人間椅子LIVE〜地獄と極楽・大阪の夢(2003.10.3)IN OSAKA MUSE&
OUTRAGE20周年ゲストLIVE(2003.10.4)IN Electric Lady Land



 先日の渋谷の余韻もさめやらぬままに、完成SGを持たせてやったパートナーのうさわじいとともにまいりました大阪&名古屋の地に!
 学生時代関西に住んでいたREEYAにとって、会場近辺の心斎橋はよく買い物にいった懐かしいところであります。
 昼ごろホテルについて食事、その後部屋でお着替え&メイク直し。気合入れすぎておえっとなってしまったり(^^;)緊張するといつもえずくのがREEYAのくせでございます。いつもライヴにあたってはTシャツに軍パン、スニーカースタイルなのですが今回はちょいとばかりのびすけ嬢の言うようにキャミソール&ワンピース&背伸びしたお化粧で(From少女地獄)その後、大阪に到着したのびすけ嬢、緋沙姉さまと約一週間ぶりの再会。先日のナザレスでの和嶋さん出没話などを聞きつつ、いざOSAKA MUSEへ。
 今回は和嶋さん側の前から二番目くらい。まあまあの位置かなと。やっぱり緊張でおえっとなってくるREEYA。途中で阿字さまとご対面。椅子話に花を咲かせているうちにいよいよ幕が開いて開演。今回はひげてんさましょっぱなからメガネバンドを装着しておられました。袴はどうも渋谷に比べて若干しわが伸びたみたい?鈴木さん、マスヒロさんは以前の渋谷と同じスタイル。なお今回はマスヒロさんのドラがありませんでしたわ。あれがあってこそマスヒロさん!!って感じするのになあ。ちみっとさびしい。「鬼」でスタート。あああ、やっぱりあなたはにこにこにこにこ・・・その笑顔があたしの心をきゅううんと締め付ける・・・と、そのまま一気に極楽へ上り詰めそうになりましたが、「地獄」にしてくれやがったやつがいました。それは、わたくしの後ろ左右にいたヤロー二人です。前回の渋谷のように一曲どころではありません。今回、このライヴを通してどでかい声で全曲をうたいまくり、愛しのひげてんさまの歌声がほとんど聞こえない状態・・・途中、耳を塞いで睨んでやりましたが、全く効果なし。ライヴの最中は後半あたりまでほんとに気分がローで、もう途中で悔しくて悲しくて涙が出そうになるありさま。こんなにあの人が目の前にいるのに・・・。うえええん。
 今回、ライヴ中の詳しい曲順、MC描写はのびすけ嬢のレポートに譲るとして、REEYAが印象に残ったことを書いていこうと思います。セットリストは渋谷とほぼ同じで「少女地獄」と「暁の断頭台」が、「棺桶ロック」と「阿片窟の男」に差し替えられていました。「戦慄する木霊」ではギターソロ時にちみっと間違われたらしく、ぺろっと舌を出すとこがいつもながら可愛らしく。「棺桶ロック」は生で聴くとかっちょええなああ。後ろのヤローが(以下略)だったらもっと盛り上がれた(泣)「阿片窟の男」も今回初体験だったのにいっ・・・うわあああん、ばかやろうっ。
 でもでも和嶋さんのよく通るはきはきMC、やっぱりすてきっ。喋りだすとおめめのなかはピンクのハートでいっぱい。「恐山」は、今回和嶋さんの歌声がまともに聞けた数少ない曲(ううっ)でしたが、なんか和嶋さんって失礼ながら歌唱力が以前よりあがってきてる?のびすけ嬢もレポートで書いているように。やはり今年はライヴの数も多かったし、場数を踏むと声もよく出てくるのでしょうね。柔らかくて伸びやかな声。じーんと会場内にしみわたります。「アルンハイムの泉」では立ったまま演奏。俯いてギターを弾かれるお顔を見て、やっぱり美形だなあ・・・とつくづく。なんつか、オーラっていうんですかね?たとえどんなにおぐしが寂しくなってボンスターまがいになっても、コンビニでのあの萎え萎えなすがたを見ても、ステージに上がるとまるで別人。さすがプロ、ア―ティストです。もとがいいからよね、きっとと再確認。あ、今回の「暗い日曜日」のギターソロ後のボーカルでは、余裕を持ってマイク前に戻ってましたね、和嶋さん(笑)一方REEYA自身がローな気分が途中でやけのやんぱちになって、わけわからんくなってました。マイナス気分が誘発剤となったアップ状態?「天国に結ぶ恋」では、もうキャミの肩紐がずりおちてるのも構わずに(笑)「ああああっ!!」ああ、この叫びの時に一気にトリップ状態になるのです。もう天国でも地獄でもどこでも連れて行ってっ・・・へろへろのまま本編終了。
