人間椅子LIVE「狂ひ咲き」ツアー(2009.3.12 at 岡山Desperado)


 さて、昨日の福岡での興奮もさめやらぬまま、REEYAは今回生まれて初めて岡山の地を踏みました。もちろん今回のライヴハウス、デスペラードも全く初めてのライヴハウスです。商店街のどまんなかにあって、こんなとこにあれっ?って感じです。ちょうど入口の脇にはバーがあって、そこのスクリーンで椅子さんの田舎館村ライヴの様子が上映されておりました(「見知らぬ世界」からですね)ああ、まだ王子様の髪もひげも黒くてふさふさしている・・・と思いを馳せつつ(^^;)入ったらば今回も王子様がわのマイクスタンド前をげっと。ステージがかなり低めです。昨日のBe1もそんなに高いほうではないですが、こちらは高さは30cmもないくらい?お客の入りは・・・うーん、正直福岡に比べると少ない・・・7割いくかいかないかって感じでしょうか。男女比率はほぼ同じくらい。いつもどおりけ)は研ちゃん、わ)はわじさまないし王子様、ノ)はノブさんです。
 SEが流れて、いよいよ開演であります。いでたちはご三方、先日の福岡と変わらず(ノブさんのシャツは変わってたかも)「鉄格子黙示録」でスタート。ステージが低い分、余計に王子様を近くに感じます。「膿物語」ああ〜なんかこれ聞くの久しぶりな気がする〜。サビのとこでぴょんぴょん跳ねる王子様が可愛らしいです。ちっちゃくして捕獲したくなります。まてまて〜。続いて「りんごの泪」相変わらず王子様かわいいにゃ〜と萌えまくる自分であります。け)「こんばんは〜今日は平日なのにお集まりいただきありがとうございます」相変わらず謙虚過ぎるご挨拶です。け)「八つ墓村や悪霊島からお越しくださりありがとうございます。岡山は横溝正史の作品の舞台になってることが多いんです」えっ、それは知らなかった・・・というか記憶になかったです。確か昔読んだはずなのに。わ)「僕たちは江戸川乱歩の作品をタイトルにしてることが多いんですが、乱歩と正史は近いということで、いわば岡山は第二のふるさとって感じですねっ」横溝正史作品でタイトルにしてるのっていえば「悪魔の手毬唄」くらいですかね?椅子さんでは。わ)「鉄格子黙示録は作ったときに色んな人に聞かせたら「気持ち悪い。こんなの売れないよ」って言われまして。別に売れようと思って作ってるわけじゃないんですけど」け)「これから売れたいとは思ってるんですか?」わ)「まあ続けていける程度には売れたいですね」ファンとしては音楽活動だけでやっていけるくらいには売れてほしいとは思ってるんですけど、なんせ好きなアーティストが今でもバイトしてますと公言してるバンドは椅子さんがはじめてだったので(^^;)わ)「今回出したベストアルバムが好評でして、こんなことなら毎年ベスト出して一曲づつつけて出せばいいじゃないかとか思ったりして」そう思いたくなる気持ちもちょっとわかったりして(笑)「狂ひ咲き」この曲ではものすごく王子様の男らしさを感じます。雄々しさというんでしょうか。普段柔らかい雰囲気の王子様が見せる「男」にどきどきします。「恐怖!ふじつぼ人間」ここでは「桃太郎がやってきた〜」だったかな。あんまり聞こえなくて(^^;)「品川心中」ここでは「20周年おめでとうございます」が受けてて嬉しそうな王子様でした。
け)「お客さんが少ないとアットホームでいいですね〜」ああっ、また自虐ネタを。近隣の県から何人来てるか鳥取、島根・・・とアンケート調査開始。け)「島根はいませんね。境港、水木しげる先生の故郷なのに残念」と言ったらば「それは鳥取!」と速攻で訂正されていた研ちゃんでした。あらら。わ)「僕の両親は旅行が好きなんですけど、行った先で「韓国の人?」と言われてたそうです。津軽弁と響きが似ているそうで」以前フランス語も津軽弁に響きが似ていると聞いたんですけど、津軽弁はひょっとして言語学的にかなり重要な意味を持っていたりして。ダブルネックを持った王子様、「天国への階段」のさわりをちらっと。わ)「全部弾くと七分かかっちゃんうんで」と「夜叉ヶ池」へ。自分の気のせいかもしれませんが、サビの時の王子様の声が随分かすれて苦しそうで、大丈夫かな?