人間椅子LIVE「二〇〇六年の瘋痴狂」IN OSAKA MUSE(2006.3.4)


 さてさて、3/4〜3/6にかけてわたくし、王子様たちに会いに大阪・名古屋にいってまいりました。なんといっても一年以上ぶりのワンマンライヴ、いやがおうにも期待は高まります。千葉ではわじさまが落語家姿だったと聞いてすっかり頭の中で勝手に妄想をふくらませておりました。今日の戦闘服はイノワのプルオーバーにAngeの別珍地に白い薔薇レースのジャンスカ、イノワの黒地にグレーの薔薇のソックス、頭にはメイデンの薔薇のコーム。今日のテーマは「黒と白」いざMUSEへ向かい、整理番号は15番、入場後王子様側の最前をゲット。周りはギターキッズらしき男子諸君が。うわ、押されないといいけどなあ・・・SEの流れる中、脳内で王子様の落語家姿を妄想しつつご降臨をお待ちします。そしていよいよ開演。入場SEは「21世紀の精神異常者」人間椅子倶楽部で演奏した時王子様が激かっこよかったなあ・・・などと反芻していると、ご三方ご降臨。研ちゃんはいつもの僧侶姿、ノブさんは白に黒の文様が入った、和嶋工務店の時に着てたような上着に黒いパンツに雪駄。そしてわじさまは・・・おおっ、本当に落語家姿だ!!えび茶の羽織に、黄緑色の着物がとてもお似合い。でもちょっと温泉旅館のおとうさんにも見えたりして(笑)おとうさ〜ん。12月に比べて髪がふわんといいかんじに伸びてる。しかもなんかちょっとやせた?ほっぺからあごにかけてのラインが細くなったような。なにはともあれ問答無用で心臓ばきゅーんです、ああすてきっ。
 え〜、この後のMCとか、名古屋の記憶と交じってる点があると思います。MC自体もかなり忘れてます。順番も多分ばらばらです。そのへんご容赦いただければ幸いであります。あと断るまでもないと思われますが基本的にわじさまのことしか書いてません(笑)わ)わじさま、け)研ちゃん、ノ)ノブさんです。
 まずは「雷神」でスタート。王子様、千葉ではギックリ腰のため殆ど動けなかったと心配だったのですが、確かに派手な動きはないものの、違和感なく演奏してらっしゃいます。「天国に結ぶ恋」ここで早くも妄想乙女モードにリセットインするわたくし。あああっ!!と叫ぶ王子様の表情が非常に悩ましくてわたくし早くもハイトリップ状態。「りんごの泪」ああ、久しぶりに聞く曲が多くて嬉しいわっ。「二十一世紀の瘋痴狂」ああっ、実際に聞くとわじさまのボーカルがやはりいろっぽい・・・早くも腰くだけ。「ままままま〜」のとこの表情でぷっと笑ってしまいました。すみませぬ王子様。でもかっちょよいですわ、はふはふ。
 け)「和嶋くんは中央でギターソロに行く時に腰をかがめていくので、そのかっこだとおじいさんみたいですね」わ)「落語家ははけるときに中腰ではけるんですよね」しょっぱなからお年よりトークですか、さすが不惑二人組。わ)「アルバム、後ろのほうのひとは買ってない人も多そうですが、いいなと思ったらぜひ買っていってください」さりげに営業トークなわじさま。
 瘋痴狂は今回それぞれご三方に担当がふってあって(瘋:わじさま、痴:ノブさん、狂:研ちゃん)わ)「ブーフーウーみたいですね。あ、これ年代的にわかんなかったですね」いや、わたくしちゃんとわかりましたので安心してください。け)「大阪に行った時いつも行く明治軒というオムライス屋さんでノブが「オムライス大盛り!」って頼んだのに半分くらいで「もうくえねえ〜」っていっててねぇ」ノ)「あ、オレ痴ね、痴呆の痴ね。後先考えないっていう」ノブさん・・・(笑)本当に子供みたいだあ。かわいいというか無鉄砲というか。け)「僕は大盛りを食べてその残した分を食べました。あんなもん楽勝ですよ。こないだ胃カメラ飲んだときにあなたの胃は人の二倍ありますっていわれて、バケツのような胃袋です」・・・あれ?胃カメラの話って既にふれてなかったっけ?またあれから再検査にいったのかしらん。
 け)「川端くんも入れてふーちーくーちーにしましょう。和嶋くん、いい漢字を考えてあげてくださいよ」わ)「う〜ん、知恵の知とかかな?」・・・川端さんは知恵というか、天然というか(^^;)「侵略者」は中ごろくらいまで「あれ、これ何の曲だったけ?」と思ってた自分でした。ああすみません。
