非常勤講師生活

 

さてさて、今月(2003年4月)から始まりました非常勤講師。某高校で高校1年生に英語を教えております。

2クラス持っていますが、英語の実力の差が大きかったりします。

上のクラスにはグラマーを、下のクラスにはリーディングの授業をもっています。

これは、生徒にとったアンケートをみても一目瞭然です。

詳しいことはこれから話すとして、このエッセーは、今のところの非常勤講師生活はこんな感じです、というのを脈絡なく話します。

 

そもそもこの非常勤講師になることに決まったのは、先月20日で、わずか一ヶ月ほど前のことでして。

大学の先輩から話が来て、その翌日すぐに高校の英語科主任の先生から電話が来て、

履歴書を持っていくことになり、契約成立!というわけなのです。この間授業が始まるまで、模擬授業とかでのテストもなし。

まぁ校長面接なり、主任の先生との面接とかはありましたがね。

 

で、初回。いきなり教科書に入ってもしょうがないし(第一副教材はこの日初めて配るわけだし)、

自己紹介と、英語をなんで勉強するの?って質問したり、英語の勉強の仕方を提案したり(最初が肝心なので)。

そして最後にアンケートをとりました。英語がどれくらい好きか、どれくらい得意と思うか(主観的な答えでOK)。

英語を好きになった(あるいは嫌いになった)きっかけなど、一言自由に書いてもらいました。

これだけだとつまらないので、自己アピールとして、好きなもの嫌いなものも書いてもらいました。

すると、英語のできるクラスとできないクラスとで、英語の好き嫌い度がはっきり見えてきます。

一言欄には、「今年一年よろしくお願いします」とか「分かりやすく教えて欲しい」ということが多く書かれていましたが

中には「先生は声が高いですね」というのがあって、これはどうしろと(笑)。

また、好きなもの嫌いなものの答えにも面白いものがあって、

好きなもの:ロッテリアのフライドポテト、嫌いなもの:マクドナルドのフライドポテト・・・うーんどう違うんだろう(笑)。

しかしこのアンケート、とってよかったと思います。やはり、一人一人の考えていることが、少しでもわかってくるし、

何より、新年度で、私に対する期待度も多少なりとも高いことがうかがえて、頑張らないと、と思わせられるからです。

 

肝心のクラスの雰囲気ですが・・・二つとも明るいクラスですよ。

まぁ今後おとなしくなるのかもしれませんが。今のところは、私の話や冗談にも反応がいいクラスです。

また、私のクラスがえらいのは、切り替えが早いこと。つまり、雑談の時と授業の時とで、けじめがきちんとつけられているのです。

だからエライ。(このけじめがつけられなくなったら締めますが)

2回目の授業で、ぼーっとやる気の出ていない学生もいましたが、3回目以降で持ち直しました。

気になる生徒は、個別で話をするようにしています。あまりしつこいと問題ですが、やはり話し掛けられると悪い気はしないようです。

ただまぁ、特に下のクラスは、予習がまだ徹底してないので、準備をすることが大事だってことを1年かけて教えないといけませんな。

準備にしてもなんにしても、英語ができるためだけに重要ってわけじゃないんです。学校を出て社会人になったときに必要ですから。

 

さて、肝心の授業スピードですが、グラマーのクラスは、私のクラスが一番速いようです。

速すぎてついて行けない生徒が出ていないか、チェックしたほうが良いですな。

担当の先生と話しをすると「先生速いですね」速すぎじゃないかと考えてたら「いや、速すぎるってことはないんで、復習時間をとってやってください」

逆にリーディングのクラスは、私が一番遅いようです。

担当の先生に「いやぁまだここまでしか進んでないんですよ」と報告したら、

すかさず「試験範囲は一番遅いクラスにあわせますから」と慰められる(笑)

ちなみにこのリーディングのクラスに、授業遅くないかい?と聞いてみたら、「いや全然速いです」との声が。

このクラスに関しては逆に、遅すぎるということはなさそうですな。

ありがたいのは、今の時点でも質問があれば質問してくれることです。これは教える側としては助かります。

また、わざわざ職員室に質問に来てくれた生徒もいます。

 

クラス担任とも話をします。

かたや英語の先生(グラマーの担当の先生だったりもする)、かたや生徒指導部の部長さん。うーむ心強い。

 

とまぁ非常勤講師生活も2週間を過ぎましたが、今は楽しくやらせてもらっています。

職員室で隣にいる先生にも「楽しく授業をしてください」と言われたし。

そうそうこの先生、映画や小説が大好きな先生で、気に入った映画の話などよくしてくれます。

また、吹奏楽部の顧問でもあるため、「先生は何か楽器をひかないのかい?」と言われ

「今はしてないですが、鍵盤系の楽器をしたいですね」と言った数日後、ピアニカと練習用楽譜をもってきてくれたし。

ピアニカとリコーダーで指の練習をすると良いらしく、今は時間を見つけてはその練習をしています。

大学院と非常勤講師の両立は大変ですが、授業準備や教材研究は高校で終わらせるようにしています。

やはり目標や教えるポイントを明確にしておくのは大事なことです。

勤務前日は、緊張こそしますが、憂鬱になったりはしないので、1年間こんな感じで楽しく仕事ができたらと思います。

教える側にたつ人はどんなことを考えてるんだろう?と疑問に思ったら

私に聞いてみてください。なかなか面白いと思いますよ。

 

(2003年4月26日)

 

エッセーのインデックスに戻る