Fate/hollow ataraxia雑考察
※ネタバレ全開です。楽しさを乖離剣しちゃいますので絶対に未プレイの方は読まないでください。
・アン士郎は士郎なのか
周知の通り、hollowの士郎はアンリが士郎の人格を被ったアン士郎です。では、そのアン士郎は
偽物なのでしょうか?
私としては「本物ではない」だけで、「偽物」とは言えない存在であると思います。
士郎の人格に基づき士郎が経験する可能性のあった状況で行われた行動は、主観ではともかく
客観において士郎の行う行動と同一である(タイムリープ理論)筈です。ならば、アンリがそれ
を観測しているか否かは真贋の判定には関係せず、記憶が曖昧にでも継続する以上hollow
前後の士郎に矛盾も出ない。
この考え方は、ありえない出来事に関してのみ士郎が士郎でなくなる点も補強材料としてあげ
られると思います。ようは、「居る筈の無い」カレンと遭遇した時だけアンリが表に出ている
という点です。
これは、士郎の人格に基づいて判断しても士郎が遭遇し得ない状況では士郎がどう行動するか
は演算できないということだと思われますし、だからこそ柳洞寺での出会いという本物の士郎
も遭遇したと思われる状況では士郎らしいままで、戦闘開始(=遭遇し得ない状況)した後は
アンリが表へ出てくるのだと思います。
微妙なのは河原での遭遇なのですが、最初の4日間(=本物の士郎の4日間)においてカレンは
冬木市に滞在している(2日目に登場でしたか?)筈ですので、あそこでの遭遇というのは
可能性としてありえるのでしょう。
だとすれば、ありえない状況(=獣との戦闘、壊れていない教会での語らい)以外では
士郎が士郎でないと証明することは出来ないと思われます。
・・・まあ、バゼットがらみの戦いはどうよという感じもしますがあの部分だけは「第5次の
キャストで第3次の脚本を上演」という概念が微妙に裏返った結果の遭遇ですので例外と
見ても良いかと。
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・バゼットの聖杯戦争
バゼットの体験している聖杯戦争が「第5次のキャストで第3次の脚本を上演している」と
いうのは明言されていることですので、バゼットパートで遭遇したマスターやサーヴァントの
外見は全て第5次の登場人物と見て良いと思います。
つまり、エーデルフェルト姉妹役には姉妹マスターで場合によってはガチバトルな凛&桜、
エーデルセイバー白黒役にはそのまんまセイバー白黒、アサシンはどれでもアサシンだから
ハサン続投と。
ただ、外見・・・というかキャラクター的には続投していてもハサンが別ハサンっぽい能力
だったりハサンのマスターが人形遣いという本来なら誰も持っていない技能だったりする
ので少しややこしい。 場合によってはアサシンのマスター=キャスターという可能性も
有りでしょうか。マスターではあるし、竜牙兵遣いですし。
そして、その枠に入らなかったのがバーサーカー。バーサーカーは単一の役割しか果た
せない代わりに力を得るクラスである以上、クラスとしてのアサシンがハサン単独である
ことの反対で、バーサーカーはクラスバーサーカーしか演じられない。そして、
アヴェンジャーをアインツベルンが呼び出している以上基本7クラスには欠員が出るの
であり、第3次におけるそれはバーサーカーだったのでしょう。
故にバーサーカーは役にあぶれ、アインツベルンを護るものという現象に落ちぶれたと。
問題はイリヤ組で、あの城はアンリとの契約による再現戦争の外にある(別の聖杯故に
介入できたイレギュラーと判断すべきか?)ので個を保っていられるのは良いとして
(もしもイリヤも役を演じるのならば当時のアインツベルン代表の名を名乗る筈)、
アインツベルン役はどうなっているのか。再現戦争がアンリ召喚からアンリ脱落までの
再現である以上アインツベルン役は健在なのだが・・・考えてみれば単純な話、アインツベルン
