笑ってくれる人

 

何気なく冗談を言ってみる。

すると声を上げて笑ってくれる人がいる。

そうすると私も嬉しいものだから、

どんどん冗談を言ったり、からかったりして笑わせようとする。

(といっても私は痴呆症じゃないから、決して同じ冗談ばかり言うわけではない)

それでもやっぱり笑ってくれる。

いくら鈍感な私でも、それが愛想笑いでないのはなんとなくわかる。だから嬉しい。

で、もうこうなったら半分私の独壇場だ。

その人がジュースを飲んでいようと、それで吹き出そうと知ったこっちゃない

 

ドライブに行ってみる。

私がナビ役だ。

地図を見るのは好きだが、それと方向感覚が鋭いのとは全くの別物だ。

当然、道を間違える。

もうその人はツボに入っているのか、私が道を間違えたのが楽しいのかわからん。とにかく笑う。

まぁここで調子に乗って、もっと笑ってもらおうと道を間違えまくったら、

そりゃ単なる嫌がらせだろうからしなかったけど。

 

笑うことは健康に良い、と聞いたことがある。

そうかもしれない。

それと、自分の言動に反応して笑ってくれる人がいる、というのは幸せなことなのかもしれない。

だからどんどん笑わせてやろうじゃないか、と妙な気合が入る。

 

でも、ちょっとは笑い無しで真面目な話しもしてみようかな、とも思う。

 

(2004年6月4日)

 

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