座長/発表者 (敬称略) |
概要 | ||||||||||||||||
オープニング | 新部 | このシンポジウムも五回を迎えたが、これ以降の開催はどうなるかわからない。3/1
に電総研は産業技術総合研究所に変わったので、少なくとも電総研としての開催は最後になる。 3/1 は組み込み PC について、3/2 は TEX について、3/3 は emacs について話題にする。組み込み PC に関してはこれまで成果発表が中心になっていたが今回は意見を聞きたい。 なお、3/1 にソフトウェア特許について話す予定だった Hartmut Pilch 氏はフライトの都合で講演に間に合わなかったので 3/2 に話してもらうことになった。 |
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Progress in SuperH and Free Software | 新部 | 本発表は現在発売されているインターフェース誌
2001 年 4 月号に書いた内容に沿って進める。(本項目に関しては同誌を買って読んだほうが早いかもしれない)また、同誌の付録
CD-ROM に成果を添付した。この付録 CD-ROM
は DeamCast (以下 DC と略) bootable にしたかったが断られた、とのこと。 2000 年 3 月のシンポジウムの後、 6 人が集まって活動した。
活動で得たパッチを小島氏と新部氏によって本家 gnu の方に移している。著作権の問題と CVS の履歴にあわせる必要があるためにすんなりとはいかなかったが gcc で半分ほど、binutils で残りひとつ、gnu clib はほぼ完璧に移した。 gcc 3.0 が出ようとしているが追いつけてない部分がある。発表者らは 11/20 version を使用しているがそれ以降のバージョンには手を出しかねている。 2000 年 8 月に八重樫氏が Debian のポートに成功したので本格的にやろうということになり、「未踏ソフトウェア創造事業」の公募」に応募した。Dustribution の作成はだめだがDistribution のテストはよいということでテストシステム作成を 2000 年 10 月に開始し 2001 年 2 月 28 日に終了した。今後の活動 (DODES) に BOF での意見を反映させたい。 GNU/Linux を杉岡氏が RPM でまとめ、八重樫氏が *.peb (Debian の形式) でまとめた。これらはインターフェース誌の CD-ROM に入っている。また、海外で SuperH を使った製品が出てきている。知っているだけで Pocket Penguins 社 (コロラド) の SH-4 PDA と他社の?SH-3 PDA がある。またフランスの ST Micro という会社で二人がフルタイムで働いている。Distribution の作成や SuperH のセカンドソースの作成を行なっているとのこと。オーストラリアの人もやってみたいといってるが MMU なしの SH-2 でもやりたいとのことで、発表者らの Distribution はそのままでは動かない。 今回の活動でたくさんのハードウェアをサポートできた (具体名はインターフェース誌の記事を参照してください)。また Big Endian, Little Endian ともサポートしたが、Big Endian は使っていないのでバグが残っているかもしれない。組み込み用 PC 程度のものにこのような大きなシステムを載せる必要はない、という話もあるが、API の変更なしに展開しているので C でならインテルマシンで開発して SuperH マシンで動かせる。ただし C++ が問題でうまく動かない。 Free な IPL も作った。BIOS もどきを組み込んでネットワークブートを可能にした。 これまでの活動で技術的興味を引くようなところは大体済ませたと思う。これからは人海戦術的な要素が強くなるのではないか。多くの人が試してみて開発者にバグレポートを返すような Debian 的モデルがよいと思っている。この活動には日本人がたくさん参加している。 「家にあるシステムにどんどん Linux を入れてやろう」というような人を望む。 |
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Q | C++ がうまく動かない理由を教えてほしい | ||||||||||||||||
A | 開発者らが C++ を使っていないのでデバッグのプライオリティが低い C++ が標準化されたことでライブラリが変更されたが、端境期の時にポートを始めており、意欲が… 開発者らは 11/20 version を採用したが、当時は本家の C++ も動いておらず、また SuperH 固有のバグもあった 最近の SuperH 版 C++ はかなり改善されており、C++ 版 "Hello World" が動く |
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GNU/Linux on DeamCast | Chris Wunder | 本日講演する予定だった Hartmut 氏と Chris 氏は FFII (Federation For Infomational Infrastructure) という自由ソフトウェアを推進する団体のメンバーで、ソフトウェア特許に反対する活動などを行っている。 | |||||||||||||||
なぜ DC に GNU/Linux を移植したか | API を自由に使える ネットワーク機能が最初からついている マルチユーザー・マルチタスクであること 興味を持つデベロッパにとって非常に安い |
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DC の ハードウェア概要 | ・SH-4 200MHz ・Power VR2 ・YAMAHA ACIA
Sound ・16MB メインメモリ ・8MB テクスチャメモリ ・2MB サウンドメモリ ・12x GD-ROM Drive ・100MHz メインバス (Maple Bus) ・10M/100M Ehernet with BroadBand Adapter ・All in all the most reliable SH-4 Hardware Implementation |
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移植の履歴 | いろいろ書いてありすぎて記録できませんでした | ||||||||||||||||
デモ | 八重樫氏担当 | ||||||||||||||||
