マレーシア・キナバル山(4095m)
2000.1.3〜2000.1.7
古くから精霊の宿る山として地元の人々にあがめられてきた、東南アジア最高峰キナバル山。地元サバ州の人々がこの山に対して抱く誇りに比例して
、登山道や山小屋はよく整備され、登山に際しては、ガイドの同行が義務づけられているなど、きちんとしたシステムができあがっている。
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キナバル登山の玄関口であるコタ・キナバルまで、直行便で約6時間。
暖冬とはいえ日本は冬。着いたところは熱帯、気温33℃
コタ・キナバルから登山基地となるキナバル公園本部(Park
Head Quarters)まで、車で約2時間、途中雲の間から、初めて姿を見せたキナバル山は、大きく思えた。公園本部は標高1554mの高原にあり、コタ・キナバルの町よりもだいぶ涼しい。公園本部には宿泊施設がいくつかあり、キナバル
山の頂上を目指す人のための登山基地であると同時に、レクリエーションセンターとしての機能も兼ね備えている。
(Twin Bed Cabin泊)
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公園本部発(8:00)→発電所1830m(8:30)→ラバン・ラタ・レストハウス(Laban
Rata Resthouse)3352m(12:10)
朝、公園本部から目の前にキナバル山が大きくすっきり望めた。
公園本部のレストランで朝食の後、荷物を登山に必要ない物、自分で持つ物、ポーターに預ける物に分け、必要ない物は管理事務所に預け出発準備。管理事務所で同行するガイド・ポーターと一緒になり、車で発電所まで行き、いよいよ登山のスタート。
登山道には、ほぼ30分間隔でシェルター付きの休憩所がある。説明板には、その地点の標高、次の休憩所の標高、そこまでの距離とおよその所要時間が記されてある。
ガイドとポーターはいつも一緒に行動して、植物の名前なども教えてくれる。登っている昼間、頂上付近は雲に見え隠れしている。途中ランチタイムの休憩を取り、昼過ぎに標高3352mのラバン・ラタ・レストハウス(Laban
Rata Resthouse)に到着。宿泊する部屋は、二段ベッドが二つの4人部屋。ヒーターもあり暖かい。男女別の温水の出るシャワー室もある。レストランでは、手軽な(というよりも日本に比べて非常に安い、食材等は、すべて人に力で荷揚げされているというのに!)値段においしい料理が味わえる。午後スコールがあったが日の入りの頃は、夕焼けがきれいだった。夕食は、中華料理3品とスープ御飯、早朝の出発に備えて早めに寝る。
ラバン・ラタ・レストハウス(Laban Rata Resthouse)3352m泊
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ラバン・ラタ・レストハウス(3:00)→キナバル山・ロウズ・ピークLow's
Peak(5:30 6:30)→ラバン・ラタ・レストハウス(8:00 9:00)→発電所(11:45)→公園本部
2:00に起床。レストハウスは、早朝出発の登山者のために早朝にもかかわらず営業している。暖かいお茶を飲んで3:00出発。暗い登山道をヘッドランプをつけ明かりを頼りに登っていく。風が強く寒さを感じる。しばらくは、藪のなかや木組みの急なステップの連続する道を進んでいく。その後サヤッサヤッの小屋を過ぎる頃から、頑丈な溶岩の岩盤の上をひたすら登っていく、が、まだ、日の出前なのでまわりの状況は全くわからず、ガイドの指示で白いロープか岩につけられた白いペンキラインを目印にして登っていく。ピークの直下で一気に高度を稼ぎ、頂上に到着。
日の出の時刻よりも早めに着いたので、しばらく待つ。続々と登山者が到着してくる。御来光は、6時過ぎ。明るくなるに連れて周りの様子が見えるようになり、キナバル・南峰がすぐ近くに見える。雲海の間から南シナ海やコタ・キナバル方面も見ることが出来る。ちょうど御来光の時間にその方向に雲がかかってしまい、はっきりとした御来光は望めなかったが、雲の間から見ることが出来た。
同じ道を下って行くが、今度は明るいのでドンキーズ・イヤーピーク、トゥンク・ア゛ドゥル・ラーマン峰、アグリー・シスター峰など周りの様子がよく見える。ラバン・ラタ・レストハウスまで下り朝食を取り、その後、前日の道をひたすら下る、途中ガイドがうつぼかずらのあるところを案内してくれた。下りは途中まで雨に降られてしまった。発電所のところまで下り、車で公園本部まで戻り、通し番号の入った登山証明書を受け取る。(次の日、公園事務所に行ってみると、前の日には見本の無かった2000年元旦から通し番号の始まった証明書もあったのでこちらも買い求めることにした。こちらの通し番号は108番)
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キナバル公園本部からコタ・キナバルの町に戻り、サバ州博物館、セントラルマーケットなどを観光。
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コタ・キナバルを早朝の便で出発、クアラルンプール経由で帰国。
