解決まではあと6人／岡嶋二人

　5つの依頼の中では、やはりマッチに関する依頼が一番面白く感じられました。比較的簡単だと思われた調査ですが、次々と盲点が浮かび上がることで、より印象深くなっています。現在ではタウンページが充実しているので、多少は楽になると思いますが。それにしても、やはりプロの考えることは違います。

　事件の方は、堀之内刑事が考えたように、但馬久子の扱いが気になります。ただ、副島にとっては、最も危険な存在である、共犯の宇野茂男を追い詰めるための材料として、残しておかざるを得なかったとも考えられます。捜査陣の一員として、絶えずマークしておくことで、タイミングをはかることは十分可能だと考えていたのでしょう。