第三回人間椅子倶楽部の集い(2006.10.21 高円寺SHOW BOAT)



 さて今回は自分にとっては去年に引き続き二回目の参加となる椅子さんファンクラブの集いでありますが、もともとはわたくし、この日の次の日にある和嶋工務店の参加イベントのために東京行きを予定しておったのですが、偶然と言うか幸運と言うか、その前日に此度の集いがあるということで、王子様ありがとうっと一人で脳内で愛と感謝を捧げつつ、十ヶ月ぶりの上京を果たした次第であります。場所は去年と同じく高円寺SHOWBOAT。この場所は去年入場時に捻挫をかました、わたくしにとっていわくつきの場所でございます・・・今回は絶対に気をつけねばっと待っている間も肝に命ずる自分。しかし、その間もわじさまに馳せる思いに心臓はどきどき。何度も繰り返してきたことなのに、まるではじめての時のようにどきどきしてしまうのです。まるで会うたびごとに新たに恋をしているようであります(ああっ自分で書いててちょっとぞぞっときました)今日の戦闘服はヴィクトリアンメイデンのブラウスに、イノセントワールドの薔薇柄ジャンスカ、メアリーマグダレンの薔薇チョーカーに薔薇のコサージュであります。
 入り口で去年に引き続き銀行の粗品のような、でもそれがらしい、記念タオルとなにやらカード(後ほど判明)をいただき、入り口で段差をしっかり足で確認して(笑)いざSHOWBOAT内に。うーん、やはり内部はせまい・・・最前はあらかた埋まっておったので、(わたくしの整理番号は10番)わじさまのマイクがある位置からまっすぐの、2列目に陣取ります。ステージの上にはスクリーンが広げられ、人間椅子倶楽部での筋肉少女帯の内田氏参加の「蟹田にまつわるエトセトラ」とかイカ天出演前後あたりの、まるで何処の学生さん?というくらいに初々しさいっぱいのわが王子様、そしてネズミ男姿で椅子を背負った研ちゃんという超レアものの映像が流されております。ああ、この初々しい学生さんのような少年が、後年はあんなおじさんに、と年月の流れをかみしめつつ(笑)王子様たちの降臨を待つのであります。・・・そしていよいよ!!ん?なんじゃこの曲は?ラップか?この辺の知識は全く疎いもので・・・ちょっと伸びた坊主頭のサイドに線が入った、黒いTシャツにだぶだぶのズボンの研ちゃんがラップのリズムをとりつつ登場。続いて白黒の迷彩柄のつなぎ姿のノブさん、そして・・・わが王子様はクリーム色(白だったかも)の上下スーツに胸元全開の黒いシャツ姿。わじさま側の空気の熱度が一気に上昇し、薄紅色に染まったのをわたくしこのとき確かに感じました。で、わたくしはこのお姿を見たと同時に瞬殺されました。し、白い胸元が・・・はふはふ・・・はあはあ・・・は・・・ぱたり(心の中で倒れた音)えー、例によって例のごとくなのですが、わたくしの書くのははっきりいって忠実なライヴレポートではありません。極めて主観的かつ独善的な、ただの王子様観察盲愛記録です。なので、他のメンバーに関する記述は極めて少なくなる可能性高いです。MCとか曲の順番、内容は実際とは相違している可能性大です。あくまで「こんな感じだった」ってのを感じていただければ幸いです。け)は研ちゃん、わ)はわじさま、ノ)はノブさんです。
 一曲目は「黄金の夜明け」自分は確かこの曲を生で聞くのは初めてです。しかし、わじさまのスーツ姿に目をすっかり奪われていてこのへんろくな記憶がありません。途中の朗々としたわじさまの台詞回しが・・・すてき。やっぱり、いつ聞いてもいいお声。そのシャツの胸元に触れたい・・・って曲の感想になってないし。続いて「新生」この曲の途中で、わたくし実に恥ずかしながらちょいと涙が出てしまったのであります。ちょっとこの前に個人的にいろいろありまして、その時のことが思い出されて・・・でもそれを乗り越えたからこそ、こうしてわじさまに会えたんだなあ、やっぱり来てよかった・・・王子様ありがとう。
