人間椅子LIVE―三悪道中膝栗毛― in 横須賀 Cafe Le PSYENCE (2004.10.10)



 さてさて、どれだけこの日を待ちかねておったことでしょう。REEYAにとっては一年ぶりとなる椅子さんライヴ。それまでナザレスや和嶋工務店でお姿は拝見していたけれどやはり本来の椅子さんでのあなたが見たいの・・・と今回のツアーリストももやはり福岡はスルーされておったため、それじゃこっちからいってやるわ!と遠距離プレイに燃える心と体をかかえつつ、生まれてはじめての横浜および横須賀行きを決行したのでありますが、くしくも前日の台風通過のため交通機関は混乱しており、乗換えで右往左往しつつも、なんとか駅に辿り着くことができました。駅で会ったのびすけ嬢、緋沙ねえさまと一緒に会場のCafe Le PSYENCEへ。意外とこじんまりした外観のHideミュージアムに隣接しており、すぐそこには釣り糸を垂れる方々が多数・・・そこで皆様にごあいさつ。し、しかしさむいっ。潮風が情け容赦なくふきつけるのにプラスして開場時間は遅れるし・・・体の感覚が少しやばくなりかけた時にいよいよ開場。速攻ダッシュしてわじさま側の最前をげっと。しかし左右の人の数があまりに顕著・・・やはりみんな研ちゃんのいでたちに興味津々だったのか?わたくしのいでたちはこの日のために準備した戦闘服一式フル装備。それもこれも愛するあのひとのために・・・レストローズの薔薇柄カットソーにパニエを仕込んだブラックピースナウのスカート、メアリーマグダレンのチョーカーにヴィクトリアンメイデンのドレスハット(またの名をロリヘルメット)で完全防備状態。ヘルメットはアメピン4つで止めて戦闘態勢ばっちり。「さあ、いつでもいらっしゃい!」と対戦相手(?)を待ち構えるわたくしなのでした。毎度のことながらMCの順番はけして正確でないことをお断りしておきます。極めて視点がわじさまに偏っていることも(^^;)「」の中のけ)は研ちゃん、わ)はわじさま、ノ)はノブさんです。
 そんなこんなでいよいよ開演。一番最初に出てきたのは和風柄のシャツをさっとはおったノブさん。そう、この日はステージでドラムを叩くノブさんを見るのははじめてだったのです。研ちゃんはお坊さんスタイル。あまりにそのいでたちが自然であったので、びびることなくすんなりと受け入れてしまった自分がそこにいました;そして愛しのかのかたは股旅スタイル。「王将」と入った茶色の着物で、おろした前髪のせいかちょっと幼い感じがしました。眼鏡はフル黒ブチのあられちゃん。
 「幸福のねじ」でまずはスタート。イントロのギターで体内をがりがりとけずられるような感覚が襲い、奥底に眠っていた熱い血がどどどーと沸騰し、そしてたちまち愛のしたたりで濡れていきます(毎度のことながら・・・)ぺろっといたずらっぽく舌を出したり、おしげもなく振りまかれるひげてんさまの笑顔に・・・くっ、早くも負けそうっ。お次は「人間椅子倶楽部」三番のパートをノブさんが歌うとまた新鮮。わじさまの語りの部分はいつものことながら背徳的な気分になってしまいます(妄想たくましすぎ)ここでMCが入り、わじさまは早くもはおっていたマント(といっていいのだろうか)を脱いで川端さんに渡しています。そしていきなり二の腕むきだしっ。白くてきれいっ。ぽつりと見えるほくろもいいっ。「新ドラマーナカジマノブくんです!」と研ちゃんが紹介。ノブさんは横須賀に来る車の中でずっとしゃべってて、わじさまは最初相手してたけどだんだん黙ってしまったそうで。「寝るかドラム叩くかしゃべってるかのどっちかでぼーっとしてる時がない」のがノブさんだそうです。す、すげえパワフルなひとだ・・・(^^;)「ノ)今日はみんなのためにドラムを叩くので、みんな健康になって帰ってください!」とまるで前向きな人生セミナーのようなお言葉が椅子さんのライヴで聞けるとは(笑)「け)これをふかしでなくて本気でいってるんですよね〜」照れなくそういえるノブさんが素敵です。次の「夜間飛行」の前に歌詞のお話。「わ)歌詞が出来てなかったんだけど一晩で書きました」「け)いい歌詞ですよ」「わ)ねたがなかったので自分の宇宙人体験をもとに書きました。自分のこと書いたんでもう宇宙シリーズはない!」と断言し、宇宙人にさらわれた体験だといったところ、「け)この男こそふかしですね」と突っ込みが(笑)曲のはじまりで後ろを指差しておもっきりのけぞるわじさまに、思わず後ろに特殊な効果でもあるのかしらと振り返ってしまいましたがやはりなにもなく(笑)ギターのことについて無知な自分も、ギターの上を縦横無尽に動くわじさまの指に見入ってしまいました。ああ、こうやって音出してたんだ〜って。そして指の細さもきれいさも・・・(やっぱそれか)「のれそれ」はライヴで実際に聞いてみるとやっぱのりのりで楽しいです。これからの定番ソングになるかな?
