非常勤講師生活〜1学期を終えて

 

今年の4月から某高校で非常勤講師を始めて、今は夏休みを満喫しております。

1学期を終えて、ざっと自分の教師人生(大げさ)を振り返ってみましょうか。

 

クラス担任を持つでもなく、ただ授業を持つだけの私の仕事の成果が如実に出るのは

定期試験の結果なのです。

当然、中間試験と期末試験には私が一番気合が入る。

中間試験はまずまず。学年平均点を超える。ところが期末試験が良くない。

特に英文法のクラスが、平均点を24点も(!)下げてしまったのです。

こいつら、勉強してないな、と最初は思ったのですが、後で授業アンケートをとったところ

「時制が難しかった」という回答が多かった。

・・・やはり、オレの教え方が良くなかったか、と痛感させるアンケート結果でした。

このアンケート結果は早速生かし、授業では、問題を少なくしてその代わりに考え方を噛み砕いて説明してみました。

その後、時制の小テストを実施。平均点は7割越え。私の目標を達成。手ごたえを感じました。

まだまだ私の説明も雑だったのかもしれません。2学期はこんな思いを私も生徒もしないようにしようと思います。

 

さて、試験の点数も下がったが、生徒も私も雰囲気に慣れてくると、やはり多少乱れる生徒も出てくるわけで。

私のクラスでもそれは例外ではなく、私語を始める生徒もちらほら出てきました。

(もっとも、私のクラスの場合、その生徒は数も多くなく、しかも特定化されていますが)

注意してもなかなか収まらないときがあって、何度クラス担任と相談したことか・・・

「私語があるのは授業に隙があるからだ」と言われたことがあっただけに、悔しい思いも何度もしたものです。

それでも、まだありがたいのは、うるさくて困った次の時間は、割とおとなしくなること。

何回かに一回の割合で、発作的に私語が出るという、よくわからないクラスなのです。

また、これは長文を持つクラスですが、赤点を5人出してしまいました(別に自慢にもならない)。

当然彼らは再試験を受けることになりましたが、試験直前、たまたま彼らに会うと

「先生、オレ勉強してきたよ」とか「先生30点取ればいいって言ったっしょ?」などと声をかけてくれる。

そうすると私も嬉しくなるので、「頑張れよ」と声をかける。

30点以上を基準点にしたのは本当でしたが(再試験で同じ問題を使うのを知らなかったので)

1,2点下回るだけだったら、おまけで合格にしても良いと思ってました。

結局、一人を除いて全員30点を超えたから良かったのですが(一人は10点台だったので不合格にした)。

まぁ成績や点数をつける方も、気分は楽ではないですな。

 

ある意味この試験よりも大変だったのが、夏期講習です。

こちらは単純に肉体的につらかった。何しろ、70分を1日2コマ。それが6日連続で続く。

しかも、私は千歳から札幌に通うので、毎朝5時半起き。

よく6日間ももったなと思いますが、授業内容も大変でした。

片方は、1学期の延長みたいなものだから、それほど大変ではなかったのですが、受験英語のクラスは大変でした。

高2生だけでなく、高1生もとるものの割りに、問題は「知らなきゃ解けないよ」的なものばかりだったからです。

フォローが大変でした。

(高1生に)「ここの問題はほとんどできないと思うけど、それは知識を体験してないからであって、

できないということは深く考えなくていいから。その代わり、復習で「こんなことやったんだ」ってのをしっかりやって」

高2生は、1回やってるものがほとんどなので、覚えてるか忘れてるかがカギでした。

なーんてフォローのせいかどうかは知りませんが、

高2生よりも高1生の方が真剣に授業に参加してた気がします。

高2生よしっかりせい。遅刻・欠席が多かった。やはり中だるみでしょうか。

 

・・・とまぁ色々大変なこともありましたが、救いだったのは相談相手の先生が良いことです。

クラスが騒がしくて困ったときも、「私も若いときは生徒をコントロールできなくて悔しい思いをした」

「色々試行錯誤してください」と暖かい助言を頂いたものです。

今後も、自分でできる物事の範囲は広げつつ、限界を超えたときは相談していこうと思います。

 

課題を与えられた1学期でした。

2学期もしっかりやりましょうか。

 

(2003年8月8日)

 

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