 「け)今日はB系を意識してみました。タテノリしようとしてるんですが、どうしてものりきれません」「わ)でもこういうかっこしてると、バンドって感じするよね!ブラザー、って感じだよね!」そ、そうすか(^^;)しかも研ちゃん、後頭部に郵便局の「〒」マークがっ!!場内どよめきと大爆笑。いやあ、研ちゃん恐れ入りましたわ・・・。まずはファンクラブの会長挨拶からはじまりということで、わじさまより宣誓。「わ)宣誓!!それはせんせい〜♪」ああっ、はずしてしまわれたのね王子様。「わ)今回準備がばたばたで間違っちゃうかもしれませんが、檀家の皆様の協力で盛り上がりたいと思います!それはせんせい〜♪」王子様・・・おやじギャグ炸裂ですな。
 この後はアントラックスの曲(すみません、よくわかりません)で研ちゃんのボーカル、ノブさんがリハのときによく歌うという、確か二年前の横須賀でも聞いた「ベイビー俺の肩を抱いてくれ〜♪」という曲(「スローなブギにしてくれ」という曲だそう)、等カバー曲数曲あり。この辺は記憶があいまいです・・・。研ちゃんのお洋服は郵便局の同僚の方から借りたそうですが、その人のLサイズのお洋服が研ちゃんだとぴったりになってしまったそうで、その人のお友達のLLサイズの分を借りてきたそうです。パンツもB系意識のスタイルらしく腰まで下げていたのですが、Tシャツをめくってぽってりしたおなかとパンツを見せてくれるのが研ちゃんクオリティ(笑)すると、くるくるパーマのろんげのかつらに帽子、赤い羽根のストールを巻いて王子様再登場!!「わ)ジュリーやっていいですか!」うおお〜ジュリーですかあっ。でもかつらが左右ずれてるのはなんでですか(笑)「わ)男はやっぱりバーボンだぜ!」手にしたジャックダニエルをかっこよくラッパ飲み・・・したあと「げほっ」とむせる王子様。「・・・本物です!」ああ、たまらなくいとおしかわいい。歌うは「サムライ」と「カサブランカ・ダンディー」妖艶な歌詞をふぇろもんたっぷり歌い上げる王子様にめろめろであります。汗に濡れたシャツの胸元が(またそこか)でもボタン四つはちょっと絶対領域にしては開けすぎです。三つだったら絶対領域ばっちりだったのになあ。あうー。この日はもう、正直このスーツ姿だけで「ここで死んでもいいですか・・・?」って感じでしたね。いつお会いしても、まるで初めて会ったときのようにどきどきします。時々「なんでこんなおじさんにこんなに夢中になってしまうんだろう・・・?」と思ってしまうのですが、理屈で説明できないのが恋なのですね。胸の前で両手を組むのももう条件反射というか・・・はふっ。
 「わ)かつらかぶるときに大分時間かかってさ〜、前と後ろ間違えちゃったんだよね」でも左右にはずれてるんですね(^^;)タテノリになるつもりがどうしても70年代のりになってしまうという研ちゃんのラップ「つらかったぜ、きついれんしゅう〜♪」という前ふりでメタリカの「バッテリー」これは自分にもわかります。場内ゆれまくり。一気に汗がどばー。原曲よりも速いスピードでやったとのことですが「け)メタリカはすごいね〜、普段できないですね〜これ」自分もずっとこんな曲がライヴ中続いたら死にます;
 お次はパートチェンジコーナー、わじさま→ベース、研ちゃん→ドラムス、ノブさん→ギターで、ニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit」という曲のカバー。ギターのストラップが余りに短すぎて、ばたやん(田端義夫さんでしたっけ)のようだとつっこまれるノブさん。「わ)バンド名も考えました!ガスバーナーです!もうおやじセンス全開だね!」ガスバーナー・・・いいですよ、それでも(何がいいんだ)「わ)カートコバーンです!」「け)カートコバーンめがねかけてたっけ?」「わ)髪型はカートコバーンです」・・・カートコバーンは写真でしか見たこと無いですが、大分違ってるような(^^;)
