笠ヶ岳(2897.5m)

2006.10.6(金)夜行〜9日(月)

笠ヶ岳は古くから信仰の山として崇められ、播隆上人ゆかりの山である。

秋の低気圧4急速に発達し、海山は大荒れとなった、10月の三連休でした。

10/6(金)夜行〜7日(土)

夜行バス毎日アルペン号竹橋毎日新聞社西口玄関前(集合22:15)22:30発→新穂高6:20着

新穂高温泉→(1h20)→わさび平小屋→(1h30)→秩父沢→(1h30)→鏡平分岐→(1h)→鏡平小屋

金曜日の午後から、風雨が激しくなり、職場からの帰り強風で傘の柄がぐにゃりと曲がってしまった。
家を出るときも傘は役に立ちそうもないので、いきなり山の雨モードレインフル装備で出発。途中休憩のサービスエリアでは、雨も風も治まっていた。
新穂高到着時は、小雨、風は気にならなかった。

雨の登り、天候の回復を期待しつつ登るが、雨は止むどころが次第に激しくなった。
昼前には鏡平小屋着。
好天ならば、双六小屋まで足を伸ばす予定の登山者も、ここでの宿泊を決めたのか、小屋は混雑。夕方になっても雨は止まず、双六方面はうっすら白くなり始めた。
そのうち鏡平付近でも白いものが混じって落ちるようになる。みぞれだった。

  新穂高からわさび平小屋までの道、小雨でしたが穏やかでした。

 
わさび平小屋から小池新道を鏡平小屋まで、紅葉が色づき初めていました。
この日の夜から、雪が舞い始め、紅葉はどうなのでしょう?

10/8(日)
鏡平小屋 →弓折岳 →大ノマ乗越→秩父平→笠新道分岐→笠ヶ岳

みぞれは夜になって雪に変わり、朝には鏡平は真っ白、秋を越えて一面の銀世界。
弓折岳の稜線まで登り、そこで、今後のことを決めようと登り始めた。

鏡平小屋の前 

弓折岳までは、水っぽい雪。
鏡平からと双六方面から笠ヶ岳を目指す他の登山者もいて、雪の登山道にトレースもあり、笠ヶ岳を目指すことに決断。
弓折岳から、大ノマ乗越に下りまた登り返した。
この辺り、雪は降り止まないが、風はそれほどでもなかった。

 

大ノマ乗越から、秩父平へ向かう途中、降り続く雪でトレースが消され道を見失いそうになった。先に歩いていた御夫婦+別の単独登山者+2人パーティ+鏡平小屋で寝床が近くで、笠ヶ岳を目指していた、豊橋からのおばさま2人組+私たち2人で合同パーティーとなり、計9人で協力して笠ヶ岳を目指すことになった。
途中、ラッセルする箇所があったり、岩につけられたペンキの丸印を見つけたりして、途中雪の中で雷鳥に出合った。

ここから先は、自体が緊迫してきました。
寒さで、手が凍えるし、写真撮影どころでは、ありませんでした。

で、
2日目の記録は、文章ばかり。

秩父平に到着。秩父平からの登り方向が分からなくなり、笠ヶ岳は、二度目という豊橋からのおばさま2人組のうちのひとりの記憶で、秩父平から右側の尾根へ登ってみるが
先は崖で道を見失ってしまった。笠ヶ岳山荘に携帯電話が通じたので、道を尋ねてみた。この天候では、引き返した方がいいと言われ、9人で引き返すことに決断。
秩父平の窪地に下った所、秩父平から左側の尾根から下ってくる登山者に出会った。笠ヶ岳から下ってきた、先に進んでも大丈夫だと言うので撤退を撤回。改めて笠ヶ岳を目指すことに決定。この時鏡平からと双六方面から笠ヶ岳を目指す別のパーティーと単独の人も加わり、合計15人で進むことに。
強風の猛吹雪の中、抜戸岳の稜線を進んだが、時々風に足を取られ進めなくなりそうにもなった。雪は氷の粒になって、顔にピシピシ当たり痛い。
止まる寒いので、休憩もままならず、ほとんど飲まず食わず。
抜戸岳を巻き、笠新道の分岐を目指すが、思うように進めずなかなか着かない。
(天候がよければ、稜線上見通しが良く、笠ヶ岳も山荘も見えているはずなのに…。
翌日好天の中の下山で、そのことがよく分かりました。)
笠新道分岐の道標を通り過ぎ、少しだけ安心。けれども、猛吹雪は変わらず。
道標も凍りつき、文字が見えなかった。誰かがストックで氷を掻き落としやっと読める状態だった。
抜戸岩を過ぎ、キャンプ場の看板を見つけたた時には小屋が近いことが分かって、安心。キャンプ場から岩の斜面を登り小屋が見えた時には、これで大丈夫と思いました。キャンプ場からも小屋が分かるのに、本当に小屋の目の前に来るまで小屋が見えなかったのです。15人全員無事小屋到着でした。
ザックも雨具も凍りついていました。

