さかしょうの
ショートショートストーリー
以下、続々と続きます!!
1「ありうべからざる世界」
目の前の男が僕のほうに向くと、ぽつりと言った。
「あのよ〜」
(終わり)
2「愛の世界」
僕のかけがえのない恋人。名前を「愛」という。でもこれがオチではない。
ある時、僕は彼女と一緒に福岡ドームに出かけた。現在ダイエーは熾烈な首位争いをしており、今日勝てば優勝という大事な一戦である。当然観客もかなり多かった。超満員である。
福岡ドームに来る途中で、二人で話していたのが、「もし今日優勝が決まったらみんなでビールかけしようね」というものだった。
試合は結局、ホークスが見事なサヨナラ勝ちで優勝した。しかし、二人でビールかけすることはなかった。
なぜなら、試合途中で盛り上がった観客が持っていたビールが彼女にかかって、彼女はめちゃくちゃ腹を立て、試合途中であるにもかかわらず、帰ってしまったのだった。
なんともかけがいのない・・・。
(終わり)
3「墓参り」
お彼岸である今日は、妻と一緒にお墓参りすることになっている。時間はまだ朝の7時。昨晩飲み過ぎたせいか体がだるく、もう一眠りしたいところだ。
しかしさっきから妻が早く行こうと催促している。
「うるさいな〜!墓参りだったらぼちぼち行こうよ!!」
(終わり)