人間椅子LIVE 「真夏の夜の夢」(2007.9.16 at 名古屋 ell FITS all)



 さて、今回わたくしの椅子さんおっかけ人生においておそらく最大の危機と相成った問題の名古屋ライヴであります。わたくし、この日なんといきなり発熱・・・へろへろの状態で大阪から名古屋に移動し、会場に行く直前まで体力温存の為近くのホテルのベッドで寝ておりました。ライヴに行く前も熱のせいでふわふわで、参加すること自体危ぶまれる状態に・・・一体自分が何をしたのいうのかと神をのろいたい気分に襲われつつも、しかしここまで来たからには行くしかない、と解熱薬と栄養ドリンクをかっこみ、半ば運を天にまかせろ、そして王子様あたしを守って、という状態でのぞんだ次第であります。いでたちはイノセントワールドのボレロにヴィクトリアンメイデンのシフォンドレス。大阪ではピンクだったので今回は生成でまとめ。白一色よりはまあ年齢的にもええかなあと(^^;)さてこのようなへろへろ状態でいざ会場前へ。そして顔見知りの皆様にごあいさつ(しかし半ば意識もうろう。その節は失礼いたしました)今回の整理番号は23番、でしたがなんとかわじさま側の最前にいけました。しかし場所を確保したはいいものの相変わらずふわふわ状態・・・これは後ろからもし押されようものなら絶対に戦線離脱するしかない状態です。その時はその時で考えよう、とそのまま留まる自分。今日は日曜日と言うこともあるのか、大阪の倍くらいはいるのでは?というお客の数。余裕で最後のあたりまで空間が埋まっております。なんかちょっとほっとします。そしていよいよ開演であります。このような状態でありましたので、ライヴ中のMCなど、順序や内容ははなはだ事実と異なっておる部分などあるかと思われます。その点をご了承いただければ幸いであります。MCはいつもどおりけ)研ちゃん、わ)わじさま、ノ)ノブさんです。
 一曲目は同じく「夜が哭く」で始まります。王子様は相変わらず天使の笑顔炸裂であります。ああ、思うように身体を動かせない自分がもどかしい・・・とにかく今日は見つめだ!見つめに徹しよう!!と、とにかく目を皿のようにひんむいて、ひたすらに愛する人を見つめます。王子様、どうかわたくしに最後まで力をください・・・続いては「青い衝動」のっけからスピーディなナンバー連続であっという間に会場ヒートアップであります。け)「こんばんは〜人間椅子でぃす。今日はアルバムを予習しておかないと厳しい内容になってます」とのこと。わ)「夜が哭くのサビには歌詞がありませんが、夜というのは生きものではないので言葉がありません。それであう〜としたわけです」ということをご説明。け)「真ん中のレゲエっぽいところがどうも僕もお客さんものりがねえ・・・」わ)「あ、ポリスにはなれませんでした・・・」ポリスって聞いたことないからわからないんですが、そんな曲なんですか?(無知)け)「次にやる曲は男性の方に向けて作った曲なんですが、女性の方はじゃあどんなんなんだ?らいららららいららい〜ってやつで」(ああ細かい言い回しを憶えていないっ)ということで「青年は荒野を目指す」CDでは個人的に印象が薄い曲だったんですが、生で聞くとここちよいですね。「幽霊列車」イントロのギターを聞いた瞬間身体の芯がぞわあっときました。どんなに身体を本能の赴くままに動かしたいことか・・・せめて手だけでもと両腕でリズム取る自分。と、ここから自分の妄想劇場で恐縮ですが、王子様がわたくしのほうを一瞬見てにっと笑ったような気がしました。のりが悪いぞ〜、どうした〜?みたいな感じで。王子様に向かっておもっきり手を伸ばして手を振る自分。ああ、この人はやっぱりあたしの王子様なんだ・・・素敵すぎます。愛しています(唐突に愛の告白)ノ)「今日はたくさんありがとー!!」