人間椅子LIVE「平成十七回忌巡業〜寒中膝栗毛」IN OSAKA MUSE(2005.2.20)




 昨夜の余韻も冷めぬまま、ひげの王子様を追っかけて福岡発盲愛暴走列車は大阪へ到着しました。さてこのOSAKA MUSEですが、来るのは2年前の10月ぶりになります。その時真横で歌ってたとあるあほうのおかげで散々な目にあった怒りと悲しみと因縁の場所でもあります(−−;)今日はそんなやつがいなければいいなあ・・・と心の中で祈りつつ。今日も真ん中わじさまよりの2列目ほどです。ステージは名古屋に比べて遠い感じ。こんなもんだったかな?名古屋よりは人が入っている感じでした。とりあえずもどきどきと王子様のご再臨を待ちます。早くあたしのもとにやってきて・・・今回のレポは曲順とMCの順番が名古屋以上にばらばらだと思いますのでなにとぞご容赦くださいませ。とりあえず雰囲気を感じてください(^^;)
 昨日の名古屋とは違ってステージ左側からのご入場。ノブさんが両手でリーゼントさか立てて見せてくれます。一曲目は「もっと光を!」おお、この曲がまさか聞けるとは思っていませんでした!わじさまもノブさんもにこにこ(研ちゃんはあまりよく見えませんでした。すいません;)今回はポジション的にノブさんが割とよく見えるので、にこにこでドラム叩く姿が可愛いなあと初めて気づきました。今頃かい!とノブさんファンの方々は突っ込まれるかと思いますが、それはあのわたくしがいっつもわじさまばっかりを脳内でいっぱいにしてたというのもありますが、ポジションがポジションというものもありまして(いいわけしまくり)続いて「みなしごのシャッフル」「賽の河原」と続きます。先日もでしたが、このあたりでわじさまは合羽を脱がれます。ノブさんはマックに入れた椅子の曲や前日のライヴの音源を車の中で聞いてるそうですが名古屋から大阪への道中では一曲目で寝てたそうです。「わ)睡眠学習だね!」「ノ)大きな音が鳴るとはっと目が覚めるんだけどね〜」その音源テープ、レポを書くのに拝借したい・・・(結構切実)研ちゃんが移動中にトイレによく行くという話でだっぷんとかじらしがうんぬんとか言ってたんですがちょっとこのへんあいまい;トイレする間待たされるとかそんな流れだったかな。「け)そういうプレイすきなの?」「ノ)うん」「け)だっぷんプレイ?」「ノ)い、いやいやじらされるのがすきってこと」どうやらライヴ最初はノブさんをいじるコーナーになったようです(笑)つーことはノブさんって結構M志向?何となくそうだろうなと思ってはいましたが(^^;)
 今回のツアーTシャツやノブさんのバスドラに描いてあるおかま型UFO(ノブさん自筆)は昔の茨城の人が書いた宇宙人との接触記録?がもとだそうですが、「け)茨城の人たちもふかしだったりして」またふかしねたですか(笑)「け)ノブが最高って言ってる時は半分本当で半分うそですから」前回のツアーでは「本気で言ってるから信じてください」ってフォローしてたのに(笑)Tシャツのデザインは今回川端さんが担当したそうで(スタイリッシュです)研ちゃんとバイト先の休憩に相談とかしてたそうです。研ちゃんいわく「リバーサイド企画」ここで「リバーサイドホテル」のイントロを研ちゃんとノブさんが演奏するもわじさまはぽかんとしてて「け)リバーサイドしらないの?」「わ)うん」「け)ほら、陽水の・・・」「わ)・・・ああ!」反応遅いです、王子様(^^;)「け)ヒロシ知らないっていってバカにしてたけど人のこといえない」「わ)だんだん楽屋の会話になってきたねえ〜」もっと楽屋のりのまったりトーク聞かせてください。でもって宇宙人ときたら「夜間飛行」今回はUFO遭遇の指差しポーズしなかったなあ。