 「ノ)人間椅子に入ってよかったと思うのはなんといっても二人の人柄。そしてこの年になっても新しいことに挑戦させてくれること」とのお言葉にに二人もなんかちょっと照れくさそう。こちらとしてもなんか我が子を褒められているような気持ちになります(^^;)「皆の為に歌います!」ということで始まったのはノブさんボーカルの「道程」ロケンローなのりがとってもここちいいです。わじさまのダックウォークもがんがんでます。「新生」朗々と歌い上げるわじさまのボーカルがじんとしみます。でもREEYA個人的にこの曲は何か私生活であったのかしらとかんぐってしまう、好きなんだけど複雑な曲です(^^;)
 研ちゃんが髪の毛を切った(剃った)話。「ノ)頭のかたちがきれいだよね。オレらの時代ってあんまりうつぶせ寝ってなかったから俺ぜっぺきなんだよね〜」「わ)オレもぜっぺきなんだよ」「け)こんなとこでぜっぺき自慢してどうすんだってやつですが」
いや、面白いのでおっけーです。「わ)ノブくんはびっくりしてたけどオレは昔の鈴木研一だ!って思ったね」「みんなで髪の毛切ろうよ」とお誘いをかける研ちゃんに「もう二度とはえてこなくなりそうでねえ・・・」とためらうわじさまに「ひげがあるからいいじゃない!」とノブさんのよくわからないけどナイスななぐさめ(笑)研ちゃんは今後はしばらく坊主でいくとのこと、似合っているので異論のあるひとは恐らく少ないでしょう・・・たぶん(と思っていたところ後日の名古屋で評判が悪かったと判明;)
 この日のわじさまはなんだかギターソロの後でマイクに戻るのが遅れるのが多かったような気がするのは自分だけでしょうか?しかしいずれにしても目の前にいらっさること自体が幸せで、知らん間に両手が胸の前で組まれて乙女モードに・・・近づいてくると触れたくて必死に手を伸ばすのですが、いかんせんステージが遠くて届かない、もどかしい・・・こんなに近くにいるのにっ。しかし、とにかく今目の前にいるこの時にしかりと記憶に焼き付けようと、白い胸元と細い腕、きれいな指、飛び散る汗、白髪混じりの髪とひげさえも(笑)まじまじと見つめてしまいました。ギターソロで目を閉じて恍惚とするわじさまに思わずふしだらな気持ちが・・・ああっ。両腕が剥き出しにされて、はだけた胸元とあいまって着物の下の身体の線を想像してしまいました・・・はふっ。
 この後は「洗礼」「相剋の家」とヘヴィな曲が続きますが、え〜すいません、このあたりは非常に記憶の順序があいまいでござりまして;;研ちゃんとわじさまが「け)ゼンジー北京の手品がみたい」「わ)ネットで調べれば?」「わ)牧伸二の60歳記念らいぶいった」という素もろだしな会話をなさってたり、Tシャツをいっぱい車に積んで場所がないので買ってくださいと研ちゃんがすすめたり、ノブさんがTV埼玉で「ナカジマノブの音楽侍」(ディレクターさん(プロデューサーさんだっけ)に「ノブさんって侍っぽいですね!」といわれたのがタイトルのきっかけだとか)というコーナーをしてて、そこで人間椅子も流そうという計画をたてているなど。現在「洗礼」のプロモ製作中とのことですが、スペシャとかで流してくれんのかしら(一応加入者)「相剋〜」は「中絶の道〜♪」というとこが若干走り気味だった感じがするのは気のせいでしょうか?もっとためてほしかったな。
「踊る一寸法師」この曲はライヴで聞くのは初めてです。研ちゃんの笑い声が生で聞くと強烈に怖いです。「あーあ・・・」というとこの研ちゃんとわじさまのかけあいでライトアップされたときはぞくっときました。「痴人の愛」「愛しても愛しても〜」のとこでなんともいえない寂寥感を感じます。真実の愛を本当は求めているのに手に入れられない切ない心の叫びというか。「暗い日曜日」いつもながら胸がきゅうんときます。そんなこといわないで〜って目の前のわじさまをぎゅうっと抱きしめたくなります・・・ここらで乙女のハートかきむしり曲を立て続けにするにくいかのひと。しかしこのとき胸元がぽっちり紅くなっていたのは汗をかいたせいだったのかしら?どうもそういうとこにばかり目がいってしまいます(^^;)「け)こんなにテンポの遅い暗い日曜日もはじめてですが、いつも新しい発見がありますね。ノブくんのコーラスも入ったし」その後あのおなじみの空白の時間が流れるも喋りだしちゃうノブさん。しかし「この曲の間のしーんとした間に慣れてくるようにする」とのこと。先日の台風を受けて「わ)嵐の去ったあとには明日があるということで・・・」と始まったのは「さよならの向こう側」この曲は二年前の福岡で聞いた以来です。しょっぱなから歌詞を「あっ忘れちゃったよ〜」せっかくうっとりしかけてたのに〜。めっ。でもいいの、好きだから(ぼがっ)優しくて伸びやかなボーカルがヘヴィでうねった身体にじんわりときます。
