人間椅子LIVE「疾風怒涛」ツアー 2010.7.11 at OSAKA MUSE



 さて、昨日の名古屋に引き続いての大阪ライヴであります。が・・・今回ライヴ途中で突然体調不良に見舞われ、しかも時間が経ってるので名古屋以上に脈絡のないレポートになります。MCの順番とか事実と異なることはなはだしいかと思われます。長さも名古屋に比べるとはしょり気味&短いです。わ)王子様・け)研ちゃん・ノ)ノブさんです。
 MUSEに来るまで道に迷って全力疾走してぎりぎり到着。蒸し暑い階段で汗だらだらで待った後開場。今日の整理番号は54番。うーん、これはどう考えても最前は無理な番号。まあ王子様が見られればいいか・・・と思って中に入ってみると王子様側の2〜3列目の間が空いていたのでそこのポジションをゲット。周りの人たちと話しつつまったりと開演を待ちます。この時はまだあとに訪れる不調のことなど知るよしもなく・・・。
 SEが流れてご三方がゆったりとご登場。王子様はいつもの文豪スタイル、研ちゃんは自分側から見ると昨日の名古屋とは違う黒の袈裟に見えましたが照明のせいでしょうか?ノブさんは白地に黒の和柄模様の入った上着です。昨日と同じく「鉄格子黙示録」でスタート。続いて「羅生門」ああ〜聞くの久しぶりだわ〜。そして今回は録音をしていますというおはなし。け)「マネージャーの川端くんは僕たちにつきあって結婚しないまま40歳になりました」あれ、川端さんってもう少し行ってるかと思ったんですが。わ)「あっ、プライバシーの問題を」と速攻で王子様がフォロー。このときの川端さんが見えなかったんですが多分苦笑してたんでしょうね(^^;)け)「僕はせみの声で夏の訪れを感じます。せみも一匹でいるとかわいいですがいっぱいいるとうるさいです。虫も一匹ならかわいいですがたくさんいると気持ち悪いです。次はそういう曲です」という前フリで「蟲」ああ〜またギターソロ中の横顔の麗しいこと。思わず見惚れてしまいます。「塔の中の男」王子様ワールドどっぷり。そういえば今回の王子様、早いうちから髪の上の部分がぽさぽさしてて細かい部分ですが萌えました。あんまりぴっちりまとめているのより、適度にぼさついてるほうが好きなので。ああさわってみたい。わ)「僕たち以前には和風でロックなバンドってあんまりなくって、僕たちがそのさきがけなのかなと・・・あれ?」しーんとした客席に少しあわて気味の王子様。いや、その通りだと思います。ただ普段あまり聞きなれないのでちょっと驚いてしまって(^^;)「ヨーロッパ進出もしたいですねっ。外人の前でももちろん日本語でやりますよ〜」昨日に引き続き冗談でもこういう話が出るということはやはりやはり・・・いやーでもヨーロッパ追っかけは・・・でもみんなで行けばこわくないか。その時がREEYAの初海外進出となるのか?てなことはさておいて。「外人の前で「円生師匠のお囃子です!」って紹介してやります!」ということで「品川心中」こういう世界をロックでできるのは現在では多分椅子さんだけだろうな〜と改めて感じる曲です。そして恒例の落語部分ではなぜか少しもぞもぞしてしまう自分であります(^^;)続いて「りんごの泪」ライヴ前4時くらいに実は一度会場に来ていて(それなのに来るときは道に迷っておおぼけ)その時にリハで聞こえてました。この途中でいきなり頭がぼーっとしだして、涙目になるはえずきは出るわ。その後も完全浮上しきれないまま、この後の細かい部分などが実はあいまいであります・・・ああ悔しい。このあたりで羽織を脱いでたかな?王子様ひもできゅっとたすきがけ仕様。そろそろ弘前はねぷたの季節というおはなし。け)「和嶋くんはずっと帰ってないんじゃないの?」わ)「あれ、4〜5時間くらいあるんじゃなかったけ。1時間くらいであきるよね?」ああっ、研ちゃんの前でなんてことを(笑)け)「へえええ〜???」わ)「でも青森のねぶたはすごいな〜って全部見ちゃった」ますます火に油をそそぐようなことを。け)「へええええ〜???和嶋くんは弘前のことはどうでもいいんですね?