ネットワーク

このページでは、しゅんぜい氏の発行されているメルマガのうち「ネットワーク」について

編集して掲載しています。

 

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電子メール(H12. ネットワーク 問12)

 インターネットを利用した電子メールの規約で、メッセージヘッダの拡張を
 行い、テキスト文書だけでなくワープロ文書・音声・画像データなども
 扱えるようにしたものはどれか。

 ア HTML    イ MHS    ウ MIME     エ STMP

----------------------------------------------------------------------

 まぁ、予想通りというのもヘンですが、回答は2通だけでした。
 この手の問題は、今後は控えた方がいいかも。

 それでは、紹介します。

> あれ?こんな問題出たっけ?<ネットワーク
> もう,すっかり忘れてます...(遠い目)
>
> MIME「Multipurpose Internet Mail Extensions」の略
> =「色んな目的のためにインターネットのメールを拡張しました」
>
> 従来のインターネットの電子メールではバイナリデータは送信できず,
> 1行の文字数やメールの最大サイズなどが制限されていた.
> MIMEにより,メールにさまざまなファイルを添付して送信できる.
>
> (関連)
> ・uuencode「UNIX to UNIX encode」=「UNIX間 符号化」
>
> バイナリファイルからテキストファイルへ変換する方法の一つ.
> 逆はuudecode.
> 以前は
>  バイナリ→(uuencode)→テキスト→[mail]
>                →テキスト→(uudecode)→バイナリ
> というのが一般的だったようです.
>
> --------------------------------------------------------------------
>
> OutlookExpressだと,「ツール−オプション」の「送信」で
> 「メール送信の形式」の「テキスト形式の詳細」をクリックすると
> 設定する画面が出ます.
>
> 「メッセージ形式」は「MIME」か「UUENCODE」,
> MIMEでバイナリファイルを添付するときの「エンコード方式」として
> 「BASE 64」「Quoted Printable」を利用することが出来ます.
> (「無し」も可)
>
> 「テスト」という題名でメールを送ってみた時のヘッダの一部です.
> (ヘッダに基づいて本文や添付ファイルは解釈されます)
>
> OutlookExpressだとメールを開いた状態で「ファイル−プロパティ」の
> 「詳細」で見ることができます.
> 更に「メッセージのソース」で,本文や添付ファイルがどのように
> 入っているかを見ることも出来ます.
>
> (MIMEの場合)
> Subject: =?iso-2022-jp?B?GyRCJUYlOSVIGyhC?= (※1)
> Date: Wed, 15 Nov 2000 12:36:07 +0900
> MIME-Version: 1.0
> Content-Type: text/plain;
> charset="iso-2022-jp"(※2)
> Content-Transfer-Encoding: 7bit (※3)
>
> ※1 私の使っているある環境では変換サーバが動いているのですが,
>   時々,解釈しそこねたのか =?iso-2022-jp・・・ という題名
>   のメールが来ることがあります.
> ※2 html形式で送ると,以下のようになります.
> Content-Type: multipart/alternative;
> boundary="----=_NextPart_000_0040_01C04FD2.856CA430"
> ※3 ファイルを添付するとここが変わります.
> Content-Type: multipart/mixed;
> boundary="----=_NextPart_000_0032_01C04FD2.409B7430"
>
> (UUENCODEの場合)
> Subject: ・$B%F%9%H・(B
> Date: Wed, 15 Nov 2000 12:39:47 +0900
>
> --------------------------------------------------------------------
>
> ・SMTP「Simple Mail Transfer Protocol」
> メールサーバー間またはクライアントからメールサーバにメールを送信する
> 時の通信規約(プロトコル).
>
> クライアントが受信サーバからメールを取り出す際は
> POP(POP3)やIMAP(IMAP4)などのプロトコルが使われる.
>
> ・POP「Post Office Protocol」
> ・IMAP「Internet Messaging Access Protocol」
>
> POPとIMAPの違いは,「IMAPはメールをサーバに残したまま」扱い,
> 「POPは削除」してクライアントに持ってきたメールを扱うのが基本
> という点.
>
> ・HTML「Hyper Text Markup Language」
>  =「ハイパーテキスト用 印付け言語」
>
> テキストファイル中に"<>"で囲まれたタグと呼ばれる記号(マーク)を
> 埋め込む.
> これによって見出しや本文,注記などの文書の構造と体裁を表わすもの.
>
> --------------------------------------------------------------------
>
> ・HyperText
> 複数のテキスト(文書)を相互に関連づけて,行き来できるようにしたもの.
>
> (関連)
> ・SGML「Standard Generalized Markup Language」
>  =「標準一般化印付け言語」
> 何だかすごい訳になってしまったが,元々はGMLというIBM(?)の社内標準
> だったのが国際標準になった際,Standardが頭に付いた...筈.
>
> ・XML「eXtensible Markup Language」=「拡張可能な印付け言語」
> XMLはSGMLの機能のうち,複雑な部分を簡略化したもの...と考えて
> 良い.筈.
> (HTMLはSGMLの一部機能だけを使ったもの)
>
> --------------------------------------------------------------------
>
> まーなんだか長くなってしまいましたが,この手の用語問題は何度も眺めて
> いるうちにそのうち反射的に解けるようになるはずです.
> この辺がほぼ完璧になれば半分くらいは確実に得点できるでしょうね.
> 自分で色々調べるのが効果的.関連用語もついでに調べる!
> ...それがなかなか大変なんですが...

