人間椅子LIVE「二〇〇六年の瘋痴狂」IN ell FITS all(2006.3.5)



 さてさて昨日に引き続き王子様をおっかけて名古屋にやってきました。もうこのELLのあたりはすっかりおなじみ。会場に行くと・・・うおお、下はXYZ→Aがっ!!ここのギタリストの橘高さんは若き日にありったけの情熱を注いでいたお方であります。新旧の王子様が同じ日に上下で演奏するという、このくしき因縁。ちなみにMUSEでは前日だったそうです。奇遇なこともあるものだなあ・・・と思いつつ、なじみのファンの方々にごあいさつ。今日のお洋服はイノセントワールドの白のブラウスに薄いワインに薔薇柄のジャンスカ、イノワの白のつる薔薇ソックスにあしながおじさんのピンクのバレエシューズ、ヴィクトリアンメイデンのダブルリボンカチューシャ、そして薔薇の香りのロザリオで、いつもよりはあま系な感じ?整理番号は29番、う〜ん、まあ二列目にいければいいか・・・でも早めに入りたいのでドリンク代は500円きっかりを用意。中に入ると・・・おお、まだあいているではないか!昨日に引き続きわじさまがわの最前げっとできました。う〜む、やはり男性が多い・・・あきらかに女性より男性のほうが多い!名古屋と大阪はとみに男性率が高いような気がするのは気のせいでしょうか?メンバーは男性ファン多いほうがうれしいんでしょうけど、まさかわたくしのような目線で見ている男性ファンは・・・いる・・・かもしれない。そういう殿方がいればちょっとお話してみたいです(笑)お友達のファンの方とおしゃべりしているうちに開演。昨日に引き続き「21世紀の精神異常者」が流れる中メンバー再臨。今日の一曲目は「二十一世紀の瘋痴狂」ローリンローリン、のコーラスの時に手をくるくる回すのがさりげにすてき。「遺言状放送」これ、生で聞くのは確か初めてです。ああっ、わじさまの語りが、語りがっ(なんやねん)しかしあの長いセリフを途中でかまずにいえる王子様はすごいですわ。
 け)「今日は下でなくてこちらにきてくれてありがとうございます」わ)「さっき橘高君が楽屋に来て、お互いがんばろうって気合いれました」け)「僕だったら下に行ってますね」また研ちゃんは(笑)ここは機材を上に運ぶ為エレベーターがあってわざわざ上にいくたびにノブさんは「行ったよ!行ったよ!」と言うのだそう。け)「僕も最初ははーいって返事してたけど途中でめんどくさくなりました」光景が目に浮かぶようです。ノブさんかわいい・・・今回のジャケットはメンバーの姿が写ってないのは時間がなかったからとのこと。品川心中のプロモを今編集中との話で、け)「アルバム発売されてからプロモ作っても意味無いですよね。(レコード会社?の人が来てたのに気がついて)ああっ、しまったっ!すみませんっ!」研ちゃんフライング(笑)
け)「名古屋に向かう高速の途中のサービスエリアで、あんまりメニューがなくて、カツカレーって頼んだらノブが「僕、ジャンボカツカレー」って言ったのが「僕ちゃんもカツカレー」って聞こえて、そこの店員さんがまだ若い女性で、ノブはフェミニストなのでその人を喜ばせるためにそう言ったのかと思って「今の僕ちゃんって聞こえました?」「はい。おかしい人だと思いました」」ノ)「(めちゃくちゃ照れながら)ふつう僕ちゃんっていわないでしょ!」け)「ノブならなんかいいそうなんですよね」わたくしも研ちゃんと同意見です。すみませんノブさん(^^;)この日はこの僕ちゃんねたでずっとノブさんが研ちゃんからいじめをくらっておりました(笑)け)「KISSのジーンシモンズがポールスタンレーから「God of Thunder(雷神)」と言う曲をプレゼントしてもらったのですが、僕も和嶋くんから「雷神」という詞をプレゼントされました」わ)「いつものことなんだけどね」思わずわじさまが研ちゃんにピンクのリボンでかわいくラッピングされた箱を渡す光景が目に浮かんでしまいました(笑)ということで大阪で一曲目だった「雷神」続く「道程」では弘前二人組、腰の調子が悪いはずなのにそろってダックウォーク!!