人間椅子LIVE TOUR「修羅囃子」IN 千葉LOOK(2003.02.09)


11月のライヴより3ヶ月。冷めやらぬどころかますます山火事のごとく燃え上がった和嶋さんへの熱い思いを胸に、再び関門海峡を越えていってまいりました。初めて今回このLOOKに来たのですが、なんとまあ会場のせまいこと!おまけにステージの高さも天井もひくい!!整理番号は90番台とけしてよくはなかったのですが入るなりグッズに目もくれずにまっさきに和嶋さん側へダッシュ(笑)2列目をキープすることができました。
 そんなこんなで、いよいよ開演。・・・メンバー登場の瞬間、客席はどよめきと爆笑の渦。だ、だって・・・和嶋さん、やっぱりおいらんやっちゃったんですかあっ(@0@;;)見た瞬間あたしは固まってしまいました;客席からは「かわいいー!」「和嶋さんさいこー!」の声が次々と(^^;)男子からまで「めんこいー!」の声がかかるし;しかも後ろ髪が見えているのでサイズがあってないのではとかふと思ったり;ともかくも「終わらない演奏会」でスタート。ああ、そのお姿で演奏するさまの果てしなく違和感が・・・いやその;;ちなみに鈴木さんは紫地に自分で描いたという炎の着物、マスヒロさんは黒塗りのお顔に星のついたシルクハット(一曲目ですぐに脱いでその後はバスドラのあたりに置いてました)白いシャツに金色のタイに黒い皮のベストとパンツ。
「今回10年以上ぶりにおいらんの格好をしました」と和嶋さん。あたしにはおいらんっていうよりは町娘に見えるんですが;「後ろのひとにも見えるように」との鈴木さんの言葉に「見えるのかなあ〜」とぴょこんとジャンプ。・・・か、かわいいっ。いかん、すでに感覚がどうかなってきている;ジャンプのあとこけてたのもまたかわゆし(笑)「(かつらのピンクのねじり紐飾りを指して)ポイントは、ゴルチェ(?)のようなこれですね(和嶋さん)」ってあのー(^^;)鈴木さんに白塗りのレクチャーを受けたそうです。「むらになってるよ〜、とか言われました(和嶋さん)」かつらのせいで頭が振れないとの会話で「かつらじゃなくてメガネがとんだらお笑いですね(鈴木さん)」・・・それはもう別ジャンルの世界に入ってしまいます;
 これからあとはつぎはぎパズルのような断片的な記憶の寄せ集めなので読みにくいかもですが;;「ばちあたりめ、ここから去れ、って別に会場のみなさんに言ってるわけじゃないですから(鈴木さん)」との前ふりで「月に彷徨う」、まさか聞けるとは思っていなかった「無言電話」、・・・ああ、和嶋さん、そのお姿で歌われるさまは果てしなく違和感;この曲のおかげでとあるラジオ野球番組のコメントを求められるも何もかくことがなかったという(^^;)「背番号510番(ごとう、ですね^^;)後藤マスヒロが歌います(鈴木さん)」との事で「野球野郎」、やー、このときほど会場の一体感を感じたことはなかったです(笑)鈴木さんが「僕たち別の意味でのビジュアル系ですからね〜。まあ、ひげにメガネだったり、白塗りはいても黒塗りのビジュアル系はなかなかいないですよね〜」と鈴木さん;いや、ある意味椅子さんは真のビジュアル系でしょう(これは本気;)和嶋さん、「エデンの少女」のギターソロのあとマイクに戻るのが遅れたのをあたしは見逃しませんでした(笑)しかしこの曲も果てしなく違(以下略;)
 あたしは前回のライヴと同じように、和嶋さんの一挙一動を食い入るように見つめていました;ギターを替える時にかつらのかんざしにひっかかってかつらが取れそうになったり、ついにはステージ脇にいるローディーの川端さんにストラップを持ってもらって替えてたり(笑)しかし思ったんですがなぜ鈴木さんと和嶋さんってあんなにMCで妙に力の入ったしゃべりなのでしょうか;いや、いいんですけど。でもって和嶋さんって、歌う声もいいけど、話す声もいいなあって。よく響く声で、物腰が柔らかい感じで。「ああ、お父さんになってほしいなあ・・・」とかいきなりライヴ中に思ってしまったりして(なんでやねん;)さて、法事で青森に帰った和嶋さん、地元では「横○ノ○クよりえげつない」という知事のセクハラ騒動でもちきりとのこと。「北朝鮮のこととか、そんな日本はこれからどうなっちゃうんだろうっていう曲を」との前ふりで「最後の晩餐」最後の「ちくたく、ちくたく・・・」ってとこの和嶋さんの囁くボーカルに思わずどきどきしてしまいました。