Bluem of Youth お礼ライヴ (99.11.20.福岡キャナルシティオープンステージ)


ご存知ない方のためにご紹介しておくと、彼ら(ボーカル&ギターの別所悠二君、コーラス&ギターの松ヶ下宏之君)はレコード会社と契約が切れた矢先、「雷波少年」の企画「ラストツアー」に連れ出されました。その企画はシベリア鉄道を旅し、ストリートライヴで生活費を稼ぎ、その間に運命の一曲を完成させ、武道館を1万人埋めればレコード会社と再契約、CDを発売できるというもので、彼らは運命の曲「ラストツアー」を引っさげて帰国し、10月4日にその偉業を成し遂げました。そして、応援してくれた全国の人に感謝の気持ちを表す為、お礼ツアーが敢行されたのです。

5時開演ということを聞き、3時ごろ会場へ。すると前のほうには多分彼らの出身地広島からはるばる遠征した人もいるのだろうな、という感じで、すでに占領されていました。まぁ前の人は座ったままだろうし、後ろからでも見えるだろうということで後ろのほうに立っていたのですが・・・時間が迫るにつれどんどん多くなっていく人数!!より多く詰めるため前の人は立たされ、結局視界はすっかり人波にさえぎられてしまったのです。普段厚底大嫌いのREEYAですが、このときばかりは欲しいと思いました・・・後ろにもどんどん人が押し寄せてくる・・・しかし、集まった人のおそらく半分は「何があるんだ?」という興味から並んでいたのではと思いました。「これ一体何ですか?」と何回も聞かれたし、またはとある連れの片方の人が「このバンドは電波少年の企画で・・・」と自慢げに話してたりとか(ちょっと泣)群集心理というものを考えていると、スタッフの手により二人が入ってくる通路が作られ、柵でぎっちりとガードされました。そしてブルーム入場!!飛び交う歓声とフラッシュ。し、しかし悲しいことに全然見えない!!しかも思ってたよりステージが遠い!!とにかく身長が低い分精一杯背伸びをしましたがそれでも見えない!!泣き入るこちらの心をしり目にスタート。旅に出る以前の曲、そして旅の最中に作った曲を披露してくれました。ステージが始まっていくらかしたころ、興奮がそれなりに収まったせいか、やっと伸び上がると二人の姿を拝むことができました。二人とも旅のままの姿。特に別所君はグレーのタンクトップ1枚でこっちが寒くなりそう・・・二人ともテレビで聞いてるより声が低いなーという印象でした。ああいう番組はテンション上がった時の言葉が凝縮、編集されて放送されているからかもしれませんが。運命の曲を作るための山ごもりで二人が大喧嘩になって、別所君が松ヶ下君とはやってけないと思ったとき、松ヶ下君が作ってくれた“ブルームめし”(にんにくと固形ブイヨンで炊き込んだごはん)がおいしかったので続けようという気になった、というような裏話も聞かせてくれました。いやー、ブルームめしうまそう。そして、ロシアでよく知られていて、彼らもストリートライヴでよく歌った「恋のバカンス」、最後には「ラストツアー」。お客さんとの大合唱・・・となるはずがうちらの周りは野次馬的に来てる人が多かったのかあまり歌ってませんでした;;30分ちょっとのステージが終了したあと、二人はまたあっという間に去って行きました。今度はちゃんとしたライヴで見たいなぁと思いつつ、こちらも会場をあとにしたのでした。

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