人間椅子LIVE〜横浜メタル地獄 聖夜だよ!檀家・犬っ子・構成員全員集合〜(2006.12.24 at横浜アリーナサウンドホール)



 さてっ。今年の締め、ないしイヴの夜も、去年に引き続きここ新横浜アリーナサウンドホールで過ごすこととなったわたくしであります。今回は夜叉・犬神サーカス団との対バンイベント。この2バンドは対バンイベントで拝見する機会も多いところであります。今回わたくしはイノセントワールドのブラウス、チェルシィのボルドーのジャンスカ、イノワの白のつる薔薇ソックス、靴はイノワのフリルバレリーナシューズ、ハートEのコート&ヴィクトリアンメイデンのリボンベレーに、新横浜に行く前に買ったイノセントワールドのおにゅうのヘアピンをつけて参戦。今回のコーディネートはちょっとクリスマスを意識してみました(^^;)この日は横浜アリーナでタッキー&翼のコンサート(あえてライヴとはいいません^^;)。わたくしえらく早くについてしまいまして、したらば案の定、も、ものすごいひと・・・わたくしは途中人波に行く手をはばまれて、立ち往生しておりました。なんか周辺にいる人が総てタッキー&翼のお客に見えてしまう・・・わたくしのお仲間はどこ〜?再度4時頃サウンドホール前に行ってみると、何人か人が。ああっよかったあっ。顔見知りの方々も集まり始め、皆様にごあいさつ。今回はチケットの購入が遅かったため、70番台という整理番号。まあ、2、3列目くらいにいければいいか・・・しかし、今回は夜叉さん、犬神さん、混合した整理番号のためか、いっこうに順番通りに並ぶ気配がない・・・うーむ、大丈夫なのか。そしてなかばなし崩し的に入場。なにやらCDをもらいます。それはこの日限定で配られる特典CD、3バンド合体で歌った「赤鼻のトナカイ」!!これはレアなものを!!しかもCDに入っている絵が笑えます(夜叉の山本さん画。雪だるまの成田さん&サンタの凶子さん&トナカイの研ちゃん)かわいすぎ。わたくしは王子様側に行き、なんとか3列目をげっと。

