人間椅子LIVE「真夏の夜の夢」(2007.9.14 at ESAKA MUSE)


 さて、今回の椅子さんの「真夏の夜の夢」ツアー、わたくしにとっては「瘋痴狂」ツアー以来のワンマンライヴであります。(その間椅子さんのライヴ自体は見てはいましたが、イベントや対バンなどでしたので・・・)場所はESAKA MUSE、最初OSAKA MUSEと間違えてしまいましたよ。サイトで確認しなかったら心斎橋のほうに行ってたやもしれませぬ・・・。あぶないあぶない。
 またいつものようにお断りですが、わたくしは基本的にわじさましか見ておりませんので、ライヴの流れとかMCの順序とか事実と異なっている点があるかと思われます。お読みになる際はその点を留意していただければ幸いであります。MC、け)は研ちゃん、わ)はわじさま、ノ)はノブさんです。
 今日はわたくしLAPIN AGILLの薔薇柄ワンピースに、メアリのローズカメオヘッドドレスとピンクでまとめてみました。王子様、薔薇色に燃え立つこの思いを受け取って(一人でやっとれ)こちらのライヴハウスはエレベーターで5階まで上がる仕組み。最初建物の前で待つべきなのか迷いましたが、エレベーターで上がってみるともう数人の方々が。顔見知りの方々にご挨拶。さてこの日のわたくしの整理番号は13番。右側のマイクスタンドの前にわき目もふらずに突っ走ります。期待にない胸を膨らませます。ステージの右横、ちょうどわじさま側のところにまるで降りてくれといわんばかりに、下に下りる階段が。まさかここ降りてきたりはあの人はしないよなあ、でも研ちゃんならやりそう、とか思いを馳せつつ、しかし・・・この日いくら平日とはいえ、大阪なのに、少なくないですか?後ろすきすきなんですけど。100人いるかいないか・・・うーむ。
 そしていよいよ開演。左側からメンバーご登場。わじさまはグレイ(でも光の加減によっては茶色にも見えるような)で少し光沢のある感じで、縦縞が入った着物。羽織はおしりが隠れるくらいに長め。いやあ、まるで座敷に座ってそのままお茶を飲みだしても全然違和感ありません。でもこういう人がああいうステージプレイを見せてくれるんですから・・・研ちゃんは白塗り僧侶、ノブさんは白地の入れ墨柄シャツ?にアルバムでも羽織っていた赤い着物。王子様、予想していたより少し髪が短め、でも相変わらずのいとおしいお姿。ああ、会いたかったわたくしの守護天使さま。一曲目は予想通り「夜が哭く」ライヴで聞くとかっこいいなあ。サビの「あう〜」のところが王子様の男らしさ爆発、はあはあ。速攻でのぼりつめるわたくしであります。続いて「雷神」新旧のアルバム一曲目を立て続けであります。わじさま、黒目がちなおめめにライトが映り込んで、舌をぺろっと出して、惜しげもなく天使の笑顔を相変わらず振り撒きまくっておられます。いつものこととはいえ・・・うう、いつもながらあなたの笑顔の殺傷能力は凄まじい・・・ぐはっ。
 け)「こんばんはあ〜人間椅子でぃす」いつもの研ちゃんのごあいさつ。「け)新しいアルバム「真夏の「よる」の、いや真夏の「よ」の夢が出たわけですが」研ちゃん、またタイトルがちょっとおぼつかないんですか(笑)け)「いつものようにレコーディングをして、いつものようなアルバムが出来たわけですが」わ)「レコード会社の人から今度はわかりやすいタイトルにしてくれと言われまして。でも今回売上はかなり好調だそうで、ありがとうございます」そうだったんですね、それを聞くとほっとします。我がこと以上に嬉しいであります。わじさまは曲を全部描き終わってから、歌詞を書き始めるとのことでわ)「僕はレコーディングの時何日も詞を書くのにスタジオにこもってたりするんですが、最近はシャワーがついて、皆さんに迷惑をかけずにすむようになりました」け)「そろそろ加齢臭も出てくるころですからね」・・・王子様、あなたは多分まだ大丈夫です。だって近くによっても臭くないですよ?それに王子様の加齢臭ならいくらでも味わいたいです。タバコとお酒の匂いの混じった・・・(そろそろ自粛しろ)そんなお話の後は「転落の楽典」曲の途中でわじさまとノブさんが目を合わせてにっこり笑いあう姿がとても可愛らしいです。ほんとになかよしさんなんですねえ。「ギリギリ・ハイウェイ」おお、この曲ひょっとしてライヴではあんまり聞いたないはず・・・多分自分は二回目くらいでは?