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最終更新日11/07/09

コラム

コラム312

風評

 震災が起きて原発が爆発してから毎日発表されている放射線量を見るようになりました(本当に値が正しいか信憑性を疑いながら・・・・)。

第一原発で水素爆発が起きてからニュースで原発の事、放射能の事を聞いていると健康への被害と食品への安全性を見ている限り、食品に定めている放射能の基準はどうも明確な規格に基づいて定めているのではなく暫定的に定めている様に見えます。

一般的に食品衛生法で言われている細菌検査の規格などは食品別に細菌の種類と規格を設けていますが、私が思うに食品すべてに明確な規格があるわけでもなく食品によっては規格が定められていないものがある事からも放射能についての規格自体根拠があるのか今一分かりません。

放射能規格が500ベクレル以下と言う事は499ならば規格内なので問題無いとなるはず・・・・・。501ならば出荷停止・・・・・2ベクレルの差は誤差範囲と考えるべきでしょう。

その2ベクレルの差で出荷が○×をどうするのか・・・・。

実際に食品検査をすると分かりますが、あくまで検査したサンプルの部分だけの結果であり、検査をしていないその他の商品すべての検査結果ではないと言う事になります。

これは例えば、放射能の検査結果により水道水が問題無いとしても、それは検査した水道水には問題無いだけであり他の水道水全体が問題無いのかと言えば別問題・・・・。

単純に今現在で言えるのは放射能を放出続けている第一原発を外部への流出を完全に塞が無い限り放射能は減らない、ましてや半減期が長いセシウム137などは人間の寿命と比較しても当分土壌に降り積もり続けていると考えるべきでしょう。(大部分は水蒸気爆発を起こした3/14〜16にどこで何をしていたかに決まってしまうかもしれませんが)

そうすると私個人としては仮に食品が安全であるとしても通常より高い放射能が検出されている食品がどこまで安全なのか・・・・不安になります。

但し去年に収穫されて保管状態がよい食材が福島県産だからとして放射能を危惧して買わないのであれば、それはさすがに風評だと思いますが、今年収穫された食品が放射能が検出されたとしたらその食品に対して「どこまでが安全で」「どこまでが安全でないか」、私のような人間には判断できません。

ましてや子供がいる場合となると正確に大人の何倍の影響があるのか分からない、分からないとなると自己的に自分で気をつけるとすると、食べないようにするという行動になると思われ、食品安全性に国が明確に発表しない今は疑心暗鬼で悪い方向にとらえやすくなります。

原発の問題が起きてから今までの経緯を見ていると疑心暗鬼になる様な対応ばかりを国がしていると思えるのは間違いないような気がします。

その所為で多くの人が放射能に対して過剰に反応してしまい今に至っているような気がします。

但し、土壌よりも海に関しては多くの放射能が流れ込んだ事を考えると水産関係は私は怖くて食べれませんけど・・・。

 

もはや若いという年でもない私自身が多少の放射能の含まれた食べ物を食べても人体への影響は少ないでしょうが、子供の立場で考えるとなるべく遠い産地の食材を摂取させた方が良いのではと考えてしまいます・・・・それを風評被害と言うのか私にはわかりませんが・・・。 

写真の場所(第一原発から約30km)でも通常よりも高い放射能が測定されています。

放射能が目に見えない事が尚更、不安をあおっているにしても明確な規格もなく政府が今回の事故に合わせて検証しているような状態では、正しく判断する根拠がないので国民の不安が今後も続く様な気がします。

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