私は大学3年生です。
○年△月某日、私は渋谷をうろうろしていました。タワーレコードの前で、「ちょっとすいません」と声をかけられました。いつもなら、絶対に無視していたのですが、おしゃれでかわいい女の子だったので、つい足を止めました。その子を、仮にTとします。
T「ごめんねー、すっごい怪しいよねー。でもすごくかわいかったからつい声かけちゃった。あのね、私、今サークルみたいなのはいってるの。皆すごい熱い夢持ってて、お互いに意見出し合ったり、助け合ったりしてるの。良かったら、来てみない?いろいろイベントもあるし。」
私「それってどういうサークルなの?」
T「うーんと、メディオスって言う会社があるのね。そこでは、良い社会人を世の中に送り出そうっていうことで、大学生を支援するプロジェクトがあるの。でも、そういうイベントとかは全部学生が責任もってやってて、会社は場所を提供したりとか、見守っててくれるの。」
大体こんな内容でした。そこでは、お互いの電話番号を交換して別れました。彼女があまりしつこくなかったのも、信じる要因になったのだと思います。
数日後、彼女から電話がかかってきました。内容は、今度サイテックボーカルオーディションというイベントがあるので行かないか、というものでした。私は、面白そうだと思い、行くことにしました。
渋谷のクラブエイジアという有名なところであったこと、中にいるスタッフたちが楽しそうだったこと・・・「私もこうやって楽しい大学生活を送りたい!」私は、もうすっかりメディオスにはまっていました。
こうして、第一段階「自己分析」を受けました。7万5千円。終わったとき、私は「学校の皆も誘ってみたい!」と、本気で思っていました。
しかし、第一段階のあとの「カウンセリング」と称した、スタッフとの話し合いのとき、いつの間にか第二段階(自己表現)の日にちはいつにする?という話になっていました。一緒に受けた子達も皆、お金を振り込む日を決めさせられていました。
「なんか、おかしいよね・・・」皆の口から、そういった言葉がではじめていました。
ちなみに、私の受けるのをやめた理由は・・・
1.2段階を受けようか迷っていたときに、紹介者のTに、「ねえ、こんなこと言ってあれなんだけど、よく考えたら私、あの会社について詳しい事何にも知らないんだよね。Aさん(スタッフ)に聞いたら教えてくれるかなあ?」と電話をすると、「・・・考えすぎ!」この言葉で一気に気持ちがさめました。考えちゃいけないってどういうこと!?と。
2.Aさんってすごいなあー、何でこんなに私の事わかるんだろー・・・と、自己分析中はすっかり傾倒していたのですが、何回か会って話しているうちに、「なんかこの人の言うことって一見えらそうだけど時々的外れだな」と感じ、さらにはわざとらしい笑顔も、気持ち悪く感じてきたこと。
3.紹介者たち同士も結束が固く、裏でいろいろ情報交換をしていることがわかった。
こんなわけで、私はAさんとの約束も一方的にキャンセルし、入金(15万円)の期日がきても無視しました。今思えば、下手に「やめたいんですけど・・・」なんていいに行かなくて良かったと思います。一緒に受けた子は、お金を払ってしまってからやめたいといいに言ったら、案の定「また前のあなたに戻った」「こうやって人生逃げてきたんでしょ」とコテンパンに打ちのめされ、挙句の果てには、なかなかお金を返してくれないので、クーリングオフの手続きをして会社に言ったら、「返すわよ!!お金が目的でやってんじゃないんだから!!」と怒鳴られたそうです。
しかし、私はまったく知らなかったのですが、実は私が一緒に受けた期の人で第二段階に行った人は、約30人中たったの3.4人だったんです。なぜかというと、インターネットでこの会社の実態を知った数人が皆にその事実を教え、広まった結果だそうです。それを聞いてもあえて進む人もいた、ということです。
きっと、サキさんのページもプリントアウトされ、広まったのではないかと思われます。いろいろ大変な目に会っておられますが、こういったページにより目がさめた人も、私たちだけでなくもっといっぱいいると思います。ですから、これからも負けずに頑張ってください!!
ごちゃごちゃとわかりづらい事を書いてすみません。このメールの本当の趣旨は、これからなのです。募集していたくらっときた言葉、というのを、覚えている限り羅列していきたいと思います。
・「変われるよ!変われる要素もってるもん。」
紹介者が頻繁に行っていた言葉です。何度も言われると、「そうかなあ・・・」という気になりました。逆に
いえば、今の自分はだめ、というような強迫観念も生まれました。
・「自己分析」
もし、セミナーの名前が横文字だったりしたら、怪しんだと思います。でも、大学生の就職活動で、この言葉は頻繁に登場するので、「就職に役立つ」といわれ、信用してしまいました。
・「この講座(?)は、一生に一度しか受けられません。」
・「この講座は、心身ともに健康な人しか受けられません。」
自分は選ばれた特別な人、という気になりました。
・「親に言わないで、いつのまにか自分が良くなって親に『あれ?』って気づかせるほうが、かっこいいじゃん」
「親に言おうかな・・・言ったほうがいいかな。」と紹介者に聞いたときの返事です。「そうか。」と納得しました。でも結局言ってしまい、すごく反対されました。怪しい!とか行って・・でもそのときは、「親はわかってくれない!!」とか思っていました。恐ろしいですね、今思うと。
・「高いと思うかもしれないけど、英会話教室とか、一時間2千円とか取るでしょ?それが10時間×3日で、プラスお弁当代とかかかるから、そう思うと普通だよね。」
紹介者かスタッフに言われた、料金・・・7万5千円についての説明です。これも、「そんなもんか。」と、素直に思ってしまいました。
・「本当はこういう自己分析って、友達同士で出来れば一番いいんだけどね。今ってそういう深い友達関係って作りづらいからね。」(スタッフ)
・「これは早稲田大学の・・・(忘れてしまった)教授と、ユタ大学の・・・教授がアメリカから持ち込んだものなんだけど、・・・」(スタッフの説明)
・「いまの日本ってどうしても人より上にたつ、って言う考えが根強いから、こういう(セミナー)ものがなかなか浸透しづらいんだよね。」(スタッフ)
覚えているのは、これくらいです。一人でも目がさめる人が増えてくれたら・・・と思います。
では、乱文で失礼します。
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SAKI追記:勧誘の際に言われた言葉がはっきりわかりました。恐らくマニュアルに沿ったやりかたと想像できます。これを元にして勧誘から逃れる方法を考えてみましょう。
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