 お次はわじさま→ドラムス、研ちゃん→ギター、ノブさん→ベースでKISSの「DEUCE」わじさまいわく「最弱のリズム隊です!」このあたりではわじさま黒シャツ姿のみに。かつらかぶってしかもドラムだから、まるで王子様ではないようでした;
 去年に引き続きビンゴ大会のコーナー。研ちゃんは自分の着ていた衣装(黒地に炎の入った着物)数着、わじさまからはハーモニカ・・・この瞬間また右側の空気が真紅に染まったのを感じました。「ノ)もう当たった人はべろべろなめ回しちゃってください!」そ、そんな露骨にいわないでノブさん・・・などとはじらいつつ(うそつけ)早速心の中に煩悩の炎がぼっ。先ほどのジュリーのコスプレで使っていたかつら、帽子、ストール、ジャックダニエル、名づけてオカルトセット(笑)そして実家から送られたというリンゴジュースのダンボール箱。「わ)お袋の愛がつまっています!」「ノ)和嶋くんの住所かいてるかも!」ノブさんからは先日のナカジマノブ博でかっちょよくきめたノブさん表紙のパンフレット、スティック、野村義男(グッバイより以前のやつ・・・っていってたかな)のアルバム、日野先生のマンガなど。入場時に配られたビンゴカード片手に、ノブさん持参のビンゴマシーン(っていうんでしょうか)でノブさんがボタンを押した番号がそろった読み上げられるたびに自分のカードを凝視。最初はなかなかビンゴが出ませんでしたが、ついに・・・まあ、煩悩の炎を燃やした自分にはやはりというかひとつもあたらなかったわけですがね。わじさまがプレゼントを渡すたびに「いけっ、くいつけっ!」となぜかあおるノブさん(笑)しかし、プレゼントが足りなくなってしまって、Tシャツとか使用済みピックを渡し始めます。「ノ)外れた人には和嶋くんからの熱い抱擁と口づけを!」右側の空気はいよいよ真紅に染まって興奮度マックスハート状態。何でそっち方面にもっていこうとするんですかノブさん〜。いっそものより思い出を・・・(意味不明)この日はノブさんたら「和嶋くんとキスしたいかー!!さすがに男はいないね・・・じゃ和嶋くんの抱擁とキスは俺がもらいます!」などなど、ふしだらな発言を連発。こちらのよこしまな妄想を見透かしているかのよう(^^;)ちなみにプレゼントを渡すとき、当たった方が近づいてきてたのにわじさまが気がつかずにいたのに「和嶋さん!」と声をかけてプレゼントの橋渡しをしたことで、ちょっとコミュニケーションが取れたのが嬉しかったです。えへっ。
 さて、研ちゃんはお色直しの為ひっこみ、再びスクリーンがかけられて「品川心中」「洗礼」のプロもが流され、わじさま&ノブさんが解説。ここでだったか、ノブさんはわじさまから贈られたのらくろのまくらを愛用してるよ〜とのおはなし。ネバーランドですね。相変わらずらぶらぶりんですね、もうもうっ。あ、あの念のためそっち方面でなくて、まるで子犬のようで可愛らしくていいなあと。わじさまが登場するたびに「いきだねえ〜この緑の人」と突っ込むノブさん(笑)自分は見るのは初めてだったのですが、チープな感じもなく、なかなか雰囲気が出ていてよいと思いましたね。花魁役の近藤みく嬢もまだ18歳とのことで、撮影に来た時は制服姿だったそうです。ですがなかなか雰囲気のある美人さんでした。「わ)みくちゃんに曲の感想を聞いたら「変わった音楽ですね〜」って言われて、気が向いたらライヴきてくださいって言ったけど何の連絡もこないね」ふられましたか(笑)みく嬢が壊れたように笑ってるシーンがわじさまのお気に入りだとか、若い人だから筆の持ち方が鉛筆っぽい持ち方だとか、みく嬢一人撮影の時のぞこうとして締め出されたとかいう裏話を聞きつつ。最初と最後で縁側で研ちゃんとわじさまが三味線を弾いてる間でノブさんがあぐらをかいてて、ふとももを両手でリズムにあわせてたたくシーンで監督から「もっと真剣にやってください」って言われて「ノ)俺ちゃんと真剣にやってるよ!って」ノブさん・・・(笑)
