「どうだ? 良く出来てるだろう?」
「ええ、まぁ‥‥」
「なんだよ、反応悪いな。‥‥面白くなかったか?」
「いえ、面白かったには面白かったんですけど‥‥良いんですか? 勝手にヴィクトールさん主人公にしちゃって」
「取りあえずあいつも軍属だからな。上官命令には逆らえまい。他の奴を主人公に据えるよりは何倍かマシな筈だ」
「他にも色々と‥‥」
「良いじゃないか。お前は良い役にしてやったろう?‥‥但しこれは他言無用だ。下手すると命が取られるよりまずい」
「だったら、やらなきゃ良いじゃないですか〜」
「男には危険があっても、やらなきゃいけない時があるんだぜ、ぼうや」
「だったら、取りあえず今度俺は生きている役にして下さい!」
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