椎名林檎
椎名林檎と言えば、CDを出すたび私が必ず買いに行く歌手の一人だ。
これも確か最初は声(というか歌い方?)が気になったはずだ。
文句なしに椎名林檎の歌が好きである。
ただ、最近は歌詞をじっくり読むことも多くなった気がする。
この人独特の雰囲気がある。
何ていうか、エロティックであり危険な香りであり、そして時にはかなり病的であったり・・・
聞いて印象に残る。頭の中で何度もリプレイされてしまう。それでCDを買ってしまう。
エロティックさや危険さ、病的さなんてものは、
現代のようなデリケートな社会においては、タブー視されることがままにある。
しかし椎名林檎はそれを惜しげもなく、歌という表現手段によってさらけ出しているのだ。
だから好きなのかも知れない。常に冒険している気がする。
それだけ林檎嬢の思いが強いのかもしれない・・・。
別のエッセーでも書いたが、私がCHAGE&ASKAを好きなのは、一つに彼らの歌詞がある。
椎名林檎も同様だ。もちろん曲も好きだが、歌詞だけ眺めていても飽きることはない。
ちなみに、林檎嬢の曲の中で危険で病的な感じがするのは
ぱっと思いつく限り「ここでキスして」「ギプス」辺りだろうか・・・
エロティックな香りが強いのは、新曲「真夜中は純潔」である。
ちょっと話はずれるが、最近椎名林檎を語れば、矢井田瞳の存在がちらつく人もいるのでは?
私も最近まではそうだった。しかし今では昔ほどちらつかない。
なぜか。それは林檎嬢とヤイコは、私の中では全然違う存在だからだ。
昔は「こりゃパクリだろ」とヤイコの曲を聴いて思っていたが、今はそうでもない。
林檎嬢に比べれば、ヤイコの曲には危険な香りはしないからだ。
どちらにも曲のよさはあるのだが、私にとっては、林檎嬢のあくの強さは無視できず、
それにかなわないヤイコの曲は、椎名林檎とは別物、と割り切っているのだ。
最近椎名林檎は結婚した。そして出産も間近らしい(2001年6月2日現在)。
結婚や出産すらも、林檎嬢の手にかかれば、
危険でエロティックで時には病的に表現する材料となっているような気がする・・・