戦争がはじまって
ついに米英によるイラク攻撃が始まってしまった。
最後まで反対する人たちが多い中の戦争で、結局戦争がはじまってしまったことに無力感を感じてしまう。
最初はアメリカ・イギリスが非情に思えた。
それは今でも変わらないが、独裁色の強いフセイン体制と、それに苦しむ国民の報道を見ると、
フセイン体制はつぶしたほうがいいのかもと思えてしまう。
武力行使という方法以外にないのか?と疑問を抱いてはいるが。
戦争がはじまっても、反対運動は収まらない。
アメリカでも反戦デモを起こし、多くの人が逮捕されているという。
これでは、フセインにだめだしをしたイラク国民がひどい目にあうのと変わらない気もするが。
また、世界の至るところで、アメリカ国旗やブッシュ大統領の写真・イラストを燃やす光景もしばしば報道されている。
わが国日本はどうか。昼はともかく夜になると、普通にバラエティやドラマを見れたりする。
世界の他の国々と比べると、日本はのんびりしていると思われてもしょうがないかもしれない。
しかし私個人は、これは良くない、日本国民も反戦デモをせよというつもりはない。
私たちには戦争を反対したり憂えたりできても、戦争そのものを止めることはできないからだ。
できるのは、ある歌手が言ったように、正しい戦争はないことを心に留めること、
何の関係もない犠牲者が増えないことを祈ること。
それと、私たちが悩んだり無力感に浸ったりしすぎず、今までどおりの生活を送ることではないかと思う。
「戦争のことが心配で、何も手につかない」というのは、それはそれで無意味ではないだろうか。
国家レベル・世界レベルでものを考えることができる思考力も必要だろうが、
日本で戦争が行われているわけではないから、戦争の議論は政府や専門家に任せて、
私たちは普通の生活を送りつつ、ちょっとこの戦いを心に留めておくくらいしかやれることはないような気がする。
(2003年3月22日)