8月6日(土)
ヨーテンハイメン国立公園
(Jotunheinmen)
4泊5日縦走トレッキングへスタート

オスロ→(バス)→ロム(Lom)→(バス)→スピターストゥーレン(Spiterstulen)
スピターストゥーレン(Spiterstulen)小屋泊

ヨーテンハイメン国立公園(Jotunheinmen)4泊5日縦走トレッキングスタートのこの日、前日の晴天とはかわって、オスロは朝から雨。それもかなりの降り方。
それでも、この日はトレッキングスタート地点のスピターストゥーレン(Spiterstulen)への移動だけなので、雨でも仕方ない。歩いているときに降られるよりはいいと思いました。

前日、オスロ中央駅隣にある長距離バスターミナルを下見しておいたこともよかったです。
バスセンターからは、ノルウェー国内、隣接する各国に向けていくつかのバス会社が、たくさんの路線が出ているのです。

チケットは窓口で購入します。
ノルウェーでは、どこでも(駅・ツーリストインフォメーション・もちろん銀行も…)そうなのですが、いろいろな窓口では、日本の銀行のように、機械で番号札をもらいその順番にチケットを買うようになっていました。


4泊5日の縦走・その間、他の荷物は?

日本からの国際線では、荷物はカギのかかるハードスーツケースの方が安心なので、
その中に、登山靴・ザック等登山用具一式を詰めていきます。

今回、スーツメースのキャパの関係で、一番大きなザックを持っていかず、
小さめのザックに荷物をパッキングして行ったので、大きさの割にザックが重くなってしまいました。
小さめのザックは、ザックの造りー特にウエスベルトトーが余りしっかりと出来ていないので荷物の重さが
ずっしりと肩に来ました。
背当てのフレーム・ウエストベルトがしっかりとしている、大きいザックを持って行けば良かったなあと思いました。
けれども、大きいザックは、そのしっかりしたフレーム・ウエストベルトのために、スーツケースに入りません。
(私の持っているスーツケース大には入るかもしれません。今使っているスーツケース小では試していませんがどうでしょう入るかな)
入ったとしてもかなりのスペースを取ってしまうことになります。

前日にホテルで、4泊5日縦走用のザックパッキングその他要らない物を詰めたスーツケースに荷物を分ける作業をしました。

スーツケースは縦走から戻った5日後に泊まるホテルに預けました。

最初に泊まっていたホテルにまた戻ってきて泊まることが出来れば良かったのですが、
あいにく、5日後は満室で予約が取れませんでした。
そのホテルの紹介で、系列のホテルを紹介してもらい縦走から戻った5日後とその翌日オスロする時の2日間の予約を取りました。
ノルウェーからの帰国日前日のオスロのホテルも出来れば同じホテルで確保しておきたかったのですが、
なぜか、その日(8月16日)オスロ市内でいくつかの会議やイベントがあるとかで、市内のホテルどこも満室でした。
縦走からオスロに戻ってから予約しても、どこか1室くらい何とかなるだろうと思っていましたが、
結局だめで、空港近くのホテルがやっと取れたのでした。

縦走に出発の朝、ザックを背負い、預けるスーツケースを持って(引いて)ホテルを移動するつもりでした。
最初のホテルは駅から歩いて10分くらい(坂道あり)、次に泊まるホテルは駅の近くでした。

けれども、この日は雨。タクシーで移動することにしました。

長距離バス移動!

スーツケースを預けて、身軽になりバスターミナルへ。
バスは指定席ではありませんが、日本の夜行バスのよりも更にゆったりとした座席でした。トイレも付いていましたし、コーヒー(インスタント)紅茶のサービスも付いていました。
バスは、途中昼食のため45分の休憩を取りましたが、あとは、いくつかのバス停に停まる以外、雨の中ひたすら走りました。
同じバスには、登山者らしい格好の人たちもいたので、私たちと同じ所へ行くのかしらと思いました。

