2002年函館旅行

 

毎度長いエッセーですみません。写真ページはこちらからご覧下さい。

 

3月。大学も落ち着き、比較的時間のあるこの月に、またも兄弟で旅行に行ってきた。

今度は函館である。弟は函館に行ったことがないというので、行き先は自然に決まった。

行きたいところ、宿の予約、共同出資の燃料代の管理は全て弟に任せてみた。

兄貴の俺は楽なもんよ。今回は運転と弟の補助がメインである。

前回の道東旅行とちがい、全然計画も立てないまま、函館出発となった。

 

25日。朝9時起床。天気は良い。運転の心配はなさそうだ。

ガソリンを入れてから、車で聴くためのCDを借りにツタヤへ。

午前11時にツタヤ出発、実質的に旅の始まりである。

私は助手席で、苫小牧を過ぎた辺りから早くも眠くなるがこらえる。

その後弟は伊達までほぼノンストップで運転を頑張っていた。

午後1時過ぎに伊達に到着、道の駅でスタンプを押そうと思えば、月曜日で道の駅は定休日。

伊達の道の駅の隣はびっくりドンキー。この時点で私たちは軽く空腹、ドンキーから発せられる匂いに負けそうになる。

・・・しかし、昼は長万部で食べると決めた以上、負けるわけにはいかない。ここからは私が運転である。

2時半過ぎに長万部到着。しかし市場(観光雑誌にも紹介されている)はほとんど人がいない。

なぜか不安になったので、しばらく別の店を探すことに。そして、人もそこそこいて、蟹を食わせてくれそうな店を発見。

まったりとそこで私はかにめしを食べた。かなりの空腹だったので美味いのまずいの考えずに食べた。

そして森町で再び弟に交代。ここからはほぼノンストップで函館入り。

函館に入ったのは午後5時過ぎ。まっすぐ一日目の宿(ユースホステル)に向かう。

宿に入る。カウンタはがら空きだ。「御用の方はボタンを押して下さい」というから押しても、誰も出てこない。

しびれを切らし、勝手に入ろうとしたときに、ようやく主人がやってきた。なんだかやる気がなさそうだが、

勝手に泊まってってくれ、というユースホステルはこんなものかもしれない。

しかも、私たちの帰りが遅くなりそうだというと、宿の合鍵をくれるし。これでいいのか・・・と疑問だった。

とはいえ、宿に入り一息ついて、金森倉庫に行くことにした。このときすでに午後6時。ちょっと暗くなっていた。

写真にも載せたが、夜の倉庫群はイルミネーションがきれいだった。

月曜なのか客も少なくちょっと寂しかったが、店を見て回る。ここは雑貨やら食べ物やらいろんなものが置いてあり、

いつ来ても退屈しない。

その後夕食。函館なので寿司を食べに行くことに(ただし入りやすい回転寿司に)。

旅先での開放感からか、思いっきり食べた。大トロやらあわびも食べた。うにもいくらもかにもいくらもたべた。

そんなこんなで総額なんと9000円!さすがに青ざめた。美味しかったから良いのだが。

その後はある意味同じみの函館山へ。今回はロープウェーで行ったが、

ここだけは平日でも関係なく観光客が多かった。「うわぁぁ・・・感激・・・」なんて言ってる若い女性観光客もいた。

初めて夜景を見るはずのわが弟は「いいんじゃない?」・・・淡々としている。

写真には撮ったものの、やはり函館山の夜景は、自分の目で見るものだ。この日は晴れていたので夜景も最高だった。

その後、湯の川で風呂に入り、一日目終了。

 

26日。朝7時過ぎに起きて、朝食はハセガワストアのやきとり弁当。

またもかなりの空腹で弁当を食べたため、弟も無条件で美味かったらしい。

やきとり弁当はやはりタレで食べるのが美味いと思った。

前の日9000円も夕食で使ったので、今日の食事は安くすまそう、と弟と話した。ちなみにやきとり弁当は380円。

その後、私たちは松前へ向かった。日本最北の城を見るためである。

今にして思えば、なぜ函館に留まらなかったのか、という気がしないでもない。

桜の時期もあと1ヶ月後らしいし、松前の中で道に迷うし、城は思ったより小さかったし。

そういうわけで松前はちょっと失敗かな、と思った。しかし、天気が最高だったため、海沿いを走っている時は気持ちが良かった。

ちなみに、松前に行くまでは、結構有名な町が続くのですよ。

北島三郎出身の知内に、横綱千代の富士出身の福島町に、青函トンネルの入口に・・・。

全部寄りましたけどね。

 

昼の1時過ぎに函館に帰ってきて、昼飯はぜひ塩ラーメンを、ということで店を探しに本屋へ。

ガイドブックを読み漁る(行く前に読んどけよ・・・)。そして五稜郭周辺にお目当ての店があるということで向かう。

しかし見つからない、歩けど歩けど見つからない。空腹と相まって、兄弟は無口。少々険悪ムードである。

やがて1時間ほど歩いた後、日の出ラーメンというところで妥協することに。

しかし、この店、美味い。550円で美味い塩ラーメンが食えた。こってり気味のスープが、

空腹で不機嫌だった私たちにはちょうど良かった。

その後、トラピスチヌ修道院に向かう。きれいな建物だ、と弟の感想。

写真を撮りたかったが、ここで例のごとくデジカメの電池切れ。しょうがないので、写真はあきらめて売店へ。

ここで限定販売のマダレナ(マドレーヌ)を買い食い。確かに美味かった。

その後、また五稜郭に向かう(修道院の拝観時間が先に終わるため、五稜郭は後回し)

だだっぴろい敷地内をただただ歩き回る。広い敷地のためか、やたらと犬の散歩をみかけた。

午後5時過ぎ、2日目の宿に向かう。部屋に案内されると、女主人がいろいろ話をもちかけてくる。

結局30分ほど話してたものだ。ちょっと休みたかったのだが、函館弁丸出しの会話もなかなか暖かみのあるものだ。

しかしこの宿、かなりお勧めだ。きれいだから女性にもお勧めできるし、なによりオールシーズン一人3500円(税込み)。

そして駅から歩いて10分ほどだから、観光にも便利である。ご主人お勧めの観光スポットも教えてくれる。

「ペンション・パリサラブレッド」。国道5号線沿いなので分かりやすい。

ここでかなりお疲れの弟が1時間ほど仮眠。その後午後7時。今度はラッキーピエロで夕食だ。

またしてもかなり空腹だったので、カレーとハンバーガーを注文。

ハンバーガーの美味いのは知っていたが、カレーも美味かったのが意外だ。

その後、風呂に入り就寝。

 

27日は、弟が夕方からバイトのため、ほとんど私が運転した。

途中私が思いっきり道を間違えるという失態を冒しつつも、途中苫小牧で吉牛を食べ、午後3時半、無事千歳着。

しかしなぜか、前の道東旅行より疲れてしまった。私も登別辺りで眠くて運転中、一瞬意識が飛んだし

まぁ、とりあえず弟も楽しめた様子なのでよかった。

 

次は道北・稚内を攻めようか、と今から企画しているところである。

修士論文を控える私にそんなヒマがあるのだろうか?

 

(2002年4月5日)

 

エッセーのインデックスに戻る