「死ぬまで煩悩から逃れられない」という研ちゃんの「発射」ではカウントダウンからスタート。カウントのところは皆でやるとほんとに楽しいですわ。一種トランス状態。イントロのギターで「ああっきたきた!」とぞわぞわくるのは「愛の言葉を数えよう」もう自然に体が動き出して、もうどうにでもしてっ、このまま連れて行って〜!!としんぼたまらん状態になってしまいます(ちょっと表現がふしだらですいませぬ)ステージ上のわじさまに羽根が生えて見えました(妄想パート1)そしてなんといってもこの日最大のREEYA的つぼは「いついつまでも一人だ・・・」のあとでのブレイクの時まず自分側で「イエー!」とあおり、その後研ちゃんがわにとことこと歩いて(ここで走っていったりしないのがポイント)またしても「イエー!」・・・・・・もうなんてかわいいんでしょうかこのひげてんさまはっ。思わずスモールライトで縮小しておうちに連れて帰っちゃおうかしらなんて思ったりしました(妄想パート2)本編の最後は「地獄」で一気に駆け抜けて終了。わじさま、歯弾きをご披露してくださいます。ああっ、やはりいつもながらいけないキモチに・・・ギターの裏のサインがおめみえ。もーこの時点で汗だく。でもロリヘルメットはまだ頭に載っておりまする(笑)
 アンコールではノブさんとわじさまはツアーTシャツにおめしかえ。ノブさんは紫でわじさまは青。「横浜の波止場はぬばたまの・・・」というわじさまの前ふりで「人面瘡」「針の山」では頭に装着したヘルメットが落ちそうになるもなんとかもちこたえて(笑)わじさまがノブさんの隣にきてギターを弾きながら二人でにこにこ笑いあうさまはとってもほほえましかったです(^^)
 アンコール2回目では研ちゃん、白い着物だけで「わ)死に装束だね!」客席に向かって両手を合わせる研ちゃんに「ノ)今後はそのキャラでいくんだ?」研ちゃんはどくろの数珠がほしいとのこと。坊主にしてから周りの反応が違ってきたとのことで、先日松屋で食べた焼肉定食がしょっぱくて店員さんにいったところ「すぐに作り直しますっ」とびびられたらしいです(笑)あと車の中でノブさんからスカジャンについて説明をしてもらったとか。そして「け)オレの頭はダイナマイト!」と間髪いれずに「ダイナマイト」ああ、楽しいなあ、このまま終わらなければいいのになあ・・・と思いつつもやはり訪れる終わりの時間。去っていくとき、色違いのおそろのTシャツで肩を組むわじさまとノブさんはまるで兄弟のように見えました。ほのぼの〜(^^)最後に研ちゃんが白いどしふんご披露してくれたのですが残念ながらわたくしはわじさまがわだったので実物を拝見できませんでした。ちぇっ。
 最後真ん中あたりの人にピックを渡したりスティックを投げたり、握手したりして去るご三方。わたくしも必死に手を伸ばしたのですが結局触れることは出来ず・・・くう、残念っ。わじさまあ〜。この終わった後が本当に切ないのです・・・もっとそばにいて、離れないでっ。いっそ縮小してお持ち帰りできたらいいのに(しつこい)ちなみにヘルメットは最後まで頭の定位置を死守しておりました(笑)
 しかしノブさんがいるのといないのとではこんなにライヴの空気と言うか流れが違うのですねえ。ここまで前に出てくるひとというのはREEYA的にはある意味未知の人なので、これから椅子さんのお水になじみつつ、ノブさんの独自のキャラを見せてもらいたいと思っております。演奏ではまだ所々にしくりとこないとこもあるもそれはツアー初参加ということでご愛嬌。そして横須賀ライヴはおひらきとなり、お友達の皆様と話しながら雨のそぼ降る中Cafe Le PSYENCE をあとにしたのでありました・・・この続きは名古屋編にて!


 

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