Cocco LIVE (2000.9.14 福岡マリンメッセ)


 まず最初に・・・このライヴは今まで行ったライヴのなかでも五本の指に入るかもしれません。それくらいよかったです。まじで感動しました。CDで聞くのもすごいですがライヴで聞くともっときます。とか抽象的なことをいってても伝わらないので最初から・・・;;
 Coccoのライヴも、ましてや女性アーティストのライヴに行くのも初めてで、最初はどんな感じなのかな〜とどきどきしておりました。お客さんはやはり女性が多いものの男性も結構(7:3くらい?カップルも結構いた)いて、REEYAの席はぬあんとアリーナ7列目、ちょうど真ん中のあたりというよもや二度ととれないであろうというおいしい位置。
 開演時間を10分ほど過ぎて、耳をつんざくような大音響の荘重な感じの合唱の洋楽が流れ、プロデューサーの根岸さんをはじめとするサポートメンバーの方々が登場。そして、客席から見て左側から小走りにCocco登場。バレリーナのような白いワンピース姿で(彼女はもとバレリーナ)「よろしくね」みたいにメンバーにぺこっと頭さげて妙に可愛い(笑)と、血のような真っ赤なライトがさして「けもの道」でスタート。しょっぱなから髪を振り回しまくるCocco。うおおーって感じでのりまくっちゃえ・・・と思いきや、周りのひとたち、立ちんぼう・・・今まで身体動かし系のライヴばっかいってたんで最初はちょっとびっくり;;せっかく前のほうなのに、もったいないなぁ〜とか思いつつこっちは身体が自然に動いている(笑)みなさんCoccoのライヴは初めてのひとが多いのか(福岡には2年前に一回来たきり)それとも圧倒されてるのか、はたまたCoccoのライヴはそういう感じなのか・・・うーん。まぁいいや。曲が終わると歓声より拍手のほうが大きくて。あたしももう両手のひらが腫れるんじゃないかっつーくらい拍手しました(^^;)
 「水鏡」など4曲が終わって一回目のMC。「こんばんございます。福岡はこんな会場大きいってしらんでよ、あっちゃん(彼女は自分をこういうのです)たぶん米粒みたいになってる。スタッフにだまされてからよ。今日は米粒ですんません。米粒にならんよう頑張ります」・・・と、Coccoがしゃべるとそれまでちょっと緊張ぎみだった全体の雰囲気が一気になごんで笑いの渦(^^;)や、生でみる彼女って可愛いんですよ。しぐさとか表情とか喋りかたとか、ちょっとはにかんだ感じで、小さな子どもみたいで。正直こんな可愛いと思いませんでした(^^;)みる人聞くひと全てに可愛いと思わせてしまうこれって、ちょっとチューヤンに通じるものが(笑)思わず「あっちゃーん!」と叫んでしまいましたわ(笑)あちこちから「可愛い〜!」の声が。機材の準備中も名前を呼ばれると「はぁい」と律儀に答えるCocco(笑)「姫ー!」って声もありましたが、失礼ながらあたしにとっての姫はただひとりだけなんで(爆笑)でも歌い出すともう、がらりと別人のような迫力で。この変わりようは見ててびっくりです。髪を振り乱して、マイク持ってない片手を激しく動かして、泣いてるとも笑っているともいえない歌う時の表情と、会場内に響く迫力ある声・・・いやはや、すごいとしかいいようがありません。
 曲は今度でたアルバム「ラプンツェル」が中心でした。前奏だけだと何の曲がわからなくて、でも聴きなれたイントロが始まると「ああ、この曲!」とわかるときの嬉しさはライヴ特有のものです。バイオリンが入ってCDとはちょっと違った感じの「ポロメリア」、ドラムの音がすごく心地よかった「樹海の糸」などのシングル曲を交えて、再びMC。「メンバーも米粒くらいにしかみえんだろうから」ということで着ている服や帽子や靴をまたも律儀に解説しながらメンバー紹介。このメンバーがすごいもー、演奏が上手いんです。しかもド迫力。音がでかくて、今まで行ったライヴのなかでも1,2を争うくらい;;Cocco自身の存在感もすごいですが、このサポートメンバーが強力なんです。特にドラムがめちゃくちゃ力強くて、広い会場内でもばしばし響き渡るくらいでした。
それから「強く儚いものたち」「遺書」「カウントダウン」など名曲を立て続けにしてくれて、もう涙ちょぎれもんでした。そして、3回目のMC。ライヴ前に全国キャンペーンしたことで「新潟でラジオでてよ、出るとき手を振ってるひとがいて、車が走るとその速度に合わせてついてきて、それから信号待ちのときにカーテン閉めて、車が走り出したときカーテン開けて手ふったら、もう携帯で電話かけてて、現実の世界に戻っててからよ(ここで会場内笑い)で、あっちゃん手の体操〜っていって(おててにぎにぎするジェスチャー)それからもいろんなとこ回ってよ、手最後まで振ってくれてるとこなくて、ああ、もう手ふらんでいいのかな〜って思ってたら、福岡では、あっちゃんが見えなくなるまで手振ってくれててよ・・・あっちゃんも見えなくなるまで手ふって・・・福岡が初めてで・・・手振っていいんだな〜って・・・」と、ここでいきなりCoccoが泣き出してしまって。もう、なんて純粋なんだろうって抱きしめたくなりましたよ;;思わずこっちも鼻の奥がつーんときてしまいました(^^;)会場内でも泣いちゃったひと結構いたのでは・・・?「どうもありがとでした」とぼろぼろ泣きながら繰り返すCoccoの後ろから「ラプンツェル」最後の曲「しなやかな腕の祈り」が始まり、会場内から自然にあったかい手拍子が起こりました。最初は涙でつかえながら歌っていたCoccoもちゃんと最後まで歌いきりました。これで終わりかなって思ってたら新曲(タイトル不明。「風化風葬」という曲が今度出るらしいのでそれだと思います)を披露、曲の終わりごろでCoccoはバレリーナのおじぎ(両腕を上に上げて、腰をかがめるのと同時に両腕を下ろす)を2回やって、おててにぎにぎって感じに、手を振るみんなに振りかえして、また小走りに去っていきました。演奏が完全に終わってサポートメンバーも退場。アンコールはなしでした。Coccoのライヴはアンコールはやらないと聞いていたので・・・。時間短めかもな〜とか最初思ってましたが、終わってみると2時間たっぷりやってくれてました。会場を出るとちょうど月が綺麗に出ていて、気持ちよい一服をしました・・・このあと、バス待ち&渋滞が待っていることはもうおいといて(笑)本当に、頭のなかに自由に録画できるテープがあって、それにこのライヴをとって、好きなときに見れればいいのにな〜とかばかなことを思ってしまったり(^^;)でも、たった一度きりしかない、繰り返しのない時間だからこそ、余計に綺麗で感動的なのかな〜とか柄にもなく真面目なことを考えてしまったREEYAでした(笑)
 Coccoはただでさえ人前にほとんど出ないので、なかなかライヴの機会はないと思いますが、もしCoccoの曲を聴いていいな〜って思ったひとはライヴに足を運ぶことをおすすめします。本当に、生で聴くとすっごく感動します。次にライヴが来たら?もちろんいきますとも(^^)

 

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