役はバゼット達自身だ。だからこそのアヴェンジャーは取られちゃった発言なわけで・・・
なんだ、イリヤ達も演じる役が無いから暇なだけじゃん。バーサーカーだけ特別みたいな
こと言って。
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・凛と桜とエーデルフェルト
エーデルフェルト姉妹の容姿は元から凛&桜そっくりだった説もありますが、
私的には頷きかねるところです。
仲たがいして敗北した姉妹の片方が祖国に帰ってルヴィアさんのルーツになり、
もう片方が日本に残って遠坂に嫁いだという部分については、私もありえないとは
言い難く思っています。宝石魔術師である凛の得意技が何故ガンドなのかという点や
凛がクォーターなので祖母がエーデルフェルトなら年代的には合致しますし。
ただ、それ以上の論拠がいまいち薄い。呪文がドイツ語なのは遠坂の魔術が
ゼルレッチ爺さんの系譜だからでしょうし、魔術刻印の拒否反応の件についても
原因を二種の魔術師の血が混じったからだと考えるならば、そもそも凛が純粋な
人間であるかどうかについても考えるべきでしょうし。
#
地下室の土に埋めておけば傷が治る云々がどうやら冗談ではないようですので、
多分遠坂の血にはゼルレッチの血が混じってます。僅かながらにでも死徒なの
でしょう。本編で二回も腹かっさばかれて生き延びてる辺り、生命力は相当の
ものかと
ですので、エーデルフェルトと遠坂が親戚かどうかという点は保留せざるを得ません。
まあ、不自然ではないなくらいの印象です。
ですが、再現された第三回のエーデルフェルトは凛と桜そのものであり、当時の
エーデルシスターズとは容姿が異なるという考えは変わりません。
何故なら、人体改造の結果容姿が異なってしまった凛と桜ならともかくその相似性
故にサーヴァントを両面から呼び出せるという特性を持っていた筈のエーデル
シスターズの容姿があんなに違うというのは不自然ですし、そこはそんなものだと
無視するとしても純正エーデルフェルトであるルヴィアとエーデルシスターズの
髪と瞳の色が違う点はどうしたって無視できません。
凛や桜が言及している通り、魔術師の髪と眼球は大事なもの。桜が遠坂から間桐に
改造された際に髪と眼の色を変えられた(実際には回路を弄られたのでしょう)との
ことであり、これは逆説的にはよっぽどの事がない限り魔術師の瞳や髪の色は引き
継がれると解釈しても良いと思います。(ゾーゲンじいちゃんも若い頃は青いワカメ髪
だったのだろうか・・・)
と、言うことは第三次のエーデルフェルト(祖母)とルヴィアの髪や眼は同色でなけ
ればならない筈ですが、事実として再現された二人のどちらともルヴィアの容姿は
重なりません。
こうなると、やはりあの二人はエーデルフェルトを演じる凛と桜(の殻)であると
考えた方が自然であると思われます。
まあ、 全てが正確に再現された第三次聖杯戦争なのだとすれば、そもそも「第五次
の役者で第三次の脚本」という台詞が何を意味しているのかわからなくなってしまい
ますし、セイバーが第三次に居なかったことは間違いないはずですから完全再現という
可能性は元から0に近いですけど。
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・後日談は有り得るのか
有り得るでしょう。hollowの世界、「約束の4日間」に言峰が居ないのはどれだけ可能性を
手繰っても不可能なことは存在するということだとありますので、逆説的には他の事象は
全て可能性の大小で論ずる事の出来るレベルだという事になります。
固有結界が事象の有る無しを意識的に操作することで現実と幻想をひっくり返す魔術である
ように、可能性がある事象は起こり得るのが型月世界。無限に展開する平行世界の一端と
してなら全サーヴァント生存でのエンドというのは展開できる筈です。
ただ、それはあくまでもGOOD