DC の将来 | 今回の DC ディスコン化の経緯が紹介されており、最後に 「われわれはこれを非常に大きな損失であると考えている。なぜならセガのハードウェアは他のすべてのハードウェアより優れているからである」 という言葉で閉められていた |
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ちなみに電総研で DC を 32 台購入しており、これからクラスタをつくる (DODES Project) とのこと。 | |||||||||||||||||
Demonstration of GNU/Linux on DeamCast | 八重樫 | DC で debian GNU/Linux を起動した。DC は
Broad Band Adapter (以下 BbA) で Note PC
と接続されており、NFS で Note PC の HDD をシェアしている。 スエーデン人のマーカス氏が DC での CD-ROM boot 法を紹介したので DC を購入し、GNU/Linux のポートを開始した。 2000/7/10 に最初に boot できたが serial console と frame bufferのみのサポートだった。2000/9/4 に Maple Bus とキーボードをサポートした。マーカス氏が NetBSD 用 BbA ドライバをサポートしたのでポートし、2001/2/5 に BbA と NFS root, X Window System をサポートした。 発表者は X Windows System 上で Magic Point というプレゼンテーションソフトを動かして現状を説明した後に、パックマンとゼビウスのエミュレートを披露した (エミュレーションするときは元データをちゃんと購入してください、とのこと)。 今つかえるハードウェア
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BOF on GNU/Linux on GNU/Linux on SuperH | 新部 その他 いろいろ |
bootable / non-bootable |
Q | CD-R で boot できない DC があるらしいが? | |||||||||||||
A | サクラ対戦 DC は non-bootable だった。今後は non-bootable なものしか作らない、ということだったが、今出回っているものは見た限りでは bootable なものばかりだった。また bootable か non-bootable かは外箱の記載でわかる。MIL-CD に対応と書かれていれば bootable で、MIL-CD に非対応といった表記があれば non-bootable である | ||||||||||||||||
SH-4 RTC 周りの非互換性 | Q | SH-4 は SH-3 と RTC の subsecond 周りの扱いが違うようだが? | |||||||||||||||
A | subsecond の桁上がりが同期していない。修正したほうがよいか? | ||||||||||||||||
修正された CPU と未修正の CPU を区別する手立てがあればそれを望む。SuperH には CPU ID のサポートがないのがネック。SH-3 の機種を判定するプログラムは書いたが。これはシャドウの有無でキャッシュサイズを判定し、CPU を決めている | |||||||||||||||||
BSD 系のどこかのグループで自動判定しようという話があるらしい | |||||||||||||||||
開発モデル | Q | Hierarchical (メーカーが特約店を通じて契約したところに
Chip を卸していた) なシステムだったころはバグレポートは営業を通じてフィードバックされていた。 しかし、この GNU/Linux on SuperH のようなオープンな開発環境で、情報のフィードバックは可能なのか? |
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A | 開発者らも ML に参加しているようなので、声は届くと思う | ||||||||||||||||
Solution Engine の互換性 | Q | 7709 が動かないが 7709A とどう違うのか? | |||||||||||||||
A | 7709A には Super I/O があるが 7709 にはない。その代わり何かいろいろ載せいている?PCMCIA 周辺は同じ。アドレスマッピングが違う。スタートページが違う。Ethernet 割り込み番号が違うなどなど…。定義ヘッダを質問者にあとで送る、らしい | ||||||||||||||||
SourceForge | Q | パッチマネージャーが涼しい(禄に更新されていない?)ようだが… | |||||||||||||||
A | パッチを積む人は多いけど削る (反映させるということ?) 人は少ないので…それでも残っている問題はそう多くないと思う。 | ||||||||||||||||
キャッシュ | Q | 今のカーネルは安全サイドに立って頻繁にキャッシュをフラッシュさせている。昔のカーネルに比べて遅いことはないか? | |||||||||||||||
A | あまり変わらないのではないか?それはともかく昔のカーネルは本当に危険だった。もちろん、今のカーネルのフラッシュは多いようなので改善する余地はある | ||||||||||||||||
SH-4 は SH-3 とキャッシュの扱いが異なり、ユーザーサイドから見たらむしろ退化したように感じる。メモリスワップ時にキャッシュと実メモリの不一致がおきやすく、フラッシュ API をたくさん入れねばならない | |||||||||||||||||
省電力 | Q | SuperH の省エネ度はどんなものか?SuperH な Note PC はでないのか? | |||||||||||||||
A | SH-4 は 1000MIPS/W と謳っており従来のカタログでは確かに世界一ではある。しかしこの値に意味があるのか疑問に思っている。また最近の
Strong ARM も同程度のものが出てきつつある。 SH-4 は sleep 状態に入れば 100mA 程度消費電流が減る。ただし省エネ動作はどのようにインプリメントされているかも問題である。SH-4 はモジュールスタンバイ (部分部分の停止?) が可能であるがそれをまめにやれるかどうか 「SH にしたのに消費電力が下がらない」ということで調べたら LCD の消費が大きかったという話もある |
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その他 |
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