 最近では、メールのヘッダーの部分などは見たことがない人も
 ひょっとしたらいるかもしれませんね。Windows 用のメールソフトでは、
 見ようと思わないと見れませんからね。

 僕が昔、UNIX で使っていたメールソフト(mule を元にしたソフトでした)
 などは、ヘッダー部分もしっかり表示されていました。スクロールしないと
 本文の最上部も見れませんでした。文字コードのせいもあり、名前や
 タイトルの部分に日本語を使ってしまうと文字化けしたりしてました。
 昔と言っても3年ぐらい前ですけどね。今でもタイトルに日本語を使わない
 ようにする癖が残っていたりします(^^;

 どうもありがとうございました。


> 回答:ウ
> 解説
> HTML ( hypertext markup language )
> インターネットの Web ページ記述用にスイスの CERN が開発した
> ハイパーテキスト記述言語。言語仕様は、文書標準記述言語 SGML
> のサブセットになっている。 HTML は、参照文書、静止画、動画
> 音声などの入っているファイルを指定(タグ付け)できるように
> なっており、対応するページを画面出力するとそれらがハイパー
> テキストとして表示できる。
> (学研:合格情報処理通信ネットワーク用語辞典)
>
> ■平成11年ネットワークスペシャリスト午前71■
>  WWW における文書を記述するための言語はどれか。
>
>  ア HTML
>
> ■平成11年一種午前40■
>  WWW サーバ上で提供する情報の内容を記述するの一に広く使われ
> ている言語はどれか。
>
>  ア HTML
>
> ■平成10年初級システムアドミニストレータ午前51■
>  HTML で記述するときの注意点について,正しいものはどれか。
>
>  イ HTML の記述によっては,利用されるブラウザの種類が異な
>   ると表示内容が異なる場合があるので,それぞれの表示具合を
>   確かめながら記述する必要がある。
>
> ■平成12年秋初級システムアドミニストレータ午前21■
>  インターネット閲覧ソフト(ブラウザ)と HTML の関係に関する
> 記述のうち,適切なものはどれか。
>
>  ウ HTML は,利用するブラウザによって記述できるタグが異なる。
>
> ■平成11年秋初級システムアドミニストレータ午前79■
>  HTML がもつハイパリンクの機能の説明として,最も適切なもの
> はどれか。
>
>  ア 同一コンピュータ上のアクセス可能なディレクトリにある
>   アクセス可能なHTML ファイル及び公開されている URL に自由
>   に移動できる。

> ■平成11年春初級システムアドミニストレータ午前50■
>  SGML の記述として,正しいものはどれか。
>  イ“構造をもつ文書”を記述するための言語であり,HTML や 
>   XML の基となったものである。

> MIME ( Multipurpose Internet Mail Extension )
> インターネットの電子メール (e-Mail) で、英語以外の言語や
> マルチメディアデータ(イメージ、動画、音声、文字などのデータ)
> を扱えるようにするために、インターネット活動委員会 (IAB) が
> 1992年に提唱した規格。お互いに MIME 準拠のメールソフトを使用
> すれば、インターネットとつながる利用者同士でマルチメディア
> データを含む通信が可能となる。また、タイトル、名前、本文に各
> 国の文字セットのコード体系を利用しても、文字化けすることなく
> 利用できる。
> (学研:合格情報処理通信ネットワーク用語辞典)

> ■平成9年ネットワークスペシャリスト午前14■
>  TCP/IPを利用している環境で、電子メールに画像データを添付し
> て送受信するための規格はどれか。

>  ア MIME

> さらに、このような問題もありました。

> ■平成12年春初級システムアドミニストレータ午前57■
>  電子メールのプロトコルには様々な種類があるが,メールの内容
> の機密性を高めるために用いられるものはどれか。

