私は、メディオスの自己分析(第1段階)・自己表現(第2段階)を経験してきたものです。メールアドレスなどは全てメディオスにばれているので、匿名でお願いします。
 それまではメディオスを信じきっていましたが、自己実現(第3段階)で紹介という名の勧誘行為をさせられそうになりメディオスから抜けました。
 自己表現(第1段階)の話は既に掲載されていたので、私は自己表現(第2段階)についての経験をお伝えしようと思います。

 自己表現は3泊4日の合宿で、バスで山奥まで移動して行います。
 表現に至るまでにはスタッフ・紹介者からさんざん「表現は楽しい」「チームワークが必要」という言葉を叩き込まれます。

 1日目、ホテル(旅館?)らしき所に到着すると、まず全員が広い部屋に座らされます。ここで「グランドルール」の説明が行われ、外部との連絡禁止、実習内容の口外禁止などが促されます。
 さらに補足として3ヶ月間は自主退学したり辞職したりしないことを約束されます。(おそらく、以前にトラブルが会ったからでしょう。目立ったことをして家族に止められれば、その分、優秀な勧誘要員が減ってしまうのでこのようなルールが作られたのでは?)
 ここでのグランドルールの決め方は「全員の意思の一致」を前提としているので1つ1つのルールごとに全員が賛成の意思表示(挙手)をしたうえで進んでいきます。逆にここで手を上げない人は別室に連れて行かれ怒涛の説得工作に出られるはずです。

 次に、「アシスタント」と呼ばれるトレーナーたちが部屋に入ってきて舞台に横1列になります。それからアシスタントたちの自己紹介が始まるのですが、彼らは必要以上の声を張り上げて自分をアピールしていきます。(っていうか、気合で脅しをかけにかかるわけです。)
 アピールの後、司会者に「さあ、この人とチームを作りたいと思った人のところへ行きましょう!」と言われます。アシスタントごとに人数が偏った場合は、希望者に1言ずつ話させてから各アシスタント自身が決定することになっています。ちなみにうちのアシスタントはルックスで女の子を決定していました(笑)

 基本的に自己表現も自己分析同様に「実習」形式で行われます。各実習が終わるごとにチームごとの部屋に戻され、チームのメンバーで「振り返り」の時間をもってお互いに「分かち合い」を行います。これが自己表現のツボです。「実習」を「振り返る」ことで先ほどの体験を全員共通のものにするのです。
 その共通の体験は全てアシスタントによって誘導され、少しでもエゴで歪められようものならアシスタントにボコボコに叩かれます。(あくまでも口が基本ですが、多少手荒くなることもあります)泣くまでアシスタントの人の攻撃は続きます。
 いったん泣いてしまえばアシスタントの態度は豹変し、「つらかったんだよな」「さびしかったんだよな」などの殺し文句でチームの雰囲気を和やかムードにしてしまいます。これを繰り返すことで、知らず知らずのうちに皆の中にエゴをだせないようトラウマにさせてしまうのです。
 そしてあくまでも「分かち合い」をさせることでチームの誰からも脱落者を出させない雰囲気を作らせるわけです。

 1日目でやる実習で1番怪しかったのは「ネガティブ・フィードバック」と呼ばれる実習です。チームの中から1人ずつ順番に立たせて皆から強制的に悪口を言いまくります。このとき、筆頭になっているのはもちろんアシスタントです。
 ここで全員に悪口を言う練習をさせておくことで、アシスタントの望むように各人が発言できるような状況を作り出しておくのです。(悪口を言わせられるなら、誉め言葉を出させるのはもっと簡単)

 1日目の夜の実習は「強制選択」の実習と呼ばれるもので、スタッフから4つの選択肢が提示され、(例:冒険好き、強引、慎重、ひっこみじあん、など)なりたい自分にあてはまる形容詞を選択させ、それについて5,6人ずつで語り合わせます。それでは「積極的」について話し合いましょうと言われていきなり話せる人間なんていませんから会話は当然ぎこちなくなります、そこをアシスタントは逃しません。必ず、どの5,6人にも一人が犠牲者になり、泣かされます。これを6セット行うのです。
 勘の良い方はお気づきでしょうが、この実習では必ず1人1回は泣かされるようにしくまれています。責め役のアシスタントの後ろで別のアシスタントが名簿をチェックしていたので確実でしょう。従ってアシスタントの責めはかなり言いがかり的なものが多いです。
 特に後の方になるとネタがなくなってくるのですが、そのころには十分みんながへこみモードになっているので

 アシスタント「○○○はどうしてそんなに不安そうなの?」
 ○○○「え、いや、、、」
 アシスタント「それが甘えだっていってんだよ!!!」

の、パターンで責めてきます。
 こうして全員に対して「素直」という名の「従順さ」を植え付け2,3,4日目の洗脳のための下準備をしていくわけです。

 2日目はチームごとの実習が基本となります。
 おもに企業研修などに使われる多人数協力型のゲームをやらされます。「振り返り」をするにはもってこいの材料です。もし表現に行く酔狂な方がいらっしゃったらここでのゲームは長引かせるが吉です。「振り返り」の時間が減りますから。

