人間椅子LIVE「平成十七回忌巡業〜寒中膝栗毛」IN 名古屋 ell FITS ALL(2005.2.19)



 今回もまた愛の巡礼でいざ名古屋大阪に飛んだわたくしでございます。戦闘服に身を固めていざ出陣!・・・し、しかしわたくし、実はこの1週間ちょっと前に左足を捻挫しておりまして、旅立ち前の集中治療、そしてまだ足が完治しないままであり、しかも整理番号もあまりよくなかったため、これは後ろでおとなしく見つめに徹するかなあ・・・と事前は考えておりました。かのかたのせいかあいにくの雨、しかも当日着用のハートEのゴブランコートのボタンは取れるわで、正直あんまりさいさきのよいものではありませんでした。心の中でなんでこんなときに〜とぐちりながら出発。今回の戦闘服はイノセントワールドのプルオーバー、BPNのスカート、ハートEのペチコート(ヴィクトリアンメイデンのパニエ内蔵)に先述のコートであります。会場につくと若い娘さんたちがたんまりとおりました。すわ、まさか?と思いきや、ちょうど堂島孝平くんのライヴが隣のエレクトリックレディランドでやってたのです。そうよね・・・と心の中でひとりごちつつ、知り合いの方々にごあいさつ。会場内に入るとわじさまがわは前列は既に埋まっていたので、どうしようかなあ、足のこともあるし・・・と考えつつ、真ん中ちょっとわじさまよりの2列目が空いていたので、きつくなったら後ろに下がろうと思ってひとまずそこへ。全体的に男の子の数が多いのは去年学園祭ライヴをしたからでしょうか?
 もう言うまでもないと思いますがわたくしのれぽは会場の忠実なライヴの流れとか、全体像とか演奏の出来不出来などを求める方にはまったく不適切なただのわじさま盲愛だらだら観察日記なので、この時点で「そんなんよみたくねえわ」と思われた方はバックされることをおすすめします。特に今回はかなりやばやばな表現もするかもなので(それはいつもか)MCの順番も多分間違えまくりです。ご容赦ください。「」内のわ)はわじさま、け)は研ちゃん、ノ)はノブさんです。
 さていよいよ開演。一番最初に出てきたのはノブさん。上にはおってた着物は新調ものなのかな?続いて研ちゃんとわじさま。わじさま、12月に比べてちょっと髪が伸びたのか、額にかかるぽさぽさした前髪がぷりちーです。わんこみたい(これこれ)一曲目は「怪人二十面相」結構これが最初のパターン多いのかな?わたくし参加のライヴではそんな感じです。相変わらずこぼれんばかりのひげてんさまの笑顔にしょっぱなから心の鼻っ柱にストレートパンチくらって鼻血吹きだしてノックダウン。自然と胸の前で両手が組まれて乙女ポーズ(笑)この瞬時にして高揚した世界にもってかれる感覚がたまらないんですなあ・・・どうにでもして状態になります。続いては「みなしごのシャッフル」これはわたくし参加のライヴではよく聞く確率たかしです。伸びやかなボーカルがすてき。「意趣返し」くろぐろ〜な感じがなぜか不思議とここちよい。研ちゃんとわじさまのはもりがかっこいいです。
 研ちゃんしょっぱなから「ノブにだまされましたよ!」「意趣返し」の最初のところで違う曲をしようとしたらしく、何やろうとしたかわかったとのことですが、わたくしわかりませんでした。誰か教えてください;「け)僕は名古屋のことが好きなのかわからないけど、以前仙台で「名古屋のみなさんこんにちは!」って最初に言って、最後まで「名古屋のみなさんありがとう!」って、あとで楽屋で「名古屋じゃなくて仙台だよ」」そ、それっていったい・・・(^^;)仙台の皆様の心境やいかに。名古屋って言い易いんでしょうか。福岡だと四文字だからいいにくいかもなあ。研ちゃんとわじさまは前回と同じいでたちでしたが、ノブさんは黒地に赤のラインの上下で「ノ)忍者になってみました!黒影です!」髪伸ばしっぱななのかリーゼントがとっても高くてとさかのようでした(笑)「ノ)今回の移動では車の中でずっと寝てて静かだったので、そのぶんたくさんしゃべる!」王様の番組でたときのノブさんのドラムがとってもサバスしていて「ノ)リハのときに研ちゃんが「うう〜ん」って顔しかめてたので怒ってるのかな?