>  エ S/MIME

> SMTP ( simple mail trnsfer protocol )
> TCP/IPプロトコルのひとつ。マシン間で電子メールの送信するため
> のプロトコル。名前のとおり簡易的なプロトコルであり、ASCII文字
> 以外は送信できない。バイナリファイルや日本語の転送には MIME
> 等の標準に対応したメールソフトを使用する。
> (学研:合格情報処理通信ネットワーク用語辞典)

> ■平成9年上級シスアド午前問46■
>  インターネット上のサーバ間で電子メールを送受信するときに
> 使用されるプロトコルはどれか。

>  エ SMTP

> ■平成12年一種午前40■
>  SMTP に関する記述として,適切なものはどれか

>  ウ 電子メールを送受信するためのプロトコルである。

> ■平成10年初級システムアドミニストレータ午前53■
>  インターネットで電子メールを利用するために,メールサーバと
> して,SMTP と POP3 の二つのプロトコルを利用することにした。
> その説明として,適切なものはどれか。

>  ウ SMTP はメールを常時受信可能な状態で利用するプロトコル
>   であり,POP3は接続時にメールボックスからメールを取得する
>   プロトコルである。

> MHS ( message handling system )
> 電子メール通信システムの相互接続を目的として、ITU-T が 1984
> 年に発表した通信方式の規定。その後、MOTIS という名称で電子
> メールの標準化を進めていた ISO と調和を図り、1988 年に OSI
> への準拠性の完全化、セキュリティ機能の拡充などを行った改訂版
> を発表した。さらに ITU-T は 1991 年、この勧告をもとに EDI
> (電子データ交換)の勧告を出した。このように、MHS は電子メー
> ル通信システムの標準として世界的に定着しようとしている。
> (学研:合格情報処理通信ネットワーク用語辞典)

 試験向きには、用語問題は過去問を探すのが一番ですね。

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集合(H12. ネットワーク 問40)

 100人の学生を調べたところ、スペイン語を学んでいる者は18人、
 ドイツ語は40人、フランス語は42人であった。これらの学生のなかで、
 2言語以上を学んでいる者を調べると、スペイン語とドイツ語は6人、
 ドイツ語とフランス語は15人、フランス語とスペイン語は5人であり、
 そのなかには、3言語すべてを学んでいる者も2人いた。いずれの言語も
 学んでいない学生は何人か。


 ア 22     イ 24     ウ 26     エ 28

----------------------------------------------------------------------

 今回は、力作ぞろいでした。最近、みなさんの回答のレベルの高さに、毎回
 驚いています。このコーナーは、ひょっとしたら日本一の解説かも?(^^;
 いくつか紹介しますので、自分のあった解き方を見つけてください。

 それでは、みなさんの回答を紹介します。

> この問題は、図を書けばすぐわかるんですけど・・・。
> メールなんで、少しずつ解いてみます。
> 
> まず、 3言語すべてを学んでいる人が2人 いるので、
> 
>  スペイン語とドイツ語の2つのみ学んでいる人は、6−2=4人
>  ドイツ語とフランス語の2つのみ学んでいる人は、15−2=13人
>  フランス語とスペイン語の2つのみ学んでいる人は、5−2=3人
> 
> このことから、
>  スペイン語1つのみ学んでいる人=18−(2+4+3)=9人
>  ドイツ語1つのみ学んでいる人=40−(2+4+13)=21人
>  フランス語1つのみ学んでいる人=42−(2+13+3)=24人
> 
> 従って
>  何れの言語も学んでいない人
> =100−何か1つでも言語を学んでいる人
> =100−(9+21+24+4+13+3+2)
> =100−76
> =24人      よって答えはイの24人
> 
> まわりくどかったですね〜。だれかうまく図を書けた人いませんか??

 これは、言葉で攻めた回答ですね。問題を解いた人には、いくらか伝わった
 と思いますよ(^^; 図入りの解説は、もう少し下で見てみましょう。
 どうもありがとうございました。


> この問題は、集合の考え方で解けると思います。
> まず、調査対象となった学生全体の集合:U
> スペイン語を学んでいる者の集合:A
> ドイツ語を学んでいる者の集合:B
> フランス語を学んでいる者の集合:C
> とし、N( X )で集合 X に含まれる人数を表すとします。
> また、記号 ∩(且つ) を使って、例えばスペイン語とドイツ語を学んでいる
> 者の集合を A∩B と表すとします。
> 
> すると、N( U ) = 100 ,  N( A ) = 18 ,  N( B ) = 40 ,  N( C ) = 42,
> N( A∩B ) =  6 , N( B∩C ) = 15 ,  N( C∩A ) = 5 ,  N( A∩B∩C ) = 2
> となります。
> 
> したがって、どの言語も学んでいない人の数は、
>   N( U ) - { N( A ) + N( B ) + N( C ) 
>         - N( A∩B ) - N( B∩C ) - N( C∩A ) + N( A∩B∩C ) }
> = 100 - { 18 + 40 + 42 - 6 - 15 - 5 + 2 }
> = 24