 2日目の夜になるとアシスタントが楽しそうに部屋に入ってきます。
このころになると、アシスタントのご機嫌がチームの雰囲気を大きく左右しています。かなり危険な状態なのですが、多くの人はそれにすら気づかずにアシスタントと同様、子供のようにはしゃいでしまいます。

 夜の実習は通称「ライフボート」と呼ばれるもので生きる喜びを感じようというテーマのもとでみな、トリップした状態で行われます。
 まず、自分が成功した状態をイメージさせられます。次に、豪華客船に乗った自分をイメージさせられます。案の定、豪華客船は沈没し、このなかで5人しか生きられないと告げられます。
 まず1人1人が全員に対して「生きるんだ」宣言をさせられます。その後、いきなり「それでは皆さんで生きる5人を5分以内に決定してください」と司会者がいいます。「生きるんだ」宣言でかなりトンでる状態になった参加者たちは争いをはじめます。

 あっというまに5分間が過ぎ、司会者が「おまえらみんな自分のことしか考えてないんだよ」とけしかけます。(さんざん自己主張させたのは誰?)
 そして司会者側から提案が行われます。

「生きたいという気持ちを伝えられた人が生き残れます。」

 各人に5本のスティックが配られ、1人1人順番に自分が生きてほしいと思う5人にそのスティックを渡していき多くスティックを獲得した5人が生き残れるというルールです。
 他人がスティックをわたす番のとき、各人は生きるアピールをさせられます。このアピールが大変で大声で「生きたい!!」と叫ばなければなりません。少しでも疲れたそぶりを見せたらスタッフが飛んできて「どうしたい!?」としつこく迫られます。
 結局40余人全員がスティックを配り終えるまで叫びつづけさせられるわけです。大量のアドレナリンで最高の絶頂感を味あわせるわけです。
 その後、生き残れなかった大勢は死んだと仮定した体験をさせられます。トリップすると人間は死体にもなりきれるのです。

 その後、みんな生き返って、生きる喜びを「分かち合う」わけです。こうして、本気という名の「トリップ」状態を各人の理想とすりかえていく訳です。

3日目の実習は、勧誘員養成のためものが中心です。

「的当て」の実習。
 いわゆる海戦ゲームです。10×10マス位のボードにミサイルを発射して的に当てるわけです。(「b−3」にミサイル発射!!みたいなやつ)
 ここで、いかに効率よく「的を絞って」勧誘するかという布石を作っておくわけです。

「ギヴァー・テイカー」の実習。
 これは「泣かせる」ための実習です。ここでギヴァーは与える人、テイカーは奪う人という意味です。
 お互いのギヴァー度・テイカー度を他者投票によって決定し、似たもの同士でグループを作ります。どのグループに入っても必ず叩かれます。そして「ギヴァーであれ」の精神を叩き込まれるのです。
 もちろんここでの「ギヴァー」は自己実現のGB(Giving Branch)への布石です。他者のためにという名目でメディオスのための忠誠心を植え付けるのです。

「契約」の実習。
 トリップ系の実習です。
1人1人に自分のほしいものを絶叫させ、それを手に入れた気にさせます。もちろん当の本人たちはそんな事を気にもとがめませんし、スタッフも「みんなの力で乗り切ったんだよ!!」となにやら大層なことをさせた気分にさせてくれます。

「契約」の振り返り。
 ここでの振り返りは重要です。
 色んなスタッフが代わる代わるやってきて「○○○は×××の子供なんだよ」と言っていきます。
何のことかと思いきや、メディオスでは紹介者を「親」・被紹介者を「子供」と呼ぶそうで、いかにも当然そうにそう語る事によって紹介(勧誘)に対する抵抗感をなくす布石を作っているわけです。
 「みんなの感動が伝わって、つながって行くんだよ」なんてキザイ事をぬかしてくれますが、よくよく突き詰めると2,3代前はみんなスタッフです。メディオスの勧誘の半分以上はスタッフによるものだったのです。

4日目(最終日)
 最後にパフォーマンスの実習があります。皆でこの4日間を乗り切れた喜びを伝え合うのです。
 これは自己分析の最後にあった「ポジティブ・フィードバック」と同じ効果があります。「めでたしめでたし」で終わることによって「色々あったけど自己表現は良かったなぁ」というイメージを持たせるのです。
 最後情報といって、一番最後に得た情報が一番記憶に残りやすいという理論に基づいています。

 東京に戻ると、また例のごとく紹介者が待ち受けています。そして間髪いれずに翌日にも自己実現(第3段階)のための説明会が行われます。

 結局、この合宿で言われたセリフで印象に残っているのは

・素直になれ(従順になってメディオスのためになれ)
・本気になれ(トリップして自分達から洗脳効果をあげてくれ)
・やる気無いなら帰れ(洗脳に支障をきたすから消えてくれ)
・甘えてんだよ(もっと実習にハマってくれないかなぁ)
・バレてんだよ(俺の作った雰囲気にそぐわないんだよね)
・考えるな(理性は邪魔だから殺しておけ)

です。

 おかげさまで人の心が分かる人間になれましたよ、別の意味で。

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