■コミックマーケットながら/指定券取得心得

青春18きっぷ利用可能時期は、一般席は勿論のこと、コンパートメント席も当日で手に入るのはやや難しくなる。とりわけ、旧盆・年末年始は非常に入手困難で、さらにイベント(有名なのはコミックマーケット)が開かれるときはスーパーウルトラ困難になり、物凄いスピードで売り切れてしまう。この世に確実に手に入る保証というものは存在しない、取れる確率を高くする努力はいくらでもできるのである。この内容はムーンライトながらに限ったことではなく、個室寝台車などの取得困難な列車にも言えるのでご参考に。

発売日10:00は大前提
指定券の発売は一部の券(寝台列車連絡の一部の列車の指定券)を除いて、1ヶ月前の10:00に発売が開始される。全国一斉オンライン発売で、場所によって有利・不利はない。但し、始発駅基準なので途中で乗る駅で0時をまたいでいる場合は1ヶ月1日前から発売。

窓口は9:56頃から確保
JRの指定券を発売するオンラインシステム(マルスと呼ばれる)は、毎日9:57から3分間でホストコンピュータの調整を行うため、全国一斉に指定券の発売ができなる(待機時間)。9:57から10:00までの間、発行できるのは「指定行為」を伴わない「自由席券や乗車券類」のみ。つまり、何が言いたいのか。それは9:57の時点で窓口の先頭(1番目)にいない場合は、絶望的ということ。3分間は待機の時間なので、列に並んでいる前の人の全てが指定券を購入する場合は、そのまま3分間は列が動かないということで、10時ちょうどに指定券を手に入れるのはほぼ無理ということになる。早くても自分の番が回ってくるのは10:01以降。これでは遅い。9:57に列の先頭になるように計算して並ぶ必要がある。

端末機の種類だが、あまりこだわる必要はないが、自分としては操作面でのスピードで優位に立つ、MR20、MR30などのタッチパネルを採用したマルス端末機を備えた窓口がお薦め。

JR西日本やJR北海道ではMR12というウィンドウズPCを用いた端末が主流なので選ぶことはできまい。

一番重要なのは、係員の腕ということも忘れずに。

指定券の希望条件はゆるく
指定券は窓側・並びの席とか、条件を絞ってゆけばゆくほど、取り難くなる。特に座席番号を指定してとることは避ける。とにかく取ることだけを考える。

上りは熱海、下りは小田原
上り・東京行きは9両編成のうち、4〜9号車は熱海を過ぎると自由席に変わる。自由席に変わってもそのまま座れば東京まで行けるので、問題はない。だから東京行きに関しては熱海までの指定券で取るのが鉄則。勿論、東京までの区間で頼んでもいいが、満席で失敗して、熱海指定で再チャレンジしてはもう熱海までの指定も取れなくなる恐れがある。再繁忙期はチャレンジは1度だけと覚悟した方がいい。それなら最初から確率の高い「熱海」で無難に行くべきである。

逆に下り・大垣行きは1〜3号車が東京〜名古屋間が指定席。4〜9号車が東京〜小田原間のみが指定席(うち7〜9号車は名古屋切り離し)。大垣までの全区間指定席ではないので注意する。買うときは名古屋か小田原の行き先を指定することになるが、名古屋車両はやはり取り難い。小田原指定で頼もう。但し7〜9号車は名古屋での切り離しとなるので、大垣まで行きたい人は4〜6号車で頼む人も多いが、これをすると余計に指定券が取りにくくなるので、名古屋切り離しかどうかはこの際、気にせずに、座席を取る事を第一に考えて、余計な絞込みはやめよう。大垣まで行く車両か、名古屋止めの車両かは運に賭けよう。名古屋で切り離しなっても名古屋で前の車両(1〜6号車)に乗り換えればいいこと。30分強のガマン!

時報と同じは大原則!
トワイライトエクスプレス、カシオペア、北斗星、夢空間のA寝台個室車は時報と同じでもダメな確率な方が高い。これらの寝台は絶対数が少ないので仕方ないが、ムーンライトながらに関してはコミケなどが重なる魔の日以外なら、時報と同時に操作すれば、なんらかの座席は出てくる確率は高い。私の経験では年末で時報と同時に発行してもらって、ムーンライトながら7号車でだった。この時点で、まだ9号車まで達していないことを考えると、時報ジャストならばまず取れるだろうと私は考える。

コンパートメント狙い
私はコンパートメント座席の乗り心地が好きではないので、最初からこの席を希望するということはしないが、「どうしてもながらに乗らなければならん!」というのだったら、この席を頼んでみよう。4人席だが、バラ売りなので1人から購入可能。「ムンライトながら(コ)」というきっぷがそれ。(なぜこんな表記なのかは不明だが、おそらく印刷字数の制限で略されているのだろうね。)

この座席は同じ列車にありながら、コンピュータでは一般席とコンパートメント席とを別列車として扱っているため指定券の列車名の表記の仕方が特殊。世間では一般席を第1希望、コンパートメント席を第2希望としている人が多いため、コンパートメント席は満席になるのに少々の時差が生じる。まずはコンパートメントで確実に座席を取り、乗車日までに一般席のキャンセルが出たら、指定券を変更すれば良い。

臨時列車
臨時快速でムーンライトながら91号と92号が繁忙期に運転される。(2003年夏は全車指定席での運転。但し、冬以降の動向には注意されたい。)この列車も特急列車の車両を使用している。乗り心地はどうかは人によるが、リクライニングシートだから悪いことこはなかろう。

キャンセルを拾う!
発売開始〜乗車日当日まで座席のキャンセルは出るから、発売日に売り切れてもキャンセルを拾うことを考える。発売日でもダブって発行した券が戻ることがあるし、乗車数時間前でもキャンセルはある。キャンセル待ちというのではなくて、自分からこまめに駅へ通うというのも重要。キャンセル待ちなんか当てにしていたら、取れるものも取れない。

複数箇所手配も考える
どうしても欲しい指定券なら、ゲリラ手配(複数の旅行会社や駅の事前受付)をして、確保するという作戦もあります。この作戦がかえって、全体的に指定券をとりにくくする原因になってしまうので、お薦めはなしない。しかし1箇所手配よりは可能性は高いと言えます。もし、ダブって取った場合はちゃんと早めのキャンセルを心がけよう。

事前受付について
盆や正月などは駅で事前受付体制をとることが多い。予め申込書を発売前に窓口に提出するわけだが、朝早くから並ぶ駅もあるようで、朝が辛い人には厳しいかな?ただ、早く行ったからといって確実に手に入るわけでもない。

コミックマーケット開催日の出発は避ける。

コミケと俗に言われるイベントで毎年お盆と年末に東京の国際展示場で開催される同人誌即売会イベントで3日間開催で45万人が訪れる。このイベントのために、関西や九州から夜行列車を使っての参加が毎年のように増えている。コミケを知らない人が損をすると言う言い方は適切ではないが、予め開催日を知っておけば対策はできるはず。たとえが、暦の関係で開催日が盆休みとずれた場合でも、コミケ開催日が重なる場合は盆・年末の指定券よりも取り難くなる。

コミケは旧盆の週末、年末にあるので、注意が必要。

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