とちょっと心配になっちゃいました。王子様ここで羽織をぬぎぬぎして、たすきがけをなさる横顔が凛々しいです。細くて綺麗な腕があらわになります。きゃー。わ)「そういえば西日本はいわゆる周波数がいいのか、とてもギターの音がいいんですよね。そう思いません?」け)「えー、それただ単に和嶋くんがうまいだけなんじゃないですか?」ノ「・・・ぼくもわかりません!」ああっ、わたくしがギターがわかれば同意してさしあげるものを。しかし今日はやけに王子様の眼鏡が曇ってるな〜と思った矢先、け)「昔はジャニーズ系か加勢大周かと言われていた和嶋くんも、いまやすっかり眼鏡が曇って」ああっ(笑)眼鏡が曇るのは呼吸なんでしょうかやっぱ。わ)「加勢大周はクスリでつかまりましたけど、いい人なんですよっ、だって植物育てるって優しい人じゃないですかっ」どうしたんですかいきなり(^^;)け)「そういえば和嶋くん前犬飼ってましたね」わ)「実家でだけどね」け)「名前なんだったけ・・・小太郎?」わ)「いや、太助(この字であってるかな)で全然かすってないけど・・・でもいいね小太郎って。今度飼ったらつけようかなあ」確かにかすってないけどニュアンス的に似てるのはわかります。昔は研ちゃんはやせてた、というまたいつもの流れでわ)「じゃあ65キロくらいは・・・」け)「それ死にます」わ)「そうだよね、死んだらさびしいもんね」け)「いや、さびしいとか以前の問題でしょう」・・・確かに。ていうか王子様の天然っぷりがマックスなんですけど(笑)わ)「んー、じゃあ77キロになったら・・・僕はひげをそります!!」おおっ、王子様の爆弾宣言。ノ)「じゃあオレはヒッピーにしようかなっ」け)「いや、それはかんたんすぎます」ノ)「そうかー、じゃあオレは・・・モヒカンになります!」77キロになった研ちゃんとひげなし王子様とモヒカンノブさん・・・想像するだけでなんというか(^^;;;)「陰獣」「相剋の家」とどよーんディープゾーンに突入。ちぎれそうな声で歌い上げる王子様が怖いくらいで。でもかっこよくて。またしても両手組み乙女ポーズかましてしまう自分。終わった後「相剋の家という、くらーいっ、くらーい曲でしたっ」と言う王子様が正直この日の一番のヒットでした。さっきまであんなに全身から黒い血が噴出しそうな感じで歌ってたのにもうもうっ、このギャップがたまりません。今日は二人のトークが面白くて入るヒマがないというノブさん「3月12日の8時頃、ちょうど今ごろ、初めてスタジオに入って音あわせしました!」おお、そうだったのですかっ。ていうか、男性でそれだけ憶えてる人って珍しいなと思ってたら研ちゃんが「ノブはアニバーサリーを大事にしますからね」ひょっとして感性が結構女の子っぽいのでしょうか・・・って別に変な意味ではないです(^^;)け)「ところで和嶋くんが今一番好きな曲は何ですか」わ)「うーん、その時その時全力で作ってますからねえ。とりあえず今は「狂ひ咲き」ですかね」け)「じゃあ僕が今一番好きな曲を」ということで「死神の饗宴」この曲と「見知らぬ世界」とでシングルカットすればよかったのにな〜とか以前思ってました。続いて「どっとはらい」めらめらとたぎる赤黒いオーラというかなんというか・・・まるで触手のように取り込まれてしまいそうです。初期の曲のパワーはすごい、というお話でけ)「イカ天のころは二人で一緒に部屋で曲作ってましたねー。今はスタジオでしか一緒にならないけど」わ)「今でも一緒だと気持ち悪いよね・・・気持ち悪いっていえば、別府温泉で一緒にお風呂に入ったとき、みんな男ばっかで気持ち悪かったですね。みんなフルチンで、40代のおっさんのあぶらぎっしゅな体になってて」ああっ、王子様のフルチン発言にはあはあ(バカ)ちょっとその光景をのぞきたいとか思ったわたくしを神様はったおしてください。け)「和嶋くん白髪増えたな〜、ってしみじみ思いましたよ」ほんとに、数年前まではまだ黒髪のほうが比率が高かったのに、いつから1:1くらいの割合になったんでしょう・・・へたしたら白髪のほうが多いんではってくらい。まあでも白髪の人ははげないといいますし、ってことはどうでもいいですね。