 ステージの上でのわじさまは黒目がちな瞳にライトがキラキラ反射して、一気に美形度三割アップ。普段ほわんとしたおじさんでもステージの上でギターを握れば王子様になる不思議な、素敵な人。もう早くもどっぷりうっとりの湯船につかっているわたくしなのです。名古屋でもそうだったのですが、今回は動きよりもうっとりに徹しておりました。後ろから見てこいつのりわりいとか思われてたかもですが、違うんです、本当に心の底から楽しんでおりました。今回はわじさまの動きが控えめなので若干わじさまサイドはおとなしかったかな?その分研ちゃんがものごっつう動いてたのは目の端で見ておりましたが(目の端でかい!!)ノブさんはちょうど顔の位置にハイハットシンバルが・・・ううっ。従ってお顔はほとんどみえませんでした。後ろのキッズたちもそんなうおお〜って感じでは押してこなかったのでよかったっす。しかし、この日は服を失敗したかも・・・別珍のプルオーバーにさらに別珍のジャンスカだったので、途中からあついのなんので(^^;)わじさま、最初あたりしきりに右手の人差し指を気にしておるようでした。けがでもしたのかな?あと、羽織のふさふさのかたっぽがとれてて、それが邪魔なようで途中で外してました。ギターのチューニングや服を直したりするときの「よし!」という小さな声もいちいちかっこいい王子様。本当によいお声・・・おしげもなく振りまく天使の笑顔に、ライヴ中何度「おもちかえりしたい・・・」と思ったことでしょう。そして細くてしなやかな指からつむぎだされるヘヴィな神業な音色。あああ、やっぱりすきだあああっ。あ、あとノブさんをさりげに「兄貴」って呼んでたな(笑)ギターソロ中のいっちゃいそうなお顔にも心の鼻血がどばっ。流れる汗が殊更になまめかしさを強調。でも、意外と露出は少なかったです、羽織はこないだの膝栗毛の道中合羽のように最初の数曲で脱いじゃうかと思ってたので。いや別に残念なんておもってませんことよ(うそくさい)
 け)「(今回も僧侶姿で)もう衣装考えるのめんどくさくってねえ」わ)「僕の今回の衣装は今までで一番お金かかってます」・・・え、そうだったんですか?(失礼ぶっこき)「品川心中」のプロモビデオを今編集中とのこと。わ)「PVに出ていたグラビアアイドルの名前、今思い出しました。近藤みくちゃんといいます。DVDも出てるそうなので男性諸君、どうですか?」・・・どうですかって言われても(笑)検索で探してみましたがオフィシャルはまだなさげですね。
け)「僕は仲間由紀恵が好きですよ。恋のダウンロード〜♪」研ちゃん、その声で歌わないで(笑)ノブは好きなタイプをあげるときによく「トランジスタグラマー」って使うんですよね」「そう、昔は河合奈保子とか柏原芳恵が好きだったんだけど、今はほしのあきちゃん(だったっけ?)がすきかな」わ)「僕はやはり熊田曜子かな」け)「おじさんの会話になってますね」ノブさん、要するに童顔でグラマラスなタイプが好きなんですね。そのへんもわじさまと共通するのかも。これはもっとおにくをつけねばのう。そして振り向いてもらうのだ(あほ)対して研ちゃんは相変わらず色白スレンダー清純系がお好きと。見事なまでに二分化してますね。絶対普段論争を戦わせてそうだ。
 わ)「文学シリーズ、高橋和巳という人が書いた「孤立無援の思想」これは曲をかいてから読んでみたんですが、意味がまったくわかりません。ノブくんの声質にあわせて作りました」「孤立無援の思想」やはり自分には「さよならの向こう側」の続編みたいに聞こえます。どっしりとくる「暗黒星雲」(この曲はどうもいまいち印象が薄い・・・)そしてお待ちかね「品川心中」落語の最中、わじさまの表情を食い入るように見つめる自分。はあはあ・・・。曲が終わって、ノ)「上手い落語家だと首20度くらいで会話とか表現するんだよね」わ)「あ〜じゃああまだまだだなあ」落語の道はけわしですね。そんなノブさん、ドラムのハイハットの位置のせいでけがしてしまったらしく「今日も血流してまーす!」なぜか嬉しそう(笑)け)「千葉でのしましまぱんつはいてます、よりはずっとかっこいいですね」確かに左手の小指の付け根あたりが赤かった・・・しかしドラムってそんなにけがするもんでしょうか?け)「ハイハットの位置をかえればいいのに」ノ)「あ、そうか!でもおれはかっこいいほうを選びます!これからもどんどん血流していきます!」ノブさん、ほんとにどこまでポジティブなひとだわ。幸せ回路炸裂ですね(笑)「太陽黒点」「痴人の愛」とヘヴィな曲が続きます。赤や紫のライトに照らされたわじさまがお美しい。わ)「今回マンガシリーズということで書いて見ましたが、ひょっとするとこの日本のことなのかもしれません」という前ふりで「幻色の孤島」では真剣な表情でギターを弾くお姿にまたしても乙女つぼをぐりぐり刺激されます。「ここがいいのか・・・?」「ああっ、そこっ、そこがいいのぉ・・・」(あほ)わ)「ギターソロ中全く前が見えません!」う〜ん、あれだけのテクニックを持つわじさまでさえそこまで集中しないと演奏できないのですねぇ。そういえばこの日はアルバムから二曲を初披露で、こんなに緊張感あふれる演奏を見られるなんて貴重だ、みたいなことを言ってたような。二曲・・・なんだったけ?