どだればちとかりんごの泪とか作っといて、故郷を愛する気持ちがないんですねえ、ふうう〜ん。なぁ〜んだそうかそうか」この時の研ちゃんの言い方がまた(笑)わ)「でもねぷたで笛のバイトとかやりまいしたよ!おぼんにはちゃんと帰ってるし」け)「それ当たり前のことですから」容赦ない・・・でも奥底に愛を感じるのは二人の長い付き合いのせいでしょうねやっぱり。変な意味ではないのであしからず;王子様の笛のバイト姿見てみたい・・・高校生の時かな〜?あれこれ妄想。そしてこのねぷたがらみのおはなしでは二人とも微妙に津軽のイントネーションが入るのがらぶりーです。け)「次にやる「どだればち」の「どだば」は「どうしたことだ!」とみたいな意味で・・・大阪だと「なんでやねん!」みたいな感じですかね」なんか微妙に違うような気がします(^^;)「どだればち」ああ〜思い切り体を動かしたかったのにできないもどかしさ・・・でもやっぱりかっこいいっ。け)「和嶋くんの魂のこもってないどだればちでした〜」わ)「いやーさっきああ言われてね、ちょっと魂こめちゃいました〜」にゃー、まるで少年のような言い方がかわいいです。体調が悪くても両手組み合わせは忘れない自分。わ)「2012年に人類は滅亡すると「ムー」とかで書いてるんですが。人間は分子になって違う世界に行くとか・・・ムーの編集長は僕たちの高校の後輩なんですよね。名前聞いたら「ああ、いかにも青森の人!」みたいな」それは豆知識ですね。役には多分立たないと思いますが(笑)け)「なんて名前の人ですか?」わ)「みかみ」(この言い方がまた津軽なまりでらぶりー)け)「ああ〜!!」よくわからないですが青森ではメジャーな名前なんですかね。そういえば和嶋って名字もあんまり九州では見ないなあ。わ)「僕たちの後輩が頑張ってるんだな〜と思って毎月「ムー」を買ってます。人間は猿からいきなり進化したのではなくて、滅亡を繰り返してるのではないかと思います。次はそういう曲です」昨日に引き続き「水没都市」たった三人でこの荘厳な音世界を創り出しているのが信じられないです。MUSEがまるで大ホールになったかのような感覚です。朗々とした王子様のボーカルも素晴らしい続いて「死神の饗宴」とこのあたりから「どんよりゾーン」突入でしょうか。け)「西日本は大雨で大変なのに、「水没都市」とかちょっと不謹慎でしたね」わ)「えっ、いまっ?」このちょっとあせった言い方がおかしいです。もう萌え萌え〜。昨日に引き続き研ちゃんのところに投票の電話がかかってくるというおはなし。け)「投資信託しませんか?って電話が来るんですけど、まあ一万円くらいならできるかな〜。パチンコにはかなり投資してきたんですけどねえ」研ちゃんと投資信託・・・ああなんて結びつかない。け)「でもあんまり売れなくてよかった〜と思うんですよ。売れてたら多分こんなふうに話してないですからね」わ)「そうそう、天狗になってねえ」このまったりのったりトークがなかったら、多分椅子さんにこれほどはまらなかったかと(笑)け)「最近は家にいても漫画すら読まずに何もせずずっとこもってて、そうすると話し声っていうか幻聴が聞こえてくるんです」それは・・・断酒してる禁断症状とかでないことを祈ります;そういえばどこかで「お酒は今回のツアー中一滴も飲んでません!」って言ってたっけ。わ)「サッカーもう終わったんですっけ?」ノ)そういえばオレ高校の時サッカー部だったよ。でも次すごい静かな曲だからオレの部活の話してもね〜」け)「まあこのあたりは、カット、カットで」かにのように両手をちょきちょきする研ちゃん。ちょっと萌え。わ)「人間の心の奥底に入っていく曲です」という前フリで「深淵」・・・かと思ったらいきなりストップ。アレ?と思ったらば「すみませんっ、間違えました!」なんて珍しい。「まるで水を打ったようで・・・公開放送って感じなのかなと」気を取り直して改めて開始。自分は恥ずかしながら気がつかなかったのですが、王子様途中で泣いてたようです・・・個人的にこの曲は一番「越えた」感のある曲なのですが、演奏している間にも色々と思いめぐるものがあったのでしょうね。そんな王子様がたまらなくいとおしいです。