
野球は会議室でやっているんじゃなく球場でやっているんだ!
第10編
| 選抜選考基準の「品位」と「校風」ってなんじゃらほい?!−2000.11.20 |
| 来春の選抜は、従来の選考基準の「品位・校風・技能・地域性」の他に、21世紀枠として話題校が2校出場できるらしい。この21世紀枠についてはNo55で論じたので、ここでは取り上げません。しかし、従来の選考基準は「抽象的」で、本当に分かりにくいですね。「技能」は「秋季大会の成績=実力」、「地域性」は「代表校の地域的バランス」と理解できます。でも、「品位」と「校風」という抽象的な基準については、定義はもちろんのこと、一体どういう高校や野球部がこの基準を充たすのか、高野連に電話して聞きたいくらいです。高野連が大好きな進学校が「品位も校風もよい」高校や野球部なのでしょうか。いわゆる「不祥事」を起こさない学校、あるいは「不祥事」が露見しない学校がそうなのでしょうか。逆に、「品位に欠け校風の悪い」高校とは、どんな高校なのでしょうか。「地域で評判の悪い」高校なのでしょうか。それとも、結果的に出場直前に「不祥事」が発覚して出場辞退するような高校なのでしょうか。それにしても、「品位・校風」とは哲学的で難解な表現ですね。まるで禅問答のようです。当事者である高野連でも明確な答えは出せないのでは?一休さんにでも答えてもらいましょうか。「そもさ」と言えば、「せっぱ」と言ってくれるかなぁ・・・。今の高校野球界に「品位」・「校風」など持ち出さないほうがいいと思うけど。政界に「倫理」が欠如しているのだから。多少、論理の飛躍がありました。済みません(陳謝)。私の高校野球観からいえば、部員が「品位」に欠けるような不祥事を起こしても選考対象から除外すべきではないし、出場決定後不祥事が発覚しても出場辞退すべきではないと思います。「不祥事がどれくらい前のことなら時効となるのか」とか「不祥事がどの程度であれば免罪されるのか」という永遠に結論の出ない水掛け論になるからです。部員や最近では指導者の不祥事も発覚していますが、数人の不祥事でもって「対外試合禁止」などの連帯責任的処罰を科すのはやめて欲しい。今回の選抜選考基準の改革よりもこちらの方が先だと思いますが・・・。どうでしょうか。 |
| 高野連に看板選手は必要なんでしょうが・・・−2000.11.20 |
| 甲子園大会の前になると、新聞や雑誌などで注目選手が紹介されています。そんな注目選手が甲子園大会に登場すると、その注目選手は多くの観客を動員できる「看板選手」となります。最近では、横浜高校の松坂君(現西武)がそんな選手でした。高校野球を「教育の一環」と位置付けている高野連が、観客動員数や高校野球人気の動向にナーバスになっているのは矛盾しているような気がしますが、ここではその件に触れません。ホントは「高野連、あなた達はプロモーターか」と言いたいのですが。それは置いといてと。百歩いや五百歩譲って、高野連に看板選手は必要なのでしょうが、高校野球を扱うHPにも看板選手は必要というか必須のようです。ほとんどのHPで「注目の選手達」というコーナーが設けてあって、そのコーナーがHPの看板選手となっています。高校野球HPのもう一つの看板が、掲示板ですね。これもアクセスという打点を稼いでくれる看板選手です。私のHPには、注目選手達のコーナーと掲示板という看板選手がいません。注目選手を取り上げないのは、私にとってはヘタな選手もプロもマークするような選手もすべて注目選手だからという単純な理由からです。掲示板の方は、どうして設置しないのですかとか、設置してくださいというメールを時々頂くのですが、今のところ設置するつもりはありません。高校野球の掲示板というのは、概して話題が強豪校のことに集中する傾向があることとアマチュアである選手のプライバシー(進路や身の上話等)が頻繁に書き込まれることがあるからです。特に、選手のプライバシーに関しては十分な配慮が必要です。しかし、私は掲示板の管理能力もありませんし、プライバシーを侵害した書き込みに対する責任能力もないので掲示板運営はできないです。掲示板運営は、HP作成や運営より数段難しいです。私のHPには、打点(アクセス)を稼いでくれる注目選手コーナーや掲示板のような看板選手はいませんが、細々と地道に注目されない選手達や野球部を応援していきたいと思います。掲示板を設置しないのは、こういう理由からです。ナツさん。 |
| うーん、「21世紀枠」は英断なのかなぁ・・・−2000.11.27 |
