講師のプロフィール
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学 歴 | 神奈川県立湘南高校 国際基督教大学(ICU)教養学部語学科言語学専攻 |
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職 歴 | 増進会出版社(Z会)の高校生向け通信教材編集 進学塾「市進学院」の中学生向け講習教材・模擬試験作成 塾講師,家庭教師の経験あり 指導経験30年以上 |
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資 格 | TOEICスコア 915点 |
英語の勉強方法
英語を日本語に訳すとはどういうことでしょうか?
「とにかく単語の意味を覚えてつなぎあわせて日本語の文章にすればいい」と思っている人が非常に多いのが現状です.
中学校の初歩段階の簡単な短い文なら,その方法でなんとかなるかもしれません.しかし,”接続詞”や”関係代名詞”が出てくると,文章が長くなり,そのようなやり方では通用しなくなります.単語を覚えるのはもちろん必要ですが,英語を正確に理解するためには,「文法」を勉強することが絶対に必要なのです.
では,単語はどのように覚えたらいいのでしょうか?
単語の意味に関して,「英語と日本語が1対1で対応している」と勘違いしている人が大勢います.
しかし,英単語と日本語の単語が1対1で対応しているとはかぎりません.というより,対応していない場合がとても多い,と思った方がいいでしょう.例えば,educationは「教育」という意味を覚えておけばだいたいOKです.でも,非常によく使われる誰でも知っている単語
just はどうでしょう?
I have just finished my report. という文なら,justは「ちょうど;今しがた」という意味です.(文の意味:私はちょうどレポートを書き終えたところです。)
では,次の表現はどうでしょう?
a just trial
これは「公正な裁判」という意味です.justには”形容詞”で「公正な」「適正な」という意味があるのです.ですから,a
just priceというと,「適正な価格」ということです.(ちなみに,justiceは「正義」「司法」などの意味ですが,これは形容詞のjustの名詞形です.)
このように,単語はその言葉が使われている文脈・前後関係によって意味が変わってきます.ここが,面白いところでもあり,めんどくさいところでもあるのです.したがって,単語の覚え方は,その単語が実際に使われている文をなるべくたくさん覚えておくのが効果的なやり方です.