人間椅子LIVE「春と修羅」in OSAKA MUSE(2008.3.8)



 さて、先日に引き続き今日は大阪であります。先のツアーではESAKA MUSEだったので、こちらに来るのは実にひさしぶりのことであります。本日はわたくしイノセントワールドの黒のスタンドカラーのリボンのブラウスに、エミリーテンプルのバレエシューズが刺繍されている黒のスカートという黒一色スタイルです。わたくしにしては黒一色というのは珍しいです。さて本日の番号は17番。昨日に引き続き王子様がわの右から二番目の最前列をげっと。しかし・・・こんなにステージ遠かったっけ?いや、昨日のell SIZEが近すぎただけかもしれませんが。ファズも昨日はほぼ目の前に見えてたのに・・・手を伸ばしても届きようがない。これじゃ昨日のようにおさわりや、おんしずくを浴びることもできないわね・・・と変なところでがっかりしつつ、とりあえずもご三方のご降臨をお待ちします。いつものことながらわじさまのことしか見てません(^^;)わ)わじさま、け)研ちゃん、ノ)ノブさんです。
 そしていよいよ開演、ゆったりと現れて準備するご三方。ノブさんは今日は黒の龍の柄の入ったシャツです。さて一曲目は・・・なんと「幻色の孤島」!!うおお〜しょっぱなからこれですかあっ。真っ赤なライトに照らされて、笑顔を見せずこわいくらいに真剣な表情でギターを弾き歌うわじさま。一瞬剥き出しのナイフのようなあやうさを感じました。最後にノブさんが両手でハイハットシンバルをさっと押さえるのがかっこいいです。「暁の断頭台」とのっけから重厚でヘヴィな曲が続きます。昨日は春を意識した出だしだったのですが、今日は特にそういう感じではないようです。け)「こんばんはぁ〜人間椅子でぃす。しかし週末のこんな時間、みなさん彼氏や彼女と一緒に水族館に行って「僕らの愛はこのジンベイザメのように大きいね」とか言ったりしないんですか?あ、大阪だから「せやな〜」とか「おまへんか〜?」とか言うのかな?」わ)「いや、でも来ていただいてありがとうございます」昨日に引き続き今回の春と修羅の説明をしたわじさま、わ)「こないだ僕の叔母が亡くなりまして、そしたら扉をドンドン、って叩く音が聞こえて」け)「それノブじゃないの?」その突っ込みに思わず後ろで吹き出してるノブさん(笑)わ)「いや、それ実家に帰ってたときだったんで(あせあせ)さて、次の曲は見える人には見える、見えない人には見えないものの曲です」とくれば「空飛ぶ円盤」ミラーボールのライトが会場内を照らしますが、椅子さんとミラーボールってなんかあわない(笑)空中に向かって指差すわじさまに従ってわたくしもおそろいで指差しっこ。「夜間飛行」ああ〜なんかこの曲久々に聞くような気がするわ〜。ファズをぐいんぐいん鳴らす王子様であります。け)「河村隆一唱法は難しいなあ〜。やっぱカラオケ行って練習しないとだめかなぁ」わ)「河村隆一は坊主じゃないでしょ」それって「ああ〜ぼくたちは〜♪」のところですか?今まで一度も隆一様を意識したことはありませんでした(^^;)け)「いや〜さっきクソ流すの忘れて和嶋くんに怒られました」い・・・いきなり(^^;)わ)「あ、いきなり楽屋ネタですか」ノ)「俺、思わず素で笑っちゃったよ!」け)「ふんどしに着替えるのにトイレ入ったんですが、クソしたらふんどししめるの忘れて、クソ流すのも忘れてました」わ)「はい、鈴木くんの下の世話をしました!」どんな感じで言ったのかしらん。「研ちゃん、ちゃんと流してねぇべ!」とかですかね(またうそ津軽弁を)け)「ところで職場で急に腰が痛いとか風邪ひいたとか言って休む人がいるとみんなで「く〜る〜、きっとくる〜、きっとくる〜」ってリングの曲を歌うんですけど」わ)「僕の職場にもいますよ。三年の間四回交通事故に遭った人とか、ウソだろって感じなんですけど」け)「おばさんが死んだってしょっちゅう言う人みたいですね。