と思ったら「いいよ、ビル・ワードしてるよ!」」とおほめのことばを研ちゃんからもらったらしく。あー、あたしもみたいなあ王様の番組。「晒し首」これは確か2年前の千葉で聞いたぶり。「わ)こんな人間になりたい「与太郎世伝」あまやかなボーカルにまたしても乙女ポーズ。今回は場所の割りにはあんまり後ろから押されなかったので、心行くまでうっとりとひたりまくりでした。ライトに輝く白髪さえも美しい(既に美的感覚が麻痺)「最後のあたりの黒っぽい感じがどーしてもあわない」とつらつらぐちる研ちゃん、それに対して「白塗りしてるしね〜」と合いの手を入れるもいつも以上にスルーされてしまうわじさま。とほほ・・・まさかけんかでもしてるのかしらん、なんていらぬ心配しつつ。ここでわじさまお手製のファズをご披露。「わ)いいの?あきてもやるよ」「け)大丈夫、ファンの女の子たちはかっこいい〜って思ってるから」でもってファズ1号、2号、3号を使って弾かれるわじさま・・・うう、自分がギターに詳しければもっと「うおー」って思えるのにっ。でもわじさまがご満足ならそれでいいのです(なんとかは盲目)一番最近作ったファズ3号が一番できがいいとのこと。ここでじゃなかったかもしれないけど「ノ)研ちゃん慎ちゃんでした!」というのにすごく個人的にうけたわたくしです。慎ちゃん・・・かあいいなあ。慎ちゃん・・・(もうええ) 
 「人間椅子ファンがどんどんへってきてる」とまたしても研ちゃんのネガティブ発言。ドミンゴスファンの人たちが増えてるのでは?とさりげによいしょする研ちゃんに「ノ)いや、椅子での俺を見にきてるんだよ!みんな人間椅子好きだよな!」・・・そりゃもういわれなくても。ファン減るとかいうとどんどん減っていきそうな気がするのであんまりそういうことはいわないで〜とほほ。ノブさんは「人間椅子の曲をやるのが楽しくてしかたない!」とのこと。ノブさんのよいしょコメント(笑)を聞いてる時の研ちゃんとわじさま、照れくさそうでありつつも嬉しそうで、見ていてほのぼのぼのです。ノブさんののりは正直最初はなじめるかなあと心配だったのですが、今ではもう違和感なしです。ちなみにノブさんは全然ギャンブルをしないそうで、研ちゃんとスロットの話をしていて最初はいいよ〜ってすすめられたけど、「引きが弱いんだよ」ってノブさんが言ったら速攻で「やめたほうがいい」と(笑)わじさまはマージャンをしたいそうですが人が集まらないそうです。「け)何をやるのもおそいからね〜」「わ)そう、遅刻もだし、飲み物も自販機の前でずーっと選ぶので時間かかったり」・・・その光景を想像しただけで後ろから抱きしめタックルをかけたくなります。
 「甘い言葉悪い仲間」これはたしか・・・3年前の椅子さん初体験ライヴで聞いたぶりでは。わじさまの声で「遊ぼうぜ〜」という歌詞を聞くとなんかむずがゆくなってしまいます。似合わない(笑)「悪霊」そして「心の火事」これはライヴでは初めてです。一気に会場のテンションがどがーっとあがります。お次も初めて「東京ボンデージ」紫と赤のライトに照らされて倒錯的な歌詞を歌うわじさまはどんなお耽美美形バンドにも勝るくらいに妖艶でございます。「何が欲しいの・・・」とところでは「貴方が欲しいです」と心の中でお約束な返事をしてしまったわたくしです。あほちん。このへんでREEYAのディープな妄想ゾーンに突入(笑)「満たされぬ愛〜」のあたりでは「もう、あたしをしばってください」状態。紫色のいけない妄想がたちこめてしまっています。ギターソロで前に出てきたときにその綺麗な指もさることながら、最初きっちりあわせてた着物の胸元がどんどんしどけなく開いて、しまいにはむなげどころか右側の乳首(とそこの周辺のけ)まで見えてしまう始末。ひょっとして確信的なのかっ?あたしをどんどん迷わそうとしているのかっ?そんなとこみせないで〜と思いつつも視線はがっつりと乳首に行っている始末。それにプラスしてふりまかれるぷりちーな笑顔。うがああ、そんな一気に愛らしさと妖艶さを見せ付けられると理性回路がショートしてしまいます。心の中で何度「おうじさま〜」とさけんだことか。はああ。のけぞって悩ましい表情を見せられるとまた鼻っ柱にダブルパンチで鼻血がぶっ。もはや心はドクターストップ寸前。足のことはもうどこへやら。