 これは、数式で攻めた回答ですね。数式にそこそこ強い人は理解しやすい
 と思います。どうもありがとうございました。


> スペイン語を学んでいる人の集合をS,
> ドイツ語を学んでいる人の集合をD,
> フランス語を学んでいる人の集合をFとします。
> 
> n(X)で集合Xの要素の数を表すこととします。
> 
> 集合A,Bに対する二項演算「∪」「∩」「¥」を
>   A∪B = { AまたはBに属するものの集合 }
>   A∩B = { AにもBにも属するものの集合 }
>   A\B = { Aには属するが、Bには属さないものの集合 }
> と定義します。
> 
> 一般に、(有限)集合A,Bに対して次の式が成立します。
>   n(A∪B) = n(A) + n(B) - n(A∩B)
> 
> // なぜなら、
> // n(A∪B) = n(A\B) + n(B\A) + n(A∩B)
> //        = { n(A\B) + n(A∩B) } + { n(B\A) + n(A∩B) } - n(A∩B)
> //        = n(A) + n(B) - n(A∩B) 証明終わり
> 
> また、集合A,B,Cに対して (A∪B)∩C = (A∩C)∪(B∩C) が成立します。
> 
> // [怪しげな証明]
> // 図を書けば一目瞭然なのですが、一応証明らしきものをしますと・・・
> //
> // xが(A∪B)∩Cの要素であるということは、xは次の2条件を満たします。
> //   { xはAまたはBに属する } かつ { xはCに属する }・・・あ
> // これは言い換えると次のようになります。
> //   { xはAにもCにも属する } または { xはBにもCにも属する }・・・い
> // これはxが(A∩C)∪(B∩C)に属することを意味します。
> // つまり、(A∪B)∩C    は(A∩C)∪(B∩C)に含まれます。
> // 逆に  (A∩C)∪(B∩C)が(A∪B)∩C    に含まれることは
> // 上の「あ」「い」が同値であることから同様に説明がつきます。
> // よって題意は成立します。   怪しげな証明おわり
> 
> これより、なんらかの言語を学んでいる学生の人数は
> n(S∪D∪F) = n( (S∪D) ∪F)
>          = n(S∪D)              + n(F) - n( (S∪D) ∩F )
>          = n(S) + n(D) - n(S∩D) + n(F) - n( (S∩F) ∪ (D∩F) )
>          = n(S) + n(D) - n(S∩D) + n(F) 
>                 - { n(S∩F) + n(D∩F) -n(S∩D∩F) }
>          = n(S) + n(D) + n(F) -n(S∩D) - n(D∩F)
>                        - n(F∩S) + n(S∩D∩F)
>          = 18 + 40 + 42 - 6 - 15 - 5 + 2
>          = 76
> よっていずれの言語も学んでいない学生は 100-76 = 24人となります。

 これも、数式で攻めた回答ですね。[怪しげな証明] は図で確認した方が
 良いですね(^^; どうもありがとうございました。


> 問題にある数値を素直に図に入れていきます。
> 「3言語すべて」→「2言語」→「1言語」の順に入れていくと簡単です> 
> ┌ 学生100人───────────────┐
> │                    │
> │      ┌─────S┐      │
> │ ┌────┼───┐  │      │
> │ │    │  4 │ 9 │      │
> │ │    │┌──┼──┼───┐  │
> │ │    ││ 2 │ 3 │   │  │
> │ │ 21  └┼──┼──┘   │  │
> │ │     │ 13 │    24 │  │
> │ └D────┼──┘      │  │
> │       └────────F┘  │S:スペイン語
> │                    │D:ドイツ語
> └────────────────────┘F:フランス語
> 
> ここまでできればあとは簡単。
> 全体の100人から言語を学んでいる人の数をひけばよいので
> 
> 100-(9+4+2+3+21+13+24)=24