| 高野連が来春の選抜大会で採用するとした「21世紀枠」について、つらつら考えてみたのですが、私にはどうしても英断とは思えないです。今までの「成績重視」の選考基準でも、人間の主観や地区間の力関係などが介在して、選考過程が不透明だったり、選考理由が不明確でした。そして、「21世紀枠」のなんとも抽象的選考基準によって、さらに選考過程で混乱をきたすのではないかと危惧するからです。人間が面接で人間を吟味したり、究極の選考である人間が人間を裁く裁判の場において、冤罪という過ちが実際に起きているということも過去の事例から明らかです。人間の主観が介在する選考という作業は、非常に難しいものです。選考過程での不透明化と不明確化をさらに助長するような「21世紀枠」の選考基準は、さらなる混乱と悲劇を生み出すものであり、高野連の英断とは思えませんし、一般受けを狙った単なる自己満足にしか私には思えません。もうすでに「21世紀枠」を設けるということを決定したのだから、来春の選抜はしょうがないとしても、こういう制度を継続することだけは止めて欲しい。もうひとつの反対理由は、具体例を挙げて説明します。ある県の優勝校が地区大会準決勝に進出して地区大会3位になったにもかかわらず、一般選考で落選したとします。しかし、高野連の「21世紀枠」の基準を充たすとして、落選した地区大会3位校の県の県大会で敗退し地区大会にも出場できなかった高校が選ばれる可能性もあり得る訳です。これは罪作りな制度です。やっぱり反対やね。 |
| セレクションとドラフトについての与太話−2000.11.27 |
| セレクションもドラフトも人間を選別・選択する制度です。セレクションは、大学・高校の野球部が新人部員を選別・選択するものです。ドラフトは、新人選手をプロ球団が選択するものです。プロのドラフトは、制度発足当初は一部のチームに戦力が集中するのを防ぎ、戦力を均等化するために採用されたものです。理念としては、素晴らしいものながら、この制度によって多くの悲劇をも生み出してもきました。しかし、今現在は制度が改変され、逆指名によって一部の金満球団に戦力が集中しています。制度にのっとってやっているのだから、しょうがないですね。金欠球団でありFAの草刈場である広島カープファンの私としては、怒りや嫉妬を通り越して諦観の域にまで達しています。「どうぞ、お好きなようにやってください。巨人さん」という心境です。ドラフトの方は、マスコミも大々的に取り上げるので実態が分かり易いのですが、大学や高校の野球部が行うセレクションというのは、その実態を把握するのは難しいですね。そもそも、クラブ活動に過ぎない野球部でドラフトに似たセレクションをするということ自体おかしい気もするのですが、私立の高校や大学では一般化しています。実際にセレクション制度のある野球部の方が強いことは周知のことです。東京六大学であれば、立教大学が好例だと思います。数年前まで、立教はセレクションによる野球推薦はありませんでしたが、野球推薦を採用して、甲子園で活躍した選手が入学してくるようになった途端、毎年東大と最下位争いをしていたあの立教が優勝してしまいました。私も立教が快進撃を続けているのを新聞で知って驚いたくちですが、スポーツ新聞の立教の主力メンバーの出身校を見ると、甲子園常連校の名前がちらほら。これで納得したという次第です。セレクションによって優秀な選手を集めたチームはやっぱり強いのですね。だから、甲子園大会は私立天国だし、今後も政界における自民党よりも磐石なのでは。長々と失礼しました。 |
| 私の目には、「ただの野球の好きなベースボールキッズ」−2000.11.27 |
| マスコミなどは野球部員のことを「球児」と呼んでいます。「球児」という呼称は、なにか「前時代的」でもあり「美化」しているような気がして、私はあまり好きではありません。「美化」と「よいしょ」からはなにも生まれません。しかし、マスコミは、「美化」と「よいしょ」が得意分野。この「美化」と「よいしょ」によって、「甲子園の星」とか「甲子園のヒーロー」なる偶像を次々と作り上げてきました。しかし、マスコミにとって、「星」とか「ヒーロー」に祭り上げる選手は結局は使い捨てに過ぎません。いくらマスコミが喧伝し、多くの人が「星」とか「ヒーロー」と持て囃しても、私の目には、「ただの野球の好きなベースボールキッズ」にしか見えません。また、マスコミは、プロがマークするような優れた野球技術を持つ野球部員のことを「注目選手」あるいは「ドラフト候補」と呼んでいます。私の目には、かれらもまた「ただの野球の好きなベースボールキッズ」にしか見えません。私の目が節穴なのかもしれません。多くの人の目には「星」や「ヒーロー」であり、「注目選手」や「ドラフト候補」に見える選手が、私の目には「ただの野球の好きなベースボールキッズ」にしか見えないのです。「裸の王様」という物語を小さい頃読んで、「多数派が必ずしも真ではない」ということを知りました。果たして、私は「裸の王様」の中の少年なのでしょうか。それとも大衆なのでしょうか。こんな節穴の目を持つ私でも、ドラフトで指名された選手は「新人プロ野球選手」あるいは「プロ野球選手のたまご」と見えます。シニカルな表現で済みませんでした。 |