ENDであると考えるべきです。こうあれかしと望まれる
世界であり、士郎が、セイバーが、ついでにキャスターが辿るべき本当の結末は4日間の
幸せな記憶だけを抱いてそれぞれの結末へと別離することでしょう。それまでに失ったもの
の為に、やり直しを否定することこそが士郎とセイバーの真実であり、TRUE
ENDを彩る
夢以上のものを望むことはFateの世界そのものへの冒涜であると思います。
故に、あれはご都合主義な結末。結論とは別と割り切るFanDiscに相応しい終焉だと思って
おくべきなのです。
・・・まあ、今後なんらかの続編がメルブラっぽく出るのだとしたらこの結末から続くという
ことで。大丈夫。可能性は無限だ。限界があるってのは今回わかったので本当は無限じゃ
ないみたいだけど。
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・セイバーまた黒星
実は本編において黒星の多いセイバーさんですが、今回またも黒星か増えてしまいました。
しかもVSアンリ(痛みわけだけど戦略的に負け)、VSバゼット(アンサラー)と二つも。
水着の時にはVS虎でも遅れをとっているし・・・最強なのに・・・
うーむ、実力よりも相性が物を言うJoJoと型月世界は厳しいですね。
そういう意味で、基本的には正面突破専門なセイバーのクラスは案外使いこなすのが難しい
のかもしれません。何せ、トリッキーなことをされた時のフォローは全てマスター担当
なわけで、そういうのが得意な切嗣とはベストパートナーでも経験不足な士郎とは相性が
良くない。ついでに凛や桜でも同じ事。そう考えると、セイバーにとって第5次最良の
組合せはキャスターがマスターだった場合かも。ゾウゲンも悪くないがマスター職じゃないし、
言峰やバゼットがマスターだった場合経験は申し分ないがマスターの能力が正面突破向き
すぎる点で後方支援のキャスターとの組み合わせより少し総合評価で劣る。
イリヤがマスターの場合は・・・本人がアレなだけになんとも。
ただ、セイバーが完全武装できるのは士郎と組んだ時だけ(+カリバーン、+アヴァロン)
なので、士郎のレベルアップ次第では真の最強になる道は残されている。
それまでに、幾度道場を覗くかは定かではないが。
#おまけ セイバーさんの戦績と士郎がマスターしていたか
<セイバールート>
(1)VSランサー ○指示全く無し
(2)VSアーチャー ○一刀両断
(3)VS朝信 △独断先行→戦闘中断
(4)VSライダー ○令呪で呼び出し→格の差→カリバー!
(5)VSバーサーカー ○孤軍奮闘→凛プロデュース→カリバーン!
(6)VSキャスター △止まれ!→ギルババーン
(7)VSギル ○アヴァロン
<凛ルート>
(1)VSバーサーカー △戻れ!
(2)VSアサシン △単独戦闘
(3)VSライダー ○不戦勝
(4)VSキャスター ○対魔力つえー
(5)VS葛木 ●蛇こえー
戦闘回数すら減ってくる。必要があって指示を出し、かつ成功しているのは
バーサーカー戦でアーチャー狙撃を感知しての退却のみ。セイバールートのキャスター
戦といい、案外士郎の方が危機感知能力は高いのかも。
<桜ルート>
(1)VS慎二ライダー ○格の差
(2)VSキャスター ○不戦勝
(3)VSハサン ●うっかり死
(4)VSバーサーカー ○黒化中
(5)VS桜ライダー
●士郎がライダーをサポート
(6)VS腕士郎 ●? 勝負は負けたが試合は勝った
見返してみると思った以上に士郎はセイバーを使いこなせていない。これが、若さか・・・
っていうより、ライダー使ったほうが強いんじゃないか? 士郎。
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・サーヴァント占いのうた、リフレイン
いろんなサーヴァント見てきたけれど
最後に私が言いたい事は
ハサンのことも時々構ってあげてくださーい!
良くないことですよー!