相変わらず元気なノブさん、その元気をわたくしにもわけてくださいませ・・・ノ)「名古屋はいいね〜、なんかあったかいよね〜!!」近辺の県からどのくらいの人がきてるか?という会場内アンケート。「三重、滋賀、京都、奈良・・・」など近隣の県を研ちゃんが呼び上げるたびに「はーい」ああ、やっぱり九州はいないか・・・と思ってたらどっからか1人の殿方の声が「ふくおかー!」おお、わたくしのお仲間が!お顔は見えなかったですが「自分もー!」と即座に付和雷同する自分(^^;)け)「福岡はね〜、フェリーで船酔いしちゃうから・・・」とのこと。他のお二人(あんど川端さん)は大丈夫なのでしょうか?「きてきて〜!」と体調そっちのけであぴるわたくしでありました。ちなみに研ちゃん「名古屋にはおいしい食べ物がたくさんありますが、ここで食べたのはミニストップのそばだけです。まずかった」わ)「ああ〜それはさびしいね〜」ライヴの終了後は速攻で東京に戻るとのこと。本当にお疲れ様です。さてお次はノブさんボーカルの「猿の船団」、そして「人間失格」失礼ながらわたくし、事前に飲んでた薬のせいか、間奏部分でしきりにあくびが・・・す、すみませんっ、王子様、「こいつ俺がソロ弾いてるのにあくびしやがって」とか思われただろうなあ・・・とほほほ。途中で大阪と同じようにわじさまたすきがけ。大阪とは違って客席に背中を向けて、無言でそそくさとされておりましたが、まるで年末の大掃除のお父さんのようです(笑)でもりりしい・・・ぽっ。
 わ)「次にやる曲「白日夢」は僕が好きなブルースギタリストの曲に「デイドリーム」という曲があるのですが・・・」け)「まんまじゃないですか」即座に突っ込む研ちゃん(笑)わ)「そ、そうなんですけど、あと谷崎潤一郎にも同じ名前の作品があるので文学シリーズでもあります。日中に見た死の世界、というイメージで歌ってみました。聞いてください」ということで「白日夢」・・・いやあ、この曲が聞けてよかった。正直このライヴの中で一番の乙女スイッチがオンしましたよ、わたくしは。王子様の何処までも包み込むような優しいお声。またしても妄想劇場第二幕で恐縮ですが、うららかな日が降り注ぐ縁側で、王子様の膝枕で髪をなでなでされながら、子守唄を聞いているような心持ちになりました。終わった後「ご静聴ありがとうございました」とおじぎする王子様。どこまでも、いとおしい人です。わ)「さて、世の中にはかえるの雨が降る時があるそうです。それは既成概念をぶち壊すということで、ダダイズムという言葉があるわけですが、ネットで検索すると僕の名前も出てきます」とくれば「どっとはらい」ですね。この曲は今後のライヴでも定番曲にして欲しいですね。「死神の饗宴」「暗い日曜日」とヘヴィな曲が続きます。「くらい〜」の時おもっきりジャンプしたかったのにできない体のもどかしさ。せめてと両腕を上下にモンキーダンスのように動かす自分。なんかかっこわるいですね(笑)今日は下のエレクトリックレディランドのほうではジミヘンのカバーバンドがライヴをしているとのこと。わ)「確かイカ天あたりの時にご一緒させていただいた・・・僕たちより全然年期上ですからね」とのこと。下からの演奏の音が聞こえるので、わ)「対抗してじゃかじゃか音出してみようか?」け)「でも上でやっても聞こえないんじゃないでしょうか」あれ?以前XYZが下でやってた時は嬉々としてじゃかじゃかやってたじゃないですか?(笑)あれから飲みの席でXYZメンバー(橘高さん)に「全然音聞こえなかったよ〜」とか言われてたりして。