まさかこの曲をやってくださるとは予想もしとらんかったです。粘りつくようなギターソロは音色で肌をまさぐられているようで、変な気分になってしまいます。ああっ。け)「随分ねちっこいソロ弾いてましたね」確かに・・・わ)「いやあ〜随分古い曲をやったわけですが、途中で指がつっちゃいました」け)「言わなきゃわかんないのに」またいじめる〜(笑)わ)「大阪だってことで気合いれて帯きつーく締めすぎちゃって、足が開かなくってオカマみたいになっちゃいました」と言って両足をそろえてぴょんこぴょんこ。きゃ、きゃわいいいっ。こういうことをこの人は素でやってるのか狙ってるのか不明ですが、もうどっちでもいいです(なんだそれは)ここでノブさんが初MC。ノ)「今日はこんなにたくさん集まってくれてありがとー!!」ううっ、ノブさんこちらこそありがとうございます。ノブさんは研ちゃんにこんな曲を作ってほしいといろいろリクエストを出すとのこと。け)「研ちゃん、ツーバスの曲作ってよ〜!!」まるで腹話術人形のような声でノブさんの物まねをする研ちゃん。ノブさん「やめて〜」てな顔で照れております。研ちゃんはノブさんをいじることにすっかり目覚めたようですね(笑)「次はこんな曲!」ツーバスをだかだかだかと連打するノブさんですが、研ちゃんからは「やめましょうか」と却下。悲しい・・・。ノ)「俺も歌わせていただきまーす!」とくれば「猿の船団」出だしのリズムがアレ?ちょっとおぼつかない?案の定王子様、「あちゃ〜」みたいな顔をされております。「ぱーっぱっぱっ」とコーラスを入れる時、なんか動きがぜんまい仕掛けの人形みたいで面白いです(笑)曲が終わったあたりでわじさまが羽織をぬぎぬぎ。いやあ、ますますお父さんぽさが増します。このあたりでゼマイティスのギターに持ち替えてたかな?そして「羅生門」ああ、この曲も予想外。緑と赤のライトが入り混じって、幻想的でとても美しいです。王子様、汗に濡れたお肌がとてもきれい。いや、このひとほんとに年齢の割りにきれいですって。しわもでこぼこもないし・・・まるで蚊が止まったらひゅるって落ちそうなつややかさ、やはりステージでたくさん汗をかくからかなあ。曲が終わってはける研ちゃん。わ)「ご覧の通り鈴木くんは身体が大きいわけですが、最近はライヴ中でもおなかすくみたいだね。ステージフード?普通ミュージシャンだったらステージドリンクって言ってお酒飲んだり、タバコ吸ったりするわけですが」ノ)「俺前ステージでバナナ食べるってのやってみたけど、緊張してるのかな、入っていかなかったもんね」と、研ちゃんのっそり再登場。け)「ハナかみに行ってただけなんですけど」すっかりステージフードタイムになっていると勝手に認識されていた研ちゃん、わたくしも何の疑いもなくそう思っておりました(^^;)ここで研ちゃん側の袖にいた川端さんが、満面の笑顔で研ちゃんに向かってほれほれ〜となにやらひらひらさせます。何ぞや?と思ったらば袋入りドーナツ・・・川端さんの手からドーナツをむしりとって食らいつく研ちゃん。ステージ上でドーナツを貪り食う白塗りの僧侶・・・冷静に考えるとかなり異様な図ではありますがそれを違和感なく受け入れるのは椅子さんファンクオリティ(笑)ノ)「こういう時のコールってなんていうのかなあ。一気!だとのどつまらすといけないし」け)「差し入れはありがたいのですが、僕にも食えないものはあります。乾燥くだものとか、シナモンとか、きのこは口に入れたらぺって出しますから」と好き嫌いを述べつつもドラムスタンド(っていうんでしょうか)に足をかけてふとももまで着物の裾をまくってなにやらもそもそ。どうやらふんどしの具合が気になるご様子。わ)「あ、ふんどしですか・・・」冷静に突っ込むあなたがすてき。研ちゃんは食べ過ぎに注意とお医者さんに言われて、でも食べてしまうとのこと。け)「足もなんか痛くて痛風かもしれません」ノ)「体重増えるのはやいけど元に戻すの時間かかるよね〜」ここで研ちゃんとノブさんの間に流れる微妙な雰囲気(笑)ここでわじさまなにやら白く細い布きれをお口にくわえて、きゅっ!とたすきがけをなさいます。このお姿が正直一番の萌えポイントでありました。まさしくりりしき日本男性。け)「自分でたすきがけできるんですね」わ)「ええ、僕たち青森出身でねぷたとかで自分でたすきがけとかしてましたから」け)「そうですか?