8月7日(木)

ミラノ〜クールマイユールへ移動

ミラノ中央駅→(列車)→キバッソ(Chivasso)乗り換え→(列車)→アオスタ(Aosta)→(バス)→クールマイユール(Courmayeur)
クールマイユール泊@・ペンションヴェネチア

移動でのトラブルその@

今回の旅では移動でのトラブルが結構あった。
トラブルと言っても大きなものでもなく、それぞれに解決して、それはそれでそういうこともないと旅は楽しくない!
旅にトラブルは付き物。(たいしたことなかったから、こうしてこんなこと言えるのだけれど)

1回目のトラブルは、ミラノから最初の滞在地クールマイユールへの移動でのこと。
朝、ホテルを出てミラの中央駅に向かい、切符を購入してトリノ行きのIRに乗車!
5回目のヨーロッパで列車利用もなれたものと、安心しきっていた。

車掌が、切符の点検にやってきた。これもいつものこと。ヨーロッパの駅には改札がなく、切符は列車に乗ってから車掌が点検するのだ。切符は目的地まで購入しなくてはいけない。日本のように「とりあえず最短区間の切符を購入して、列車内で精算すればいい。」と言うわけにはいかないのだ。
目的地までの切符がなく車内での精算では、何倍かの料金や追加料金を払わされることとなってしなう。

車掌にアオスタまでの切符を見せると、(この時の車掌さんは女性だった)
何か言う。
何か言われることはないはずだ!

が、

切符の刻印を忘れてしまっていたのだった!

列車に乗る前にホームにある自動検察機で日時を刻印をしなくてはならなかったのを、すっかり忘れてしまっていたのだ。
刻印を忘れると罰金を取られる。着いたばかりの異国人旅人とて、罰金を免れることは出来ない。
罰金ひとりあたり2.50ユーロ取られてしまった。

アオスタへは、IRをキバッソ(Chivasso)で乗り換えなくてはならない。トリノい行きIRはキバッソ着9:45。10:00発のアオスタ行き列車に乗り継ぐつもりだった。
キバッソでIRを降り、アオスタ行き列車のホームを駅員さんに聞くと、今日はその列車は運行されていないと言う。そんなはずはない、ちゃんと時刻表で調べたはずだ。よく聞いてみると、乗るつもりでいた列車は休日のみ運行される列車だと言うことだった。キバッソ駅で時刻表を確かめるとそうだった。持っていた時刻表も確かめると確かに休日のみ運行の十字架マークが付けられていた。
次のアオスタ行きの列車は、12:00。キバッソで2時間待つことになってしまった。
町の散策でもしようかとも思ったが、重いスーツケースがあるので、ここは、じたばたせず、駅の待合室で待つことにした。

キバッソ発12:00の列車でアオスタ13:35着。
アオスタ14:45発、クールマイユール15:45着。
やっと、最初の滞在地に着きました。
(あとになって思うと、この辺りの列車の乗り継ぎ接続は非常に悪く、ミラノからアオスタへの直行バスを利用した方がよかったのかもしれなかった。)


クールマイユール着・宿探し

クールマイユールは、1998年にフランス、モンブラン山群・シャモニーに来たときに、モンブランをいくつかのロープウェーを乗り継いで越えて、来たことのあるところだ。
イタリア・クールマイユールとフランス・シャモニーはモンブランの下を貫いているモンブラントンネルでも結ばれている。この時の帰りは、このモンブラントンネルでシャモニーへ戻った。
クールマイユールに着いて、見覚えがある町並みに心が浮き立つ。

やってきました。ヨーロッパアルプス麓の町へ。

とにかく宿を探さなくてはならない。バスターミナル近くにある。
インフォメーションへ行く。
今までの旅では、インフォメーションへ行って、宿の条件を告げると条件に合うところをいくつかピックアップしてくれ、連絡を取ってくれるところが多かった。
その代わりいくらかの手数料は取られることはあったが、現地の言葉(今回はもちろんイタリア語)がわからず、英語もあやしい私たちにとっては、これが宿を探すのに1番いい方法だった。

ここ、クールマイユールのインフォメーションでは、宿のリストをくれて「このあたりが、あなた達の条件に合うところよ」とまでは、教えてくれるが、宿に電話をして連絡はしてくれない。
直接自分で宿に行くか、電話をしろと言う。

「そんなあ〜。」

電話での交渉は難しいし、直接1軒ずつ行って交渉するにしても、坂だらけのクールマイユールの町では重いスーツケースは邪魔になって、あちこち訪ねて交渉するわけにもいかない。それに、バスターミナルから遠い宿では、移動手段のない私たちには不便で仕方がない。
それでも、何とか自分で交渉しなくてはならないので、インフォメーションにちょっとだけ、スーツケースを預かってもらえないか頼むと、「だめだ。」と言う。
だめだと言われても困るので、誰も持って行きはしないだろうと、インフォメーションのすみにスーツケースを置いて、近くのお手頃な宿に直接行って交渉することにした。

最初に、インフォメーション近くのちょっと坂を登ったところの、ペンションヴェネチアに行った。
英語があまりわからない、宿の奥さんと交渉すると、あっさり「OK!」だと言う。
値段は、朝食付きで1泊ツインルーム(洗面所付き・シャワー・トイレ共同・電話なし・テレビなし・いちおうタオル付き→清潔に洗濯されているが結構使い古されている。)で43ユーロ。
これは、とてもリーズナブル。
建物は古く、部屋は、最上階の西日の当たる部屋。
ここに4泊することにして。インフォメーションに置いてきたスーツケースを取ってきて、とにかく落ち着く。

町のメインストリートに出て避暑バカンスでクールマイユールに滞在して散策している人々に混じって、私たちも夕方の散策。
猛暑のヨーロッパも標高の高いアルプスの避暑地の町に来ると夕方は涼しい。
ちょうどシエスタが終わって、店も空いている時間なので、メインストリートは賑わっていた。

この日の夕食をスーパー、チーズ&ハム屋、パン屋、酒屋で買って、アルプスの麓での最初の晩餐。
ワインがすぐにまわって、すぐに寝てしまった。