コルティナダンペツォ散策 トファーナ展望台


連日トレッキングで、歩き回っていたので、この日は、歩くことはお休みして、コルティナダンペツォの町の中を散策したり、買い物をしたりして過ごし、天気の様子を見てロープウェーであがれる2つの展望台まで上がって見るつもりにしていた。
朝は、それほどでもなかったが、あまり天気が良くなく、雨も降ってきてしまった。

展望台のテラスで食べようと、おいしそうなケーキのお店でケーキを買ったが、いったん部屋に戻って天気の回復を待つことにした。
午後1時を過ぎて晴れてきたようなので、午後からの光線がいい、トファーナ(Tofona)の展望台に上がることにした。町のはずれのオリンピックスタジアムの近くにある。途中二回の乗り換えがある。(ひとり往復 Li.45000)

途中の乗り換え駅からは、良い展望が得られたが、お天気はすっきり回復したわけではなかったようで、展望台頂上はガスに覆われ真っ白で何も見えなかった。
残念!


コルティナダンペツォ→オーストリア・リエンツ→ハイリンゲルブルート

この日は、イタリアドロミテ山群から離れて、オーストリア最高峰グローズグルックナーを見に、オーストリアへと移動する。
イタリアを後にするので、イタリアでの通貨リラは使い切りたい。リラの再両替は、安く買われて損をすることになるからだ。
そう思って、リラは残りを気にしながら使っていた。
リラをちょうど使い切るために、コルティナダンペツォを発つ朝、コルティナダンペツォから鉄道駅のSt.Candidoまでのバス代とSt.Candidoからリエンツまでの鉄道運賃をバスのターミナル営業所で確認して、発券してもらった。(実は、この切符は、鉄道だけのものだった。ここを走るバスのバス代は、乗車してからバスの中で支払うのだった。)これで、交通費も心配ないし、残ったリラで朝食を食べ、昼食用のパンも買い、残りは小銭が少しだけとなった。(Li.980)ちょうどこの日は、バスのターミナルで市が開かれていたので、市場の八百屋さんで、リンゴを買うことにした。小さめのリンゴを2つ選んで計りに乗せると、Li.1100。これだけしかないのだけれどと、有り金の小銭を手のひらに載せて差し出すと、店員の若いお兄さんは困った顔。オーナーらしい親父さんが出てきて、「いいよ。」と、おまけしてくれて買うことが出来た。リラも一銭も残らず使い切った。

さて、いざバスに乗ろうと先ほどの切符をバスの運転手さんに見せると、
「これは、鉄道の切符だから、お金を払って乗って。」と言われてしまう。
払えといわれても、リラは一銭もなし。
あわてて、バスのターミナル営業所に行って、カードで切符を買おうとするが、バスの支払いは車内で、なのでだめ。
両替もだめ。近くのお店で両替を頼んでもだめ。
バスの発車時刻は過ぎている。
バスのお客さんに、ドルか円からの両替を頼むが、これもだめ。

そうこうしているうちに、運転手さんが、「もういいから乗りなさい。」と、合図してくれ、とにかく乗ることに。
お客さんに平謝りして乗り込んだ。
バスを降りるのは終点だったので、着いたら、銀行で両替して支払うつもりだったが、終点に着くと、運転手さんが「チャオ!バイバイ!」もういいよ。と言ってくれて、そのままだだのりしてしまった。バス代はひとりLi.7000(500円弱)
あー、何ということを!


リエンツまで移動し、バスで、ハイリンゲルブルートへ。
到着したときは、雨雷。
すぐにインフォメーションで近くの宿を紹介してもらって行く。インフォメーションから、少し上に登った、バス停にも近いちょっと高台のかわいらしいペンション。家の中にはダルメシアンの犬がいる。
部屋はツインで結構広い。シャワー・トイレは共同。朝食付きで、一部屋600オーストリアシリング(5000円弱)
オーストリアはいい宿が安い。

この夜天気はますます荒れてきてしまった。
広場では、荒天の中コンサートがおこなわれている。コンサートのバンドの人数と、観客の人数は同じくらいか。

明日の好天を祈って!