 渋谷のアンコールの時は袴をドレスのように広げてご登場されたひげてんさま、今回は大胆にもぐあばっと袴をたくしあげて。ふくらはぎどころかふともも丸見えですぜ、旦那っ!!しかも両腕まくってるし。アンコール登場の仕方シリーズでも作ってるんですか(笑)はあはあ、鼻血がぶしゅぶしゅ。アンコール定番曲、「愛の言葉を数えよう」鈴木さんがアタマの上で手拍子して、和嶋さんも「ちゃっちゃっ、ちゃちゃちゃ!」のとこでギターから手を離して手拍子。楽しいなあ〜。いつもやるとほんとに楽しいんだ、ここの手拍子。場所のかけあい「日本で〜、大阪で〜、心斎橋で〜、みゅーずほーるで〜」ちょいと字余りなとこがまたすてきっ。「もういっちょ!」のかけ声に答えてセカンドアンコール「地獄風景」ああ、もうどうにでもしてくれええ〜、歯弾きもいつもながらいけない妄想を働かせてしまいます・・結局、途中あんなにローだったのに、ライヴ後はぺったりと床に腰が落ちて立てない状態になったREEYA。なんとか歩き出そうとしますが、その姿はまるで歩行を始めたばかりの人類の祖先のよう・・・がくがくしながら外へ出て、FERRYさまのご案内で道頓堀へ。ひっかけ橋のところで阪神のユニホーム姿のグリコのおじさん、かに道楽、くいだおれ人形をおのぼりさんの見本のようにばしばしとりまくり。その後うさわじいも参加させてぷち打ち上げ&ホテルへ帰ってまた椅子談義に花が咲きまくり、眠りについたのは四時半頃でした。

 次の日。名古屋でOUTRAGE20周年ライヴに椅子さん参加のため、のびすけ嬢、緋沙姉さまと名残惜しくお別れし、REEYAも名古屋へ。会場は五月のライヴがあったELL FITS ALLの一階、Electric Lady Land。
 ホテルに着いて一休みした後会場へ。今回このホテルがとても会場に近かったことが、後ほど書く幸運のきっかけになりました・・・。
会場前でにゃべさまにお会いして中へ。REEYAは実はOUTRAGEを全く知らないのですが、やはりいかにもハードロック好きな兄ちゃんたちが多かったなあ・・・外人さんもちらほらいて。最前を占めるは大阪から追っかけてきた方も多いと思われる椅子ギャルズの皆様。REEYAも和嶋さん側の右から三番目くらいを確保。開演後は前座三バンドの演奏。なんか途中でREEYAの後ろにこわそな外人の兄ちゃんが来て暴れてて英語で放禁用語をぶちかましていたそうです(^^;)ひーん、椅子さんいじめられたりしないかちらと思いつつも椅子さんのご登場を待ちます。立ちつかれて座っていると、閉まった幕の裾からちらっと見えたのはしましまの袴!!ああ、いよいよ次なのねっと旅疲れの身体に気合をば。お馴染みのSEとともに椅子さんご登場。時計を見ると開演からもう二時間も!ああっ、長かったわっ・・・和嶋さんとマスヒロさんは大阪と同じいでたちでしたが、鈴木さんは黒地に蜘蛛柄の着物、ベージュの帯。ううん、鈴木さんって白もいいけどやっぱ黒が似合うなあ・・・そっちのほうが締まって見えるとかそういう話ではなくて(^^;)和嶋さんはメガネバンドは今回はしてなかったような・・・いや、してたか?ううう、うろおぼえ。
 まずは「死神の饗宴」でスタート。ああ、今日は歌声がはっきり聞こえるっ!!昨日の雪辱晴らしとばかりに、REEYAのテンションはあがりまくり。椅子ギャルズの差し伸べる手に和嶋さんもにこにこにこ。ぐあんぐあんとうねるギターに身体の中をかき回されそうです。そしてお次は「黒い太陽」!去年の渋谷で聞いたぶり!ちゃらら〜っ、とイントロが響いたとたんに一気に上昇するアドレナリン。た、たまらんっ!!和嶋さんの男気溢れるボーカルにめろめろのめろこちゃんになっているREEYAを含んだ椅子ギャルズの皆様。途中、鈴木さんがこちら側に来てくれたのですが、ベースを弾きながら腰をくいくいと・・・いやんっ。のびすけ嬢に見せたかった(笑)白地に竜の円形の文様のどしふんさまがどばーんと。きゃー。