僕は他の人にしてもらってましたが」わたくしもあなたにたすきがけしてもらいたい、後ろに回ってきゅっと・・・とかおばかな妄想にひたる自分。わ)「さて、これから歌う曲は既成概念を総て壊す、ダダイズムをテーマにしてるわけですが、ダダイストで検索すると、中原中也の次に僕の名前が出てきます!」おお、そうなのですか!わたくし試しにやってみましたが、グーグルでは出てこなかったなあ。何の検索エンジンでされたのかしら。わ)「そんなダダイスト慎治が歌います!」と「どっとはらい」いやあ、この曲はライヴで聞くと本当に身体中の血がぐるぐると逆巻くようであります。前方をきっとにらみつけて歌うわじさまの酷薄な表情にどきどきしてしまいます。ああ、もう好きにしてください状態。続いて文芸シリーズ「痴人の愛」いつもながら、この曲を歌っている王子様を抱きしめたくなります。歌っている内容はドロドロなのに、声がなんとも切なげで壊れてしまいそうで・・・ああっ。ノブさんのドラムソロより「どだればち」王子様、お着物が若干短めなので、細くて白くてきれいな足首がファズを踏むたびにちらちらと見えてふぇちごころが満たされます(変態)け)「先のライヴは青森だったのですが、ついなまりがきつくなってしまいましたね。ここでスイッチくっと(スイッチ入れるようなそぶり)入れ替えて・・・アルバムの対訳を見ないと歌詞の内容がわからないかもですね。古いアルバムですけど、アマゾンで買ってください」さてここでわじさまの前に置かれる譜面台。ということは?あの曲ですか?あの曲ですか?
 わ)「この曲の詞を書いてる間、ドーパミンがばあーっと出てきて、思わず滂沱の涙を流してしまいました。この手紙の登場人物は一番が40歳前後、僕と同い年くらいのカメラマン、二番は20代の画学生、女学生のよしこという妹がいて・・・」と説明をはじめるわじさま。小説か何かのかたちでわじさまにぜひ書いて欲しいですね。川端さんがわじさまに手紙を手渡し。やはり手紙完全暗記は無理だったんですねえ。け)「お、現金書留ですか?ハンコは押しましたか?」(研ちゃんと川端さんはやっぱり今でもゆうめいとなのでしょうか)わ)「いえ、普通郵便です」うおお〜、この曲は正直不安だったんです・・・ちゃんとライヴで入り込めるか。乙女スイッチ入るか・・・というわけで「世界に花束を」イントロの「ああ〜」というコーラス部分で不安はふっとびました。かっちょいいではないですか!わじさまのよく響くきれいなお声が語りによく合います。サビに入る前のハレルヤのようなギターが荘厳です。語りが進むにつれてだんだん熱がこもってきたっぽく、ますます黒目がちなきらきらおめめの輝きが増してきたように見えます。本当にきれいな人だわ・・・いや、十二分に乙女スイッチ入りましたよわたくし。この曲は断然ライヴ向けですね。CDでいまいちと思った方もライヴで好きになったという方もいるのでは(少なくともわたくしはそうです)間も置かずに「あやかしの鼓」先ほどのMCで足が痛いとか言ってたのに、ぴょんこぴょんこねぶたのリズムで跳ねる研ちゃんにわじさま「大丈夫だよ、まだまだ若いよ!」と励ましのおとこば。ここでじゃなかったかもですが「肥満天使」も聞けて嬉しかったです。結構レア曲っぽい感じだったので。「足りない、足りない〜」のコーラスはわじさまが入れてらっしゃるのですね。って、今ごろ気がついた自分はおばかちゃんですか?(^^;)この曲はツアー後もやってほしいですねえ。さて、「膿物語」のお話へ。け)「ほんとは「海の物語」にしたかったんですけどね(パチンコ「海物語」から取ってるので)そしたらノブが「研ちゃん、気持ち悪い曲にしたら〜?」って」またノブさんの物まねをしていじめる研ちゃん(笑)研ちゃんいわく、ノブさんは終始とにかくなにかしてないと落ち着かないらしく、二時間時間があいた時「なにしよ〜」って言うらしいです。け)「じっとしてればいいと思うんですけどねえ。だって車の中で音楽聞きながらパソコンやってるんだから」わ)「ちょっとワーカホリック気味だね?」け)「マイコンドラマーですからね・・・あ、大阪のお客さんにこんなこと言っちゃいけませんね」ギャグが不発に終わったのがいたたまれなかったらしい研ちゃん、そのままなし崩し的に「膿物語」へ。この時までわじさまの前に譜面台がずっと置いてあったんですが、ちらっとこちらのほうを見たわじさま、川端さんに耳打ちしたかと思うと、川端さんが譜面台を袖に移動させたのです。