どの曲の間かは忘れましたが、ずっと以前のバンド組み立ての頃、鈴木さんが椅子を背負ってそれに和嶋さんが座ってギターを弾くというビジョンがあったようですが、とても無理で一曲で断念してしまったそうです(^^;)「その時はまだ50キロくらいしかなかったんだけど、さすがに無理でしたね(和嶋さん)」との事;そりゃ無理でしょう(笑)これも聞けるとは思ってなかった「狂気山脈」、「歌うたびに身につまされます(和嶋さん)」という「相剋の家」、このあたりではもうぎゅーぎゅーに押し合いのへし合いのでもう;しかし「まけるもんかー、ここから動くもんかー!」ときばっておりました;もういい年だというのに;「ああ、淡い光り〜」と転調になるあたりの声はCDでもよいのですが、生で聞くとこれまたどきりとしてしまいます。
 そして「もうとっていいですか〜」との事で和嶋さん、ついにかつらを取る!しかも白塗りもだいぶ汗で流れているので通常モードの和嶋さんにほぼ近い状態・・・首から上だけは(笑)おでこにくっきりとかつらのあとが。「孫悟空の如意棒みたいに締め付けられるんだよ(和嶋さん)」あたしは心の中で「・・・きんこ(漢字がわからない;)です、和嶋さん」と突っ込んでおきました;案の定会場からも「違う〜!」と突っ込みが(笑)「アルバムは買いましたか〜(鈴木さん)」との事でアルバム一曲目の「東洋の魔女」うーむ、中盤過ぎで持ってくるとは、やりますな。最初イントロでは気がつかなかった「暗い日曜日」、11月のギターソロの後マイクに戻るのが遅れてたせいか、今回は一旦じっと間を置いてからマイクに戻ってました、っていちいち見てるあたしってやなファンかな;でも好きだからこそつい目に入ってしまうのです。川端さんがかつらをタオルでふきふきしてたので、ん?と思ってたら「わたくし、菖蒲太夫が歌わせていただきます」との事でかつら復活(笑)の「人面瘡」、しかし途中でかつら吹っ飛んでました;「あやかしの鼓」ではもう会場揺れまくり。「鬼」では途中で和嶋さんがもうこぼれるばかりのにこにこ笑顔で、見てるこっちが照れてしまいました;これでひとます本番終了。
 アンコールは「愛の言葉を数えよう」これはライヴで盛り上がりたいと思ってた曲なので始まった途端のりまくり。「愛の言葉を数えよう〜」というさびの部分では和嶋さんに向かって手を振りまくり、差し伸べまくり(^^;)和嶋さん、愛の言葉ならいくらでも数えられますよ〜(言ってろ;)アンコールではじんべにお着替えかと思いきや結局あの着物のままでした。「地獄」で死ぬかというくらいに盛り上がり、一旦メンバー退場、セカンドアンコール。学ランにお着替えの鈴木さん「2月ということで〜」、節分の豆ならぬ落花生を会場に投げる(笑)和嶋さんはかつらに落花生入れて投げてるし、もういったいなんのバンドなんだか(^^;)それをしかも客席は嬉々として受けとるし、まさしく「愛と言う名のもとに」という言葉がふさわしい風景でありました(笑)マスヒロさんも前に出てきてこぼれた落花生を投げてます。ラストは「地獄風景」、和嶋さんはお得意の背弾きをご披露してくれます。鈴木さんは何度も「ありがとう〜」と言ってステージを去っていきました。終わった後はもう汗かきまくりで、耳はわんわん鳴ってるし;床には先ほどの愛のコミュニケーションの名残とばかりに落花生のからが散乱していました;あたしは先ほど取れなかったので柵の下から手をにじにじと伸ばして落花生をゲット。4月からセルフマネージメントになったという椅子さん、物販に協力したいのはやまやまだったんですが(^^;)とりあえず今回はポストカードとピックセットを購入。しかしあたしの僅か後にはポスカは完売したもようでした。グッズのアイデア募集との事でしたので、ぜひとも普通に身につけられるものがいいなあと。シンプルなストラップとかキーチェーンとか。でもバンド名のロゴがあれだけに難しいかもなあ;;今回アルバムの曲は11曲中8曲やったのにそれだけって感じがしなかったのは昔の曲も多かったからかな?でも椅子さんライヴでは恒例の(自分はまだ数回しか行ってないけど)「天国に結ぶ恋」をやらなかったなあ、とはたと気づき。個人的に「王様の耳はロバの耳」が聞きたかったんですが。とにかくも椅子さんの千葉ライヴは終了、汗に濡れたシャツに震えながら、和嶋さんのあのおいらん姿の残像が頭にちらつきながらも(笑)会場から帰りについたのでありました。




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