 おそらく、このベン図を書くのが一番わかりやすいと思います。
 どうもありがとうございました。


> ・2言語以上学んでいる人数から3言語を学んでいる人数(=2人)を引くと
>  2言語を学んでいる人数が出てくる(図1)。
> 
>       ┌─スペイン──┐
>       │       │
> ┌──ドイツ┼───┐   │
> │     │ ┌─┼───┼─フランス┐
> │     │4│2│ 3 │     │
> │     └─┼─┼───┘     │
> │       │13│         │
> └───────┼─┘         │
>         └───────────┘
>        (図 1)
> 
> ・題意と図1より1言語しか学んでいない人数が出てくる(図2)。
> 	スペイン語のみ:18-(4+2+3)=9人
> 	 ドイツ語のみ:40-(4+2+13)=21人
> 	フランス語のみ:42-(3+2+13)=24人
> 
>       ┌─スペイン──┐
>       │       │
> ┌──ドイツ┼───┐ 9 │
> │     │ ┌─┼───┼─フランス┐
> │     │4│2│ 3 │     │
> │  21 └─┼─┼───┘     │
> │       │13│     24  │
> └───────┼─┘         │
>         └───────────┘
>        (図 2)
> 
> ・図2から、何らかの言語を学んでいる人数が出てくるので、全学生数から
>  これらを引けば、3言語いずれも学んでいない人数が出てくる。
> 
> 	いずれも学んでいない学生:100-(9+4+2+3+21+13+24)
> 						=100-76=24人
> で、答えは(イ)です。
> 
> しばらく問題を見つめて「ん?・・・あっ、そうか!」みたいな感じが
> 某有名私立小学校なんかの入試問題に出題されそうな問題ですね(笑)。