ああ、素晴らしき不惑パワー。王子様、今日は前日よりもさらに動きが活発になっていたような気がします。羽織の房飾りも今日は最後までつけてたし、位置を変えたのでしょうか?ちくちくと川端さんが針仕事してなおしてたりして。で、いつの曲の間だったか下のXYZの演奏がどこどこ響いてきてて、わ「橘高、がんばってるなあ!」負けじとドラムを叩きまくるノブさん!ノ)「どうですか!」(お客さん拍手)下がしーんとしてるとけ)「あ、今MCやってるんですよきっと」って三人でドラム叩きまくりギターとベースかきならしまくり。わ)「おもしろ〜!!今度からこれやろうかなっ!」ってはしゃいでにこにこしてたのがとても可愛らしかったです。頭の中には分裂してみにみにわじさまがステージ上を走り回っている妄想が渦巻いておりました。キュート!本当にその一言です。ギターソロごとに研ちゃんやノブさんが「和嶋慎治!」ってコールしてたのもかっちょいい。
 わ)「今回は文学シリーズということで二曲書きました。「孤立無援の思想」はすごい難解な本で、原作とは余り関係ないんですけどね。(山椒魚については何か説明してたかもですが失念)というわけで文学シリーズ、二曲続けていっちゃいますよ!」「孤立無援の思想」「山椒魚」ああっ、昨日大阪では聞けなかった山椒魚だあっ。ボトルネックをつけてギターを弾くお姿がすてき。前半のけだるく、転調する際のせつなげなボーカルに貧しい胸をまさぐられてしまいます。妙にこの曲のギターの音はなまめかしくて、ねっとりと絡めとられてしまいうそうです・・・ああっ、ギターソロもCDより長いっ。またそんないっちゃいそうなお顔をして・・・見てるこっちもいっちゃいそうです(R指定用語連発ですみません)
 け)「ギターソロ3クールまでやるのは今日がはじめてですね、今日は満足するまでやるっていってましたから」わ)「満足しました!」
わじさまの満足はわたくしの満足(あれ?)そして今日も「品川心中」のプロモのおはなし。わ)「日本家屋を借り切ってやったのですが、やはり花魁が必要だろうとということで、新人グラビアアイドルにやってもらいました!僕は熊田曜子を希望したんですが、ギャラが高いといわれて却下されました」まあ、言うだけはただですからね(笑)ノ)「人間椅子とグラビアアイドルって似合わないよね。設定はお坊さんの研ちゃんと職人の僕が、落語を聞きに行くというものなんですが、ディレクターと話して、今度のひるびんで8分まるまる流します!奥様達のアイドルに!」け)「でも今マツケンも坊主ですからね」わ)「あ、そうですね」け)「清原番長もですからね」わ)「・・・段々話が飛躍してきてるね」・・・ああ、本当に無敵で素敵でおもろい人たちだ。でもひるびんだけだと全国アピール力少ないと思うのでぜひスペースシャワーかMUSICONTVでも流していただきたいものです。つうかまじで見たいよ〜さいたまの奥様方うらやますい。わ)「昔の心中はとても気楽なもので、「おまえさん死のうか」「あいよ」みたいな感じだったのですね」と言う前ふりで「品川心中」この今日はある意味このツアー、そしてアルバムの象徴的な曲かもですね。CDのと少し内容が違うような?落語のおちは結局なんなんだというおはなしに。わ)「西方阿弥陀・・・つまり死んだ人が行くところって意味なんですが、わかってもらえなかったですかね」け)「僕は知らなかったです」ノ「ぼくも〜」お客にも確認とるも無反応。わ)「知らないみたいですね・・・」わじさま、わたくしはちゃんと気づいておりましたことよ!でもあのシーンとした場で名乗りでる勇気がありませんでした。愛であなたを守れなくてごめんなさい(またわけのわからんことを)け)「落語家の名前つけたらどうですか。和嶋亭慎治とか」わ)「あ〜、でもそれちょっとかっこわるいね。鈴木くんなら鈴木亭研一とか」け)「ノブだったら僕ちゃん亭ノブとか」まだひっぱりますか(笑)かなり後半になってもこれをねたにいじられてて、け)「これから僕ちゃんって呼びましょうか」ノ)「あ、あの・・・三人だけの時にしてください」と珍しくうろたえていたノブさんなのでした。