久しぶり感のある「心の火事」「相剋の家」ああ〜体調さえ万全ならもう我を忘れたいくらいに身体を動かしたいのになあ〜。でも王子様楽しそう・・・昨日のライヴでも思いましたがきらきらしてるな〜と。一時期の葛藤を抜けたようなすっきり感というか。ノ)「みんな録音してるの忘れてないですかー!」ここでノブさんの部活話が聞けるかと期待したのですが(^^;)結局このあともノブさんの部活話は聞けずじまい。ノブさんが今後はそれぞれの名前をコールしよう、みたいなお話になって「研ちゃん!」と言うと客席からコール、「和嶋くん!」と言うとまた客席からコール、なかなか自分から名前を呼ぶのは恥ずかしいわ、という人にはいいかもしれないですね。今日のノブさんボーカルは「道程」おなじみ王子様&研ちゃんのダックウォーク。ちょっとあってないところもらぶりー。「人面瘡」「地獄」「針の山」とまさにお約束な曲で突っ走ります。王子様の目の前でダウンするわけにはいかん、なんとか最後までは体力を維持させねば・・・と自らを鼓舞。多分「針の山」だったかと思いますが研ちゃん側のマイクで研ちゃんと王子様が一緒に歌ってるのが見れそうでなかなか見れないワンシーンです。はあ〜もう少しで終わってしまう〜と思っている間に本編終了。
 アンコールでご三方再登場して「皆さんが幸せであるように」と「幸福のねじ」と「ダイナマイト」とこれもお約束な曲。王子様も元気に動き回ります。しかし45歳とは思えないなあ〜。見た目はともかく(おい)動きはだんだん若返っていってるんじゃないのか?って感じですよ。まるで見えない羽根が生えているかのようです。研ちゃんの「日本一はかまの似合うギタリスト、和嶋慎治!」という呼び込みでいきなり王子様、袴をがばっ!とあげて・・・しかしかんじんのおみあしはお客に隠れて見えませんでしたくうう〜。王子様の生足見たかった・・・6〜7年前の大阪で袴をがばっとあげてくれた以来の(自分にとっては)露出だったのに。今でもちょっと悔しいです。セカンドアンコールでは研ちゃんはウィダーインゼリー片手に白装束、ノブさんと王子様はツアーTシャツ。と、いきなり王子様がドラムの後ろに座ってだかだかとたたき始めます。その時のうれしそうな顔といったらもう天使のようでしたよ。何をやるかと思ったら「WE WILL ROCK YOU」「和嶋くんはドラムを叩くのが好きだ」とマスヒロさんが人間椅子倶楽部で言ってたのを思い出しましたが、上手い下手関係なく(笑)ドラムにさわるのが好きなんでしょうね〜。ドラムにあわせて手拍子二回して上に両手をあげるフリでしたが、これはこの曲のお約束なんでしょうか?研ちゃんが王子様がわのマイクで適当なでたらめ英語で歌いだします。「ろっきゅう!」のとこで強調してなぜか客席を凝視してニヤリと指差す研ちゃん。それはあの〜、やらしい意味合いも含んでるんでしょうか(あああ〜すみませんすみません)今日はハレンチ学園スタイルじゃないのね・・・と思ったら白装束をまくりあげてひらひら見えるおふんどしをアピール(笑)今日もおおとりラストは「どっとはらい」でした。名古屋では登場した琵琶型ギターが大阪では登場しませんでしたね〜。最後は王子様ステージに降りてましたよ。ステージに上がった後も客席からのびてくる手の数がすごいです。まるで王子様そのままひっぱりこまれてちゃうんでないかと思われるくらい。握手したりピックを手渡ししたりする王子様。そして自分はやっぱりスルーされたままでした(泣)そんなこんなであっという間に終わってしまいました。ああ、これでしばらく会えないのか・・・自らの不調のせいで完全燃焼とはいかなかったのが本当に悔やまれる次第でしたが、(多分)秋冬にあるであろう次のツアーに思いをはせつつ、そして次は必ず体調万全で・・・と誓いを立てるわたくしなのでした。
 REEYAの「疾風怒濤」名阪レポート、これにてひとまずどっとはらいであります。読んでくださった方々ありがとうございました。


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