 この日は前情報で和嶋工務店のおにゅうグッズも出ていると聞いたので、後ろの物販コーナーへ。わじこうTシャツと、先日10月の現場DVDを購入してしまう自分。ああっまた出費がっ。でも来年1月の現場にいけないので今買っておかねば。もうさすがにDVDプレイヤーかわんとなあ。ついでに会場限定の、CDに入ってるのと同じ絵のカンバッジをげっと。そして自分の場所に戻ってみたら、「アレ見て!」と一緒に並んでいた檀家お友達に言われて見ると・・・あああっ、まぶしいっ!!後ろの左側にDJブースのようなコーナーが知らない間にもうけてあって、そこにはわたくしの愛してやまない王子様がご降臨しているではないですかっ!!10月のファンの集いでの物販のオレンジのTシャツに、赤チェックシャツ姿。髪もいい具合にふんわりしてて、おっさんテイストがちょっと薄くなって、少年テイストがプラスされて個人的にはきゅんきゅんでした。一緒に犬神さんのドラムの明さん、夜叉のベース山本さんがいたのですが、なんかわじさまがスタッフの人に見えてしまったりして(笑)ご三方それぞれのおきにの曲をかけていたのですが、わじさまはベンチャーズの曲などを。「わ)ベンチャーズといえば夏のイメージがありますが、僕は昔スキーに行った時、ベンチャーズがよくかかっていたので、ベンチャーズは冬のイメージなんです」なるほど〜。山本さんとスキーの話してる時、ちょっとスキー用語間違ってたみたいですが(^^;)「ジングルベル」をかけて山本さんが「なんか場末のスーパーみたい。いらっしゃいませ〜、いらっしゃいませ〜」・・・(笑)しかし、わたくしは曲の間にご三方が一体どんな話をしているのかとっても聞いてみたかったのです。曲そっちのけ、といっては悪いですが。そして遠目で見てもやはり王子様はいい男です。あほうのようにくちをあけて王子様を凝視するわたくし。本当に綺麗なひと・・・(注:わたくしはしらふでした)
 明さんは一番目が犬神さんなので、途中ではけてたのですが、中村晃子の歌に細川俊之の語り入りのお色気ソングとかセレクトしてて(笑)あとマギーミネンコの「燃えろブンブン」とか。わじさまは「特捜最前線」のイントロで「どうですかこのファズ!!」とアピールします(笑)いやあ、どうですかといわれましても(^^;)
 そして最初は犬神さんからスタート。「女殺火箸地獄」「犬餓身稲荷」と赤地に黒文字ののぼりが立ち、ドラムやギター、ベースのマイクスタンドに「犬神家先祖代々之墓」と書かれた卒塔婆が立てかけられ、なかなか凝っております。凶子さんは紅い着物に紅い花を髪に飾り、相変わらずの歌唱力と、凄艶な雰囲気を振りまいております。でも話すとキュート。ファンの方々もとってもノリがパワフルであります。まだ曲名をちゃんと覚えていませんが、聞き覚えのある曲では自然と体が動きます。
 次のセッティング中、今度は研ちゃんがDJブースに。先ほどのご三方と違い、曲を止めたり、MCを入れたりするタイミングが絶妙です。さすがナザレスでDJ慣れしているのですね。あっという間にそこはぷちナザレス状態。でも注目してる人が少ない・・・(泣)「け)さっき凶子さんが僕のすぐ横で着替えしはじめまして〜。あと、凶子さん今日熱が38度あります」そ、そうだったのかあっ。しかし、いつも研ちゃん犬神さんの内部事情バクロしますね(笑)面白いのでおっけーですが。
 そしてお次は夜叉さん!!赤スーツの成田さんの「サンタさんでちゅよ〜」に爆笑。成田さんにサンタコスしてほしかったな。きっとすごい似合うと思うんですけど。相変わらずおもしろかっこいいステージです。ギター福島さんのドレッドは・・・ウィッグ?でしょうか。山本さんがこちらにくるたびに手を振りまくる自分(山本さんの立ち位置は左側なのです)夜叉さんは見る回数も重ねてきたので、かなり曲名と曲が一致してきております。しかしあまりの大音量で耳がつぶれました(泣)福岡でもワンマンで見てみたいなあ。
 トリの椅子さんのセッティング中、今度はDJブースに凶子さんと成田さんがいる・・・らしいのですが、いかんせん全く人波で姿が見えません!とほほ、研ちゃんの時と比べてこの注目度の違い具合・・・(泣)お二人はは70年代の歌謡曲、お色気系ソングをかけておりました。

