wxWidgets を使う

wxWidgets を手に入れる

2006/05/04 時点での最新安定版は 2.6.3。wxWidgets Homepage から download を選び、wxMSW-2.6.3-Setup-1.exe をダウンロードする。

wxWidgets をインストールする

wxMSW-2.6.3-Setup-1.exe を実行すれば HDD 上に展開した上､必要な設定をしてくれます。何も指定しないならば C:\wxWidgets-2.6.3 以下にファイルを展開します。ただし、この時点ではライブラリができていません。各人が持つコンパイラを使ってライブラリを作らねばなりません。

C++ Compiler をインストールする

前もってインストールしていてもいいわけですが、wxWidgets をインストールした後に出てくる install.txt に要件が書いてあります。例えば DigitalMars C++ の場合、 Basic Utilities もインストールするように、等。まだコンパイラをインストールしていない人はここで install.txt を見ながら進めたほうが無難でしょう。

Microsoft Visual C++ (VC6 or later)
Borland C++ Compiler　(5.0 or 5.5)
Watcom (or Open Watcom) C++ Compiler
Symantec or DigitalMars C++ Compiler
MetroWorks CodeWarrier
Mingw or Cygwin gcc
等が使えます。ここではいつも使っている DigitalMars C++ を使いました。v 8.40 以降のコンパイラでなければならないので古いバージョンを使っているならついでに更新しましょう。他のコンパイラを使いたい人は install.txt をよく読んでインストールしてください。
  1. 必要に応じて digitalmars.com から　Compiler と Basic Utilities を手に入れます。http://www.digitalmars.com/download/freecompiler.html に置いてあります
  2. どちらも zip ファイルなので適切なアーカイバで展開します。現れた dm フォルダ (Basic Utilities を展開すると dm\bin 中にいくつかのファイルが追加されるはず) を HDD 上の適切な場所 (例えば c:\Program Files) に移動します
  3. 環境変数 Path を手動設定します。前記の例では Path に c:\Program Files\dm\bin を追加します

ライブラリを作る

install.txt にかいてあるとおりコマンドプロンプトを開き、C:\wxWidgets-2.6.3\build\msw に移動した後、
make -f makefile.dmc
とタイプします。無事コンパイルが終われば C:\wxWidgets-2.6.3\lib に dmc_lib というフォルダができます。他のコンパイラでライブラリを作れば、それぞれの名前のプリフィクスがついた lib フォルダができるそうです。

サンプルをコンパイルしてみる

C:\wxWidgets-2.6.3\samples\minimal に移動し、
make -f makefile.dmc
とタイプします。無事コンパイルが終われば dmc_mswd というフォルダができ、その中にメニューバー以外何も無いウィンドウを開くだけのプログラム minimal.exe ができています。もし、すべてのサンプルをコンパイルしたいならば C:\wxWidgets-2.6.3\samples に移動し、make -f makefile.dmc とタイプします。コンパイルがうまく行けばサンプルプログラムが入ったフォルダの中に dmc_mswd というフォルダができ、その中に実行ファイルができています。

GUI 作成支援ソフト (wxGlade) をインストールする (http://www.gesource.jp/programming/etc/wxwidgets/index.html のほぼ丸写し)

  1. Python Japan User's Group から Python 2.3.4 日本語環境用インストーラ(Win32) を手に入れます
  2. wxPython から wxPythonWIN32(For Python 2.3) を手に入れます
  3. wxGlade から wxGlade-0.4.1-setup.exe (2006 年 5 月 4 日時点で最新) を手に入れます
  4. Python、wxPython、wxGlade の順にインストーラに従ってインストールします

Hello World を表示する (http://0xcc.net/pub/uu-2004-08/ のほぼ丸写し)

う〜ん、うまく動かない。コンパイルまではたどり着けるんだけど (wx/setup.h がないと出るんだけど、別の場所からコピーすればいい) リンク時に未定義シンボルがたくさん出てきてしまう。