 リハーサルの時のノブさんの歌い方は南佳孝ににているとのこと(あまりもとねたよくわからんです)「ウォンチュー〜俺の肩を抱いてくれ〜」という曲を叩きがたり?でご披露。元ネタの曲がなんなのかわかりませぬが、なかなか甘くてよいお声です。なんか椅子のライヴにきてるかんじがしない(^^;)そして恒例わじさまとノブさんのらぶらぶコーナー(うそ)「わ)名古屋は万博が近づいているということで、ホームレスの人々を撤去・・・あ、撤去って言ったら失礼ですね。それを車から見てたらノブくんが「和嶋くんはホームレスとかしてみたことあんの?」って聞いて、なんて失礼なことを言うんだと」「ノ)いや、よくお金持ちのひとがホームレスとかするじゃない。そんな感じで」「わ)あ、そういう意味ね」10月の名古屋での洋服ネタに引き続きまたしてもあっさり納得のわじさま(笑)しかしノブさん、その問いはあまりにも・・・あまりにも(^^;)「わ)まあ、時々ベンチで・・・いや、たまに寝てます」風邪だけはひかないように。「わ)高校の友達に久しぶりにあって、帰りにおみやげいっぱい紙袋にもらったけど「おまえが持ってるとホームレスにしか見えない」って言われてどんなに袋替えてもだめで・・・」うう、その替えてる光景をすごい見たい欲望にかられる自分。高●屋でもだめで伊●丹でもだめでパ●コだと余計に変で、とか。「わ)以前も言ったかな、ホームレスに間違われたことがあって。公園でタバコ吸ってたら「こっちこっち」って呼ばれて「えっ?」と思ったら「あっちで炊き出しやってるから」って誘われて、よっぽど行こうかと思いましたが」行くつもりだったんですか(笑)列に並んで待ってる姿なんて想像すると・・・ううう。「さわやかをめざします!」といきなり力説するも「次の曲は僕の屈折した心情を歌いました」とやっぱりさわやかになりきれない「野垂れ死に」でもさわやかでなくていいです。いつまでももさもさのわじさまでいてください(笑)研ちゃんのベースソロから「どだればち」これもレア曲に思えて結構聞く確率高い曲です。おい!おら!と合いの手が楽しい。「け)人間椅子は予算がなくてドラが買えない」とのことでドラなしバージョンの「羅生門」今後はぜひノブさん版ドラありバージョンを聞いてみたいです。続いて「賽の河原」と古めの曲が続きます。「わ)今年でもう40だな〜。もう老眼で新聞の字とかが見えなくなってきてね〜」ああ、ホームレスだったり老眼だったり・・・でも、そのいけてなささえも愛しくてすきすきっ。なまじかっこわるいところで惚れてしまうと始末が悪いですね。ここでいきなり「わ)みなさん恋してますか?」「はい、あなたに恋してます」と心の中でコンマ0.1秒後に返事していたわたくしです。「け)和嶋くんは誰かに恋してますか?」え、まさか・・・とどきどきするも「わ)僕は熊田曜子が好きです!アイドル大好き!熊田曜子と三角木馬の上で恋が語り合いたぁいっ!!!」と力強く熱く語る王子様・・・い、いいですよそれでも。熊田曜子はちなみに昭和57年生まれ、下手したらパパといってもいい年ですよ、わじさま・・・とジュニアサイズをすすめられた女のバスト92の彼女に対するどうでもいい嫉妬でした。三角木馬とくれば「恋は三角木馬の上で」この曲もライヴ初体験。生で聞いてみたいと思っていた曲でした。「丸い胸のふくらみが〜」のあたりではなぜかわじさまの視線が客席を向いていたのでいやんでした(自意識過剰)わたくしの王子様は白馬にのっけてくれるのではなくて、三角木馬の上にのっけてくれるのですね。そのままどこへでも連れてって欲しいです。わじさまとならどこでもなんでも。でも王子様はきっと熊田曜子を思って歌ってたんだろうなと思うと嫉妬の電圧一万ボルトなのでした。むきー。ここでじゃーん、というギターのイントロ、これはひょっとしてっ?「青森ロック大臣」おお、これもライヴでは初めて!なんか今回は初体験な曲が多くて嬉しいです。研ちゃんが歌詞を間違えまくってましたが(^^;)こんなに「青森」を連呼する時なんてまず普通の生活じゃないだろうなあとか思いつつ(笑)本編ラストは「桜の森の満開の下」昔のライヴはこの曲がラストのときが多かったそうで。地を這うようなヘヴィさが疲れた体にずうんと響きます。なんだか今回はとても時間が過ぎるのが早く感じました。もう終わり?って。ああはやすぎるっ。