この時、穂高岳・白馬岳では遭難事故が起こり、命を落とされた方がいたのです。
私たちも一歩間違えば、笠ヶ岳大量遭難事故となるところでした。

笠ヶ岳山荘に着いてからも、風雪は収まらず、小屋の窓ガラスにすごい音を立てて、吹き付けていました。翌朝は、積もった雪が凍って、アイゼンなしで山頂に行けないかもしれない、それどころか、新穂高に下ることが難しいかも知れない…。
笠ヶ岳山荘から山頂までは10分くらいなので、吹雪の中山頂へ向かおうとした人もいましたが、小屋の外に出たとたん、あきらめてまた、小屋に戻ってきました。

夜の天気予報では、翌日天気は、回復する見込み。
相変わらず風は吹き荒れていましたが、夜になって雪は止み、月や星が見えるようになってきました。

10/9(月)

笠ヶ岳山荘→笠新道分岐→杓子平→分岐→新穂高温泉

朝から快晴。雲一つ無い素晴らしい大展望。
御来光もすばらしいものでした。
槍〜穂高が手に取るように見えました。遠く富士山の姿も。
前日は、見えなかった山頂もすぐそこにあることが、やっと分かりました。

 
夜明け前


遠く富士山の姿も


 
 
富士山、手前にかかる山は南アルプス甲斐駒ヶ岳?

   

 

 

山頂からは、乗鞍・御嶽山、白山、立山方面雄山・剣岳、もちろん皆真っ白。朝の光に輝いていました。

笠ヶ岳山頂から、白山 山頂と乗鞍・御嶽山

 


笠ヶ岳の影

立山(雄山)・右と剣岳・左

日も出て良い天気になったので、雪道もアイゼンなしで下れるくらいでした。
笠ヶ岳山荘から、稜線上を笠新道分岐まで前日の道を戻りました。
吹雪の中、前進もままならなかった、前日とは大違い。
大パノラマを楽しみながらの稜線散歩でした。
目指していた笠ヶ岳も全く見えなかった前日と違い、笠ヶ岳の山頂も山荘もずっと見えていたことが分かりました。

 抜戸岩

 
 

 

 

稜線から、笠新道の分岐まで急斜面を登り、今度は、杓子平まで急斜面を一気に下りました。ここは、雪が深く、先行者の足跡を辿っていきましたが、ツボ足の穴は、膝くらいから深いところは腿くらいもあり抜くのが大変でした。

笠新道分岐

 

 笠新道分岐から杓子平までの下り
空は、晴れ上がり、青というより紺色、群青色、紺碧の空!

 杓子平までの下りで笠ヶ岳を見上げる。

 
杓子平

 

杓子平からも、ジグザグにぐんぐん下っていきました。
雪の道に下山に手間取り、松本行きのバスには間に合いそうにないことが判明。間に合ったとしても温泉には入れない。
前日、笠新道を登ってきて小屋で一緒になった人と下り道で一緒になり、単独で車で来ていたので、温泉経由で松本まで送って頂くことになりました。

指定を取っていたあずさには乗り遅れてしまいましたが、後続の自由席に座ることができ、無事の帰宅となりました。