らららららららららら−−−
らららららららららら−−−
らららららららららら−−−
らららららららららら−−−
・・・街中をうろついていて欲しかった。あの格好で。
買い物カゴとかさげて。爺ちゃんのおつかいで。
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・この世全ての悪
最弱と名乗った瞬間におまえかよとつっこんだアンリたん。うちのあんりたんは彼とは
別人なので問題無し。
アインツベルンが召喚した普通の男とも聖杯の泥とも性質が異なるのは願望器としての機能
が自分の性質へと反映されてるんだろうけど、はてこれは誰が望んだものか。
聖杯が汚染されたのはこの世の全てを呪うというアンリ・マユの構成概念が呪い=願いで
あることから誤作動を起こした結果だと思うのですが、あんな中途半端な強さの英霊に
なるのはどんな願い故か。
本人は基本的に「無」なわけで誰か他の存在の願いか何かの影響だと思うのですが・・・
ひょっとしたら、士郎の皮を被っているのが原因かも。そうするとヴェルグアヴェスターの
傷コピー能力が少し頷けるような。
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・どのルート後なのか
断言できるような材料無し。hollow本編で語られた内容は全ての可能性の集約なので参考に
なりませんし、それを除くと情報が少なすぎる。敢えて解析するなら下記のとおり。
まず、本来の時間軸のお話であると思われるprologueとepilogueに士郎と凛が居るのは確か。
半年後という設定はアンリ本人が言及しているので事実として、そうなると士郎がヘブンズ
フィールしちゃってる桜ルートはありえない。なにせ摘まれてから半年ですので。
また、怪談の時にサーヴァントはもう居ないと言っていることから凛Goodもありえない。
そうなると、凛trueかセイバーが候補に挙げられるがミニ宝石剣暴発が本当だとすると、
イリヤが絡んでくるのでセイバールートという事なる。
ただ、ミニ宝石剣を作るというのはこの時点での凛の能力を大きく越えた技であり、
桜ルートのように現物を見たのでも無い限り挑戦しようとは思わないのではとも思えます。
結果として、やはり断言に値する結論は得られません。アーチャーが何ルートを通った
士郎かという問題と同じく、どのルートでもない、hollowルートとでも言うべきなにか
だとしか言いようが無いのでしょう。
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・みんなの記憶はループするのかしないのか
氷室鐘が自分の記憶への違和感を指摘しているが、明確にループを理解できる
アン士郎とバゼット以外の登場人物の記憶はどうなっているのか。
まず前提として、アン士郎とバゼット以外は誰もループをしていない。しかし、なんらかの
フラグが立つとそれは覚えている。そして、「未来に約束したこと」を過去においても
覚えている。
上記の条件を全て満たす解は、「最初から全員全てを覚えている」しか無いと私は考える。
つまりは有名なシュレーディンガーの猫と同じ事。観測者たるアン士郎と出会うまでは
全ての記憶が有り得る可能性として準備されているが、出会ったシチュエーション
とループしているが故に記憶が一貫しているアン士郎の主観が組み合わさることによって、
その場に相応しい記憶のみが観測され、皆はそれに従って行動する。
鐘のケースだと、ある程度親しくなった記憶を持つアン士郎が観測することでその場に
居る鐘は親しい鐘として記憶をロードする。故にその鐘は親しくしているかのように
振舞うことが出来るが、しかし氷室鐘と衛宮士郎には本来接点は少ない。理論的には
親しくない筈なのだが実際には親しい。ロジカルに物を考える鐘にとってはそこが妙に
感じられたのだと思う。
この辺りの猫っぽい現象はランサーを取り巻く環境が+アーチャー、+ギルと変化した
ことをアン士郎が認識すると次のループでは最初からそうである辺りでも補強できる。
つまりはアン士郎の言うところのピースを埋めるということ。ピース自体は既に存在
しており、アン士郎が観測することでそれが埋まるのであろう。