 そしてそして、いよいよお待ちかねの椅子さんご登場!!椅子さんご三方、以前と同じ僧侶・落語家・職人スタイルであります。一曲目は・・・「幽霊列車」!!うおお〜久しぶりっ!!なんかこの曲を聞くのってイベントの時が多いような気がする・・・早くも自分の中の理性のねじがぶっとびます。周りのお客も大揺れ。位置的にちょうど自分と王子様の間は同一線上だったので、3列目でもあんまり遠い感じはしません。やっぱり、かっこいい・・・(うっとり)続くは「憧れのアリラン」これはリアルで聞くのは初めてです!!うわあ〜こんなレア曲をっ。感動であります。ほんとに演奏してるんだあ・・・なんてごく当たり前のことを思ってしまった自分です。
 「け)去年に引き続き、横浜アリーナは二回目です」「わ)横浜アリーナは二回目ですって、それかっこいいよ研ちゃん!お客さん、とおいなあ〜」・・・もう、おちゃめさんっ。かわいすぎますっ。「け)夜叉の成田さんと握手した時に、「よろしくっ」って首斜めにして挨拶されたんですけど、なんで斜めなんですかねえ」また内部事情をバラす研ちゃん(笑)「来年の抱負とかありますか」と研ちゃんに振られたノブさんとわじさま、「ノ)え?あの四角くて白いの?」「け)それはとうふ!」「ノ)じゃあじゃあ、あの布団のあいだにしくやつ?」「け)それはもうふ!」「わ)あ、あのね僕も僕も!(聞いて聞いて、と言った感じで)」・・・遊びに入りたがる子供みたいっ。もう、どうしてくれようこのひとは。「わ)あの、江戸時代にあったやつ!」(お客さんから「ばくふ!」)「わ)あとね、山梨のちょっとひっこんだとこにあるとこ」(「こうふ!」)「わ)ありがとうございますっ」・・・このひと、抱きつぶしていいですか?(こわっ)明日は41歳の誕生日を迎えるわじさま「今年は厄年で腰を悪くしたり、公私ともにいろいろありましたが、来年は身体を壊さず、ほどほどに頑張りたいと思っています。あ、でも後厄がまだあるか」王子様が健康で、平穏無事にいらっしゃることがわたくしの一番の願いであります。神様、どうかこのひとをお守りくださいと心の中で祈る自分でありました。
「け)この曲は久しぶりにやります」という前ふりで「審判の日」自分的にはあんまり久しぶりって感じはしないんですが。王子様が足でファズのスイッチをかえたり、ボトルネックをつけはずしするところもかっこよくって。もう王子様ふぇちと呼んでください。いつもながら、もうこぼれんばかりの天使の笑顔の銃弾で、わたくしの心臓は蜂の巣でした。途中でお顔を見るのが恥ずかしくなったくらいです。しかも先ほども言ったとおり位置的に同一線上だったので、何度も「今あたしのこと・・・見てた?」とバカな勘違い妄想をしまくっていたわたくしなのであります。「品川心中」の落語部分では、「おはよーござい」のところを「あけおめ〜!めりくり〜!」と変えていたわじさまであります。でもやはり回を重ねるごとに落語が流暢になっていってますね。しかし、落語の途中で研ちゃんがすっかりおくつろぎモードに入ってたらしく、あわてて落語を長くつないでたりして(笑)これぞライヴの面白さですね。曲の合間でわじさまはメガネを外して顔をふきふきしてましたが、珍しく後ろを向いてではなく、横向きでしていたので、あのゴマちゃんのようなぽっちりしたくろめおめめが〜。たまらんであります。可愛いんだけど、なんか裸を見てしまったみたいなドキドキ感もあります(あれっ、わたくしだけ?)
 研ちゃんは実写版のねずみ男役を大泉晃にとられてくやしいので、インディーズ版で作ったらぜひねずみ男をやりたいと熱弁。ならば他のメンバーは何の役か?「わ)僕はぬらりひょんかなあ」「け)ノブはそのはらかけからこなきじじいですね」「ノ)かっこで決まったの?(笑)」わじさまのぬらりひょんはとても似合いそうですが、ノブさんは鬼太郎の方が似合うのでは?(^^;)ここでわじさまは趣味でギターを作っている方からプレゼントされたというおにゅうSGをご披露。ヘッドの文字を読もうと思ったのですが、読み取れず・・・縦の木目のはっきり出た、綺麗なSGです。「け)いつもの和嶋くんのギターの音の下品さがなくなりましたね。ところで和嶋くんはグレコのモニターもしてますよね?」そこではっと思い返したように「わ)はいっ、グレコ最高、グレコ最高!!」とっさにアピールするのでありました(笑)「相剋の家」ああっ、この不安を限りなくあおるような、次々と転調するのがもう心のひだにがつんがつん突き刺さります。前方をキッと睨みつけて何か怨念をたたきつけるように歌うわじさまにちょっと怖ささえ感じました。この曲の途中でか、ギターソロの途中で間違いでもしたのか「チッ!!」と舌打ちしたような表情に、ぞくりとくるような酷薄さを感じてくらりときてしまいました。笑顔の時はあんなに可愛らしいのに・・・でもこのギャップがたまらないのです。「死神の饗宴」3人で出しているとは思えないくらいに厚みのあるヘヴィなサウンド。つくづくこの人たちってすごい・・・と再認識しましたね。