 たしかに、私立小?(私立中?)入試でありそうな問題ですね。
 どうもありがとうございました。


> パッと思いつく解き方は2つでした。
> 前回の汚名を返上するために2つとも書いてみます。
> 
> ●その1(公式を使った解法(公式の名前忘れました...))
> 集合 A の要素の数を N(A) と書きます。
> 全体集合を I、スペイン語を学んでいる学生の集合を S
> ドイツ語を学んでいる学生の集合を D、
> フランス語を学んでいる学生の集合を F と書きます。
> 積集合を∩で表します。
> 
> いずれの言語も学んでいない学生の数
>  = 全体の学生数
>   - 各言語を学んでいる学生の数の和
>   + 2言語を学んでいる学生の数の和(上まででは引き過ぎ)
>   - 3言語全てを学んでいる学生の数(上まででは足し過ぎ)
>  = N(I)
>   - ( N(S) + N(D) + N(F) )
>   + ( N(S∩D) + N(D∩F) + N(S∩F) )
>   - N(S∩D∩F)
>   = 100 - ( 18 + 40 + 42 ) + ( 6 + 15 + 5 ) - 2
>   = 24
>    ̄ ...(イ)
> 
> ※履修言語の数(集合の数)が増えても、+と−を交互に増やしていけば
>  OK です。
> 
> ●その2(ベン図を使った解法)
> 対象としている集合(部分集合)を太い罫線で表しています。
> 
> (1)100人の学生        (2)スペイン語は18人
> ┏O━━━━━━━━━━━━┓ ┌O────────────┐
> ┃100  ┌S────┐   ┃ │   ┏S━━━━┓   │
> ┃   │     │   ┃ │   ┃ 18   ┃   │
> ┃ ┌D┼───┐ │   ┃ │ ┌D┃───┐ ┃   │
> ┃ │ │ ┌─┼─┼F┐ ┃ │ │ ┃ ┌─┼─┃F┐ │
> ┃ │ │ │ │ │ │ ┃ │ │ ┃ │ │ ┃ │ │
> ┃ │ └─┼─┼─┘ │ ┃ │ │ ┗━━━━━┛ │ │
> ┃ │   │ │   │ ┃ │ │   │ │   │ │
> ┃ └───┼─┘   │ ┃ │ └───┼─┘   │ │
> ┃     └─────┘ ┃ │     └─────┘ │
> ┗━━━━━━━━━━━━━┛ └─────────────┘
> 
> (3)ドイツ語は40人       (4)フランス語は42人
> ┌O────────────┐ ┌O────────────┐
> │   ┌S────┐   │ │   ┌S────┐   │
> │   │      │   │ │   │      │   │
> │ ┏D━━━━┓ │   │ │ ┌D┼───┐ │   │
> │ ┃ │ ┌─┃─┼F┐ │ │ │ │ ┏━━━━F┓ │
> │ ┃ │ │ ┃ │ │ │ │ │ │ ┃ │ │ ┃ │
> │ ┃ └─┼─┃─┘ │ │ │ │ └─┃─┼─┘ ┃ │
> │ ┃40  │ ┃   │ │ │ │    ┃ │   ┃ │
> │ ┗━━━━━┛   │ │ │ └───┃─┘  42┃ │
> │     └─────┘ │ │     ┗━━━━━┛ │
> └─────────────┘ └─────────────┘
> 
> (5)スペイン語とドイツ語は6人  (6)ドイツ語とフランス語は15人
> ┌O────────────┐ ┌O────────────┐
> │   ┏S━━━━┓   │ │   ┌S────┐   │
> │   ┃12 =18-6  ┃   │ │   │      │   │
> │ ┏D╋━━━┓ ┃   │ │ ┏D━━━━┓ │   │
> │ ┃ ┃ 6┌─┃─┃F┐ │ │ ┃ │ ┏━╋━━F┓ │
> │ ┃ ┃ │ ┃ ┃ │ │ │ ┃ │ ┃ ┃ │ ┃ │
> │ ┃34┗━━━╋━┛ │ │ │ ┃25└─┃─┃─┘ ┃ │
> │ ┃=40-6 │ ┃   │ │ │ ┃=40-15┃15┃27  ┃ │
> │ ┗━━━━━┛    │ │ │ ┗━━━╋━┛=42-15┃ │
> │     └─────┘ │ │     ┗━━━━━┛ │
> └─────────────┘ └─────────────┘
> 
> (7)フランス語とスペイン語は5人 (8)3言語すべては2人
> ┌O────────────┐ ┌O────────────┐
> │   ┏S━━━━┓   │ │   ┌S────┐   │
> │   ┃13 =18-5 ┃   │ │   │     │   │
> │ ┌D┃───┐ ┃   │ │ ┌D┏━━━┓ │   │
> │ │ ┃ ┏━━━╋F┓ │ │ │ ┃ 4┏━╋━┓F┐ │
> │ │ ┃ ┃ │ 5┃ ┃ │ │ │ ┃ ┃ 2┃ 3┃ │ │
> │ │ ┗━╋━━━┛ ┃ │ │ │ ┗━╋━╋━┛ │ │
> │ │    ┃ │37  ┃ │ │ │    ┃13┃   │ │
> │ └───┃─┘=42-5 ┃ │ │ └───┗━┛   │ │
> │     ┗━━━━━┛ │ │     └─────┘ │
> └─────────────┘ └─────────────┘
> 
> したがって、各部分集合の要素の数は、
> ┌O────────────┐
> │   ┏S━━━━┓   │
> │   ┃    9 ┃   │
> │ ┏D╋━━━┓ ┃   │
> │ ┃ ┃ 4┏━╋━╋F┓ │
> │ ┃ ┃ ┃ 2┃ 3┃ ┃ │
> │ ┃ ┗━╋━╋━┛ ┃ │
> │ ┃ 21 ┃13┃ 24 ┃ │
> │ ┗━━━╋━┛   ┃ │
> │     ┗━━━━━┛ │
> └─────────────┘
> 
> いずれかの言語を学んでいる学生の数は、
> 9 + 21 + 24 + 4 + 13 + 3 + 2 = 76
> 
> したがって、いずれの言語も学んでいない学生は、
> 100 - 76 = 24
>        ̄ ...(イ)
> 
> # ベン図に見えるかどうかが心配です。(等幅フォントでご覧下さい)
> # テキストベースのメールで図を描くのは難しい...
> 
> ちなみに私は、この問題をベン図で解きました。
> こんどは合ってるかな?

 どちらの解法もバッチリです!「その1」の回答は、特別に公式と考えなく
 ても、計算の1つだと思って良いでしょう。

 今回は、数式で攻めてくる回答が多いかな?って思っていましたが、
 ベン図の回答が多く、一目でわかる回答が多くて良かったです。
 ベン図が理解できた方は、数式の理解にも挑戦すると良いと思います。


> 選択肢がなかったら間違ってました。ソフトウェア開発技術者試験は
> 記述でしたよね。先が思いやられる...それにしても、我ながら
> 見ずらい解答を書いてしまった。読む人はスクロールの嵐ですね..

 ソフトウェア開発技術者試験は、午後が記述です。午前は選択です。
 たしかにスクロールが大変かもしれません(^^;

 

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ネットワーク(H10 ネットワーク問8) 

  IP ネットワークにおけるサブネットアドレスの用法に関する記述
  のうち,正しいものはどれか。
 
  ア 10.0.0.0 〜 10.255.255.255 の範囲などで,組織内に限定し
   て自由に利用することを目的とする。RFC でも規定されている。
 
  イ 外部からの不正アクセスを防止するために,ファイアウォール
   のアドレス変換機能が利用する。
 
  ウ クラス単位で割り当ていたアドレスを,クラスに縛られずに
   割り当てることができる。
 
  エ ネットワークアドレスとホストアドレスの規定のうち,ホスト
   アドレスのフィールドを更に分割して使用する。


 
> 正解はエですが、この選択肢のイの機能が NAT 機能や IP マスカ
> レード機能にあたると考えました。  
> 
> 質問があります。プライベート IP アドレスとグローバル IP アド
> レスの関係において、IP マスカレードは、多対1の関係が作れる
> 事は分かりましたが、NAT 機能は1対1の関係のみで、そこの部分
> が NAT とは違うと理解して間違い無いのでしょうか?どなたかご
> 教授をお願いいたします。