また、アン士郎視点で死亡を確認した兄貴が以降出てこなくなるのにアン士郎の視点外で
死んだライダーは次の日に普通に出てくる。これもアン士郎の観測外でも事象はおき得る
(というより起きるように内包されている)が、観測しなければ無かったも同然という
論証とできると思う。
# アヴェンジャーは居合わせてますが、日常を観測するアン士郎とあれは多分別物ですので
計算に入れません
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・何故ゲイボルグはフラガラックと相打つのか
夜の聖杯戦争クライマックス、ランサーVSバゼットにおける宝具の撃ち合いがややこしい
ので、少しまとめ。
フラガラックの特性は後から撃つと相手の攻撃より先に命中し、その「攻撃」を無かった
ことにすること。このことからセイバーはエクスカリバーを撃ったのに撃たなかったこと
になって敗北した。ランサーがゲイボルグを撃ったときも同じなのに何故セイバーは負けて
ランサーは相打ちに持っていったのか。
理由はゲイボルグの特質、因果逆転。当たる可能性があるなら確実に心臓を貫くその能力。
フラガラックは確かに相手の攻撃をキャンセルする。だが、それはあくまでも「攻撃」を
キャンセルするのだ。「発動」はキャンセルしない。なぜなら発動がキーである以上それが
無くなってしまえばフラガラックが発動したことに対して矛盾するからだ。
現にセイバーはエクスカリバーに魔力を集約させるところまでは行っており、しかし
それが撃てないという結末を迎えている。だがゲイボルグは、その真名を詠唱し、発動した
時には既に因果が逆転している。攻撃したから刺さるのではなく、発動した瞬間には既に
心臓を抉る結果は確定しているのだ。
フラガラックは確かにランサーを斬り裂き、その攻撃をキャンセルした。だが、攻撃しな
かったからといって、既に心臓を抉るという「果」は決している。故に、槍はランサーの
手を離れて「因」を、刺さるという行為を自動的に果たしたのである。
後出ししたフラガラックは不可避の一撃だ。だが、先出ししたゲイボルグもまた、不可避
であったという結論。この二人、本当に合わせ鏡でいいコンビだったのに・・・
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・っていうか
ぶっちゃけよう。うちのとネタが、だだかぶり。
もう、だめ、p
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・開運ギルギル鑑定団
掲示板の方で依頼があったので追加。
花札ゲーム開始フラグであるギルガメッシュ(大)による古いカードの鑑定の際に見せた、
アイテム鑑定能力について。
実際のところ、本編でもギルは鑑定能力を見せています。UBWルートの士郎VSギルガメッシュ
の際に士郎が連続投影を待機した際にその本数と内容を見通し、「では採点してやろう」と
コメントした場面です。もっとも、本人によれば『魔術を見通せるくらいしなくちゃ英霊じゃねー』
のような説明をしていますので、その能力はもっぱら眼力の方にあるようですね。
それを踏まえて考えると、彼が未知のアイテムの正体を見抜けるのはそう意外なことでも
なさそうです。神秘を見抜く確かな眼を彼は持っており、そして比較対象となるサンプルを
誰よりも保持しているのが英雄王ギルガメッシュなのですから。
まあ、士郎のそれとは違い一瞬ではわからず調査完了までには少し時間がかかるあたり、
やっていること自体は人間の鑑定士がやっていることと変わらないと思います。能力と
いうより、本人のスペックが高いからそれも出来る、というくらいの感じで。
ちなみに、士郎の能力はは対象の構造そのものを読み取って理解する『解析』であり、
結果は一緒ですがギルガメッシュがやっていることとは別の行為だと思います。
たとえるならばギルガメッシュは人間による鑑定、士郎は機械による年代測定といった
イメージでしょうか。
ちなみにおるたさんで倉庫の整理を士郎がしていますが、一応ギルっちも時間をかければ
整理完了はする筈です。士郎を使った方が早いし自分が働かなくても良い以上