 け)「せっかく落語家のかっこしてるんだから小話とか披露してみたらどうですか?」わ)「(勘弁して・・・といいたげに手を振って)ああ・・・その、練習しときます」今回のツアーの終わりごろには小話も聞けるかもですね。仙台、青森では期待大?そして「見知らぬ世界」「死神の饗宴」「野垂れ死に」とヘヴィなローチューニング曲でどっぷりどんよりゾーンへ突入。「野垂れ死に」では川端さんにブルースハープをかけてもらうとこが可愛かったです。でもハープをつないでるのが普通のひも。いや、せっかくだからあの固いかくっとしたバーみたいな感じのが(正式名称わかりません)でもハープソロ中のお顔が色っぽかったのでよしとします(おまえは・・・)マンガシリーズです、といういつもの前ふりから「幻色の孤島」わじさまはガラスの仮面がお好きだそうですが、わ)「連載再開してるのみたら携帯電話出ててびっくりしたよ!時代がとんでるし!」相変わらず少女マンガ好きなんですね王子様。不惑のおじさんが熱心に読んでる姿を想像するとぷるるします。じゃあ次のアルバムでは「紅天女」という曲が入ってたりして。本当は犯罪シリーズをやりたかったそうですがしゃれにならないということで。それならインディーズで出すしかないか?今もまあインディーズのような椅子さんたちですが(笑)
 け)「さっきのベースの入るところで和嶋くんと目があったときにこって笑ったの見てちょっとうれしいな、なんて思ったりするんですよ。あ、もうおこってないなって」またしても展開されるイッツアラブラブワールド。わ)「僕と鈴木君は車の中ではあんまり話さないんですが、ライヴ用にためておくっていう」け)「目と目でわかるっていうか・・・」あなたたちは熟年夫婦ですか。まあでも25年近くも一緒にいれば、家族よりももっと近い存在になるんだろうし、そうなるのも自然なのでしょうね。そんな二人に「ちょっとやきもちやいちゃいます!」なノブさん。おのろけごちそうさまですわ。とってもおいしゅうございました。
 け)「以前和嶋くんとパチンコ屋に行った時、和嶋くんが玉を一個ずつ入れてるのを見て何でそうするんだって聞いたら、そのほうが長持ちするからだ、って聞いて、このひととはパチンコできねえな、って思いました」わじさま・・・いかにもあなたらしい。あなたとパチンコに行きたい・・・いや、自分は普段全然しないのですが。
 「青い衝動」はノブさんがツーバスの曲をやりたいというので作った曲なのだという話。け)「(可愛らしい声で)研ちゃん研ちゃん!ツーバスの曲作ってよ!って」ノ「俺そんな喋り方すんの?」け)「(無視して)三日でつくりました」はやっ!B’zが「衝動」という曲を出したけども、パクリではないということをわじさまと研ちゃんが必死にアピールしておりました。わ)「曲はもうできてたんだけど、先にB’zが出しちゃったんだよね」わじさま、まじでくやしそう(^^;)け)「SMAPもありましたね、青いイナズマって曲。青いイナズマが〜♪」ああっ、ものごっつう違和感。け)「僕は知らなかったんですが、和嶋くんは青ひげ男爵のことを書いたんだそうです」なるほど〜。さすがわじさま。続いての「ロックンロール特急」ノ「この曲は和嶋くんが作詞で、研ちゃんが作曲で、僕が歌わせてもらっています!」わ)「まさしく三位一体だね!」け)「この歌わせてもらってます、てのが謙虚でいいですね。僕とか和嶋くんみたいに暗くないって言うか」わ)「そうだね〜」ノ)「え、でも俺も結構暗いよ」け)「いや、ノブに限って暗いってことはないでしょう」日野先生が好きっていう時点で既に普通の明るい人とは違う気がするんですが。