いくらを売っているある店に出かけ、いくらを進められたが、そのときは後で来ることにした。
しかしそのいくらがとても美味しかったので、私はそこに再び寄ると、店のおばちゃんとても喜んでくれたらしい。
数の子もサービスしてもらっちゃったし。「いやいや、気持ちの問題だよぉ。美味しいって言って買いにきてくれたんだしさ」
こういうのはお互い気分がいい。私は弟が飲むお茶を買い、ぶっ掛け丼を食した。やはり市場で買う魚介類は美味しい。
具材の量にもよるが、大体2,000円あれば満足するぶっ掛け丼が作れるので、釧路観光の際はぜひ和商市場に寄られたし。
ちなみに私の弟曰く「もうちょっと量があっても良かったかな」こいつは何を食っても、量が足りなかったらしい。
(管理人注:弟の名誉のために書くが、弟は食う割りに痩せ型である)
和商市場を出た後、この日のメインスポットである釧路湿原に向かって、弟が運転した。
国道391号線を北上、達古武というところで左折し、道なりに進めば、細岡展望台に到着する。
ここはどうやら穴場的スポットらしい。道は整備されておらず、自然のままという感じだが、
穴場だけあって、見晴らしは良かった。蛇行する釧路川を見渡せた。曇り空だったが、湿原はかえって曇りが似合う気がする。
たんちょうに出会うことはなかったが、写真でしか見たことがない湿原を生で見れるのは良かった。
釧路に住んでいたら、週1回くらいドライブでここに来たいものだ・・・
湿原を後にした私たちは、ここでおみやげを買おうと再びMOOに寄り、
その後、釧路のお菓子「ねこのたまご」を思い出し、釧路駅のキオスク(MOOの近くで売っているのがここだった)に寄って購入。
「ねこのたまご」とは、アイスクリームを大福もちで包んだお菓子で、凍らされた状態で売っている。
30〜40分で食べごろになるらしく、私たちもしばらく車に放っておいた(後で白糠で食べた)。
ちなみにこの「ねこのたまご」美味しいし、パッケージの猫のイラストもなかなか可愛いもので、ぜひこれも食べてみて欲しい。
さて、これで釧路はおしまい。時間は午前12時近く。そろそろ帰ろう。私たちは国道38号線に乗って、西に向かった。
途中白糠の道の駅まで私が運転し、道の駅で休憩してから、弟と運転を交代。
途中、追い越しをしようとした軽自動車が対向車とぶつかりそうになったのを目の当たりにしつつ、1時間半後帯広に到着。
お目当ては豚丼と六花亭のさくさくパイ。私たちは駅の地下駐車場に車を停めて外に出た。
このとき天気は雨。ぬれながら、駅北口前にある豚丼の店ぱんちょうに向かった。
この店、なんと行列が出来ている。それほど美味いのか、と期待しつつ、私たちも並んだ。
そして10分後だろうか、私たちも席につき、豚丼を注文。肉はやわらかく、思ったほど甘ったるくないたれも気に入った。
もっとも、脂身が少し多めなので、くどいと感じる人もいるかもしれないが・・・一度食べる価値はある。
(関係ないが、このぱんちょうの店員に、野村沙知代に似ている人がいた)
豚丼の店はたくさんあるとのことなので、次は違う店の豚丼も試してみたい。
その後、第2の目的地である六花亭本店に向かった。弟がここでお土産を買いたいのと、さくさくパイが目当てだった。
・・・しかし、私たちが訪れたのは午後3時半。すでにさくさくパイは売り切れていた。
なんだよぉ、ここまで来たのに・・・という感じだが、売り切れなら仕方がない。次は午前中に店に寄ってやる。
ここで家に電話。今から帯広を出るから、8時過ぎには家に着く、と知らせた。
この3日間、外食しまくったのだから、この日の夕食くらいは家でゆっくり食事したかったのだが、母の反応は
「今日の夜も外で食べて来るんでしょ?」
まさか外食を薦められるとは思わず、兄弟そろって「はぁ?」というリアクション。
しょうがないので、私たちは「今日の夜は何を食べたい?」と話し合いをした。偶然だろうか、弟も私もそばを食べたい、ということになった。
あっさりしたものを食べたい→ならばそばだ。
こうして少し心残りの部分を残し帯広を後にした。
運転は私。ただし日勝峠を弟に運転させてみようと思ったが、弟は助手席で熟睡。
加えて、この日の峠は濃霧。いや、濃霧どころじゃない。5m先が見えるかどうか、の霧なのだから・・・
弟もさすがに運転したくないらしい。結局私がスローペースで運転し、再び休憩所に逃げ込んだ。
全く生きた心地がしない。
何とか日高の道の駅について、コーヒーを飲みながら休憩。ここまで来るとかなり目も腰も疲れる。
じっくり休んで弟に交代。ここから千歳まで運転してもらうことにした。
そうして午後8時前に千歳に着いて、そば屋さんによって兄弟なかよくそばを食べた。
そして午後8時半、家に到着、ここで3日間の旅行は終了したのである。
3日間、帯広以外は初めて行くところばかりで、ガイドブックでしか風景を見たことがなかったのだが、
それを生で見ることができたのは、貴重な体験だと思う。百聞は一見にしかず、である。
弟も長距離運転に自信がついたようだ。
運転する、食う、観光する、という目的はしっかり達成したのだった。
次の日のバイトのことを考えたくないくらい、この3日間は楽しかった。
さて、私たちは早くも来年の話をしている。
今度は稚内のウニ丼を目指して道北ドライブでもしようか、ということになった。
次もウニらしい・・・