あれ見たかったのに。「のれそれ」阿波踊りちっくなのりが楽しいです。ほどよく体がぬくもったとこで昨日に引き続きノブさんの叩き語りコーナー。「嵐を呼ぶ男」では途中のせりふまで再現してくださいました。すごく似合ってます(笑)この前後あたりでノブさんがバスドラに足をかけて何かなおしてたのが見えました。草履のひもでも緩んだのかと思いましたが雪駄だったしな。サポーターでも直してたのでしょうか。ちょうどノブさんがしゃべるときマイクに顔がかぶって見えにくいな〜と思ってたら「あ、これだと顔見えないね」ってマイクスタンドをずらしてくれていたナイスタイミングなノブさんでした。ノブさんありがとう。「ノ)久々に今日はリンスしました!」「わ)いつもはしないの?」「ノ)うん、いつもシャンプーだけ」「わ)男らしいね〜」相変わらずお二人のらぶらぶぶりはほほえましいです。
 先日のわじさま老眼話についで研ちゃんは腰を悪くしたとのこと。ああ、もうすっかりお年よりバンドの様相を・・・。「け)ノブは大丈夫でしょ?」「ノ)うん、目も腰も平気!」「け)ノブが腰って言うとなんかやらしいなあ」「ノ)そうかい?(やらしいささやき声)」こうなったらノブさんに若さを精一杯アピールしていただきたいものです。ちなみにノブさん「三悪道中膝栗毛」を「東海道中」と間違えて言いかけてました(笑)あと会話のどっかで「わじー」ってわじさまを呼んでました。「ノ)あ、わじーって呼んじゃったよ」ってことはやぱり普段も「和嶋くん」なのでしょうね。「慎治くん」がデフォルトになったらよかったのに(まだ言ってる)
 「け)ここで古い曲を」ということで「羅生門」荘重な空気が会場内を包みます。「蟲」では後ろからぎゅうぎゅうに押されてぐええ。今日は名古屋以上に人の密度が高いっ。でもめげずにわじさまを見つめまくります。今回はギターソロが長いな〜と思ってたらわじさま、「大阪だってことで張り切ってソロを長めに弾いたら指がつっちゃいましたから!残念!」またはやりねたですか。しかし指がつるって痛いだろうなあ・・・痛くても「ぎゃー」とかいえないのがつらいだろうなあ。大丈夫かしらん・・・と心配しつつ。
 「け)客席後ろ見るとあんまり入ってないんですよね〜」「わ)お、客観的に見てるねえ」とまた一気に現実に引き戻すような自虐発言を(^^;)「わ)僕は谷崎潤一郎が好きですが、あの人はもう死ぬまでMですからね。僕にもその気はあります」やっぱり(笑)「わ)高校のとき休み時間に漫画を読むときみたいに谷崎を読んで「うふふ」って笑って周りに「おまえへんだ」っていわれちゃいました。Mくんにささげます!」とくれば当然「痴人の愛」確かにそんな高校生はへんです。でもわじさまなら全てがおっけー。その当時のわじさまにお会いしたい・・・満たされぬ愛をせつせつと歌うわじさまにいつもながらない胸がきゅん。この曲でだったか、研ちゃんがやたらじいっと客席を見つめまくるので思わず目をそらしてしまいました。ごめんなさい研ちゃん。「心の火事」この曲また今後もやってほしいなあ。そして「黒い太陽」ああ、この曲のわじさまはいつも男らしさふぇろもんがどばばです。なんてすてきなの・・・とうっとりひたりまくり。