「暗黒星雲」とあとひとつ「ロックンロール特急」だったけ?ノブさんは北海道のジュンさんというひとと、日本を二分する日野先生ファンとのこと。ヤフオクでいつも戦っているとか(笑)後数人かの名前もいってたけど忘れてしまいました;この日は特に曲感の「間」が多かったように感じたのは気のせいでしょうか?それはやっぱりお年のせ・・・いやいや、いつものことです、いつもの。曲が終わって三人一緒にお水飲んだりチューニングしたりするものだからその間がし〜ん。け)「三人一緒に休憩するのやめましょうよ」わ)「別におしゃべりしててもいいんですよ」ノ)「でも大分この「間」にも慣れてきました!」確かにノブさん、今回のライヴでは以前ほどおしゃべりしてなかったような。
 途中で研ちゃんは飲んでたペットボトルの水を足元にこぼしてしまって、け)「ちー担当の川端君にすまないことをしました、水をこぼしてしまいました」とかとか。「無慈悲なる青春」「ロックンロール特急」とノブさんボーカルが続きます。「無慈悲なる」はノブさん作曲で、自分でギター弾いてラジカセで録音して持ってくるそうですが「ノ)すごい緊張しました」わ)「口できゅい〜んとか言ってて、実際に弾いてみて「あ、G押してたんだ!」って」け)「僕はファンクとか作ってこられたらどうしようと思いました」ファンクな研ちゃん・・・(^^;)わじさま、コーラスに戻るときにささっと横歩きでマイクに戻るのがなんだか可愛いっす(笑)ああ、でもやっぱりよいお声。昔学園祭などで出前ライヴをしていた時、一曲目によくやっていたという「爆弾行進曲」つっこめつっこめつっこめ〜!!そして「恐怖!!ふじつぼ人間」転調前に妙にためるのがおかしいです。研ちゃんの笑い声も凶悪。そして間髪入れず「愛の言葉を数えよう」この曲の時の王子様はいつも天使に見えます。手拍子がたのしくてたまりません。王子様がブレイクの時に意味ありげに客席を見回してたのがさりげにつぼでした。でも以前の時のような場所かけあいがなかったのがちょっと残念。しめは「ダイナマイト」はぁはぁ・・もう死ぬ。そして暑いっ。首の後ろをさわると汗がぐっしょり。
 アンコールで出てきた研ちゃんは白い着物にコルセット。わじさまは羽織を脱いでます。ノブさんはツアーTシャツだったかな?楽屋からステージに降りる階段が螺旋階段だそうですが)「下りてくるときにふらふらしました。
(ベースを杖にみたてて)つえついたりして」いや、でもオムライス大盛り+大盛り半を楽勝でたいらげるだけの食欲があれば大丈夫だと思います。わ)「中学生の時「何故ここのクラスはこんなに雰囲気が暗いんだ。このクラスの雰囲気が暗いのは和嶋、おまえのせいだ!と一時間説教されました」・・・お、王子様、おいたわしい。谷崎潤一郎をその時から読んでにへにへしてたんでしょうか(^^;)け)「誰がそんなこと言ったんですか」わ)「伊藤学先生です!」け)「でも飲む時は結構明るくないですか?」お酒が入るとスイッチが切り替わるタイプなのかしら。でも口数が多くなったり明るくなったりになるっぽいので悪い方向の酔いではなさげ。そしてアンコール一曲目は「相剋の家」ああっ、疲れた身体にヘヴィなサウンドがぐいんぐいんしみてくるうう。研ちゃんがまたベースで杖ついてるし(笑)最後の「愛しても〜」のところで一気に乙女つぼを連打で射撃されおまえはもう死んでいる状態の自分。わ)「暗い曲で終わってみました」「悪霊」研ちゃん側はおそらく押し合いへしあいの超盛り上がりぶりでないかと推測。一度はいってみるべきなのかなあ研ちゃんがわ。
 アンコール二回目ではノブさんが足元裸足になってて、わじさまが着物の上をぐっとさげて青のツアーTシャツ。どうせならTシャツなしバージョンが見たいとか思ってしまった自分はいけない子ちゃんです。最後のしめは「地獄風景」ああっ、わじさまが背弾きをっ!でも「うっ!」みたいな顔をしてたなあ(^^;)余り無理はなさらないでくださいな。あなた一人の身体ではなくファンの方々みんなの身体なのですから、ああこう書くとなんかいやらしい。研ちゃんがこっちにきたとき必死で手を伸ばしてなんとか袖のはしっこをつかみます。わじさま、ノブさんには触れなかった・・・研ちゃん、おなかの肉を両手でぐいぐいつかんでアピール。でも以前よりたぷたぷではないような。今は80キロ台かしらん?わ)「悪魔の子をはらんでいます!」王子様ないすすぎです。本当に面白い人たちだ・・・素敵な夜をありがとうございます、三人の王子様たち。不惑になろうが無敵に素敵なひとたちです。ツアーグッズは明日に購入することに。明日も楽しみでございます・・・さてさて、名古屋編へと続きます〜。



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