王様的には人を使って出来ることは全て人を使うのが我ルールということで。
人に働かせるのが好きな王様と人の為に働くのが好きな執事(候補)・・・案外、ギルと士郎も
本人間の好き嫌いはともかく相性良いかも。ヘビーサドとライトマゾだし。
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・フラガラックの威力 月姫研究室様の議題に横から口はさみです。 hollow内でフラガラックが発動した結果は以下の通り 1.セイバー(左胸に小石くらいの穴→死亡) 2.バーサーカー(心臓貫通→死亡→蘇生) 3.バーサーカー(顔面に大穴) 4.ランサー(肩口ばっさり→死亡) 3番以外は全て死亡しているが、1と4ではかなり人体へ与えているダメージがかなり違います。 何故こうも威力が違うのかについて考えてみると、例外である3番以外はちゃんと後出ししており、この場合のフラガラックは必殺属性であると明言されており、それに拠って相手の切り札が撃たれなかった結果に改竄できるとなっております。 ならば、フラガラックは注ぎ込まれた魔力を威力に変換するエクスカリバーのようなタイプとは違い、威力が増減するタイプであり、つまりそれぞれの致命傷に対応して変化するのではないだろうか? たとえばランサーはごぞんじサバイバーでありよっぽどの事が無ければ死なない人だし、バーサーカーの場合は言うまでも無い(とはいえ後出しした方は描写されてないので評価外かも)のに対し、セイバーは魔力によるブーストが無ければ常人と大して変わらない肉体スペックです。 まあ、バーサーカーにさんざんボコられたりしても立ち上がるし耐久力は膨大である可能性は否定できませんが、劇中の描写を見る限りセイバーのスペックは防御力はMAX、最大HPはMIN、オートリカバー付きといった感じではないかと思います。 つまり、セイバーの喰らったフラガラックだけやけにダメージが小さいのは他の二人と違いセイバーは心臓に貫通傷を喰らったらそれだけで死ぬ体だった為、実際に発動したものもそれに準じた、と解釈できるのではないでしょうか。それに対し、ランサーは肩から胸の中心にいたるまでざっくりいかないと死なないのでああなる、と。 そうだとすると、フラガラックのダメージ計算式は『防御力無視のHP分』であり、『防御力+HP分』のダメージを与えるゲイボルグと似通っていて面白い。 ちょっとやそっとじゃ死なない兄貴相手なら相手も切り札を使ってくるだろうし、フラガラックを封じる為に敢えて直接戦闘をしてきたらゲイボルグいらっしゃい。 ・・・強いぞ、バゼランサーコンビ。バーサーカー以外なら負ける気がしねえ・・・
#
尚、某所にてフラガラックが光線技だと仮定すればランサーを打ち抜いた瞬間にゲイボルグが直撃したんでバゼットがのけぞり、射線が上を向いてああいう傷跡になるという意見を見ました。個人的には光弾タイプだと思うのですが、確かにつじつまは合いますね。
追記! きのこ先生の公式見解が出ていた模様。上記の話は無かったことにしてください。漫☆画太郎先生のようにねッ!
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・カレイドルビーとカレイドサファイア
夜の聖杯戦争でバゼットが出会ったエーデルフェルト姉妹(セイバー表裏を装備)はその役柄を演じる凛と桜であるという予想は揺るいでいないのですが、最近になって現在の遠坂家が死んだ筈のエーデル姉だか妹だかの血を引いている可能性は高いかもと思い始めてきました。
根拠は、エーデルフェルト家の当主は常に姉妹であるという部分。それに対し、現在の当主であるところのルヴィアに姉妹が居る様子は(少なくとも現状の情報では)無く、そしてアーチャーが遠坂神社でルヴィアと凛の関係について「裏設定を知ったら」云々と言っている。
エーデルフェルトの姉妹当主という存在は、天秤と称されているとのことでありその表現からして全く同じ実力の姉妹が相互補完する関係でないかと思われる(そうでないと、天秤が傾く)。