 このあたりだったか、研ちゃんとわじさまがマイクスタンドからマイクを外してステージ中心へ。大阪ってことでか研ちゃんがわじさまに突っ込み手を入れます(笑)「わ)なんか司会みたい」ノブさんが飲むときはすごいらしく、素直に飲みたいって言えばいいのに、「川端くん祭りしようよ!:と何かにかこつけて飲みたがるそうです。そりゃあまああのオフィシャルでの写真とかを見れば・・・(^^;)ゆうべのうちあげでは研ちゃんはちょこっとだけお酒を飲んだそうですがすぐに真っ赤になって「わるい、かえる」と。本当にだめなんですねえ〜お酒。「わ)皆さんお酒好きですか?いつもお酒飲んでますが、たまに飲まないときがあるとすっごい陰気な気持ちになります。そんな気持ちを歌った曲です」ということで「莫迦酔狂ひ 」ひくっ、というわじさまのお声がせくしー。しかし次々に転調するのである意味のりにくい曲であります(^^;)「どだればち」個人的に一番好きなアルバム周辺の曲が続いてテンションアップ。曲のあとしーんとした沈黙の中「わ)・・・どうです、この静けさにもなれましたか?」「ノ)うん、もうぜんぜんへいき!」前回のツアーではもう静かになるとしゃべりたあてしかたない様子がばしばしでてましたからねえ。ドラムを20年以上やってて椅子で初めてツーバスをすることになったノブさん(「確か「和嶋くんのおかげで」と言ってたような。もうおのろけんぼ)ツーバスとハットを繋ぐ機械が売ってなくてわざわざ本で調べたとか。今回はなんかやたらとノブさんのMCが印象に残ってしまいました。椅子さんは遊びでボーカルを替えたりしていているようですが、その中でノブさんボーカルで生まれ変わった曲、ということで「さよならの向こう側」をノブさんボーカルでご披露。「わ)この曲は横須賀で封印しようと思ってたんだけどね、楽屋で涙ぐんじゃって・・・」確か横須賀では歌詞をおもっきし間違えてましたが、涙ぐむほど悔しかったのでしょうか;「ノ)歌わせてもらって光栄です!」というノブさん、なんだかすごい普通のポップスに聞こえました(笑)途中からわじさまのコーラスが入って「バイバイ〜」あたりのはもりがすてき。会場内がしっとりと落ち着いた中で「九相図のスキャット」ああっ、REEYAの煩悩ばしばし曲っ。紫と赤のライトに照らされたわじさまがなまめかしいっ。汗に濡れたお顔も胸元もむなげもちくびのけも(またそこかい)この曲のギターソロではまるで身体中をまさぐられるような妙な感覚にいつも襲われます。ああっ、おかしくなっちゃう・・・(一人でいってろ)「青森ロック大臣」あおも〜り、のかけあいは生でやると本当に楽しいです。わじさまもうにこにこで可愛らしいことかぎりなし。「桜の森の満開の下」この今日の中盤あたりでわたくし、不覚ながらもうるるときてしまいました。この楽しい時間もあと少しで終わっちゃうんだ、と思うと胸がきゅうっときてしてしまって。いかんですね、これじゃ完全に恋わずらいです。この恋の病を治す薬はないでしょうか。ひとまずここでここで本編終了。
 アンコールではノブさんとわじさまが前日と同じツアTペアルック。「ノ)なんかペンキ屋さんの帰りみたい」研ちゃんは自前のデジカメで客席を撮影。思わず条件反射で手を差し伸べてしまう自分。写真撮られるの本当はあんまり好きじゃないんですが(^^;)わじさまが「撮るよ」と言って客席をバックに研ちゃんを撮影。まあ自分はポジション的に写ってないでしょうけど(笑)「ここでいいの?」と聞きながらシャッター押すわじさまと、「どれどれ」といった感じでファインダーを覗き込むノブさんのつーしょがとっても可愛らしく、ほのぼのでした。「わ)すごいよ、これ心霊写真だ!」「け)これからみなさんにたたりがあります」研ちゃんのたたりってパチンコでおお負けするとか体重が増えるとかそんなんでしょうか。12月のライヴで初お目見えしたグレコのゼマイティスというギターはわじさまご所有のギターの中で一番高いそうです。千葉で対バンした中山加奈子さんのギターとはダイヤとハートのマーク違いだとか(これは12月の千葉のライヴでわじさまが言ってました。