 「ア」は、これで良いですね。プロキシサーバです。
 「イ」の選択肢に関しては、僕も迷っているのですが・・・

> イ 通信中の IP パケットから特定のビットパターンを検出する機能
>   であり、ウイルスの発見に利用できる。

 「ウイルスの発見に利用できる」という部分が引っかかります。
 最近のワクチンソフトには、IP パケットを監視してファイアウォールの
 機能を持つソフトもありますが、一般的に言うと何でしょうねぇ?
 詳しい方、フォローを入れてもらえると助かります。

 どうもありがとうございました。


> 答えは,エ
> 
> NAT:Network Address Translation
> IPマスカレード:masquerade=仮装舞踏会,仮装.見せかけ,虚構.
> 
> どちらも,
> プライベートIPアドレスを使用するLANからインターネットにアクセスする
> 際に,(実際の)プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスとの間の
> 変換を行う.
> 
> ・NATでは,グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスは一対一.
> ・IPマスカレードでは,一対多(グローバルIPを共有できる).
> 
> 外部(インターネット)からはグローバルIPアドレスからアクセスしている
> ように見える.このため,IPアドレス宛てにサービスを供給するアプリケー
> ションは使えなくなる.(ネットワークゲームやICQあたりが駄目のようです)
>
> また、プライベートアドレスについて
> 
> 使用できるアドレスの範囲 (アドレスの数)
> 
> クラスA 10.0.0.0〜10.255.255.255 (256×256×256−2 個)
> 
> クラスB 172.16.0.0〜172.31.255.255 ((256×256−2)×16 個).
> 
> クラスC 192.168.0.0〜192.168.255.255 ((256−2)×256 個)
> 
> ※ ネットワーク部(注)を除くホスト部のビットが全て0,
>   もしくは全て1は有効なアドレスでない.
> 例えば,10.0.0.0,10.255.255.255,192.168.x.255 など.
> 
> (注 クラスAでは最初の数字(8ビット),Bでは最初の2つ,Cでは3つ)
> 
> # 多分,これで合ってると思うんだけど...<そんなに自信は無い

 NAT と IP マスカレードについて、載っていましたね。

 プライベートアドレスのクラスについては、これで合っています。
 まぁ、上の2つのクラス(AとB)を使うのは、稀でしょうね(^^;
 どうもありがとうございました。

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FIFO 方式(H11.ネットワーク 問48)

 仮想記憶管理におけるページ置換えアルゴリズムとして FIFO 方式を
 採用する。プログラムが参照するページ番号の順が、

  1 → 2 → 3 → 4 → 1 → 2 → 5 → 1 → 2 → 3 → 4 → 5 

 のとき、主記憶のページ枠を 3 から 4 に変更すると、発生するページ
 フォールトの回数はどうなるか。ここで、初期状態では、主記憶には何も
 読み込まれていないものとする。

 ア 2 回減少する。

 イ 1 回減少する。

 ウ 回数に変化は無い。

 エ 1 回増加する。














━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■解答■(出典:H11. ネットワーク 問48)
----------------------------------------------------------------------
 エ 1 回増加する。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■解説■
----------------------------------------------------------------------
 OSに関する問題の特集をやっています。
 今日は仮想記憶で使われている FIFO 方式の問題でした。

 FIFO(First-In First-Out) とは、「先入れ先出し法」や「待ち行列」とも
 言います。銀行の窓口のように、先に着いたものから順番にデータを
 処理していく方式です。

 仮想記憶における FIFO は、ページアウトを行うときに主記憶に記録されて
 いるページの中で「最も古くから存在するページ」からページアウトをする
 方式です。


 さて、主記憶のページ枠(ワーキングセット(working set) とも言う)が
 3 の場合から考えましょう。最初に言っておきますが、今日はかなりクドイ
 説明です(^^;;

 発生するページフォールト(必要なページを仮想記憶から主記憶に読み込む
 こと)の回数を求めます。
 わかりやすくするために、今回は枠の上の数字が大きくなるほど、
 古く存在するもの(4が最も古いページ)とします。