おそらくわじさま側のファンの方々がちゃんと見えるようにとのご配慮なのでしょう。やさしい王子様。そんなところにますます恋をしてしまうのです。ノ)「もう一曲大好きな曲うたいまーす!」ともう一曲ノブさんボーカルの「道程」イントロのギターはなんと歯弾き!ギター裏のおでんくんのシールがまぶしい(笑)研ちゃんとわじさまのダブルダックウォークはきたー!!って感じでしたよ。ほんとに不惑の殿方とは思えぬくらいのパワフルぶりであります。わ)「次は僭越ながら僕の愛の曲を聴いてください!」とくればきゃああ、あの曲ですかっ!「愛の言葉を数えよう」ああっ、もうこの曲は乙女度数マキシマムになれます。ベタだろうがいいのです。ステージ上のわじさまの背中に白い天使の羽根が見えるようです。同時にみにみに王子様がいっぱいわーいわーいと走り回っている幻想が見えます(笑)でもかけあいの部分で場所コールがなかったのがちょっと残念(おおさかで〜、えさかで〜、みたいなの)あれやりたかったのになあ。終わった後「ありがとう!」と言う王子様、こちらこそあなたに会えてありがとうと言いたいです。「エキサイト」なんか久々に聞いたような気がします。研ちゃん「和嶋もエキサイト、ナカジマもエキサイト!」って歌っちゃってます。王子様も背弾き&歯弾きされまくり。そんなこんなであっという間に本編終了。アンコールの拍手がなるも、なんで皆さん無言なんでしょう?(^^;)
 真っ先に出てきたのは裸足のノブさん。ノ)「みんなありがとー!おれ地声がでかいんでマイク無しでしゃべりまーす!」もうほんとにおっきな赤ちゃんみたいです。おなかのカーブも一層赤ちゃんっぽさを彷彿とさせます(笑)研ちゃんは白装束、わじさまはたすきがけスタイルのままです。出てきてから両足をそろえて、きちんとおじぎをするところがなんともいとおしいです。アンコールは「幸福のねじ」「恐怖!ふじつぼ人間」であります。研ちゃんたら「ふじつぼ人間」「ナカジマのうしろから、和嶋のうしろから〜」って(笑)相変わらずコルセットしてましたがやはり腰が悪いのでしょうか?お客さん側に身を乗り出すご三方、自分はノブさんのおなかとふとももにさわりました。あったかかったです(笑)セカンドアンコールでは今度はわじさま、メタボリックTシャツに着替えてもんぺ姿で裸足に草履。ノブさんもメタボTでドラムチェアの上にたってTシャツをアピール。ノ)「メ××カをぱくってまーす!!」わ)「訴えられるぞ〜」そろいのTシャツで兄弟のようなお二人、とってもキュートであります。でもってラストは「針の山」で一気にヒートアップ!!王子様ったら途中で草履脱いで裸足になっちゃってます。白くて毛が生えてなくて(何処見てるんだ)きれいなおみあし。思わずさわりたくなってしまいます。最後は研ちゃんがおなかをでろんと出して「次に来る時は62キロになって戻ってきます」それはちょっとあまりに急激すぎます。またお医者さんからなんかいわれますよ(笑)最後はお互いにメンバー紹介。わ)「メタボリック鈴木研一!」け)「丸メガネ、和嶋慎治!マイコンドラマー、ナカジマノブ!」お客さんのほうに身を乗り出してきた王子様の手に触れようとするも届かず(泣)まあノブさんのおなかとふとももに触れたし(笑)わじさまだったかな、来年の春にはまた来るとのこと。おお、それでは早速そちらもおさえねば。行きやすい日程であることを祈っております・・・メタボTシャツ買おうかなと思いましたが名古屋で買おうと(のちのちそれが間違いであったことに気がつくわけですが)今回は最前にいるのに案の定、最後まで押されませんでした。ラクでよかったんですけどやはりもう少しお客が入ってくれればなあと。わたくしが思ってもせんないことですが。でも来年来ることも決まってて、CDの売れ行きもメタボTシャツの売れ行きも好調とのことですからまずは手ごたえはありと考えればよいでしょうか。あとノブさんのMCが少なくなってるなあ〜。三悪のツアーのときはもうしゃべりたくて仕方なくってって感じだったのに、やはり椅子さんの水に慣れてきたってやつでしょうかね。さてさて、予想以上に大阪編が長くなってしまいましたが(^^;)次は問題の(REEYA限定)名古屋編に続くのであります・・・。



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