家に帰って来て、そのまま、地下室に直行。 それが。 半地下のその扉をあけると、中に小さな灯りがついていた。 ‥‥見つけた。 部屋の隅の小さなソファに、電球の暖かな光を受けて光る金色。 ・ やばい‥‥。 背中を冷たい汗が流れる。 当日、その日の内に家に押し掛けられるのは、考えてなかった。 夕べ、深夜、陛下から内密の連絡を受けた。 ロザリアが新女王になって、たった一ヶ月。 出掛けたんだが‥‥。 どうしよう? 枕元にしゃがみ込んで、顔を覗き込む。 その顔を眺めている間も、アンジェはまったく起きる気配がなかった。 その寝顔が、あんまり可愛くて、俺はつい瞼にキスをした。 実は、キスも俺達は、まだだ。 ところが。 瞼から唇を離した瞬間。 隙間から覗くエメラルドの瞳は、眠ってた為、まだ霞がかってる。 ドキーンッッ!! 心臓が口から飛び出そうになった。 だが、アンジェはやっぱり寝ぼけていたらしい。 あんなに待ったんだ。俺だと認めると、怒り出すのが本当だろう? そんなこっちの思いも知らず、アンジェは腕を俺の首に絡めた。 「ア、ア、アアアッ、アンジェッッ」 だが。 「?‥‥アンジェ?」 な‥なんだ、今の‥‥? まぁ、いいや。 俺にもたれながら、寝息をたてているアンジェを起こさないようにちょっと抱き締める。 あんな笑顔を見せるのは、俺だけにしろよ? え〜と‥‥その。 『言葉でなきゃ、伝わらないこともあるよっ』 取りあえず、今日はこのまま家まで送っていってやる。 |
あとがきもどき
見つけられましたね。はい、そうです。これは『好き』の対になるものです。
いかがでしたか?
本当は、題名すべて『愛してる』で統一されてたんですが、やっぱりゼフェル様ってば(笑)
いざとなるとやっぱり言えなかったですね。題名まで巻き込んでこの始末。
う〜ん、ゼフェル様ってやっぱりいいなぁ。書きやすい(^^)
いつかこのゼフェル様の初ちゅーなんて書けたらいいなぁ、なんて思っております。
因にZ×Aのこの文と画面の色は、それぞれ想う人の髪と瞳の色になっております。
一番、苦労しました(^^;)
あ〜、なんで色にエメラルドグリーンがないんだろう?