バスは毛布・枕付きです。

このバスは、つまり、新宿から松本までの長距離バス移動というイメージでした。

景色のいいところも通りました。お天気がよかったら、車窓の旅も楽しめたことと思います。

オスロバスターミナルOslo Bussterminal 9:30発 →Skedsmo Shell 9:50→Oslo Lufthavn 10:15→Eidsvoll Nye Nebbenes 10:35→Hamar skysstasjon 11:30→ Moelv v/gamle bomst. 11:55→ リレハンメル駅Lillehammer skysstasjon 12:30→Oyer Quality Hotel Hafjell 12:45→ Ringebu skysstasjon 13:20→ Hundorp 13:30 →Vinstra skysstasjon 13:45→ Kvam Sinclair 14:00着 14:45→発オッタ駅Otta skysstasjon 15:1→0 Vagamo 15:35→ ロムLom 16:15 着

 

ロムLomでローカルバスに乗り換え
 乗客は私たち、たった2人だけ!貸し切り!

ロムLomでローカルバスに乗り換えて、スピターストゥーレン(Spiterstulen)へ向かいます。
このバスのことを事前に調べておくことが出来なかったので、前日オスロのDNTで調べてもらった所、6日は土曜日だから確かに運行されているということでした。
それも1本だけ!
ただしロムLomでの乗り換え時間はたったの5分。長距離バスが遅れたらどうしようか心配でした。
長距離バスはかなり時間通りに走りましたが、多少の遅れもあります。ロムLomには時間より少し早めに到着。
私たちと共に、登山者らしいグループも数人下りました。そして、スピターストゥーレン(Spiterstulen)行きのバスは、すくそばに待っていたのでした。
が、
他の、登山者達は、このバスには乗りません。迎えの車に乗って早々と行ってしまいました。
残されたのは、私たちだけ。
そして、スピターストゥーレン(Spiterstulen)行きのバスに乗ったのは、この日異国より遠路はるばるやってきた私たちだけ。二人だけの貸し切りでした。

何となく不安でしたが、バスは、次第に狭くなって行く山道を私たち二人だけを乗せて進みました。
進むに連れて辺りの様子も次第に山の中。雪をかぶった山も見え始め、不安ながらも気分は盛り上がります。

バスの終点はこの日泊まる小屋のあるスピターストゥーレン(Spiterstulen)。
スピターストゥーレン(Spiterstulen)小屋は、レセプション、レストラン、ラウンジのある棟(後で分かったのですが、サウナや小さいながら温水プールもありました。)と、いくつかの宿泊棟からなっていました。
私たち二人を乗せてバスが着くと、このバスで帰る人が待っていました。ロムからの乗客がいなくとも、帰りのお客さんを迎えに行く必要があったのだと分かりました。
スピターストゥーレン(Spiterstulen)小屋は小屋というよりはホテルのようでした。


スピターストゥーレン(Spiterstulen)小屋全景


スピターストゥーレン(Spiterstulen)小屋私たちが宿泊した部屋

レセプションでDNT会員証を出して受付をするときはちょっといい気分でした。
部屋は広くはありませんが二段ベットの二人個室。デスク、パネル暖房もあります。
トイレ・シャワーは共同、濡れたものをしっかりと乾かすことの出来る乾燥室もありました。


レセプション

この日の夕食はレストランでディナーを取りました。スープ・メイン、デザート・コーヒーのコースでした。
スイスからいらっしゃった御夫婦と相席になりました。
「今日は、どちらへ?明日のコースは?」などと、お話をしました。
コーヒーは、どこで飲んでもよいらしく、ラウンジで飲みました。

 


 
ラウンジ・暖炉もありました。

毎晩、小屋のスタッフが小屋周辺のコースと小屋が主催するガイドコースについて、説明会を開いていました。
ノルウェー語での説明ですが、「英語で聞きたい人はいますか?」と言うので、手を挙げると、
スタッフのひとりが、私たち二人のためにゆっくり丁寧に説明してくれました。

翌日は、最高峰のガルホッピンゲン(Galdhopiggen 2469m)へ登頂の予定。

未だ降り止まない雨だけが心配でした。

→ヨーテンハイメン国立公園(Jotunheinmen)4泊5日縦走トレッキング(2日目・8/7へ)