「加奈子ちゃんとおそろい」って言った時わじさまサイドの空気が一瞬凍った気がしたのを憶えています^^;)ここでわじさまギターソロ。にこにこでとっても楽しそう。楽しそうなわじさまを見るとこちらも嬉しくなってしまいます。「わ)だいぶ指も治ってきました!いやー楽しいねえ!中学生の頃のギター少年に戻った気分です」「け)和嶋くんは昔からギターうまかったからねえ」お、めずらしい研ちゃんのよいしょ。「わ)いや、でもその時からあんまり進歩してないから」即座に謙遜するわじさまがらぶりんです。アンコール1曲目はこれも前日と同じ「道程」です。わじさまも研ちゃんも客席飛び跳ねまくり。もう楽しくて仕方ないんだろうなあって空気がステージからばしばし伝わります。仲良しらぶらぶな椅子さんワールド。「人面瘡」では後ろからぎゅうぎゅうおされまくり。うげえ、くるしい・・・でもがんばるのだっ。わじさまの熱っぽいボーカルが男らしくてはあはあ。メンバーがはけたあとも「わじー!」「けんちゃーん!」と客席からはコールしまくり。REEYAも「わじまさーん!」を連呼。本当は「おうじさまー!」と叫びたかったけどすんでの理性でそれをおさえました。やばいやばい。
 セカンドアンコールも前日に引き続きスズケンサンバ。わじさま「アミーゴ!」「セニョリータ!」といちいちマイクに向かってコーラス入れてます。もうおちゃめすぎっ。研ちゃんもきんきら着物から見え隠れするどしふんがなまめかしい(笑)「け)こないだは頭さわってもらってなかったからここんとこ運がなくてね〜。皆さんの運をわたしにください!」運を与えるのではなくて吸い取ってしまうんですね(笑)「地獄風景」で最後のラストスパート。REEYAもこれが締めだとばかりにあばれまくり。わじさまも背弾き歯弾き。ああ、もっと続いて欲しいのに・・・楽しさと寂しさが入り混じった複雑な気分。「け)こないだ胃カメラを飲んだら胃が人の2倍あるって言われて。もうダイエットはやめました」と研ちゃんがステージから降りて客席から運を吸い取りにかかります(笑)無理だろうなあと思いつつおもっきし手を伸ばしてみたらぬるざらっ、と研ちゃんの頭の感触がっ。まさか触れるとは思ってませんでした(笑)これであたしのわずかばかりの運を吸い取られてしまったのねっ。最後メンバーが客席と握手。ノブさんはまた両手でリーゼントを逆立てて見せてくれます。客席に向かって手を伸ばしてるとき、わじさまが後ろからノブさんを突き落とそうとしていたのを目撃しました(笑)コアクマな王子様。そしてあっというまに夢の時間は終わってしまいました。SEはまたヒロシです(笑)ああ、この終わった後が本当にせつなくてさびしくて。あのひとをずっと見つめていられたらいいのに・・・なんてことを考えてしまいます。本当に縮小して福岡に持って帰ることが出来たら・・・いや、じゃあ細胞を抽出してちびわじさまをつくれたら・・・シャーレで培養とかしたりして。なんてあほあほな妄想で頭をいっぱいにしつつ、REEYAの今回の愛の巡礼は幕を閉じたのでした。今回はずーっと歌うやつがいなくてよかった・・・(ほっ)さて、次に愛しのひげ王子様にお会いできるのはいつになりますことやら。本当はこのまま上に上ってツアー後半も追っかけたいのですが・・・なにはともあれ、その日を夢見てまたはるばる海越えて福岡へ戻っていくわたくしなのでした。また会いに行くから待っててねわじさまっ。
 それではREEYAの寒中膝栗毛巡礼わじさま盲愛レポート名古屋・大阪編、これにておしまい!


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