ずっと変わらないと思っていた。
一生癒えぬ傷を背負い、仲間を失って自分だけ生き残った汚名を背負い‥‥望まぬ『悲劇の英雄』の名を背負い。
変わらず、生きていくのだと思ってた。
ただただ、目の前にのびるこのまっすぐな道を。
たった一人で。
いつまでも。
それがいつからだろう?
毎日が、新しく感じるようになったのは?
朝が、待ち遠しくなったのは?
お前に出会ったから。
お前がいつも微笑んでいてくれたから
お前が俺に微笑みかけてくれるから。
俺は、微笑みを思い出した。
お前は、知らないだろう。
その笑顔に俺がどれだけ救われたのかを。
力だけが強さじゃない。
お前のその微笑みだけが、俺の支えになった。
永遠なんて言わない。
そんなものは、この世にない事は良く知ってるから。
ただ、この瞬間瞬間、お前を守れればいい。
それだけが、今の俺の願い。
‥‥でも、実は俺がお前に守られてるんだろうな。
その心全部で。
これから歩いていく未来。
お前と一緒にいられるなら、何もいらない。
傍らで微笑んで、手をそっと俺の手のひらに滑り込ませて。
それだけで、幸せになれる。
‥‥愛してる。
アンジェリーク。
あとがきもどき
見つけられましたね。はい、そうです。これは『好き』の対になるものです。
いかがでしたか?
流那は女の子の気持ちより、男性の心を書いてる方が楽です(汗)