さて人間椅子の曲でも、来る、きっと来るという曲・・・牡丹燈籠」これは多分、先のツアーで自分はナマでは聞けなかった曲です。ああ、やっと聞けてよかったわ・・・そして間髪入れずに「世界に花束を」わじさま、手紙なしで語りをされております。おお、ついに手紙なしで語れるという目標を果たしたわけですねっ。素晴らしい。「ああ〜」とコーラスをするとき、伸び上がってるのがかわいらしいであります。しかし重厚な曲が続くせいか、ここにいたるまでほとんど笑顔をお見せにならない王子様です。まさかご機嫌悪いわけじゃないわよね、と思いつつ。そして「賽の河原 」もうすっかりヘヴィゾーン突入であります・・・ここらで羽織をぬぎぬぎして、白いひもでたすきがけをする王子様。「ああっ、うまくできないよっ」「どれ、こっちへ来てごらん・・・」とか王子様にたすきがけしてもらう妄想につかってしまったあほおんなです。け)「いやあしかし「さいの〜」のところでこんなに盛り上がるのもすごいねえ。恐山行きのバスでは恐山に近づくと「一つ積んでは父のため、二つ積んでは母のため・・・」とアナウンスが流れて、ちょうど終わる頃には着くようになってるんです・・・ちょっと、すっきりしてきます」すわっ、研ちゃんまさかトイレですかっ?わ)「あ、漫談コーナーになってしまいましたね。うちの姉貴の旦那が転勤族で、あちこち周ってるんですが恐山のふもとにいたこともあって、そこでは数年前に死んだおじいちゃんが「こないだあそこ歩いてたよ」っていう話が日常的に行われてるんだそうです。霊とともに日常がある町、日本探訪恐山編でしたっ!」ためになるお話ありがとうございましたっ。と、ちょうど戻ってきた研ちゃん「いや〜かわいい子多いからすっきりしてきちゃった」さりげに下ねたをかます研ちゃんですが、客席からはスルーされていたようです(^^;)さて昨日に引き続き「Embryo 〜サバス・スラッシュ・サバス 〜Children Of The Grave 」のメドレーであります。終わった後研ちゃん「あ〜ドーランがしみる〜」としきりに手探りでタオルを探しております。と、わじさまが自分の使っていたタオルを研ちゃんに。真ん中あたりから「きゃあっ」って声がしたんですけど幻聴ではないはずです(笑)け)「和嶋くんのタオルはべっちょりしてました。さっきもハナかみに行ってたんですけどね。花粉症もあるから目がかゆくてかゆくて」あ、じゃあさっきのはトイレタイムじゃなかったんですね。失礼いたしました。わ)「僕は花粉症はないんですよね〜」け)「花粉症ない人っておなかに回虫がいるひとなんですよね。ということは和嶋くんも」わ)「ええ、多分一杯いますね」ええっ、わたくしも花粉症ないんですが、ではわたくしのおなかの中にも・・・(@@;)け)「回虫の群れが飛び出して跳ねる〜♪ってなっちゃいますよ。今日はやんないけど!」「膿物語」ですね(^^;)わ)「腹の調子はどうですか」け)「あ〜悪いですねえ。僕は筋肉少女帯の大槻くんが「今日のお酒が飲めるのは〜!」ってドリンキングタイムをやってるのに対抗して、フードタイムをやってるんですが、そのせいで腹調子悪いです」わ)「いじめのようなフードタイムだね」と、ここで川端さんがのりのりで今日は大阪ならではということで、先ほど買ってきたというたこやきのパックを研ちゃんに献上。け)「ちょっと時間経ってる感じですね〜」また昨日と同じちゃっちゃら〜♪と流れるなか、3、4個ばかりをがつがつかっこんだあと、残りを客席へ。飲み込みきれない研ちゃん、ステージをどんどん!と叩いてもう一回!(音楽流して)のジェスチャー。と、またしても川端さんが今度は細長い箱に入ったプチフール(これも大阪名物とのこと)を嫌がらせのように献上(笑)うへえ〜って感じの研ちゃんですが、たこやきに引き続き男らしくかっくらいます!