 研ちゃん、なんかこの日はしきりにドラムスタンドに足をかけて屈伸運動してました。ええ、ふんどしが見えそうなくらいに足を広げて(笑)け)「準備運動くらい楽屋でしとけってやつですね」さて、「世界に花束を」の前ふりMC。わ)「レコーディングの手紙のナレーションの時何度もテイクをとっていていい感じでのってたら鈴木くんから「和嶋、なまってるべ」って突っ込まれまして。確かに「あなだだちの手で切り開いでください(おもっきり津軽弁なまり)」ってなってました」ぷぷっ。その訛りがあなたらしくて可愛らしいです。わ)「お母さん、というところではかなり泣きそうな状態になってまして、その時のテイクが入ってます」ああ、もう母性本能がはぶらしのようにがしがしと刺激されております。本当にナイーブな人なのですね。大阪と同じく譜面台に手紙を置いて、手紙を朗読しつつギターを弾く王子様。いや、暗記ではないとはいえあの長々とした手紙を見ながら一度も手元を見ずにギターを弾くなんて、ギター素人の自分でも神業だと思いますよ。この人は本当にギターの神様に愛された人なのですね。間髪いれずに「りんごの泪」へ。うおー。ちょっと世界観違いすぎてはいりこめませ〜ん(^^;)でも王子様かっこいいからいいや〜(いいのかそれで)
 「膿物語」の前ふりMCで研ちゃんが「アニメソングを意識した」とのこと。け)「和嶋くんはこの曲でいいソロを弾いてて(特典DVDでも言ってましたね。相当おきになのでしょう)いつも弾く前の1時間くらいでちゃちゃっと「できた〜」って感じですからね」わ)「今回は二日くらいかけて練りこみました。手癖ではなく、耳に残るような・・・」なるほど〜そうだったのですね。ノ)「ほめあってる二人を見るとなんかやきもちやいちゃいます!」以前も同じこといってましたね(笑)け)「あ〜やめたっ!僕がいつも和嶋くんをいじめて和嶋くんが「あああ〜」ってなるのがお約束なのに」わかってますね、やっぱり。け)「で、詞をどうするかってことになったんですが、海の物語はどうかってなったんですけど」わ)「あ、そりゃやばいね」け)「そしたらノブが「研ちゃん!気持ち悪い曲にしたら〜?」って」また微妙な物まねでノブさんいじめする研ちゃん。もうやめてえ〜な顔するノブさんであります(^^;)わ)「なんか横でしゃべってる腹話術の人形みたいだねえ」わたくしも同じ感想でありました。でも「膿物語」個人的にはあんまりアニソン感じはしないと思うんですけど。確かに椅子さんにしてはキャッチーではありますが。曲が終わったあと、ノブさんはそろそろお誕生日というお話。け)「僕は厄年と大殺界が重なってます」わ)「僕も去年は厄年で、ぎっくりになったり、酔っ払って寝てるときにさいふをすられたりしました。去年はよく酔っ払って寝てましたが・・・」ど、どこで寝てたんですか。駅の前ですかっ。公園のベンチですかっ(なぜかここでがっつく女)速攻で駆け寄って介抱してさしあげたいであります。わ)「でも今年はしませんよっ。昨日も今日のために飲んでませんしっ(ちょっと自慢そう)」け)「普段はアル中じゃないかってくらいにいっつも飲んでますからね。昨日も・・・」わ)「ん、うーん・・・一口は飲んだかな?」け)「随分大きな一口ですね」ということはやっぱり飲んだんですね(笑)でもかわいいので許します(意味不明)け)今回のツアーで新しいアルバムの中からやってない曲がふたつあるんですが、ここまできたらもう次のツアーまで持ち越そうかな〜なんて思ってて」二曲とは「閻魔帳」と「牡丹燈籠」のことなのでありますが、なんでやらないんでしょうか?ライヴで演奏するのが難しいとか?「閻魔帳」とかライヴで盛り上がると思うんですけどねえ。(その後「閻魔帳」はツアーファイナルの千葉LOOKで演奏されたことが判明しました)さて今日のノブさんもう一曲は「ロックンロール特急」であります。研ちゃんとわじさまのダブルダックウォークがキュートであります。もうにっこにこであります。自分もこころもちさっきより身体が動いてきております。「人面瘡」「地獄」と一気にラストに向かってステージ爆走!王子様も背弾き歯弾きしまくりであります。ああ〜、身体は動いてなくとも心は揺れ動きまくっております。そして本編終了。