その後は「爆弾行進曲」「恐怖!!ふじつぼ人間」とたてつづけに激しい曲が、そして「幸福のねじ」!!あああっ、まさかこれが聞けるとはっ、大阪でなくてなぜ名古屋で?でもうれしいっ。ああっ、もうめちゃくちゃにしてえっ。しめは「地獄」で一気にふっとばします。最後でわじさま背弾き、歯引きもギターを客席に向けるのと、自分が客席に向かってやるのとしてくれました。ああっ、ここでまたよからぬ気持ちがっ・・・もう完敗です、白旗あげます、ぱたっ。あ、でもなんか研ちゃんがラスト近くでわじさまの後ろに回って腰を突き出すような動きをしたのにはちょっとしええでしたが(^^;)
 アンコールは「おまたせしました!!」と元気よくノブさんが出てきてリーゼントをアピール。その後二人がなかなか出てこないのでノ「なに、俺にトークショーやれってこと?」その後に出てこようとした研ちゃん。ノ「わっ、な、なんだよもうっ!」手でごめんをしながらすまなさそうに前を通っていく研ちゃん。腰低すぎます(笑)「(自分の衣装を)これはお坊さんの下着なんですが、以前葬儀屋さんでこれを買おうとしたら「それは棺桶とセットです」って言われて」わ)「あー、それちょっと縁起悪いね」け)「あの頭につける三角のやつもついてくるんですかね」じゃあ幽霊列車のプロモでのあれはお手製だったんですか?棺桶から出てくる研ちゃん・・・ものごっつう怖いですが似合ってます。今度プロモ撮るときにやってほしい、けどやっぱり縁起が悪いか。
 アンコール一曲目は「太陽黒点」。おどろなのになぜか心地よい不思議な曲。つづいて「黒猫」ああっ、「幸福のねじ」のとき「これで黒猫やってくれれば最強なんだけどなあ・・・」と思ってたのですが本当にしてくれるとはっ。もうだめっ、しんじゃうっ。自分の中の乙女つぼをぐーりぐりぐりされて悶絶中のわたくし。も・・・たまりません。
 アンコール二回目で登場した研ちゃんのお姿にどよめきが。なんとツアーTシャツにどしふんいっちょ。あなたそれで外に出たら速攻逮捕ですから!!(^^;;;)でも意外と足はつるつるなのね・・・(どこみてるんだ)わ)「何ですかその格好は、ハレンチ学園ですか!」ナイス突っ込み王子様。け)「僕たちこうしてツアーTシャツ着てアピールしてますが、今回のTシャツは川端くんがデザインしました。マネージャーと呼んでください」(客席からマネージャー!!の声)川端さんはしきりにてれていたようですが(こちらからは見えなかった)でも実質マネージャーといってもいい立場なのでは。何かそれ専門のことをしてたのでは?というくらいのセンスのよさ。特に青いほうなんか、普通に着ててもおされなかんじ。そしてラストは「針の山」もーこわれちゃいそうです。研ちゃんはおしりふりふりしちゃうし(研ちゃん側のお嬢様方は眼福、だったのでしょうか?^^;)ノブさんも合いの手のシャウトを入れます。研ちゃんとわじさまがノブさんのそばに行ってにこっと笑いあうのがとても素敵でした。いいなあ、バンド愛って。まさしく愛という名のもとに、メンバーもファンも平等なのだなあと。わ)「今一番ふんどしにTシャツの似合う男、鈴木研一!」王子様、あなたの紹介のしかたおもしろすぎです。最高です。そして去っていくご三方・・・ああ、終わっちゃった・・・この瞬間が一番さびしい。本当はずっとおっかけていきたい・・・また次に会える日を楽しみに。王子様たちもがんばってるんだから、自分もまたがんばらねば!と決意を新たにしたのでした。愛と幸せと悦楽と(なんかやらしい)笑いをありがとうございます、わが愛しの王子様たち。
 それではこれにて大阪・名古屋の盲愛レポートおしまい!!


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