天上の楽園、湿原広がる、平ヶ岳 (2139m)
2007年6月30日(土)〜7月1日(日)
平ヶ岳へは、奥只見湖尾瀬口、鷹ノ巣登山口からのルートのみ地図上に記されている。
今回は、銀山平に前泊し、宿の車で送迎してもらい、中ノ岐登山口よりのルートをとった。
この登山口は、一般車は通行できない中ノ岐林道を1時間ほど奥へ入ったところにあり、銀山平に宿を取り予約し送迎してもらった場合だけ利用できる。
鷹ノ巣登山口からは往復10時間要するが、中ノ岐登山口のルートはゆっくり行っても往復5時間ほど。
前日の30日は、新幹線で浦佐駅へそこから路線バスで銀山平、バス停まで宿の車に迎えに来てもらい宿へ。
今回は、湖山荘にお世話になった。
5年ほど前に奥只見湖畔から現在の場所に移転してきたということで、部屋は広くてきれい、食事は純和食で美味しい、温泉もいい。
ゆったり気分の前泊山行となった。
湖山荘発4:00→中ノ岐登山口出発点5:30着・5:45発→クロベの森 →見晴らし台→分岐・山頂湿原7:40→(5)→玉子石7:50→平ヶ岳山頂8:50 →姫の池 →分岐→(往路を下山)→中ノ岐登山口出発点12:20着
梅雨のさなかで、雨も覚悟していましたが、青空も見える山行となりました。

宿の送迎車はマイクロバス。銀山平の5件ほどの宿が各2台ずつ所有しているようで、バスの定員までの人数送迎してもらえる。
銀山平から、奥只見湖に沿って進み、分岐のゲートから中ノ岐林道を進んでいく。ゲートには厳重に鍵が掛けられ、ドライバーが車を降りて、鍵を開け、また締めて進んでいた。
中ノ岐川に沿ったこの林道、かなりのラフロード!片側は、急流。片側は所々、林道にも沢の水が流れ出ているような崖。
この日、湖山荘からはバス1台、他の宿からのバスと合わせて、登山口には5台のバスが来ていた。
登山口を出発してすぐに沢を渡る。
大雨で流される心配があるので取り外し可の仮の橋が掛けられている。
すぐに、花々に出合う。


登山口からは、急登が続く。
途中、雪の残っているところもあったけれど、特に問題はなかった。
約2時間ほどで、山頂部湿原の端に出る。ここから、玉子石へ。


玉子石
この先は、行き止まりですが、後ろの湿原の池塘と残雪がきれい。
山頂部湿原の端から、山頂までは40分ほど。
木道の敷かれたのびやかな道をのんびり進みます。
木道の脇の湿原には、チングルマ、ハクサンコザクラ、イワイチョウ、ワタスゲなど。


雪渓を渡るところもありました。
平ヶ岳山頂。
山頂は、樹林の中で展望がありません。
山頂近くの木道の展望のいい休憩スペースでランチタイム。
ここからは、燧ヶ岳が真正面。この日は雲に隠れた山頂部が時折見えただけ。
宿の送迎付き登山パックでは、朝食用におにぎり弁当がつきます。
おにぎり2個と美味しい自家製お新香、昆布巻き、岩魚の甘露煮のおかず付きでした。
ここで、休憩しているとこの日一緒に登ってきた地元の方に、「景色のいいところを教えてあげるから、そこでのんびりするといい。」
と言われ、広げていたお弁当を早々に片付け、後を追うことに。
鷹ノ巣登山口への道を少し進んだ展望所と姫の池の畔でのんびり。
姫の池と平ヶ岳。
帰りは往路を下山。
送迎のバスは、全員が下山するまで登山口で待っています。
宿に戻って、温泉。手打ちそばに生ビールで乾杯!