 「OUTRAGE20周年おめでとうございます〜」と鈴木さん。ギターで「ハッピーバースデー」をちらっと弾く和嶋さん。「和嶋君が思いを込めて歌います」そして始まったのは「暗い日曜日」「くらい〜っ」のとこでもうアキレス腱も切れんばかりの勢いで飛び跳ねてしまうREEYA。いや、実際に切れたら嫌ですけどね(^^;)この日もやはり早めにマイク前に戻っていた和嶋さんでした。それにしてもなんか今日はとみにテンションが高いぞ、椅子さんもファンも!イベントってやはり自分達を凝縮して見せないといけないから、その緊張感があるせいかも。マスヒロさんのドラムソロから始まったのはぬあんと「どだればち」!!ま、まさかこれがきけるとおもわんかった〜(興奮のあまりに九州弁に)もちろんREEYAはライヴ初体験です。真っ赤なライトに照らされて妖しく歌う鈴木さん、そして和嶋さんの「おい!おらあ!」「あらどしたあ!」のとこで入れる合いの手がこんなに楽しいとは思いませんでしたわ。和嶋さんもすごくのりのりで楽しそう。くうう、もう最高っ。これもっとライヴでやってほしいなあ・・・そして今度は和嶋さんのMC。「人間椅子を始めて見た方々も多いと思われますが、ご覧のとおり、日本語にこだわったバンドです。OUTRAGEさんは今年で20周年ですが、我々も来年で15周年になります。まあスタートが違うから永遠に追い越せないわけですが・・・」とさりげによいしょを忘れない和嶋さん(笑)「そんな我々の曲で、文芸シリーズから「人面瘡」!」ああ、美しいアルペジオ(つーんですかね?ギター素人のREEYA)からじゃじゃん、じゃじゃん!!と入るとこはいつもながらががあっと気分が高揚しますっ。「えほ!えほ!」の鈴木さんの掛け声に合わせて突き上げるこぶし。和嶋さんの歌声も伸びやかで素晴らしく。「愛して、憎んで〜」の時の振り絞るような声が・・・REEYAのない胸をかきまわします。そして「りんごの泪」やっぱええなあ、これだよ、これ!!って感じでもう身体が理性と関係なく動いてる状態に。「青森発急行津軽〜」のとこで「ああ、和嶋さんっ、もっとあなたのかっこよさを皆に見せ付けてやってっ!!」と両手を差し伸べ。「おい、おらあ!はいきたあっ!!」・・・もうこの時は最前だけ別の空間にトリップしてたことでございましょう。鈴木さん「OUTRAGEさんの今後のますますのご発展を祈りましてえ〜、さんさん、ななびょ〜し!!」とくりゃあ「地獄風景」!!髪を振り乱して叩きつけるように歌う鈴木さん、和嶋さんももうどえらいテンションで、片足ジャンプで一回転してたくらい(笑)背弾きに歯弾きもしまくり。これでもかとばかりに自分達の世界を見せ付けてくださる椅子さん、最高にかっちょええです。「楽しんでいってください〜」と去っていく椅子さん。
 長いようで短かったあっという間の時間。ぺったんと床に座り込んでしまうREEYA。しばらくそのまま放心状態。時間は全然短かったのに、昨日の大阪より汗をびっしょりかいている・・・やっとふらふらと立ち上がり、椅子ギャルズはOUTRAGEファンの皆様に最前を譲って後方へ。後ろにいたOUTRAGEファンの男の子が「人間椅子ってうまい、おもろい!」って言ってるのを聞いて嬉しくなりましたわ。ドリンクカウンターに向かう途中「椅子ってサバスっぽいね〜」という会話を聞いて、「そ、それは鈴木さんがね・・・もごもご」と口を挟みたくなってしまったわたくしでした(^^;)チューハイを飲みながらとかげさまにご挨拶。今回は行く先々でうちのうさわじいをバカ親自慢しまくり(笑)始まったOUTRAGEのステージははっきりいって「椅子さんなんて可愛いもんだな・・・」と思われるほどの迫力。ダイブ&モッシュの嵐。細くて可愛い女の子が何回もダイブしてて、うさわじいを片手にぽけえ〜っと見ておりました。
 今回はまさしく大阪と名古屋、「地獄と極楽」を体現したライヴでございました。やはりライヴのテンション的にいえば名古屋のほうが高かったかなあ・・・短いけどすごい中身が濃くて、大阪に参加された方には申し訳ないかもですが。それではREEYAの大阪&名古屋ライヴ見聞記、これにておしまい!



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