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死を招く航海/P.クェンティンS.S. Murder/P.Quentin |
1933年発表 白須清美訳(新樹社) |
メアリとアダムの素人探偵コンビが事件を解決するのかと思いきや、当初は容疑者の一人だったダニエルズがいつの間にか主導権を握っていくのが面白いと思います。 解決の決め手となる“また戻る”という言葉は、犯人の嘘を暴く糸口となるものではありますが、それだけでは証拠として力不足なのは否めません。しかし、本来であれば記憶に残っている方が不自然ともいえる何の変哲もない一言が、日誌であるがゆえにしっかりと記録に残り、決め手となり得ているところがよくできていると思います。 2005.01.02読了 |
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