ただ単に二人に対して後継者教育を施すという意味であることも考えられるが基本的には人体改造を繰り返して研究を進めていく魔術師がその程度で済ますとは思えない。そもそも、魔術刻印の問題もあるのだ。二人当主を作るとなれば、魔術刻印も二つありそれを継ぐべき当主を二人『作る』ものであるという風に考えるべきであろう。
しかし、人為的に姉妹を作るにしてはルヴィアに姉妹の影が無さ過ぎる。ルヴィアが登場していないのならば描写されていないだけで済むのだが、ロンドンで凛と出会った際の描写にて、事情を知っている筈の萌え受付嬢はルヴィアの事を有名な姉妹であるとかといった表現をしない。まあ妹持ちでまだ入学していないからということも有りえるがコンセプト的にはエーデルフェルトの当主というのはシンクロしなくてはならないのだから肉体的にあまり差異があってはいけない筈。
つまり上記の人造姉妹説を採るならば、ルヴィアに姉妹が居ないのならばそれには意味が無くてはいけないのだ。そう、たとえばエーデルフェルト家ではもう天秤当主を作れなくなった・・・最低限、ルヴィアの代では作成に失敗したというような。
そのルートで考えを進める場合、天秤が作れない理由にも一つ説が上げられる。つまり、第三次の戦いで当主が離れ離れになっている件だ。敗戦の後一人は故郷に帰りもう一人は死んだとされているが、冬木の管理者である遠坂家に保護されそのままゴールインしたとすれば凛のクォーター設定とうまく年代が噛み合うという指摘は各所で行われている(私自身もこの意見を頂きました。この場を借りて感謝します)。
普通の魔術師ならば構わないかもしれないが、何しろ天秤の片方だ。本来集約される筈の血脈が分散してしまったが故に旧来の方法が通用しなくなったという可能性は否定できない。
# 両儀家の例を見るにこの手の家系は近親相姦を繰り返して濃度を上げるっぽいので今までは一族の中で婚姻を繰り返してたのではないか
そう考えてみると、もう一歩進みたくなる。つまり、当代のエーデルフェルト当主が一人っ子なのは、対になるもう一人が外で産まれてしまったからではないのだろうかと。
遠坂の家に、あかいあくまとして。
即ち、結構顔立ちが似ている事も、性格も結構似たもの同士であることも、ガンドに対する適正の高さも、同属嫌悪でワイワイいがみ合うその宿命も、同じ男に惚れるっぽいことも、時計塔ダイブも全て仕様です! 血の運命に踊れ妄念! 二人はマジキュア! スールの誓い! ふたりいっしょじゃだめですか!?
ま、つじつまが合うってだけですけどね。
ルビー :「みなぎる根性っ!」
サファイア:「あふれる魔力っ!」
シェロ :「光り輝く正義の為にっ!」
R&S :「カレイドスコープ−−−」
シェロ :「ルミナリオーーーーーーっ!」
ということでひとつ。
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・黒くて小人なアイツのこと
今更ですが、夜の聖杯戦争のキャスト中唯一不審な人について。
バゼットに脳の火薬化というなにがどうしたらそんな技を持つに至るのかさっぱりわからない宝具を使って勝利したアサシンの人なのですが、第五回のキャストで第三回のシナリオを演じるという基本ルール上、この人の存在はとても不自然です。技も容姿も違う以上第五回に出現する可能性のある真アサシンとは別のハサンであることは間違いないとして、何故?
この疑問に対し、まあ郡体だからなあとか無理矢理納得していたのですが某所で仮説を見て納得。
私は第五回のキャストで上演という設定は、本人がこの世に居ないからだと思っていたのですが、そうではなくあの世界の基盤であるアンリ・マユが自分以外の第三回参加者を知らなかったから再現しようが無いと仮定すれば、全て解決。
そう、4日でさっくりと退場させられたアンリたんとアインツベルンマスターですが、サーヴァント一体だけは確認している筈なのです。つまり、彼らを倒した相手を。それがあの人形遣いマスターwithアサシンだとすれば、あの組だけ再現度が高くオリジナルのキャストでお送りしている理由としては十分でしょう。
・・・っていうか、宝具も使えない旧アンリたん相手にザバーニーヤ使ったのか? 旧アサシン。
※ちなみに、アサシン=ハサンは全員宝具名がザバーニーヤであり、技の内容だけ違うとの事。
空想電脳という個別名称からして、あのハサンは案外近代の出なのか?