いやあ食事する姿がこれほどかっこいいと感じたのははじめてかも(笑)研ちゃんのフードタイムのあとは、「肥満天使」であります。「たりない、たりない〜」とコーラスを入れる王子様がキュートであります、って研ちゃん主役のこの曲でさえあくまでわじさま目線のわたくしですみません(^^;)血のような真っ赤なライトがステージを包んで「相剋の家」中央のせりだし部分で、研ちゃんが客席をなめまわすようにねめつけます。しかしほんとにこの曲は曲展開といい、詩の内容といい、圧巻としか言いようがありません。正気と狂気の境を一本の細い糸で縫っていくようなあやうさ。ポップなラブソングの時の王子様が白い天使なら、この時は黒い堕天使といったところでしょうか。引き続き「どっとはらい」で黒天使モード継続です。「お〜いえ〜」の時の、前方をきっと睨みつける時の王子様に殺されてしまいます。ああ、もっとその目でわたくしを殺して・・・ぱたり。さて、ここでわじさまダブルネックに持ちかえると、客席からほうっという声が。わ)「ダブルネックを持っただけでほうっと言っていただけるとは、ありがとうございます。うれしいでありますっ」謙虚な王子様。そんなあなたが大好きです。先日に引き続き、「〜でありますっ」「〜でしたぁ」という口癖にいちいちぷるぷるして、汗を拭いたりするときの「・・・はぁ」と息をつく声にいちいちどきどきして、もうふぇちですみませんって感じです。あなたの一挙一動がいとおしいのです。ここで年末のイカ天のおはなし。わ)「年末のイカ天の番組、うちのめいっこが見てたらしくて、「おじさん出てたね」って。いや、あれ20年前の俺だからって(笑)で、中学校で「うちのおじさんが出てた」って自慢してくれたみたいです。ちなみに放送されてたときちょうど職場の飲み会で、同僚の人が「和嶋さん、テレビに出てますね」「うん、そうだね」って答えたあとは泥酔して記憶がないんです」そ・・・そうだったんですか(^^;)け)「あの頃は和嶋くんもジャニーズ系で売ってましたもんね」わ)「ジャ・・・ジャニーズ系じゃないって(あせあせ)鈴木くんも大分あの頃はスリムでしたよね」さりげにやりかえすわじさま。け)「うーん、ちょっと筋肉ついて、腹筋しすぎたかな?」ノ)「その時俺も違うバンドでイカ天出てました!」そして「夜叉ヶ池」であります。ひたすらに王子様にうっとりしまくりのこの曲です。ノブさんから昨日に引き続きコスモパワーのおはなし。ノ)「もう椅子に入って四年くらいたつけど、3分の2くらいは曲憶えました!やっぱ、レアな曲とかやってくれるとみんなうれしいよね?二人ともほんとにすごいかっこいいし、椅子で叩けて幸せです!」わじさまも研ちゃんもそっぽ向いてチューニングやってますが、どっかうれしそうです。ファンの心情を代弁してくださりありがとうございますノブさん。ノ)「じゃあ歌っちゃいまーす!「ロックンロール特急」!」間奏でノブさんによるメンバー紹介。各自の紹介あとにそれぞれソロ。わじさまの紹介の前は「すてきなギターキッズたち、和嶋くんのソロが聞きたいですか!」とコールし、そのとき後ろに手を組んでおじぎしてた王子様がとってもらぶりんでした。もちろん研ちゃんとのダブルダックウォークも冴え渡っております!このあたりでは王子様もいつもの天使の笑顔全開であります。続いて「幽霊列車」ああ〜引きつづき王子様ふぇろもんばしばしの曲によろめきまくりです。昨日と同じく「青森ロック大臣」で本編ラスト。あ〜もうなんかよくわからんけど楽しい〜なナチュラルハイな状態であります。