「羅生門」いつもこの曲の転調後ののりかたで「あれ、これでいいのかしら?」とか迷ってしまいます。まあ好きにやればいいだろってやつですけどね(^^;)わ)「「猟奇が街にやってくる」の僕と鈴木くんのかけあい部分ですが、僕の先輩にものすごく記憶力のいい先輩がいまして。その人は口癖で「あっどーもすみませんっ」っていうのがクセで、それがデモテープとってる時につい出てきてしまいました」そうだったんですか〜。自分には「あじゃじゃ・・・」ってしか聞こえなかったんですが、まさか「夜半亭通信(昔王子様が連載していたエッセイ)」でも出てきた、あの先輩の口癖だったとは。け)「確かミナミ先輩でしたっけ」わ)「あっ、実名を・・・(あせあせ)まあ僕は彼のことが大好きで、彼は地下鉄に夕方からずーっと立ってて、いきなり3メートルくらい走って、それからまた止まってずーっと立ってるということを終電まで繰り返していたんですが、僕は彼が今でもそこに立ってると思っています。そんな彼のことを歌いました。平和な街に猟奇殺人者がやってきて、恐怖のどん底に叩き落すという曲です」ということで「猟奇が街にやってくる」サビの「悪夢を見せよう、猟奇を見せよう〜」のところで左右に王子様がお客をあおるように体を揺らす(上手く表現できなくてすみません)のがきゅーとでしたっ。ここから「道程」「幸福のねじ」「針の山」と一気にラストスパートゾーン。王子様の袴のサイド部分がかなり切れ込み(っていうんでしょうか)が入ってて、そこから上の黄緑色の着物が見えてるんですが、その下が見えちゃったらどうしようとかふらちなことを思ってしまいました・・・しかも「針の山」のラストの歯弾きのところでちょうど自分の角度からだと横顔が見えて、その表情といい動きといい、ふらちな気持ちになってしまった自分です。王子様許して・・・(一人でやっとれ)
 岡山では、アンコールの拍手の間なぜかみなさん無言(笑)アレ?アンコール!いわんの?前日の福岡ではコールがすごかったので余計にそう思ったのかもしれませんが・・・アンコールでご三方再登場。王子様の最初がっつりなでつけていたサイドの髪がふわんとほどけて、一気に少年っぽく可愛らしくなっておりました。しかし本当に髪伸びましたね〜。ああその髪に触ってみたい。おひげにも・・・わ)「皆さんも、そして自分もいつかは死んでいくわけですが、皆さんがここに行けるように歌います」と「天国に結ぶ恋」ああ〜この曲聞くのひさしぶりっ。王子様ありがとうございますっ。まさに王子様の背中に白い羽根が見えましたですよ。天国に行っても王子様のギターと歌が聴けたらいいなあ。「地獄」こないだカラオケにいったらばDAMに入っておりました。やっぱり研ちゃんにはかないません(笑)セカンドアンコールでは研ちゃんガクラン&お二方はツアーTシャツ。ガクランのズボンのホックがとめられなくて、V字形になってるんですけど(^^;)わ)「Tシャツは物販で売ってます!胸毛は・・・売ってないね」研ちゃん、ガクランからのぞく胸毛をちぎるふりして「これは・・・きんとうんだったけ」孫悟空ですね。胸毛に手をやった時点で何を言いたいのかはわかりました(笑)今日のラストは「ダイナマイト」であります。最後研ちゃんは「朝青龍はかっこいいですね〜」と四股をご披露。自分も白鵬より朝青龍のほうが見てて面白いです。手を振って去っていかれるご三方、ああ、終わっちゃった〜・・・。実はわたくし、このライヴ前半くらいまでは以前からわずらっていた頚椎めまいの影響で、若干もやふわしてやべーと思っていたのですが、後半はすっきり全快しておりました。これぞ椅子さんライヴ治療でしょうか。ありがたや〜であります。岡山は先の熱気マックス!って感じの福岡とは違って、研ちゃんが言ってたとおりアットホームでほどほどに力抜けてリラックス?って感じでした。「夜叉ヶ池」あたりの王子様の声のかすれ具合がちょっとお疲れなのかな?って様子でしたが・・・まだまだ続く西日本椅子さん巡礼の旅、岡山編はひとまずこれにて。


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