 「洗礼」では撮影の時すごい暑くて、研ちゃんがぐたりと横たわってる姿がおっとせいみたいだとか、ノブさんは本当は十字キズをつけてやるつもりだったのに、メイクした人が素人同然の人でダメダメだったとか、わじさまが女子高生のあとをおっかけたとか(ファンクラブの会報に載ってたあれですな)ノブさんは叫ぶシーンで小声でなくて本当に大声で叫ぶとか、空也上人(だったかな)の口から仏像が出てくるシーンでわじさまがこだわったとか、色々な裏話を。「りんごの泪」のプロモのときも溺れそうになったとわじさま。途中でお二人もはけて、しばしプロモ鑑賞タイム。「夜叉ヶ池」のプロモ途中で「鉄格子黙示録」が流れて、ここからは素の椅子さんライヴのはじまりはじまり〜。
 研ちゃんは丸坊主にするのかと思いきや、さっきのそりこみ入りの五分刈りに僧侶姿、わじさまは去年と同じような着物柄のシャツにもんぺ姿、ノブさんは忍者姿。季節柄からか「菊人形の呪い」そして「魅惑のお嬢様」確かこの曲は椅子さんライヴ初体験の時以来かも・・・。「け)菜々子ちゃんが結婚したことでこの曲は封印してたんですが、そろそろ離婚も見えてきて次は俺だ、ってことで」そうだったんですか(^^;)愛は変わってないんですね。水がない・・・と探す研ちゃんにここにあるよ、と差し出すわじさま。「け)それ和嶋くんのでしょ?」「わ)そう」「け)いやです!」はっきり拒絶された王子様・・・(^^;)よちよち。お次は「雷神」「与太郎正伝」と割と最近の曲が続きます。「わ)神経症の僕が拒食症の君に捧げます!」と言う前ふりは・・・「神経症I LOVE YOU」!!屈折した愛情を歌った歌詞にポップなメロディ、乙女心をいやがおうにもくすぐります。「け)これでおわりです!」え、そんなにあっさり・・・当然続くアンコールは「ヘヴィメタルの逆襲」「天国に結ぶ恋」「天国に〜」はいつもながら王子様の妖艶さが一層きわだつ曲であります。研ちゃんが近場まで来てあおってるのに、自分の視線は研ちゃんを完全にガンスルーしてそれよりも奥にいるわじさまに釘づけられたままです。ごめんなさい研ちゃん。研ちゃんが「ちゃんと俺をみろや!」とばかりにぬっと顔を近づけてきたような気がしたんですけど錯覚でしょうか(^^;)歯弾きするわじさまのギターの後ろにはなんと「おでんくん」のシールが・・・かわいい〜。
 ここでおわり・・・かと思いきや研ちゃんが出てきて「け)もう一曲やっちゃっていいですか〜?ノブ、最速で頼むぜー!おーれのあたまはダイナマイト!!」ここで後ろからの圧力がどどおおっと。前の人におもっきりのっかってしまい、腕すらも挙げられないくらいにぎゅーぎゅー。頭に挿していたメアリの薔薇のコサージュもとれてしまいます。ぐ、ぐるしい・・・あついいっ。でも王子様のためにがんばるわっ。これまで聞いたこともないくらいに速いスピードで突っ走った「ダイナマイト」でありました・・・はあはあ。
「わ)来年もまたやります!!ガスバーナーもやります!!」王子様、約束していただけるのですねっ。ガスバーナーもまた見れるのですね(笑)楽しみにしておりますわ。気が付けばもう開演から3時間!!いつもより安いお値段でこんなに長い時間見られたなんて、幸せ限りなしであります。お別れするのはいつもつらいけれど、次に会える日を楽しみに待つことにしましょう。このまったりとしたゆるくてここちよい、それでいて熱く盛り上がれる空間をプレゼントしてくださったわじさま、研ちゃん、ノブさんに、そしてお会いしたお友達の椅子さんファンの殿方&お嬢様方に、最後に一言・・・。

ありがとう&あいしてる!!であります!!


※追伸:来年は何かあたるといいなあ・・・。なむなむ。


HOME