アンコールの声に最初に出てきた白装束姿の研ちゃん、ベースの調整?をしていた川端さんの両肩に後ろから両手をかけてなにやら耳打ち。「きゃあっ」という声が一部からあがったのを聞き逃しませんでした(笑)あとの二人もご登場、け)「ういーす!」客席から「ういーす!」け)「もいっちょういーす!いやあ、いかりや長介の気持ちがよくわかります!」確かここらでわじさまと研ちゃんは練習中曲のこと以外で全然話さないというおはなし。け)「帰り、別れ際に「プッ」ってクラクション鳴らすくらいですからね」わ)「付き合い長いからねえ〜」け)「そういえばこないだノブがえらい機嫌わるいな〜と思ったんですけど。何聞いても「うん・・・うん」としか答えなくって」ノ)「あーあれね。俺あの時食中毒で、どうも具合悪いと機嫌悪いように見えてしまうらしいんだよね。だんだん手足がしびれてきちゃって」ええ〜、という客席の声に「あ、大丈夫大丈夫、俺食中毒なれしてるから!」それは安心していいんでしょうか(^^;)さてわじさまがブルースハープをふたつ首にかけて「蛮カラ一代記」最初のあたりで応援団みたいに手を後ろに組んでる王子様がらぶりんです。最初は大きいハープ、続けて小さいハープと持ち替え、ああ〜この曲次に聞けるのいつかしらん、しっかり聞いとかんとな〜と思いながら。続いて「人面瘡」だらだらどろどろ〜の時の声がとても色っぽいです。イカ天当時の時と比べると、今更ですがやはり格段に声に艶があります。はふ〜。もうどうにでもして。曲が終わってはけるとき、王子様が首にかかったハープをとろうとして、ふたつのハープの紐がからまっててんぱってました。なんでこういちいちやることがつぼにはまるんですかこの人は(笑)セカンドアンコールではわじさまもんぺ姿でご登場。「針の山」わじさまと研ちゃん、二人背中あわせでギターとベースを弾く姿がかっちょいいです。なんていうか、言葉には出さないけれど、30年近くをともに過ごしてきた二人のつながりみたいなものが感じられるというか。いいですね、こういう年の重ね方。セカンドアンコール終了後も昨日の名古屋の奇跡を期待してかアンコール!の声やまず。と、みたびご三方後登場です!ノブさんはシャツの胸元をはだけて、ドラムセットについたときに脱いで力道山状態(笑)わ)「楽屋にもうビールが用意してあって、もう飲んじゃってちょっと酔ってます、すいません!」け)「もう帰った人もいるかもしれないから、さっさとやってさっさと終わらそう、「ダイナマイト」!!」うお〜はやいはやい!!ついていくのに必死であります。せり出してくる王子様に届かないことはわかりつつも手を伸ばすわたくし。ああ、もう少しで終わってしまう、行かないで・・・と願いつつも時は終わりを告げるものであります。研ちゃんたら、後ろから両手をまわしてノブさんのちくびをくりくり!なんてことを!(笑)け)「42歳、感じやすい年頃です!」わ)「まだ42じゃないよ、41だよ!」ノ)「みんなありがとー!!」研ちゃんは着物の前をぐいっと広げておなかをぐりぐりと出して見せます。でも前に比べてやせたような。王子様、客席に身を乗り出した時に一瞬おてての端に触れました。あったかいわっ。そして体を戻す時にアンプにぶつかってよろけた姿も可愛らしい(笑)とにかくもわたくしにとってのライヴはこれで終わりであります。ああ、せつないなあ・・・このときが一番せつないんだ。次にお会いできるのは多分夏くらいになるのかなあ。私生活では何かといいことがないわたくしですが、このときがあるからこそ「ああ、生きていてよかったなあ。たのしいなあ」と思えるわけです。次にお会いできるそのときまで、私生活でも少しはいい方向に向かっていればいいなと思います。わたくしの心の中にはいつもみにみに椅子さんたちが「ふれー、ふれー」ってしてくれてます(笑)椅子さんと檀家の方々の上にたくさんの幸せと楽しいが降る事を祈って、REEYAの「春と修羅」名阪追っかけレポートは終了させていただきます。ありがとうございました(ぺこり)


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