「け)調子悪いなあ〜」と言ってベースのネックの部分を拳でがっつんがっつんする研ちゃん。それを何度が繰り返しているうちに「うん、いい音だ!」そんなんで直るんですか、やっぱり(^^;)「け)来年4月にレコーディングですがまだ全然できてません。リフさえできてません。全くゼロです」「わ)まあ、いつものことですけどね」4月かあ・・・じゃあツアーは夏くらいかなあ。ううっ、それまで椅子さんを見れないかもしれないのか・・・果たして耐えられるかどうか。今日はMCの少ないノブさんに「け)ノブが話し出すの待ってるんですけどね。今回もまたノブの曲が入りますので」「ノ)みんな、タッキー&翼より人間椅子が好きかー!!(お客:いえーい!!)仕事より俺や研ちゃんや和嶋くんが好きかー!!(いえーい!!)歌わせていただきます!!」ということで「無慈悲なる青春」この曲はCDよりライヴで聞いたほうがよりよいと個人的には思っています。ヘイ!!と合いの手を入れるのが楽しいです。疾走感あふれる感じがノブさんに本当にぴったりですね。舞台上のご三方は、どんなに若くてぴちぴちのジャニーズくんたちよりも、わたくしにとってはまぶしくてキュートで可愛くてかっこいいアイドルなのです。きっとそれはここにいる皆様も同じ気持ちでありましょう。「人面瘡」ではもうにっこにこの王子様。くしゃくしゃの少年みたいな笑顔にまた心臓を連打されてしまいます。無条件降伏です。心の中で白旗・・・じゃなくてピンクの旗を上げて振っている自分です。ラストは「桜の森の満開の下」研ちゃんがジャンプすると輝く金色のどしふんさまがこんにちはします。白黒の僧侶姿なので余計に目立ちます(笑)最後はわじさまがギターをぐいんぐいん歯弾きします。ああっ、もうだめ・・・(また一人でイッてる自分)
 アンコールでは「け)檀家と、犬っ子と、構成員の皆様の来年のご発展をお祈りしまして〜」とくれば「地獄風景」もう客席ははねとびまくりのゆれまくり。王子様もぴょんぴょん飛び跳ねます。とても明日で御年41歳とは思えません(笑)研ちゃんが最後に「メリークリスマス!!」と叫びます。ほんとに、ほんとに幸せで、最高のクリスマスです。彼氏なんていなくてもクリスマスはこんなに楽しいのねっ(負け惜しみではありません)そして椅子さんライヴはあっという間に終了。でもあんまり短い感じがいつもよりしなかったのは、濃い曲内容のせいかしらん?身体はもう汗だくであります。あつい〜。
 その後犬夜叉人間Sのセッション大会へ。ギターはわじさま、ベースは山本さん、ドラムは明さんで入場時配布の「赤鼻のトナカイ」を演奏。入場時、明さん、山本さんとそれぞれ握手しあう王子様がとっても素敵です。作詞はそれぞれバンドのボーカル、プロデュースはわじさまがされたとのこと。「わ)ほんとはちゃんと販売してもいいくらいのものなんですけど、多分僕たちいろんなとこから訴えられます!もうぱくりまくってますからね!」「山)CDの印字(だったっけ)するときなんにしよ〜って思って、適当に「犬夜叉人間S」ってつけたんやけど。これ何百枚も作るのすごい時間かかるねんで!」本当に本当にお疲れ様です。すると左舞台袖に両手に鈴をしゃんしゃんさせた白装束姿の研ちゃんが!腰にコルセットらしきものをしてたので、やはりまだ悪いのかな?「わ)ほら、トナカイさんだよ!」・・・どうせならトナカイのつのとかつけてほしかったな、とか(笑)研ちゃん、アンプの後ろに隠れて鈴をしゃんしゃん。ちょこんと見えた頭のてっぺんがかわいいです。そしてそのまままた去っていく研ちゃんに「わ)あ、トナカイ行っちゃった!」一番目の歌詞は凶子さん、二番目の歌詞は成田さんボーカルで替え歌、三番目は研ちゃんボーカルで歌詞はそのまま、曲はオジーオズボーン?でしょうか(すみません無知なので)フロントに出てきたときマイクスタンドからマイクを取る時に落としかけて「ああっ!」って感じでてんぱりかけてた研ちゃんが可愛かったです。今日の研ちゃんは可愛いぽいんつあっぷであります。王子様はお友達がいっぱいで、ほんとに嬉しそうな笑顔で、見てるこっちも嬉しくなってきます。そんなこんなで、とっても濃くて熱くて楽しくて愛に溢れたライヴは終了したのでありました。最高の一夜をありがとうございます。ここにいる総ての人に幸せが訪れますように。来年は一体いつ椅子さんのライヴを見られるか皆目見当がつきませんが、またこんなに楽しいひとときが来ることを信じて、またがんばっていきたいと思っております。

 それでは、これにて今回のレポートは終わりであります。長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。



※この日のライヴでわたくし、夜叉さんの成田さん賞を偶然にいただけることになったのですが(夜叉さんの曲の途中で札束をまくパフォーマンスがあり、そのお札の後ろに〜賞とかいてあるのです)なんとそれはコ××ームなのでありました。成田さんからは「大事に使って!」と言われてしまいました。今のわたくしには持ち腐れだわ・・・。
 ライヴ終了後、お誕生日と言うことで王子様にはプレゼントで熊田曜子のトレカ入りお菓子を渡したあほな自分なのでありました。そしてBECKのギターコレクションのSGにもサインをいただきました。ありがたや〜ありがたや〜。

 


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