    1 2 3 
   ┌―┬―┬―┐
   │ │ │ │
   └―┴―┴―┘

>  1 → 2 → 3 → 4 → 1 → 2 → 5 → 1 → 2 → 3 → 4 → 5 
  ^^^

 まず、プログラムは 1 というページ番号を参照します。
 ところが、主記憶は空なのでページフォールトが発生します。
 仮想記憶にあるページを主記憶に読み込んだ上でプログラムが参照します。

    1 2 3 
   ┌―┬―┬―┐
   │1│ │ │ ページフォールト数=1
   └―┴―┴―┘

 同様に、ページ番号 2, 3 と読み込まれます。

>  1 → 2 → 3 → 4 → 1 → 2 → 5 → 1 → 2 → 3 → 4 → 5 
       ^^^
    1 2 3 
   ┌―┬―┬―┐
   │3│2│1│ ページフォールト数=3
   └―┴―┴―┘

 次に、ページ番号 4 が読み込まれます。ページフォールトが発生し、
 1 がページアウトされます。

>  1 → 2 → 3 → 4 → 1 → 2 → 5 → 1 → 2 → 3 → 4 → 5 
         ^^^
    1 2 3 
   ┌―┬―┬―┐
   │4│3│2│ ページフォールト数=4
   └―┴―┴―┘

 以下、同様に

>  1 → 2 → 3 → 4 → 1 → 2 → 5 → 1 → 2 → 3 → 4 → 5 
            ^^^
    1 2 3 
   ┌―┬―┬―┐
   │1│4│3│ ページフォールト数=5
   └―┴―┴―┘

>  1 → 2 → 3 → 4 → 1 → 2 → 5 → 1 → 2 → 3 → 4 → 5 
              ^^^
    1 2 3 
   ┌―┬―┬―┐
   │2│1│4│ ページフォールト数=6
   └―┴―┴―┘

>  1 → 2 → 3 → 4 → 1 → 2 → 5 → 1 → 2 → 3 → 4 → 5 
                 ^^^
    1 2 3 
   ┌―┬―┬―┐
   │5│2│1│ ページフォールト数=7
   └―┴―┴―┘

>  1 → 2 → 3 → 4 → 1 → 2 → 5 → 1 → 2 → 3 → 4 → 5 
                    ^^^
    1 2 3 
   ┌―┬―┬―┐
   │5│2│1│ ページフォールト数=7
   └―┴―┴―┘
 (ページ番号 1 が主記憶にあるのでページフォールトが発生しない)

>  1 → 2 → 3 → 4 → 1 → 2 → 5 → 1 → 2 → 3 → 4 → 5 
                      ^^^
    1 2 3 
   ┌―┬―┬―┐
   │5│2│1│ ページフォールト数=7
   └―┴―┴―┘
 (ページ番号 2 が主記憶にあるのでページフォールトが発生しない)

>  1 → 2 → 3 → 4 → 1 → 2 → 5 → 1 → 2 → 3 → 4 → 5 
                         ^^^
    1 2 3 
   ┌―┬―┬―┐
   │3│5│2│ ページフォールト数=8
   └―┴―┴―┘

>  1 → 2 → 3 → 4 → 1 → 2 → 5 → 1 → 2 → 3 → 4 → 5 
                           ^^^
    1 2 3 
   ┌―┬―┬―┐
   │2│3│5│ ページフォールト数=9
   └―┴―┴―┘

>  1 → 2 → 3 → 4 → 1 → 2 → 5 → 1 → 2 → 3 → 4 → 5 
                              ^^^
    1 2 3 
   ┌―┬―┬―┐
   │2│3│5│ ページフォールト数=9
   └―┴―┴―┘
 (ページ番号 5 が主記憶にあるのでページフォールトが発生しない)

 よって、ページ数が 3 の場合はページフォールトは9回です。


 同様にページ数が 4 の場合も考えます。

>   1 → 2 → 3 → 4 → 1 → 2 → 5 → 1 → 2 → 3 → 4 → 5 

  ┌―――――――――――――――――――――――――――――┐
 4 1   2   3   4   4   4   5   1   2   3   4   5
 3     1   2   3   3   3   4   5   1   2   3   4
 2         1   2   2   2   3   4   5   1   2   3
 1             1   1   1   2   3   4   5   1   2
  └―――――――――――――――――――――――――――――┘
 ☆ *   *   *   *           *   *   *   *   *   *

 左横の数字が大きいほど、古く存在するもの(4が最も古い)とします。
 ☆はページフォールトがあった時に * をつけています。

 よって、ページ数が 4 の場合はページフォールトが10回です。


 したがって、「エ 1 回増加する。」が正解となります。

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