体内に在るのはロー自身で、感じさせされるままに体内を締め付ければ、耐えるような表情を見せたローが噛み付くようなキスをした。
の後頭部を引き寄せ動けなくさせて、唾液を交換するほど深いキスをする。
深くなるキスと同じくらい体内の深いところを犯されて、の蜜壷がひくりと震えた。
溢れた唾液の筋を辿ったローの舌が、そのまま首筋へと落ちていく。
首筋から鎖骨へおりた舌が胸の膨らみへ辿り着くと、そこへ少し強めに吸い付いた。
「あ…ッ」
綺麗に痕がついたとローが満足げに呟くと、彼女の腕を自分の首に回させ、自分の両腕をの背に回して抱き上げる。
「アァアアッ!」
ローの体を跨ぐ形で上体を起こされたは、深くなった挿入に啼き声をあげた。
「こうやったら深くなるだろ?」
力の入らないに耳元で言うと、その声にすら彼女はぴくりと体を震わせた。抱くたびに敏感になるに、ローは楽しくて仕方がない。
「奥に届いてるの、わかるか?」
抱きつく細い両腕がローの首にしがみつき、の方から近づけてきた唇を奪う。口付けながら腰を揺すれば、くぐもった声とともに体内にあるローを締め付ける力が強まった。
「はッ……、奥、気持ちイイか?」
コクコクと無言で頷くの奥を突く力を弱めて、くるりと彼女の体を反転させる。
「えっ?! あ、……あ、んっ、ン、……あぁあっ!」
繋がったまま、は体位を変えられ疑問符を浮かべたが、腰を緩く振りながらローの指はの胸の先と繋がったその先にある花芽を撫でられて、高い啼き声を響かせた。
は背中に熱い体温を感じて少し安心する。視界にローが入らないため、その存在を感じることができる体温は、にとって大事だ。
無意識に閉じていた目を開ければ、見えるのはローの帽子と長い刀、そして、床に落とされた2人分の服。いつもは視界にはいらないそれらに、はここが何処かをまざまざと感じさせられる。
「考え事とは余裕だな」
「ちが……っ!」
ローはが何を思っていたのか問わずに、花芽を撫でる指を2本に増やした。
「あぁあっ! ……あ、んっ! あ、あ、やぁっ……ダメッ、ン、んんんっ!」
花芽を弄る指はそのままに空いた指での顔を後ろへ向かせると、息を奪うかのようなキスをする。顔を背けることを許さず舌を絡ませ、花芽を弄る指をさらに増やした。
器用に片手で花芽を剥き出しにして、尖った先を指の腹で円を描く。
「んんっ! ん、ンッ! ……んぅ!」
強い刺激にの手が、前にまわって弄る腕に縋り付く。
「ん! んっ、んんんんんっ!」
ビクビクと体を震わせたは、唇を塞がれたまま絶頂を迎えた。
自分の意思とは関係なくヒクつく身体が落ち着く間もなく、ローはの体に埋めたままの自身で最奥を穿つ。
「やぁ! まだ……っ!」
動かないで、と悲鳴のような喘ぎの隙間でが懇願するが、彼は容赦なく最奥ばかりを犯す。
生理的に溢れた涙がこぼれて、ローの指を濡らした。
彼女をベッドへ押し倒し背後から覆い被されば、背中に触れたローの火傷しそうなほど熱い息に背筋を震わせ、は啼いた。
「や、ぁあ…ッ、はぁ……っ」
彼はその背中に赤い痕を残す。
本人がわからない場所は隠されることがない。見せることはないだろうが、ローは自分だけにわかる印に満足げに息を吐いた。
ぴくり、との体が震えた。
「ダメ、……んっ、あ、あ、……ふ……ぁ…っ…!」
「気持ちイイだろ」
「痕、は……っ、んんっ!」
首筋を舐めたローは、首の付け根に吸い付く。唇を離せば、綺麗な紅が浮かび上がった。
「も、ダメですっ!」
痕を何度も舌でなぞるローから離れようとはその肩を押すが、力でかなうわけがなく。
「次が夏島、だったら……っ」
「しばらく冬島だ、気にするな」
「気に、しますよ…っ、ぁ、……もうっ、キャプテン…ッ、ほんとに……!」
舌が首から鎖骨へ移動して、そこにも痕をつける。
はぁ、と熱い息をこぼすと、彼の髪に指を絡ませ、諦めたようにその体に縋り付く。
「キャプテン、もう…っ!」
「名前で呼べ」
「あぁッ! は、ぁ…んっ、……!!」
蜜壷に触れた指が浅い場所を撫でると、濡れた音が響く。ヒクつくその奥を触れてほしいと、は啼き声の合間に懇願する。
「あっ、……ロー、おねが……ッ!!」
語尾を声なき悲鳴に変えさせたローは、蜜壷から指を抜き、最奥へと自身を押し込んだ。
手荒い動きではあったが、はローの名前を何度も呼んで腰を揺らす。
痙攣する蜜壷に限界を感じて、彼は彼女の耳に、熱い息と共に言葉を流し込む。
「可愛いな。……、もっと名前を呼んでくれ」
「ろぉ……っ、アァッ! あ、ロー、ダメ……ッ! やっ、やぁっ……!!」
「ん? ココだろ?」
の弱い場所を自身の先で刺激すれば、イヤイヤと子供が愚図るような仕草で啼いた。
「スゲェな……ッ……くっ、はァ…ッ」
「アァアアっ!」
強い刺激に涙をこぼしながら、はローにしがみついた。
寝入ったの首元にある痕を見て、嬉しそうに笑みを浮かべる。彼女が見たら、嫌な予感しかしないものではあっただろうが。
自分のものだと主張したい気持ちが抑えされず、彼女の体の至る所に所有印を残した。見える位置にもいくつかあるが、寒がりな彼女のならば隠せる場所ばかりだから大丈夫だろう。
クルーに見つかったときの反応が楽しみだと、ローは笑みを深くした。
おまけ。ペンギン編
甲板に出てきたを見つけて声をかけようとしたペンギンは、問答無用で彼女を艦内へ押し込む。
「え? 何?!」
この様子からして、気づいていないのだろう。
「部屋に戻ってちゃんと隠してから出てこい」
「何を? ……ん? ――あ!!」
一瞬にして真っ赤になったに、ペンギンはため息。
「俺でよかったな」
「まったくだよ。……ありがと」
真っ赤な顔で、は大慌てで自室へ消えていった。
おまけ。シャチ編。
甲板に出てきたを見つけて声をかけようとしたシャチは、近づき、その姿を確認した途端に見えたモノにニヤリと笑みを浮かべた。
「、聞きたいことがあるんだけどさ」
「なに?」
――キャプテンって、結構ねちっこい?
小さく問われた言葉に理解できず小首を傾げただったが。
「~~~な、なに言って……っ!」
何に対しての言葉だったのかを理解して、彼女は耳まで真っ赤にした。
シャチは片手でキャスケット帽をおさえ、もう片方の手はツナギのポケットに入れたまま、更に言った。
その格好は、近くに気配を感じる船長に見せるためと、自分への保険だ。
に手を出していないという、意思表示。
「ちゃんと鏡を見てこいよ。全身にあるんじゃねーの?」
――キスマーク。
ニヤリ、と人の悪い笑みを浮かべたシャチが、が慌てて甲板から走り去る後ろ姿を見やって笑った。
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