 アンコールではノブさんとわじさまがツアーTシャツにおきがえ。ノブさんがカーキ、わじさまがベージュで前回に引き続きらぶらぶ色違いペアルック。まるで兄弟のようにかわいらしい。「どうですか?」とのわじさまのお言葉に「かわいい!」と速攻で答えた女がここに。なんかもうほんとに「ぼく、おうちはどこ〜?」って尋ねたくなるくらい。「みんなのために歌います!(ちょっと途中でかんでました)」とノブさん歌うは「道程」わじさまも研ちゃんもにこにこでダックウォークしまくり。アンコールで聞くのは初めて。いつもわりと早い順番で聞いていたので。ああたのしやうれしや。続いてはわじさま「次は俺の愛の言葉を聞いてくれ!」と「愛の言葉を数えよう」ああもういくらでも聞かせてっ。目の前のあなたはいまや天使様。「いついつまでも一人だ」のあとのブレイクで指を口もとにあてて「しー」・・・この瞬間速攻でスモールライトで縮小して福岡へ連れて帰りたい欲望にかられました。この人はどこまで計算でどこまで天然なのでしょうか。なぜ、なぜそんなにっ。あああ、かあいすぎるううっ。「名古屋で〜、ELLで〜」のおなじみの場所掛け合いも楽しい。この曲のあとじゃなかったかもしれないけど「ご静聴ありがとうございました」ってもう、腰低すぎです。一挙一動、一言一言にめろめろ。去り際に研ちゃんピックを投げかけて「次もあると思ってるでしょ」とひょいっと手をあげてにこっと笑って去っていったその姿がわじさま見つめまくりのわたくしもきゅんとしてしまいました。研ちゃんかわいいよっ。
 セカンドアンコールでは・・・ん?どっかで聞いたようなこのイントロ・・・でも思い出せぬっ。なんだったけ・・・と考えていると「うたえサンバ〜♪」ま、まさかっ。続いて三人の王子様がステップ踏みつつ華麗に登場(笑)研ちゃんはきんきらお着物、わじさまはTシャツの上に菖蒲太夫の着物をはおっています。もう、このひとたちったら・・・(爆笑)みんなで「スズケンサンバ〜♪」と大合唱。しかもわじさますっごいのりのりで合いの手入れてるし。もう、やりたあてやりたあて仕方なかったんだろうなというのがまるわかり(^^;)多分着物買ってきたのもわじさまでしょう。「これやろうよ〜」とかって。やっぱり買ったのはハ●ズですか?(買ったと決めつけている)「け)次は水戸黄門のテーマで入場しましょう」水戸黄門なら3年前の11月の渋谷ライヴ後に流してたんでは(笑)「地獄風景」でも研ちゃん歌詞間違えまくり。でももうかまわん!どうにでもなれ〜!な勢い。わじさまも背弾きしまくりっ。でも今回あんまり歯弾きしてくれなかったような気が。見るといつもいけない妄想電波が増幅されてしまう歯弾き(^^;)そして客席に向かって三人が手を差し出して握手。ノブさんの「ありがとう、がんばるよ!」のお言葉がとても印象的でかつ嬉しかったです。ライヴ後のSEはなぜかヒロシ(笑)今回はやたらと流行づいている(?)ライヴなのでした。演奏がぐだぐだだったとか歌詞を間違いまくりだったとか突っ込みどころいろいろなライヴだったかもしれませんが、自分にとっちゃ椅子さんとファンの殿方やお嬢様方と同じ時間が過ごせただけでも嬉しいのです。特に今回は生で聞いたことのない曲がたくさん聞けたし。楽しい時間をプレゼントしてくれた三人の王子様たちに心よりの愛を込めて感謝です(笑)では、盲愛暴走列車はいざ大阪へ!大阪ライヴレポートに続きます。


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