 アンコールのコールは男らしい「人間椅子!人間椅子!」であります(笑)合掌した研ちゃんに続いてわじさまノブさんご登場。客席も静粛に合掌であります(笑)わ)「お客様は檀家様、でしたね」ノブさんとわじさまは今日は人間椅子Tシャツでご登場であります。わ)「もうメタボTシャツは売り切れたんだっけ?」(ちなみに終演後に売り切れてました)わ)「皆様のこうそく・・・いや、こうそくじゃないね、幸福を祈って」一文字違うだけで全然テイストが違いますね(^^;)大阪と同じくアンコール一曲目は「幸福のねじ」大阪ともに聞けてラッキーでありました。「地獄風景」では王子様の背弾きで見えるギターの裏側のおでんくんのシールが相変わらずまぶしいであります。客席に向かってギターを向けてくださる王子様。わたくしはボディもネックも弦も好き放題さわりまくってしまいました。セカンドアンコールではノブさんが真っ先に「イエーイ!」とご登場。リーゼントを両手で逆立てて見せます。ノ)「今日はすっげーたのしいでーす!俺地声がでかいんでマイク無しでしゃべりまーす!」まるでごはんを食べた後、速攻で遊びに縁側に飛び出す子供みたいですねえ。おっきな赤ちゃんぶりがわじさまとは違った意味でいとおしいであります。白装束の研ちゃんのっそり登場。わじさま小さな歩幅でちょこちょこと出てこられます。登場の仕方も3人三様ですねえ、この人たちって。ラストはこれも大阪と同じく「針の山」うーん、ラストはちょっと変えて欲しかったなあ〜。でもとにかくここが最後だ!(自分にとっては)王子様は素足で相変わらず触れたくなるほどきれいなおみ足であります。はじけるオレンジの香りの笑顔をもうまなこに焼き付くくらいに記憶させる自分であります。そしてラストはみんなで肩を組み、おててつないでおじぎ。いいなあ、バンド愛です。まさしく「愛という名のもとに」であります。そして研ちゃんは四股のサービス(笑)四股を踏むたびに「よいしょ〜!」とコールが。突き押しでは「どすこーい!」皆さん結構相撲好きですか?(笑)自分も好きですけど。わ)「朝青龍のあとは鈴木研一です!」 王子様ったら〜。あなたおもしろすぎです。最後にノブさんが「三月にまたきまーす!!」・・・ああ、こうして夜の夢はあっという間に終わってしまいました。この日は人数の割りにわたくしは幸運にも最後まで押されなかったので、場所を終始確保することができましたであります。これも王子様のご加護のおかげでしょうか・・・なむなむ。ありがたいであります。周りの方は、こいつ最前にいるくせにのりわるいとか思われた方いらっしゃるでしょうが、かくいう理由がございましたゆえ・・・終了直後わたくし、ある殿方の「メタボリックやらんかった〜。歌詞全部覚えてきたのに」という残念そうな言葉を聞きましたよ。そういえば今日はステージフードしなかったな〜。さてそのメタボTシャツはこの日売切れてしまいました。わたくしが出かけ際にさいふを忘れるというおおぼけをかましてしまったあんど、わたくしに合うサイズがなかった(Sサイズより展開)というのもありますが。通販とかあればいいのなあ・・・とこの時は思いましたよ。今後に期待であります。
 今回はかえすがえすも自分の体調不良が悔やまれてなりませんでしたが、このリベンジの為にも、せめて今年あと一回は椅子さんのライヴに参戦したいものであります。名古屋編は大阪編に比べてかなり駆け足になったのをお詫びいたします。というわけでREEYAの真夏の夜の夢、名阪椅子さんおっかけツアーレポートはひとまずこれにて。どっとはらい!(で、使い方あってるんでしたっけ?^^;)



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